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2008年12月

仙腸関節のサブラクセーション

  「腰椎の疼痛と骨盤の疼痛を鑑別するのは至難の技である。患者に問いかけたり問診するだけで、サブラクセーションの場所を突き止めることはできない。坐骨神経痛と仙腸関節サブラクセーションの症状は同じようにみえることが多い。椎間板ヘルニアによる疼痛は仙腸関節の上方に集中する場合がある。したがって、症状の検査は、骨盤の症状と、腰椎の症状を同じとみなして行なう。両者で異なるのは、骨盤の場合は、腎臓、結腸、およびその他の内臓の症状と関係しないという点である。これ以外では、両者を鑑別するには検査が必要となる。
 以前は、骨盤はサブラクセーションを起こすと考えられていた。ガンステッドは骨盤を4つの型のサブラクセーション(ただし、仙骨は別のサブラクセーション)に分類した。トンプソン、アクティベーター法、SOT、およびその他の多くのテクニックは仙腸関節サブラクセーションをその技術の要(あるいは基本)とみなしている。しかし、研究により、この関節が実は2㎜を超えるサブラクセーションを起こすことはなく、回旋も1度であることが明らかとなった。さらにごく稀なケースは別として、この関節はアジャストしても空隙化しないこともわかった」・・・「しかしながら興味深いことに、カイロプラクターが仙腸関節にアジャストすると症状が改善することがわかっている」(グラント・レイドD.C.著『カイロプラクティック マニュアル』より)

 まず、腰椎に問題がある場合と仙腸関節に問題がある場合の鑑別を、検査によって行なうことが必要であること。これに関しては、すでに症状の聞き取りからはじめて、オーソぺディック検査などを行なって鑑別をしていますが、その方法をもっと深めて見たいところです。

 そして、仙腸関節のサブラクセーションは、小さく2㎜を超えることがないが、アジャストすると症状を改善することができるということ。これは、日々施術をしながら、実感していることです。確かに仙腸関節の変位はごくわずかで、触診しないと分かりませんし、アジャストしても、クリック音は出ません。

 カパンディ著『関節の生理学』には、「仙腸関節の可動域は小さく、またこの関節の機能や分娩中の動きとの関連については研究者の間で意見の一致をみていない」と記されています。この本の原著は20世紀半ばに書かれたようですが、その後どのように発展したのでしょう。医学分野では、腰痛に関して仙腸関節を問題にすることはあまりないようですから、まだ統一した見解はないのかもしれません。

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尾骨周辺の神経性の痛み 改善に一歩近づく

 「尾骨の周辺に、モゾモゾ動くような痛みがある」と、何回か来店しているNさん(70代 女性)。仙骨の可動性を取り戻し、自律神経と大臀筋・梨状筋などの筋群の緊張を和らげる施術を行なっても、残念ながら一進一退で、めざましい改善ということになっていませんでした。

 そこで、これからの施術方針を立てるために、今日は、改善の度合いと痛みの具合を詳しくたずねてみました。「やっぱりモゾモゾした動きは止まらない」、「尾骨から右側鼠径部にかけて、尺取虫が動くような感じがする」、それも「皮膚を内側から破るような痛み」ということで、相当な痛みのようです。

 これまで、もっぱら仙骨と尾骨を中心に考えていたのですが、鼠径部にも痛みがあるとなると、恥骨結合の変位も考えられます。早速、Nさんに承諾をいただいて、検査を行なって見ました。すると、前方から圧しても、下方から圧しても痛みがあります。どうも右側の恥骨が陥没しているようです。

 この状態では、恥骨側からの矯正は難しいので、仙腸関節を再検査してみると、微妙ですが、右側腸骨に外方変位と、さらに前上方変位があることが分かりました。矯正を行ない、いつものように自律神経と筋群の緊張を和らげる施術を行なっていると、突然Mさんが首を上げて「動くのが止まった」と言うではありませんか。

 どうも、仙尾関節よりも恥骨結合の変位が第一義的な問題のようです。このまま「動き」が治まれば、良いのですが、長期間にわたる慢性的症状ですから、まだ油断はできません。しかし、改善の方向が見えてきたようです。

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右手首を背屈すると痛む

 仕事でパソコンを使うことが多いというBさん(30代 女性)が、「布団など重いものを持ち上げると、右手首が痛い」と訴えて来店されました。

 手根骨の変位の有無を検査すると、右舟状骨を後方(甲側)から圧したときに、強い痛みがありました。フェレンテストでは、すぐ痛みが出るため60秒間姿勢を維持するのはつらいようです。さらに手首を背屈して荷重をかけたときにも、痛みがあるので、舟状骨前方変位が疑われます。

 そこで、まず手根骨前方変位矯正を行ないました。手根管症候群の可能性もあるので、交換神経の緊張を和らげる手首の神経ポイントを刺激し、手首の筋群の緊張をほぐすために、屈伸法、搬法、搖法、抖法、拿法、滾法、頓法、推法、弾法を、さらに血流を促進する擦法を施術しました。

 最後に、念のために手首の痛みに対応するキネシオテーピングを前腕伸筋群などに貼付しておきましたが、四肢の関節痛みは長引くことがあります。まして筋肉や腱、靭帯が損傷しているときは、なおさらです。こういう場合は、如何に自己治癒力を高めていくかが、カギになります。

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琴線に触れた『蒼龍』

 夏頃から山本一力氏の著作を読んでいます。江戸時代のさまざまな職業に携わった人たちの様子が描かれていて、これまで知ることのなかった世界に導いてくれます。いくつかの作品に共通する登場人物も描かれていて、そういう人物に出会うと親しみが湧いてきます。

 日常生活が淡々と描かれていることが多く、たとえ事件が起こっても最悪の不幸な結末になることはない安心感があります。主人公が人並みはずれた能力を持っていたり、心根は善人である渡世人などが助っ人になったりして、困難があっても切り開いて成功していく明るい話がほとんどです。

 心温まる作品が多いのですが、もうひとつ心の奥底に響かないと思っていたところに、『蒼龍』に出会いました。五十五両の大借金を抱えた大工夫婦が、借金を返すために、瀬戸物の大店岩間屋が募集した茶碗の新柄の作成に挑む話です。1度目は、ビギナーズ・ラックで最後の5人まで残ったが落選、2度目は予選で落選。そして3度目の挑戦です。

 予選は通過しましたが、二次予選を通過したかどうか。通過したときしか来ない知らせを待ちくたびれた弦太郎が、八幡様へ気分転換に出かけたときに、こんなふうに思います。

 へええ・・・そうかねえ・・・。
 いまのいままで、どうしてこんなにツキがねんだって不貞腐れてたが、そうじゃねえ。描きたい絵が描けて、親方やら孝蔵さんやらに恵まれて、しっかり女房に病気ひとつしねえ子どもがいて、きっちりおまんま食えて。みんな嬉しそうに笑ってらあ・・・。
 重てえ気分が、すっきり消えた。
 肝心なところで、おれにはきっちりツキがあるじゃねえか。

 3度目は、うまく行ったかどうか描かれていませんが、主人公はこれまでの幸せにふと気づいて、ダメだったらまた挑戦しようという気持ちになっていくようです。結果が描かれず、余韻を残したまま終わっているのがいいところです。

 日常生活で当たり前と思っていることの中に、実は「ツキ」があるにもかかわらず、その肝心なところに目を向けることなく、毎日々々「不貞腐れた」気持ちになっていないだろうか。私としては、世の中の動きとは別に、考えてみなければならないことかもしれません。

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脳は年をとるからではなくて、働かせないから衰える

 年をとるにつれて「体力の衰えだけでなく、脳の働きも衰えてきた」と感じることが多くなります。物わすれがひどくなり、「認知症」が気になる人もいるでしょう。なぜ、年をとると、このような現象が現れるのでしょうか。「加齢によって脳の働きが衰えるから」と考えているならそれは違います。脳は「年をとるから」ではなく、「脳を働かさなくなる」ことで衰えていくのです。
 例えば、仕事をリタイアし、いつも家に居て何から何まで家族に任せていたら、脳はどんどん衰えてしまうでしょう。脳を衰えさせないためには、これまでの人間関係をできるだけ維持し、その中でしっかりと脳を働かせることが大切なのです
。(『きょうの健康 2009年1月号』「活き活き脳で元気に長寿」より)

 これはおそらく、アルツハイマー病や脳梗塞などの病気が原因による認知症のことではなく、いわゆる健康な人の「老衰」による脳の衰えのことを言っているのだと思われます。確かに、使わないことによって、身体の機能は衰えてきます。脳だけでなく、身体機能全体でいえることです。しかも高齢者のみならず、若い人でもそういった現象はおこります。

 ケガや病気のために、長期間ベッドに寝ていると脚が細くなり、場合によっては、歩行が困難になることもあります。宇宙飛行士が長期間ステーションなどの無重力空間に滞在していると、同じような状態になったり、骨密度まで減少したりすると聞いたことがあります。

 そういった身体機能と同じように、脳も使わないと、退化するようです。現役時代に働き詰めだったから老後は気楽に過ごしたいという気持ちは、よく分かりますが、あまりに長い間、緊張を解いてゆったりしすぎると、良くないのかもしれません。この記事では、「積極的に、社会参加することが大切」と締めくくっていますが、ほどほどの刺激を受けることができる人間関係の中にいることが必要なのでしょう。

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地球温暖化対策で経済を活性化する方向へ

 本日28日付けの『琉球新報』によると、琉球大学とうるま市が、火力発電所や工場からでる高濃度二酸化炭素を海水に溶かして海藻を養殖し、バイオ燃料に転換する技術研究を行なっているらしい。

 記事では、同大工学部の瀬名波教授の「従来のCO2処理に比べ、低コストで効率よくCO2を固定化できる。海藻は陸上の植物の約15倍の速さで成長する。CO2濃度が高い海水ではさらに効率よく成長させることが見込まれる」という話が紹介されています。

 アメリカでもオバマ次期大統領が、自然エネルギー・次世代バイオ燃料・省エネ・エコカー・エコハウスなどの事業に10年間で15兆円する「グリーンニューディール」という構想を提唱しているということですし、EU諸国でも、温暖化対策を中心においている企業があるとか聞いたことがあります。日本でも似たような取り組みがあることを、小耳に挟んだことがあるような・・・。

 温暖化対策を行なうことが企業活動の足を引っ張ると、消極的になるのではなく、温暖化対策そのもので、経済を活性化する方向を目指すというのは、積極的な未来志向ですね。ただ、今の地球では、莫大な富と生命の浪費をともなう、もうひとつの環境破壊の準備と実行を止めることも求められているようです。

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カイロプラクティックも繰り返し学ぶことが必要

 ある特殊な症状の原因とそれに有効な施術を調べるために、カイロプラクティックの専門書やノートなどを引っ張り出してみました。残念ながら、求めていたことは見当たりませんでしたが、久しぶりに読んでみると、新しい発見があります。

 ひと通りは読んでいたつもりですが、以前と違った気持ちで紐解いてみると、読み過ごしていたことや、同じことでも新鮮に感じることがます。ある程度の期間、カイロプラクティックの技術を用いて施術を行ない、そこそこ改善できるようになると、すべてが分かっているように錯覚してしまうようです。

 しかし、まだまだ研究を深めないと、カイロプラクティックの本質はつかみきれないような気がします。やはり、地道に繰り返し学ぶ姿勢が大切なようです。しかも、ただ延々とした繰り返しではなく、問題意識を持ったときが、チャンスではないかと思います。

 「あおぎりカイロプラクティックの施術日誌+α」では、本来、勉強の記録も書くことにしていますので、これから専門書のまとめなどに、少し重点を置いて記していきます。カテゴリーとしては、「施術研究」です。但し、読みものとしては、面白くない、退屈なものになると思います。

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頚椎圧迫検査での微妙な反応

 先日、「首の左側に痛みがある。車酔いしたように、頭がボーっとしたり、気分が悪くなったりする」と訴えて来られたUさん(30代 男性)が、「前回施術してもらった後、しばらく調子が良かったけど、今日また調子が悪くなった」と再来店されました。

 念のため、頚椎圧迫検査の再検査をしてみると、やはり前回と同じく左下頸部に少し違和感がありました。頸椎椎間関節をチェックすると、上部頚椎に変位が残っていたので、モビリゼーションを施術。上部胸椎にも、変位があったので矯正しました。

 さらに脊柱の様子を見ていると腰椎が右突に弯曲しているようなので、仙骨を検査してみました。すると、先端が左側に振れて仙腸関節が固着しているのが分かりました。矯正を行ない、頭部・頸部・背中の筋肉と髄節ポイントへの刺激を行なって緊張を和らげました。

 今回は姿勢の歪みを正す、いわば根本的な改善に向けての手法を行ないました。しかし、Uさんの場合、施術後は調子が良いようですが、頚椎圧迫検査で、微妙ですが2度とも反応があったので、同じような状態を繰り返すようなら、専門医療機関で検査することをすすめておきました。

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宇宙人という呼び方は、天動説に近いとらえ方では

 ニュースによると、21日にローマ法王ベネディクト16世が、17世紀の天文学者ガリレオの地動説を公式に認めたらしい。前のヨハネ・パウロ2世は、1992年に、宗教裁判での教会側の非を認めて公式に謝罪していましたが、現法王はこれまで裁判の正当性を主張していたそうです。

 確実に存在を肌身で実感できるのが、まず自分だからなのかもしれませんが、どうしても、人間と言うものは、自分を中心にものごとを考える傾向があるようです。地べたに張り付いた日常生活のなかでは、なかなか遠い天体について、その存在や運動を実感することは難しい。

 そうはいっても、今や数値的な計算はできなくても、実際に太陽系の惑星などへ衛星が飛び、観測データが公開されたり、可視化した画像が映し出されたりするのを見ることができます。いまさら天動説では、宇宙の運動について納得できる合理的説明はできないように思います。宇宙の起源がどうなっているのかが、問題にされる時代なのですから・・・。

 ところが、そんな時代に、日本では、地球以外の惑星に存在する高度な生命体を「宇宙人」と呼ぶことが、一般化しているようです。これも、どちらかと言えば、地球中心主義というか、天動説的な考え方にはならないでしょうか。

 人類も、宇宙の一惑星である地球の住人に過ぎないのですから、いわば宇宙人です。日本人に対して外国人と呼ぶように、地球人に対する「外星人」もしくは「異星人」といった呼び方が適当かもしれません。コンタクトできるのは、いつの日になるかわかりませんが。

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下肢挙上検査の判定だけでは、判断が難しいことも

 「腰を伸ばすと、右側の腰から踵にかけてピリッとした痛みが出る」と、Kさん(50代 男性)が久しぶりに来店されました。1ヶ月くらい前から症状が出はじめたらしく、寝返りを打つときにも右側が痛むそうです。

 前回来られたときと、痛み方が若干異なるので、改めてオーソぺディック検査を行ないました。下肢挙上検査をしたとき、右側のみ70度あたりで足首付近に痛みが出ました。神経圧迫の疑いも捨て切れませんが、少し角度が大きいようです。

 そこで、視点を変えて、仙腸関節をチェックしたところ、右腸骨に前上方・外方変位があるのを見つけました。そのため、腰椎での神経圧迫の可能性も考慮にいれながら、ひとまず仙腸関節と関連する関節も含めて矯正し、神経と筋肉の緊張を和らげる施術を行ないました。

 施術の後、Kさんに痛みのポーズをしてもらいました。寝返りでの痛みは取れていました。さらに、腰を伸展してみると、右足のピリッとした痛みもなくなっていました。念のため、再び下肢挙上検査をしてところ、挙上時の痛みもなく陰性でした。

 おそらく、この痛みは、腰椎性の神経圧迫によるものではなく、仙腸関節の変位からくる梨状筋症候群が原因ではないかと思われます。オーソぺディック検査は、主観的な痛みに基づいて判断することになるので、施術の方向を決めるためには、一つの検査だけではなく、いくつかの検査を行なって、総合的に考える必要があります。

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雷鳴のようなホーネットの爆音を体験

 少年剣道大会の付き添いで、岩国市の由宇町へ行きました。瀬戸内海の海岸線が、道路のすぐそばまで接近している風光明媚なところです。今日は雨が降っていたので、残念ながら、いつものように会場周辺を見てまわることができませんでした。

 試合が終わって、閉会式がはじまった頃です。雷鳴のような、腹の底に響く音がするではありませんか。しかも、雷よりも長い。空を見上げるとジェット機が東の方へ飛んでいくのが見えました。それが短い間に4~5回です。

 下から見上げただけなので、はっきりと断言できませんが、岩国米軍基地のF/A 18D戦闘攻撃機ホーネットのようです。結構な騒音ですね。あれが基地近くで離着陸する音となると、相当なものでしょう。

 そういえば、中国地方の山間部を、米軍機がパイロットの顔が見えるほどの低空飛行で訓練をすることがあると聞いたことがありますが、操縦席さえ見えない高さでもあのくらいの音ですから、顔が見えるほどの高さということになると、どれほどすさまじい音か、想像できそうです。

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宇宙の真空中でも生き続けることができるクマムシってどんな虫?

 『日経サイエンス』のサイト、「NEWS SCAN」2009年1月号に、「クマムシに宇宙服いらず」という不思議な生き物に関する記事がありました。

人間が何の保護もなしに宇宙で生きられる時間はわずかだ。すぐに肺のなかの空気が膨張し、血液が泡立ち、口のなかでは唾液が沸騰し始める。対照的に、この過酷な宇宙環境下で何日も生き続けられる体長1.5mmの非常に小さな動物がいる。
 緩歩類という一群の動物で(クマムシとも呼ばれる)、海底の堆積物から高山山頂のコケに至るまで世界中の至る所にいる。なかには乾燥に適応して、水分なしで10年間の長きにわたって生き続けられるものもいる。
 軌道上に2007年に打ち上げられた緩歩動物を宇宙の真空状態に10日間さらす実験が行われ、しっかり生き残った。クマムシが落命したのは真空状態でかつ放射線を浴びたときだけで、それでも死亡率はわずか10%。
 生き残ったクマムシはデイノコッカス・ラディオデュランス(Deinococcus radiodurans、「放射線に耐える奇妙な果実」の意)という細菌と同じく、放射線による細胞の損傷を修復する何らかのメカニズムを持っているに違いない。
 この宇宙旅行クマムシをCurrent Biology誌2008年9月9日号に報告した研究者たちは、極端な乾燥状態でも生きられるように適応した他の生物(ワムシや線虫、ブラインシュリンプなど)も緩歩動物と同様に宇宙空間に耐えられるかもしれないとみている。

 クマムシ? これまで聞いたことがないですね。どんなムシでしょう。緩歩類と言うからには、ゆっくり歩くのでしょうか。ネットを検索していくと、『高知大学キャンパス内のクマムシ』http://plants.cc.kochi-u.ac.jp/~matsuito/tardigrades/というページを見つけました。写真説明を読むと、建物の壁面、樹皮や「玄関前の点字ブロックの隙間」などのコケから採取とありますから、割と身近な存在のようです。
さらにhttp://plants.cc.kochi-u.ac.jp/~matsuito/tardigrades/mov/index.htmlで、クマムシの動きをみることができます。足の数は多いようですが、確かにクマが動いているように見えます。

 写真にもありますが、クマムシは周辺の環境が悪くなると、身体を樽のようにして仮死状態になり、代謝をギリギリまで抑えて、じっと辛抱すると言うことです。それにしても、宇宙の真空の中で、10日間も行き続けるとは、驚異的な生命力です。それにしても、いろんなことを研究している人がいるものです。

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二酸化炭素を上まわる温室効果ガス-三フッ化窒素

 二酸化炭素、メタン以上に強力な温室効果ガスがあるそうです。『日経サイエンス』のサイト「NEWS SCAN」(2008年11月号)で、「温室効果テレビ?」という末恐ろしい記事を見つけました。

 テレビを見るのは子どもによくないかもしれない。そして、テレビを製造するのは地球の気候によくないかもしれない。
 平面ディスプレーのテレビを製造する際に、三フッ化窒素という物質が使われる。強い温室効果を発揮するガスだが、京都議定書の排出規制対象にはなっていない。議定書が採択された1997年当時には使用量がごく少なかったためだ。
 しかし、平面テレビや他のデジタル機器の販売は爆発的に増えており、製造工程での三フッ化窒素回収が不完全なこともあって、問題が生じかねないと、カリフォルニア大学アーバイン校のプレイザー(Michael J. Prather)とシュー(Juno Hsu)は警告する。大気中にどの程度の三フッ化窒素が存在するのか、さらに詳しく調べるよう提案している。

大気中での三フッ化窒素の寿命 550年

二酸化炭素に比べた温室効果の強さ
メタン 25倍
三フッ化窒素  1万7200倍

三フッ化窒素の2008年の予想生産量 4000トン
二酸化炭素換算で6700万トン

製造工程で大気中に漏れたままになる三フッ化窒素の割合 2~3%

二酸化炭素の年間排出量(2005年) 151億2800万トン

 三フッ化窒素、あまり聞きなれない名前ですが、テレビの平面ディスプレーの製造に使われているガスのようです。温室効果の強さが、二酸化炭素の17,200倍というのはすごい。排出量そのものは、2008年予想で4000トンですから、二酸化炭素の151億トンと比べると、今のところそれほど多くはないようですが、それにしても、二酸化炭素に換算すると6700万トンか。但し、これは生産量で、漏れるのはその内の2~3%ということですから、そう騒ぐほどのことはないような気もします。

 しかし、今後の平面テレビ等の普及を考えると、製造過程できちんと全量回収する対策を講じないと、少し心配です。どのように使われているのか、この記事では分かりませんが、デジタル機器というと、パソコンのディスプレーの製造でも使われているんでしょう。当面急ぐのは、二酸化炭素ですが、近い将来には、この三フッ化窒素も規制の対象になるかもしれません。

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臀部のピリピリした痛み・・・梨状筋症候群が原因

 大型車両を運転しているMさん(50代 男性)が、「長く運転すると、左尻の下側にピリピリした痛みが出てくる」と来店されました。仕事で使う車は、アクセルが重い上に、道路状況によってはクラッチ操作が頻繁になることがあるため、けっこう脚に負担がかかるそうです。

 少し前に、整形外科を受診したときに、腰椎椎間板ヘルニアではないといわれたそうですが、痛みの原因は特定されなかったらしい。時間が経過しているので、念のため下肢挙上検査と腰椎椎間関節の検査などを行なったところ、やはり陰性でした。また、腰痛や歩くときに、ときどき立ち止まったりすることもないということです。

 Mさんの状態を、総合的に考えると、仙骨から大腿骨大転子にかけて付着している梨状筋の緊張による坐骨神経への圧迫、いわゆる梨状筋症候群が原因となっている疑いが大きいようです。さらに、仙腸関節の検査をしたところ、仙骨が右側に傾いていました。これも左側梨状筋の緊張に関係している可能性も考えられます。

 そこで、仙腸関節の矯正を行なうとともに、梨状筋を中心に、ハムストリングスをはじめ後脚部の筋肉の緊張と神経の興奮を和らげる施術を行ないました。施術の後、Mさんに状態を聞いてみると「軽くなった」との応え。かなり改善したようです。しかし、これからも、仕事で脚、腰への負担が続くようですから、調子が悪いときには適切なケアが必要でしょう。

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ウイルスに寄生するウイルスの不思議な世界

 『Newton press Web』のサイエンスニュースに、「ウイルスがウイルスに感染!?・・・ウイルスに寄生してふえる新しい種類のウイルスが発見された」(『Nature』2008年9月4日号)という記事が紹介されています。

 現在までにみつかっている最大のウイルスは、アメーバに、感染するミミウイルス(APMV)である。フランス、地中海大学のスコラ博士らは、より大きいAMPVの仲間「ママウイルス」を発見した。
 AMPVやママウイルスは”複製工場”をアメーバ内につくり、自身をふやしている。複製工場の内部を観察したところ、博士らは、そこに別のウイルス粒子「スプートニク」がいることを発見した。
 スプートニクはアメーバ内で単独でふえることはできず、ママウイルスの複製工場を使って増殖していた。このことから、ウイルスに寄生して増殖するという新しい種類のウイルスであることがわかった。さらに遺伝子解析によって、スプートニクがママウイルスとAMPVの間の遺伝子交換に関与している可能性が示された。
 博士らは、スプートニクのようなウイルスがほかにも存在し、ウイルス間の遺伝子交換と進化に貢献している可能性がある、と考えている。

 ウイルスそのものが、遺伝情報だけでなりたっている、生命とも物質ともつかない中間的なものだと聞いています。細胞などの遺伝子に取り入ることによって、はじめて遺伝情報を複製して、増殖することができます。ウイルスそのものが寄生することによって、その存在を保っているのですが、そのウイルスに、さらに寄生するウイルスがあったとは、その階層の深さと多様性には、改めて驚かされます。

 それにしても、人間の場合、「生きる目的は何か」とか考えることもあります。まさかウイルスが、「自分は何のために、この世に存在しているのだろうか」などと、自問自答したりすることはないでしょうが、遺伝情報だけを黙々と複製して行く姿というのは、単細胞生物が分裂によって増殖していくこと以上に不思議です。

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足関節の硬さが腰痛の原因になることも

 「歩いたり、体重をかけたりしたときに、左側の腰から股関節にかけて痛む」とTさん(30代 男性)が、来店されました。重心を左側に掛けられないためか、歩き方がやや不自然な様子です。

 下肢挙上検査などのオーソぺディック検査では、異常は見つかりませんでした。次に、仙腸関節の可動検査を行なったところ、左腸骨に後下方・内方変位があったので、矯正しました。さらに、腰部と脚後部を中心に神経と筋肉の緊張を和らげる施術を行なうと、まだ少し違和感が残っているようでしたが、痛みは粗方改善したようです。

 ところが、ハムストリングスなど後脚部の筋肉を伸展するために足関節屈法を行なったとき、両側とも屈曲角度が小さいことと、ふくらはぎがかなり細くなっていることに気がつきました。足関節が硬くなっていて、十分動かされていないために、腓腹筋・ヒラメ筋が萎縮しているのではないかと考えられます。

 足関節をあまり屈曲させずに歩こうとすると、後ろ側にきた脚が十分に伸展する前に、前方に移動させなくてはならず、前かがみで小幅な歩き方になりがちです。前かがみの姿勢を続けると、本来前弯しているはずの腰椎が後弯することになり、腰を痛めやすくなります。

 Tさんからは、足関節のケガなどについては話がありませんでしたし、両側ですから、全般的に身体が硬いことが原因となっていると思われます。そのため、足関節と後脚部のストレッチ法を紹介しておきました。次に来店されたときには、仙腸関節の再チェックとともに、足関節の可動域を広げる施術も試してみたい。

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症状の緩和が難しい右脚のシビレ

 右脚のシビレ・鈍痛で来られたことのあるTさんが久しぶりに来店されました。初回来店時の下肢挙上検査が陽性だったので、整形外科での検査をすすめたところ、腰椎椎間板ヘルニアとの診断を受け、治療を受けていたそうです。ところが、症状があまり改善しないため、あらためて別の病院で精密な検査をすると、ヘルニアではなく第5腰椎にできた骨棘による神経根圧迫が原因と診断されたそうです。

 それまで行なっていた仙骨ブロック注射では顕著な効果が見られなかったので、神経根へのブロック注射に切り替えたらしいのですが、注射の痛みに比べて、症状があまり改善されなかったそうです。そこで、医師に相談してみると、「整体で椎間を拡げてもらうのは良い」と言われたということで、再来店になりました。

 今日は、中国整体の手法をもちいて、腰椎から仙骨部の椎間を拡げるとともに、神経の興奮を和らげ、脚後部の筋肉のコリをほぐす施術を中心に行ないました。後から痛みの様子を尋ねると、「脚の筋肉の緊張が取れて楽になった」という応えでしたが、しかし、腰部を屈曲するのが良くないようで、立った姿勢からイスに坐ってみると、「大腿の内側にシビレが出てくる」ということでした。

 腰椎の骨棘形成も、椎間板ヘルニアと同じく構造的変性になりますので、整体の手技も保存療法に対応したものなります。筋肉や交感神経の過興奮を和らげ、痛みを抑えることによって、そのまま改善することも多いのですが、神経根を圧迫している原因の状態や位置によっては、残念ながら、直ちに症状の「安定的」な改善の成果を出すことは、難しい場合もあるようです。

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きょうの釣果

 久しぶりに天満川へ釣りに出かけました。子どもが先月入退院する直前に釣って以来、1ヶ月ぶりです。今日は大潮ですし、午前中の満潮時刻は10時56分で昼前と、条件は今ひとつでしたが、何とか都合がついたので、行くことにしました。

 子どもが竿を入れるなり、当たりがありました。リールの巻き具合が遅いので、何をしているのか思ってと見ると、20cm以上ある魚が釣れているではないですか。これまでで一番大型の釣果です。ここの釣りでは、はじめて見る魚です。後から調べてみると、形からして、どうもムロアジのようです。

 その釣果を見て少し焦る気持ちもありましたが、私の方も、時間を置いて小ぶりのハゼが2尾とキスとカレイが食いつき、何とか釣果をあげることができました。しかし、昼に近づくにつれて、当たりがなくエサも残ったままの状態が続くようになりました。子どもの竿には、はじめの1尾の後、さっぱり当たりが来ません。

 やはり、昼前という条件が悪かったのではないかと、勝手に推測しています。川の西岸が堤防工事をしている影響も、少なからずあるかもしれません。潮目の良い日を選ぶようにはしていますが、他の用事もあるので、釣り日を最優先で決められないのが残念です。子どもの釣り熱がいつまで続くか分かりませんが、しばらく楽しみながら付き合いますか。

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日本が化石賞第一位を受賞した理由

 ポーランドのポズナニで行なわれた「気候変動枠組み条約第14回締約国会議(COP14)」、日本の斉藤鉄夫環境相は記者会見で、「日本が温暖化対策の次期枠組み交渉を牽引するため、野心的な温室効果ガス削減を掲げる必要がある」。「米国や中国も含むすべての主要排出国を巻き込むべきだと強調した」との考えを示したという報道(時事ドットコム)がありました。

 世界の温暖化対策をリードしているような頼もしい発言ですが、しかし、世界の眼は必ずしも甘くはないようです。今回も、環境・非政府組織(NGO)から、地球温暖化対策に後ろ向きな国・地域として、化石賞第一位を受賞したそうです。昨年末のインドネシア・バリ島での前回会議決定を今回再確認しただけで、それ以上進めるのを拒んだことと、温暖化対策の進展を妨害していないと言い張ったことが理由らしい。

 会議全体の流れが分からないと、受賞理由は、いまひとつピンときませんが、環境NGOであるドイツのジャーマン・ウォッチが発表した「CCPI」という報告をみると、美辞麗句よりも、この間の実績が証明していることがよく分かります。

 OECD加盟国と新興国など、世界のエネルギー関連排出量の9割以上をしめる57ヵ国を対象に、CO2の排出レベル、エネルギーや運輸など部門別の排出動向、気候政策の三分野で12項目の指標で国別の評価をしているそうです。

 それによると、日本は、国内気候政策53位、国際的政策47位、政策全体では53位。再生可能エネルギー利用は48位、一人当たりの一次エネルギーの排出量は41位。しかし道路交通の排出量だけは、何とか7位ですが、総合評価は42位になっています。これでは、日本の環境相がいくら勇ましい発現をしても、国際的なリーダーシップは取るのは難しいでしょう。
参考:http://daily-ondanka.com/report/world_01.html

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ユーフォリア

 ユーフォリアとは、イタリア語で幸福感を意味するらしく、心理学や医学などでは、「多幸症」のことを意味します。多幸症とは、常識的には幸せに感じないようなことでも、幸せに感じてニコニコしているような不自然な上機嫌になる精神症状のことです。双極性障害や認知症の症状として現れることが多く、男性ホルモンや副腎皮質ホルモン使用の副作用として現れることもあるそうです。

 そのユーフォリアという言葉は、厳密なカテゴリーとしてではないけど、経済用語として使われることがあるそうです。アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)のグリーンスパン前議長が、回顧録の中で、アメリカの経営者たちがバブル繁栄の「ユーフォリア」に陥ったので、金融危機を防ぐことができなかったと弁解しているらしい。

 ここでいうユーフォリアとは、「景気循環の繁栄局面の頂点で、資本が陥る「陶酔境」の局面をさしています。ユーフォリアに入ると、資本は、自らの繁栄に目がくらんで、現実に累積している矛盾がみえなくなり、長期的な視点を見失ってしま」うということです。もともと、この言葉は、アメリカの高名な経済学者J・K・ガルブレイスが、その著書『金融ユーフォリア小史』で使いはじめたそうです。

 ガルブレイスは、「頭脳に極度の変調をきたすほどの陶酔的熱病(ユーフォリア)は繰り返し起こる現象であり」、「楽観の上に楽観が積み重なり、投資が継続し、一見うまく行っているように見えて、ついには破局にいたる」。「ユーフォリアが生じると、人々は、価値と富が増えるすばらしさに見ほれ、自分もその流れに加わろうと躍起になり、・・・そしてついには破局が来て、暗く苦しい結末となる・・・」と述べているとのこと。
(参考:『しんぶん赤旗』サイト 「経済時評」2008年12月12日、「資本の『ユーフォリア』とは?」2007年2月7日)

 サブプライムローンとか、後から考えたら破綻することは分かりきったことなのに、歯止めが利かなくなるようです。そういえば、すでにユーフォリアの局面は過ぎているようですが、いま次々と生産調整と称してリストラが行なわれています。個々の企業にとっては経費削減できるかもしれませんが、社会全体で見ると失業者の増加によって、消費がますます弱くなり不景気に拍車をかけることになる。マイナス・スパイラルのユーフォリアでは・・・。

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世界で初めて 脳の知覚映像を読み出すことに成功

 いろんな研究が行なわれているものです。国際電気通信基礎技術研究所などの研究グループが、人が見ている映像を脳活動から再構成することに成功したらしい。これまでは、いくつかの内、どの図形を見ていたかを当てることはできたということですが、このたびのように、見ているものを画像として取り出すことができたのは、世界で初めてということです。

 さらに技術が発展すれば、夢や空想などを記録したり、芸術分野では、形にするのが難しい表現をそのまま映像として取り出したりすることも。医療分野では、心を生み出すメカニズムを解明する手段や心理状態のモニタリング、脳を介した情報システム開発などへの可能性も開けてくるとか。

 考えていることを読み取ることができるということになると、障害のある人が意志を伝えたり、義肢を思い通りに動かしたりすることもできるようになるのではと考えられているようです。まだ、画像を再構成することができた段階ですから、これらの可能性を切り開くには、しばらく時間が必要でしょう。

 しかし、考えていることを、他人も知ることができることになると、少し気持ちが悪いですね。読売新聞(2008年12月11日)の報道では、これに関して「将来的に、〈心をのぞく〉ことができるようになったとしても、犯罪捜査などへの安易な応用は避ける必要がある」。「研究員は、『技術の進歩に合わせ、法整備の検討も必要』と話している」と付け加えています。

 家族が見ているNHKの番組に、『七瀬ふたたび』という暗いドラマがあります。人の思っていることを読み取ることができるという超能力者が主人公です。テレビを見ている時には、主人公にはまり込むので、さほど意識しませんでしたが、よく考えてみると、良きにつけ悪しきにつけ、思っていることを人に知られるというのは、耐え難いことです。

 参考:ATRhttp://www.atr.co.jp/html/topics/press_081211_j.html

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ブログを書くことが健康に及ぼすプラス効果

 『日経サイエンス』のバックナンバーを漁っていると、2008年9月号に、「ブログは健康によい? 生理的な効果を探る研究が進み始めた」という、ブログ執筆者にとっては福音のような、面白い記事がありました。

 以前から、自分の経験や思考・気持ちを著わすことが、健康維持に有効だと考えられていたようですが、最近の研究によると、「自己表現的な文章を書くことはストレス解消だけでなく、多くの生理学的な利点を生む。記憶と睡眠が改善し、免疫細胞の活性が高まり、エイズ患者ではウイルス量が減り、外科手術を受けた患者では傷の回復が早まることが明らかになった」そうです。

 なぜブログを書くことに、効果があるのか。脳の活動領域の撮影など、神経学的な追究が試みられているということですが、まだ解明されていません。今のところまだ「ブログ執筆者の多くは半ば強迫的に執筆しており、ブログにも意欲が関係している。また、ブログ執筆は音楽やジョギング、美術鑑賞などの刺激と同じく、ドーパミンの放出を引き起こすのかもしれない」などと推測の域を出ていないようです。

 しかし、そうはいっても、アメリカではすでに活用されてはじめているようです。「治療効果が医療関係者に認識され始めたのにつれ」、「ベッド脇の日誌とは異なり、ブログは同じような境遇の読者が理解してくれるという利点があると」、「一部の病院では患者が執筆したブログを病院のウェブサイトに掲載するようになった」らしい。

 書き続けなければならないという強迫観念によるストレスを感じているブログ執筆者にとっては、意外な展開ですが、確かに一日分を書いた後は、一仕事やり遂げたような充実感があります。その時、ドーパミンが放出されるのでしょうか。

 但し、自己表現的な文章を書くことがカギですから、「道聴塗説」のようなコピー&ペーストの内容では、残念ながらそのような生理的効果は、あまり期待できないかもしれません。
参考:http://www.nikkei-science.com/topics/bn0809_3.html#1

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すごい 世界最高齢=70歳での出産

 『asahi.com』(2008年12月9日)にびっくりする記事がありました。インドの『タイムズ・オブ・インディア』紙に、11月下旬、体外受精で妊娠していた70歳の女性が、めでたく出産。世界最高齢の出産と報道されていることを紹介しています。

 この女性は、結婚後50年以上子どもができず、今年4月に不妊治療のため受精卵を移植したそうです。出産後も、母子ともに健康とのこと。70歳で、しかも初産とは、びっくりです。よく諦めずに頑張りましたね。

 専門家ではないので、70歳の体力や身体の機能が、妊娠に耐えうるのかどうか、よく分かりませんが、担当した医師が、不妊の問題は「もはや社会的なタブーではなく、科学的に治療できる」と語ったそうですから、たまたま偶然が効を奏して、うまくいったということではないようです。

 父親は72歳だそうですから、子どもが成人したときには、父親も母親も90歳前後の年齢になります。それまでの子育ても、日本のような核家族では、難儀なことになりそうですが、インドでは家族構成が違うのか、「親戚が大勢いるので」「問題ない」と言っているそうです。 これにも驚きです。

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隕石落下の衝撃でアミノ酸が生成された

 マスコミ報道によると、東北大学大学院などの研究チームが、原始地球への隕石落下による衝撃によって、アミノ酸が生成されたことを、再現・証明する実験に成功したようです。ステンレス製カプセルの中に、隕石成分の鉄と炭素、原始地球の成分である水と窒素を入れて、ステンレス版と衝突させ、瞬時に高温(4000度)高圧(60億パスカル)状態をつくる実験です。

 タンパク質の構成要素であるアミノ酸がどのようにして生成されたかという問題は、生命の起源と直結するものです。生命の起源については、無機物から有機物がつくられ、さらに有機物の反応によって、生命が誕生したという化学進化説がオパーリン(1922年)以来、基本的な考え方になっているようです。

 オパーリンは、無機物から有機物へという流れを打ちたてはしましたが、どのようにして有機物が生まれるかということについては、言及していないようです。その後、1953年にミラーが、メタン、アンモニア、水を含む原始地球の大気成分に、放電をしてアミノ酸を生成する実験に成功しました。しかし、その後の研究で、原始地球の大気は、窒素や二酸化炭素が主成分だったことが分かり、実験の前提が否定されていました。

 それを今回の実験は、隕石が地上に落下したときの衝撃によって、アミノ酸が生成し得ることを証明したということです。アミノ酸の起源については、化石などで追究することができないので、昔からさまざまな見解があるようです。深海の熱水孔を生命の起源と考える表面代謝説から、生命の起源は宇宙からやってきたとするパンスぺルミア仮説のようにSF染みたものまであります。

 懐の中にも寒風が吹きぬける季節、ときには、38億年の時を遡って、生命の起源に思いを馳せてみるのも良いかもしれません。

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改革の中身 何をどう変えるのかを検討するステージに

 麻生政権が、思いがけない経済情勢の深刻な展開に、当初の思惑を外れて、総選挙をすることもできず、また真に有効な手立てを打つこともままならない。失言や放言で支持率をさらに引き下げているようです。このままでは、総選挙がたたかえないと、政権与党の中からも、新党や分党の動きが見え隠れしています。

 今日のマスコミ報道では、中川秀直自民党元幹事長が、テレビ番組の中で、「民意は、改革派が与野党から出てきてやるような、政界全体がひっくり返るようなものを望んでいると思う」と述べ、構造改革路線の遂行をするために、自民党のみならず、民主党の「改革派」との連携も含めた政界再編の可能性を示唆したらしい。

 「構造改革路線」といえば、根本的な改革を行なうことによって、しばらく多少の痛みを我慢しさえすれば、将来はばら色の社会が待っているかのような幻想を持ちがちです。そうは思いながらも、社会の閉塞的な行き詰まりを何とか打開してほしいという思いから、一縷の望みを抱いてしまいます。

 現状を打開するために、改革は必要です。でも、問題はその中身です。勇ましく断固とした言葉を吐く指導者に、任せてみたい気持ちは分かりますが、つい最近も、国民と国の将来を、そこに丸投げしてしまって、ととんでもないことになったことがありました。同じ轍を踏まないためには、どこに問題があって、それをどう変えていくのか、改革の中身をよく検討することが大事な段階に、進んでいるような気がします。

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CTスキャンで新しい発見 ティラノサウルスは鼻がきく

 恐竜の生態に関しても、研究が進み、次々と新しい発見がなされているようです。『Newton Press Web』のサイエンスニュースに、「鼻がきいたティラノサウルス」(北海道大学プレスリリース2008年10月29日号)という記事が掲載(2008年12月5日)されています。

 北海道大学総合博物館とカナダの研究チームが、ティラノサウルスの頭骨の空洞部分にCTスキャンを用いることで、脳の形を明らかにすることができたそうです。その結果、身体の大きさに比べて大きな嗅球をもっていたことが分かったとのこと。現存する動物で大きな嗅球をもつものは、匂いをたよりに広範囲の狩りをするそうです。

 おそらくティラノサウルスも、犬のように、よくきく鼻を生かして、匂いを頼りに広い範囲でハンティングをしていたのでないかと、推測されています。

 そういえば、ティラノサウルスは、以前は人間のように直立し、体重を尾で支えてバランスをとって歩くと考えられていましたが、そうではなくて頭と尾をまっすぐに身体を前に傾けた姿勢で歩いていたという認識の発展がありました。その方が、鼻を前面に突き出して歩くことになりますから、いよいよもって合理的な姿勢ということになりますか。日本のゴジラは、相変わらず直立歩行しているようですが・・・。

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十で神童、十五で才子、二十歳過ぎればただの人

 または、「五つで神童、十で天才、二十歳すぎればただの人」とも言うそうですが、いずれにしても、子どもの頃人並み以上の才能があるかのように見えた人も、大人になると、世間一般の人とさして変わりなくなるといった意味でしょうか。いたるところで、よく見受けられる現象です

 これに関して、『日経サイエンス 2009年1月号』に、「知能遺伝子を探して」という興味深い論文が掲載されていました。知能が環境によって決まるのか、あるいは遺伝子によって決まるのかということについて、その論文の中で一卵性双生児を対象に行なった研究を紹介しています。

 「特に同一の遺伝子を持つ一卵性双生児が養子に出されるなどして別々の環境で育てられると、2人の知能に違いが表れるかどうかが注目された。答えは明白だった。別々に育った2人は,幼い頃は知能に違いがあるが、16歳頃までに知能検査の結果が近づいてくるのだ。環境によってある程度知能は変えられるが、成長とともに遺伝的要因が強くなってくると考えられた」ということです。

 一般に、幼いころに遺伝的要素が強く出て、抜きん出た才能を示していた子どもが、大きくなるにつれて教育や環境の影響で、鈍磨していくと考えがちです。しかし、それとは逆に、この研究では、幼いころの環境・教育によって、人並み以上の才能を発揮していたとしても、あるいは以下だったとしても、長ずるにしたがって、遺伝的要因が強くなり、平均的なレベルに収斂されるということが示されているようです。

 ところが、これは研究の一結果であって、論文によると知能に関連しそうな遺伝子は、6個しか見つかっておらず、それが知能の差に影響を及ぼす影響も1%以下ということですから、環境と遺伝がどのように知能をつくり上げているのかということについては、遺伝子レベルではまだほとんど分かっていないようです。

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冷え性の原因と対応

 冷え性には、心臓や血管、甲状腺、自己免疫疾患などの病気が原因になっているものと、特に病気がないのに起こるものに分けられます。「指先が白くなる」、「動悸や息切れがある」、「手足にシビレがある」、「片側の手や足だけが冷えて痛む」などの症状を伴う場合は、病気が潜んでいる疑いがあります。

 そのような症状がない場合が、多く見られる一般的な冷え性です。原因として、第一に、運動不足などで筋肉量が低下している。食事の量が少ない。胃腸が弱いなどによって、産生する熱量が少ないことがあげられます。第二に、動脈硬化、貧血、血液粘度が高いなどの原因で作られた熱をうまく末端に運ぶことができない場合もあります。第三に、血液循環を調節する自律神経の乱れがあります。

 自分でできる対処法として、熱産生を上げるために、朝食をきちんと摂ること。寝る前に暖かい飲み物を飲むこと。腹筋強化運動やスクワットを行ない体幹の筋肉量を増やすこと。そしてウォーキングなどの有酸素運動によって、血液循環を改善することがあげられます。

 また、自律神経の内、緊張状態を保つ交感神経が亢進すると、末梢血管を収縮させ、手足を冷えさせてしまいます。これに対して、副交感神経はリラックスしたときに働き、抹消血管を拡張させ、手足を暖かくします。そのため、身体をリラックスさせるために、「ぬるめの湯にゆっくり入る」、「足湯をする」、「好きな色や香を楽しむ」、「落ち着く音楽を聴く」などの方法があります。(参考:『きょうの健康』2008年12月号)

 付け加えると、自律神経の調節でもっとも効果的なもののひとつに、「あおぎりカイロプラクティック」の中国整体の手法のひとつとして行なっている、神経分布にそった刺激点を強めに圧す痛圧点法があります。交感神経の興奮が抑えられて、身体がリラックスします。さらに不眠の改善にも、効果があるようです。

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道聴塗説

 孔子の言葉です。詳しくは、「子日、道聴而塗説、徳之棄也」。道で聞いた良い言葉を、心に留めて、自分の修養の糧にせず、すぐ途中で他の人に説いて聞かせることは、自らその徳をすてるようなものだといった意味らしい。

 また荀子はこんなことを言っています。「君子の学は耳から入って心に留まり、四肢に伝わって動作に現れる。・・・小人の学は耳から入って、口から出る。口と耳の間、わずかに四寸しかない。どうして七尺の体を立派にすることができようか」。

 毎日ネタ探しに苦労しているブロガーにとっては、耳に痛い言葉です。いろんな情報源を探しまくって、そのネタをもとに記事を書くことが多い。まず探す過程で、自分の感性に触れるものを追求しますし、さらに自分の頭で考えて、コピー&ペーストを戒め、できるだけ自分の言葉で文章にすることを心がけているのですが・・・。

 しかし、自分自身の「徳」になるまで、十分消化しきれているかどうかというと、ちょっと自信がありません。結構、以前書いた記事の内容を、忘れてしまっていることがあります。ブログを書く場合は、眼から手指までですから、四寸よりは長いと思いますが、それでも、期せずして「道聴塗説」、「小人の学」になってしまっているかも。

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頚椎椎間板ヘルニアによる首・肩の痛み

 頚椎椎間板ヘルニアを治療中といわれるKさん(40代 女性)、首・肩の痛み、左アゴの痛み、左半身の手・足にかけてのシビレやだるさ・浮腫み・攣り、足が上がりにくいなどの症状があるそうですが、今日は特に、肩と首の痛みの早急な改善を求めて来店されました。

 念のため頚椎圧迫テストを行なったところ、首の後ろや手への放散痛やシビレはありませんでしたが、左耳の後ろ側に鈍い痛みが現れたので、やはり頚椎神経根に圧迫がある疑いが濃厚です。椎間板ヘルニアは、構造的な変性のため、カイロプラクティックでは禁忌症になっています。そのため、中国整体を中心に、首から肩にかけての筋肉や髄節ポイントへの施術を慎重に行ないました。

 肩の痛みは改善しましたが、全体がすっきり、直ちに改善とは行かなかったようです。やはり、構造的な変性ですから、長期戦にならざるを得ないでしょう。ただ、訴えられているすべての症状、中でも脚の浮腫み・攣り、足が上がりにくいなどの症状が、頚椎椎間板ヘルニアに起因するものかどうか、個別に見極めることができれば、対応することができるかもしれません。

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アメリカで開発中の高齢者介助ロボット 48万円の見込み

 以前家事ロボットのことを紹介したことがありましたが、新たな展開です。アメリカのマサチューセッツ大学で高齢者介助用ロボットを開発していて、価格まで推定しているという記事を、『ヘルスデージャパン』で見つけました。2008.11.27掲載の「ロボットが高齢者介護を行なうようになる日は近い」です。

 そのロボットは、「uBOT-5」と言うらしいのですが、「人の目や耳を模した無数のセンサーが常に周囲を監視し、人の転倒や無反応などの異常を察知して救急車を呼ぶなどの対応をするようプログラムされている。ロボットの腕は両方とも2.2ポンド(約1キロ)の重さの物を持ち上げることができ、高いところの物を取る、床から物を拾う、うつ伏せになってベッドの下へ入ることも可能」ということです。

 さらに販売価格まで検討されています。「現在の試作型は1台6万5,000ドル(約620万円)だが、販売時には1台5,000ドル(約47万5,000円)」と、製作者は予想しているようです。大づかみに言って、48万円です。これなら安めの中古車くらい値段ですから、必要とあれば買って買えないことはないですね。

 確かに身体機能の衰えた高齢者や身体障害者の方にとっては、便利な道具になるかもしれません。ただ、いくら人間以上に器用に動くことができて、状況判断できるとしても、あくまで機械ですから、生きた人間である介助者のすべてを代行することはできないでしょう。たとえば、何気ない対話によって高齢者の認知機能を維持したりということはできないでしょうから、使い道はある程度限定されるかもしれません。それに、片腕で挙上1㎏というのは、ちょっと頼りない。

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