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2009年6月

日光浴は免疫機能にとって「両刃の剣」 

 免疫力を高めるビタミンDを生成するための日光浴、20分~2時間でビタミンD前駆体の濃度が平衡状態になって、それ以上生成されなくなるため、長ければ長いほど良いというものではありません。それどころか、場合によっては、日光浴は、紫外線との関係で逆の結果をもたらすこともあるようです。

 紫外線は波長により、「UVA」「UVB」「UVC」の3種類があります。最も波長の短いUVCは、オゾン層と大気中の酸素により吸収され、地表には届きません。一方、UVAとUVBは確実に地表に到達し、体に悪影響を与えます。
 UVBは、一部はオゾン層で吸収されるものの、残りが地表に届き、表皮の細胞にダメージを与えて、「日焼け(紫外線による急性のやけど)」や「しみ」、「皮膚がん」の原因となります。
 UVAは、UVBほど有害ではないものの、波長が長いため、真皮まで届きます。長時間浴びると、コラーゲンなどの線維が障害されて肌の弾力性が失われたり、「シワ」ができるなど、皮膚の老化が早まります。これを「光老化」といいます。
 紫外線はこのように日焼け、しみ、皮膚がん、シワなどの光老化を引き起こします。ほかにも、皮膚にできる良性腫瘍の「脂漏性角化症」や、皮膚がんの前段階である「日光角化症」、「白内障」などの目の病気、「免疫機能の低下」などの原因になります。
(『きょうの健康 2009年7月号』「ご注意!夏の紫外線と皮膚がん なるべく避けて!紫外線」より抜粋)

 少々の日焼け程度なら、どうってことないような気がしますが、しみやシワをつくり、さらに皮膚がん、白内障をを引き起こす原因になるとすると、嫌ですね。そのうえ、ビタミンDを増やして免疫力を高めるために日光浴をしたつもりが、逆に免疫機能を低下させることになるとは。 

 日光浴も、「両刃の剣」のようです。やりようによって、免疫力を高めるものになったり、逆に低下させることになったり・・・。とりあえず、常識的なことですが、やはり夏の強い日差しを長い時間浴びるのは、避けた方が良いようです。

 それにしても、なぜ、紫外線が免疫機能を低下させることになるのでしょうか、不思議ですねぇ。皮膚表面に存在する「ランゲルハンス細胞」という免疫細胞を傷つけてしまうらしいのですが、そのメカニズムについては、また折をみて考えてみたいと思います。

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内臓脂肪が増えるとアディポネクチンが減るのは 何~んでか?

 不思議なことに、内臓脂肪は、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の働きを高める「アディポネクチン」を分泌するとともに、これに相反してインスリンの働きを抑える「TNF-α」も分泌しています。

 メタボリックシンドロームのチェックでは、腹囲が問題視されますが、内臓脂肪が溜まりすぎると、アディポネクチンが減少するとともに、TNF-αが増加。その結果、インスリンの働きが低下して、血糖値を上昇させることになります。

 では、なぜ脂肪細胞の蓄積が進むと、アディポネクチンの分泌が減ってしまうのでしょうか。疑問を抱いていたところ、『自然学研究所 生理学研究所』のサイトに、「脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンは視床下部において摂食を促進する」という「記事を見つけました。

 脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンは、骨格筋、肝臓、血管内皮等、末梢組織に作用し、AMPキナーゼの活性化に伴う脂肪酸の酸化、並びにインスリン感受性を向上させることが知られている。しかし中枢神経系におけるアディポネクチンの作用は殆ど解明されていない。本研究では、アディポネクチンが視床下部弓状核に存在するAdipoR1受容体を介して、AMPキナーゼを活性化し、摂食量の増加、エネルギー消費の低下をもたらし、結果として体重を増加させることを明らかにした。また絶食によって血中・脳脊髄液中のアディポネクチン濃度が上昇し、かつ弓状核におけるAdipoR1発現量が増加する事、再摂食により両方とも減少することを見出した。これらの事から、中枢神経系に作用するアディポネクチンは、エネルギーを効率よく蓄え、飢餓に備える倹約遺伝子として働くことが考えられる。
 またアディポネクチンは血液中で多量体として存在するが、脳内には中・低分子量型のアディポネクチンのみが移行する事が本研究において明らかとなった。これらの事実から、高分子量型アディポネクチン、あるいはその類似体は、食欲増進作用が少なく、末梢臓器に対して抗糖尿病効果が高い、新たな抗糖尿病薬となる可能性がある。
http://www.nips.ac.jp/news/2007/20071220/

 どうも、アディポネクチンは飢餓に備える倹約遺伝子としての機能を持っているようです。「飢餓状態」にあるとき、盛んに分泌して、食欲を促しますが、身体に内臓脂肪が蓄積される状態になると、分泌を抑えるようです。TNF-αの方も、逆の仕方で同じように倹約遺伝子として働いているのかもしれません。

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アルツハイマー病とカフェイン

 『asahi.com』のサイエンスコーナー6月22日付のページに、コーヒー好きにとっては朗報に聞こる「マウスのアルツハイマー病、カフェインで改善」という記事がありました。

 コーヒーなどに含まれるカフェインがアルツハイマー病の認知症状を改善するとともに、患者の脳に沈着する異常なたんぱく質が作られにくくすることを埼玉医大の森隆准教授ら日米のチームがマウスの実験で確認した。米医学誌「ジャーナル・オブ・アルツハイマーズ・ディジーズ」(電子版)で発表した。
 研究チームは、アルツハイマー病を発症した生後約18カ月の高齢モデルマウスに、人間で換算すると1日当たりコーヒー5杯に相当するカフェインを水に混ぜて1カ月飲ませ、認知や運動機能テストなど8項目について調べた。
 目的地まで迷子にならないかを調べる実験では、カフェインを飲ませたマウスはミスが減って毎回場所が変わる目的地までの到達時間も早くなり、健康なマウスと同程度の成績だった。水だけを飲んだマウスでは症状は改善しなかった。
 カフェインを飲ませたマウスは、記憶をつかさどる脳の海馬や大脳皮質で異常なたんぱくの沈着が減少。カフェインの投与で異常なたんぱく質を作り出す酵素の働きが抑えられることも分かった。
 森准教授は「人間の疫学調査などで予想されていた症状改善の仕組みが解明できた。マウスではあるが、症状の進行を抑える方法を考えるうえで有効なデータだと思う」と話している。
http://www.asahi.com/health/news/TKY200906180357.html

 但し、記事の見出しでも一番に書かれているように、これはあくまでマウスのレベルでの話です。ヒトで同じような作用があるかどうかということは、まだこれからのことでしょう。でも疫学調査では、すでにカフェイン摂取とアルツハイマー病の関連を示す結果が出ていたようですから、ヒトのレベルでも、いづれさほど遠くない時期に、そのメカニズムが解明されるかもしれません。

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経済不況が起こる仕組み 「架空の需要」 ㊦

 いよいよ、今回の経済危機について見ていきます。きのうに続いて、『しんぶん赤旗 日曜版』の不破哲三・社会科学研究所所長へのインタビュー記事からの抜粋です。

 今回の経済危機でも、その引き金となったのは、まさに新型の「架空の需要」です。それを大規模につくりだしたのは今度は金融資本です。購買力のない低所得者に無理やり借金をさせて住宅を買わせた、これがアメリカで破綻(はたん)した「サブプライムローン」の正体でした。「借金してモノを買おう」――これをアメリカの風潮にして、「消費主導の好況」をつくりだした。
 マルクスが突き止めたバブルの大本、「架空の需要」を金融資本が総がかりで、しかも意図的につくりだしたのが、今度の特徴でした。危機が爆発してから調べてみると、こうしてつくりだされた家計の過剰債務(余分な借金)は、多めの計算だと8兆ドル、約800兆円にものぼるそうです。日本のGDP(国内総生産)よりもはるかに大きい。この数字を見ると、「架空の需要」の巨大さがわかると思います。
 おまけにこの消費バブルを土台に、金融資本がもっと大規模な金融資本バブルを世界に広げた。「サブプライムローン」の破綻でまず起こったのは、金融経済の破綻でしたが、その土台にあったのは、「架空の需要」でふくれあがった消費バブルで、それが一挙に収縮して大変な過剰生産恐慌になった。その過程がいま進んでいる。
 こういう見方から、私は今の危機を、「金融危機と過剰生産恐慌の結合」と特徴づけました。「架空の需要」の軌道を走るバブルのなかに恐慌の中心点ありと見抜いたマルクスの分析は、資本主義のいまの段階でも生きているんです。

 そういえば、しばらく前に放送されたNHKの番組、アメリカの消費生活のことを取り上げていましたが、経済破綻する前までは、クレジットカードを使うことで、収入にとらわれない買い物をする風潮があったらしい。どうも、これが金融資本のつくりだす「架空の需要」のようです。サブプライムローンは住宅の購入ですから、金額は相当大きくなるでしょう。

 「架空の需要」を目当てにした「過剰生産」の仕組みを強引に調整したのが、「派遣切り」や「非正規切り」ということになるようです。なるほど、ガッテン。

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経済不況が起こる仕組み 「架空の需要」 ㊤

 6月22日に財務省と内閣府が発表した「法人企業景気予測調査」によると、大企業の景況判断指数のマイナスの値が約半分になって、その前の期間と比べて大幅に改善したらしい。これを良い兆しと見ていいのかどうかよく分かりませんが、いつの日にか、トリクルダウンしてくることに期待したいものです。

 この経済不況をどう考えたら良いのでしょうか。そんなとき、『しんぶん赤旗 日曜版』に、最近『マルクスは生きている』という本を書いた不破哲三・社会科学研究所所長へのインタビュー記事の連載を見つけました。その中でも、6月7日付の記事に、今回の経済危機の本質をとらえた「恐慌の運動論」という興味深い話があったので、その発言部分を抜粋してみます。

 市場経済では“見えない手”ということがよく言われます。需給のバランスは絶えず壊れるものですが、物価の変動を通じて、それを調整する力が不断に作用する。あるモノが市場で不足するとその価格があがって「それ作れ」という仕組みが働く――これが“見えない手”です。
 ところが恐慌で問題になる「生産と消費との矛盾」の場合には、この“見えない手”が働かないで、バランスの崩れが累積してゆき、ついには恐慌で爆発するところまで進行してしまう。それはなぜか。
 マルクスは、ここに恐慌の中心があると考えました。そして突き止めたのは、資本主義は「架空の需要」をつくりだす仕組みをもっている、ということでした。モノがどんどん売れているように見えるが、それは見かけだけだという仕組みのことです。
 当時は、この仕組みの担い手となったのは、商業資本でした。商業資本が市場でモノを大量に買う。生産者にとっては商品の販売はこれで済んだわけで、ひきつづき生産にかかります。しかし、商品そのものはまだ本当に消費者の手に渡っていないわけで、マルクスはそのことを「架空の需要」と呼んだのです。商業資本の方は、それに見合う消費者がいることを想定して買うのですが、この見込みはやがて消費者の実際需要と離れてゆきます。
 マルクスは、このことを再生産過程が、「架空の需要」にもとづく軌道の上を走り出す、という言葉で表現しました。この仕組みが膨れ上がったときにバブルが起き、恐慌を爆発させるのです。
 マルクスはこうして、資本主義がなぜ周期的にバブルにつっこむのかをつかみだし、恐慌の起こる仕組みをそこまで突き止めました。

 「架空の需要」。生産者と消費者が直接対峙している段階では、需要と供給とのバランスを取ること自体、そんなに難しいことではなかったのでしょう。ところが、生産規模が大きくなって、あるいは同時進行で、生産者と消費者との間を媒介する商業資本が入るようになると、変わってくるようです。

 商業資本も、商品を売るためには、当然、需要と供給のバランスに気配りはするのでしょうが、生産そのものにもいくつの段階があり、商業資本も消費者に売り切るまでには、いくつもの中売りなどを経ること、しかも個々の資本化がバラバラに活動をすることを考えると、見込み違いをする下地がつくりだされるようになるということが想像できます。

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小胸筋のクリニカルマッサージによる手技療法

 過外転症候群を引き起こす小胸筋への手技は、これまでもっぱら烏口突起の小胸筋付着部付近を直接押圧する母指点法を行なってきましたが、『クリニカルマッサージ』のテキストを見ると、小胸筋の起始部や筋腹にコンタクトする方法もあるようです。

ストリッピング

  • 患者は背臥位をとり、腕をわずかに外転させ、肘を曲げる
  • 術者は患者の肩の傍に立つ
  • 指先が乳頭の下方に向けて胸部の対角線になるように、四指を乳頭より少し上で、大胸筋外側の胸郭上に置く
  • 小胸筋と第5肋骨の付着部に指が達するまで、胸郭に沿って大胸筋の下で圧迫する
  • 四指で筋肉を押圧し、腕と手を回転させて筋肉に沿って下から上へ指先を滑り込ませる
  • 毎回同じスポットから開始して、移動経路が扇形となり、最後は筋肉の外側縁に沿った経路で終わるように同じプロセスを繰り返す
  • 腋窩の真下の位置まで手を移動し、同じプロセスを繰り返して、最後に四指を大胸筋の下の腋窩に深く入れ、小胸筋と烏口突起の付着部に触れる

圧迫①

  • 患者は、治療する側を上に側臥位になり、腕を斜め上方に上げる。術者は患者の胸部正面を向いて立つ
  • 母指が乳頭の高さで筋肉の一番下の付着部の位置に来るように、その手を胸郭の上に置く。治療を施す四指と母指をもう一方の四指と母指で支えてもよい
  • リリースするまで母指で筋肉を圧迫する
  • 頭側の手を開始位置から3~4cmずらし、同じプロセスを繰り返す
  • 上に移動するときは、最初に母指をそれぞれの高さで外側に滑らせてから、分岐した筋腹上の圧痛点やトリガーポイントを探す
  • 母指が徐々に肩甲骨の烏口突起の方に斜め移動するように、このプロセスを続行する。この移動により、最後に母指は腋窩深くに達する。そこで、腋窩深部にある烏口突起の付着部を慎重に探す

圧迫②

  • 患者は、治療する側を上に側臥位になり、腕を斜め上に上げる。術者は患者の胸部背後に立つ
  • 術者は一方の手を胸部の上に置く
  • 四指で大胸筋を内側に押しながら、乳頭の高さで小胸筋の付着部に触れ、筋肉がリリースするまで圧迫する
  • 頭側の手を開始位置から3~5cmずらし、同じプロセスを繰り返す
  • 上に移動するときは、最初に母指をそれぞれの高さで外側に滑らせてから、分岐した筋腹上の圧痛点やトリガーポイントを探す
  • 四指が徐々に肩甲骨の烏口突起の方に斜め移動するように、このプロセスを続行する。この移動により、最後には指先は腋窩深くに達する。そこで、腋窩深部にある烏口突起の付着部を慎重に探す
  • 背臥位の患者に母指による圧迫を行なうこともできる

圧迫③

  • 患者は背筋を伸ばして座位をとる。術者は患者の背後に立つ。患者の治療する側の前腕を横に下ろし、腕を少し外転および内旋させて大胸筋をゆるめる
  • 一方の手を患者の治療する側と反対側の肩の上に置く
  • もう一方の手を患者の胸郭の上に置き、四指を乳頭の高さで大胸筋の下に滑らせる
  • その高さで筋肉を圧迫し、押さえてリリースする
  • 最後に治療した位置のすぐ上に移動し、同じプロセスを繰り返す
  • それぞれの高さで四指を外側に滑らせ、筋肉のすべての筋腹に触れる
  • 四指が腋窩に入ったら、指先が腋窩の上を指し、最後には筋肉と肩甲骨の烏口突起との付着に達するように、徐々に手を回転させる

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過外転症候群の「過外転」の意味

 「胸郭出口症候群」の中に、小胸筋が関与する「過外転症候群」があります。この「過外転」とは、どの関節に起きるのか。胸郭出口症候群は、肩の挙上を続ける作業によって起こる筋肉疲労や関節の変位が原因となることが多いため、肩関節の過外転と考えがちですが、「過外転症候群」の場合は少し違うようです。

 小胸筋は、大胸筋の深層、胸郭のすぐそばに位置していて、筋線維が第3~5肋骨を起始に、肩甲骨の烏口突起を停止部として付着しています。そのため小胸筋が硬結することによって、烏口突起のすぐ下を通っている腕神経叢、腋窩動脈・静脈などを圧迫し、肩から腕にかけて神経症状などを引き起こすことがあります。

 小胸筋の作用には、肩甲骨を下げる。肩甲骨を外転させる。肩甲骨を前方へ傾けさせる。肩甲骨を固定しているときには強制的吸気を助けるなどの働きがあります。ところが、肩関節(肩甲上腕関節)の運動には、外転も水平外転含めて、ほとんど直接的な関与はしていません。

 「過外転症候群」の「過外転」はおそらく、肩甲骨の外転運動を指しているものと思われます。肩甲骨の外転は、左右肩甲骨を外側へ拡げて、肩を前方へすくめるようにする動作です。そう言えば、先日来店されたHさん(40代 男性)、患側の小胸筋が硬くなっていましたが、両腕の前腕を机の上に置く、肘つき姿勢を続けたときに、チリチリしたシビレの症状が出てくるいうことでした。まさに肩甲骨の外転姿勢です。

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白髪ができるのは毛根の色素幹細胞のDNA損傷が原因か

 誰でも、歳を重ねるとともに、だんだん白髪が増えてきます。しかし、その進行度合いには、かなり個人差があります。苦労をすると早く白髪になるとか、言語を絶する恐怖体験をすると一夜にして白髪になるとかいう話を聞くことがありますが、そうではないらしい。「白髪は細胞ストレスが原因?」という記事が、『Natonal Geografic News June 17,2009』に掲載されていました。白髪が増えるのは、心理的なストレスではなく、毛根の色素幹細胞への物理的なストレスに原因があるとしているようです。

 白髪が増えてきたことを、職場や家庭で生じる人間関係のストレスのせいにしてはいないだろうか。しかし、その考え方はどうやら間違いのようだ。先日、白髪の実質的な原因は、細胞ストレスにあるとする研究が発表された。
 今回の研究を率いた東京医科歯科大の西村栄美教授によると、DNAは化学物質、紫外線、電離放射線といった損傷要因の影響を絶えず受けているという。
 例えば哺乳動物の細胞1つが受けるDNA損傷は、1日あたり最高10万回にも及ぶという。この回復不能な被害を最も受けているのが、毛根を包み込んでいる毛嚢(もうのう)内にあり、髪の発色を司っている色素幹細胞である。
 幹細胞とは、自分自身を無限に複製できる能力(自己複製能)と、特殊な機能を持つ細胞へと分化する能力(多分化能)を有する細胞だ。毛嚢の色素幹細胞は、メラニン色素を形成する色素細胞(メラニン細胞)へと分化する。
 若年者の場合、色素幹細胞は自身の複製(生産)と色素細胞への分化(消費)の間でバランスが保たれているため、髪に供給される色素が絶えることはない。しかし年齢を重ねるにつれ、色素細胞への分化が過剰に行われるようになり、幹細胞は自己複製機能を失ってしまう。そして色素幹細胞が枯渇するために髪が白くなる。
 幹細胞の分化はなぜ年齢とともに勢いを増すのか。正確なことはまだわかっていないが、西村教授はDNAが損傷を受け続けることがその原因ではないかと考えている。「幹細胞の分化が促進されるのは、損傷を受けた幹細胞を一掃するためかもしれない。死滅させるよりは分化させた方が良いということだろう」と、同教授は説明する。
 今回の研究で白髪化がテーマとして選ばれたのは、それが「哺乳類の老化を示す典型的な兆候だから」だという。
 実験ではマウスにX線が放射され、化学薬品が注入された。実験後に研究チームがマウスの毛嚢を調べたところ、幹細胞に回復不能な損傷が発見され、その後マウスからは色素のない毛が生えてきたという。
 遺伝子の不安定化を老化の主原因の1つとする研究が発表されているが、今回の実験結果はその説を裏付けるものだ。また、幹細胞の損傷を老化の最大要因とする理論があるが、その信憑性を高める結果にもなっている。
 研究チームは論文の中で、「実験では、ほとんどのDNA損傷を防ぐことができなかった」という見解を示した。
 ジョンズ・ホプキンス大学細胞工学研究所のリンチャオ・チェン(Linzhao Cheng)氏も同様に、幹細胞の損傷を防ぐのは困難だと考えている。特に野外で過ごすことが多く、太陽から放射される紫外線を長時間まともに受ける人は損傷度が大きいという。
 電子メールによるインタビューで、同氏は次のようなコメントを寄せてくれた。「現時点ではDNAの損傷を防ぐことは難しい。しかし今回の研究が白髪化のメカニズムを解明するヒントとなって、毛嚢幹細胞を保護する新しい科学薬品が考案される可能性もある。近いうちに、高齢者向けの白髪予防クリームが発売されるかもしれないね」。

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=87529223&expand
 「年齢を重ねるにつれ、色素細胞への分化が過剰に行われるようになり、幹細胞は自己複製機能を失ってしまう。そして色素幹細胞が枯渇するために髪が白くなる」というところ、色素細胞と色素幹細胞と関係が少しわかりにくいようですが、いずれにしても、原因は、色素幹細胞のDNAが「化学物質、紫外線、電離放射線といった損傷要因の影響を絶えず受けている」ことにあるようです。外出するときは帽子を被るようにしたほうが良いかもしれません。ヘアカラーも、頭皮に化学物質を触れさせるわけですから毛根細胞を刺激することになるでしょう。ひょっとすると、良かれと思ってしている白髪染めも、長期的に見ると、白髪をさらに増やしている可能性も考えられます。

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ドーパミンの分泌も、過ぎたるは及ばざるが如し

 脳の神経伝達物質ドーパミンの不足がすると、パーキンソン病やむずむず脚症候群などが起こるということですが、かといって多ければ良いというものではなく、「過ぎたるは及ばざるが如し」、過剰に分泌されると統合失調症を引き起こすことがあるようです。『サイエンスポータル』のサイトに、「統合失調症はドーパミンの過剰分泌が原因か」というニュースが掲載されていました。

 統合失調症患者の脳にドーパミンが過剰に分泌されていることを、放射線医学総合研究所の研究者が陽電子断層撮影装置(PET)を使って確かめた。
 統合失調症の原因についてはさまざまな説が提出されているが、決定的なものはない。今回の研究結果は、統合失調症の典型的な症状である幻覚、妄想などが脳のドーパミン過剰によって生じるというドーパミン仮説の一部を証明するものだ、と研究者たちは言っている。
 放射線医学総合研究所分子イメージングセンターの荒川亮介・博士研究員らは、ドーパミン分泌量を調節する役割を果たしているタンパク(ドーパミントランスポーター)の量が脳の中でどのように変化しているかをPETで調べた。
 この結果、統合失調症の患者は、健康な人に比べ、脳の情報統合部位である視床でドーパミントランスポーターの量が多く、さらに重症の患者ほど量が増加傾向にあるという結果が得られた。
 ドーパミンは中枢神経系に存在する神経伝達物質で、欠乏するとパーキンソン病の原因になることでも知られる。これまで統合失調症との関係が仮説の段階にとどまっていたのは、PETを初めとする画像診断では脳内の線条体という限られた場所でしかドーパミントランスポーターの量が調べられなかったため。荒川研究員らは、最近スウェーデンで開発された放射性標識薬剤を使い脳のさまざまな部位でドーパミントランスポーターの量を測定することに成功した。
 ドーパミントランスポーターは、神経細胞から放出されたドーパミンを細胞内に取り込む働きをしている。荒川研究員らは、統合失調症患者の視床ではドーパミントランスポーターが増へ、ドーパミン神経の活動が過剰になった結果、情報の統合に乱れを生じさせ、統合失調症の重大な原因となっている可能性が高い、とみている。
http://scienceportal.jp/news/daily/0906/0906182.html

 ヒトの生命機能、精神機能が、微妙なバランスの上に成り立っていることには、つくづく感心してしまいます。この統合失調症を含め精神疾患には、まだ原因がはっきりしていないものが多いと言われていますが、今後、新しい測定方法を使った研究によって、原因を明らかにするとともに、ツボにはまった治療法が開発されたら良いですね。

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「爪揉み療法」は結果を急いではいけない

 自分ひとりでできる自律神経調整法に、「爪揉み療法」があります。手指の末節骨の遠位指節間関節に近い、少しくぼんだ部分。爪の付け根の少し近位になりますが、ここを両側から、もう一方の手の指で押します。押し方にも、痛みを感じるほど強く押したり、やさしく押したりとか、あるいは、一定の圧を加えるとか、揉んで強弱をつけるとか、さまざまなやり方があるようです。

 交感神経の過緊張を抑えて、副交感神経を活性化する効果があると言われています。しかし、これまで、夜眠れないときに何回か試してみましたが、効果があるようなないような、もうひとつ釈然としない感じでした。

 そんなとき、『日経メディカルオンライン』に「侮れない爪もみの効果 慢性不眠、私はこれで治しています~漢方・爪もみ~」(2009.6.12)という記事を見つけました。示唆に富むところがあったので、関係する部分を抜粋してみます。

爪の両脇にはツボがあり、軽く刺激することで自律神経のバランスを整える。「強く揉み過ぎると交感神経を刺激するので、優しくやるのがコツ」と水嶋氏。1本10秒程度、全ての手指と、入浴時に足爪も揉む。

 水嶋氏は、爪もみ健康法を紹介する本の著者だが、実は「一般の人の健康法としてはいいが、不眠患者の症状を改善するほどの効果があるとは思っていなかった」と打ち明ける。

 しかし、ある不眠の女性患者が「爪もみを続けていたら、2カ月目に睡眠薬なしで眠れるようになった」と報告してきた。それ以来、即効性はないが、手軽に簡単にできるので、患者にも薦めるようになったという。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/search/cadetto/0901-t2/200906/511099.html

 一般に、薬指は交感神経を刺激することになるということから、爪揉みの対象からはずすと考えられています。しかし、水嶋氏は、「強く揉み過ぎる」ことが、「交感神経を刺激する」ことになるという考え方らしく、薬指も含めたすべての指に行なっているようです。

 また、注目するのは、「2ヶ月目に睡眠薬なしで眠れるようになった」女性患者の報告。すぐに効果が現れないのに、よく2ヶ月も粘り強く続けたものです。薬を使わずに体質を改善するのですから、やはり結果を急がず、じっくり気長に待つことが大切なのかもしれません。

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脚深部の不快な感覚異常 「むずむず脚症候群」

 時おり、脚がチリチリするなどの症状を訴えて来店される方があります。神経圧迫による坐骨神経痛の場合がほとんどですが、同じく脚の感覚異常を引き起こすことで、最近注目されている症状に、「むずむず脚症候群」があります。どんな疾患なのか、『むずむず脚症候群友の会』ホームページから、抜粋してみます。

 むずむず脚症候群(Restless Legs Syndrome:RLS)」とは、脚の表面ではなく、内部に不快な異常感覚が生じる疾患です。その異常感覚は「むずむず」「虫が這う」「ほてる」「炭酸が泡立つ」「ちりちりする」などさまざまな言葉によって表され、患者にとってきわめて不快なものです。症状が起きた場合、患者は脚を叩いたり、寝返りを繰り返すことなどで不快感を軽くしようとします。重症になるとじっとしていることができず、居ても立ってもいられなくなり歩き回らなければいけない状態になります。
 また、むずむず脚症候群の症状は、夕方から夜間に現れることが多いため、「入眠障害(眠りにつくことができない)」、「中途覚醒(夜中に目が覚めてしまう)」、「熟眠障害(ぐっすり眠れない)」などの睡眠障害の原因となり、その結果日中に耐えがたい眠気を引き起こし、患者のQOLが著しく低下するといった悪循環に陥ります。
 この症状は妊娠中の女性の2割くらいにも見られます。しかし、ほとんどの方は授乳期間が終わるまでには自然に解消するようです。
 患者の多くが適切な薬物療法で症状が大幅に改善されますが、一般・医師ともにいまだ認知率が低く、なかなか周囲に理解してもらえない場合も少なくありません。また、専門医を見つけられない方や、適切な診断・治療が受けられない方も多く存在します。
http://www.muzumuzu.org/2008/07/rls-1.html

 主に症状が現れる部分は、ふくらはぎや足の甲、足の裏ということです。鉄欠乏性貧血、葉酸欠乏、糖尿病、慢性腎不全、パーキンソン病、関節リュウマチ、下肢静脈瘤、ガン、高コレステロール血症などの疾患がある人に起こりやすいとも言われています。

 原因は、鉄分や葉酸の不足によって、パーキンソン病にも関係している脳内神経伝達物質であるドーパミンがうまく生成できなくなることにあると考えられています。治療には、まずカフェインやアルコールなどの嗜好品を避けるとともに、原因となる病気をコントロールした上で、症状をみて、ドーパミンの生成を促す薬が用いられるようです。

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少しでも心あたりがあるときは「脳ドック」を受けた方が

 高血圧と脂質異常の改善めざして、主に有酸素トレーニングに励んでいるジム仲間が、「脳ドック」を受けることになりました。最近物忘れをすることが多く、軽い頭痛を感じたこともあるそうです。物忘れと頭痛なら、私もしょっちゅう経験しますが、友人の場合、高血圧と脂質異常が持病としてあるということが危険因子になるようです。

 脳ドック専門のサイトを見ると、高血圧症。高体脂肪率(男性25%以上、女性30%以上)。糖尿病。脂質異常症。一時的片頭痛。手足の感覚異常・シビレ。顔面の痙攣。家族に脳卒中歴。喫煙習慣。飲酒習慣(週2升以上)。ストレス過多の自覚。2つ以上のことを考えると忘れる。友人・知人の名前がすぐ出てこないことがある。これらの内、3つ以上に該当する場合は、脳ドックを受けた方が良いとしています。

 一般に脳卒中で起こる頭痛は、これまで経験したことがないような激しい頭痛と言われていますが、前駆症状の段階では、片頭痛レベルで感じることがあるのかもしれませんし、単なる物忘れでも、違和感を感じたら検査を受けた方が良いかもしれません。特に、メタボリックシンドロームに該当する人は、気を付けたほうが良さそうです

 脳ドックでは、脳動脈瘤の存在をチェックするのが最大の目的だそうです。以前、「健康診断で脳ドックは必要かどうか」という議論を聞いたことがありますが、素人の思い付きとしては、生活習慣病などがない限り、必ずしも定期的に検査しなくても、日常生活でちょっとおかしいと感じたときに、受けてみることで良いのではないかという気がします。但し、「ちょっとおかしい」を、検査に結びつけることができるかどうかが問題です。

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「わらびもち」の原料はワラビの地下茎

 わらびもち。夏になると、たまに食べることがあります。なぜ「わらびもち」というのでしょうか。これまで深く考えたことがありませんでしたが、ふと気になったので、調べてみると、シダの一種であるワラビの地下茎が原料になっているらしい。あの春の山菜として食べるワラビの根っこです。

 ワラビの地下茎を叩きほぐして洗い出し、精製したワラビ粉とよばれる澱粉が使われます。シダ植物から食用になるほどの澱粉が取れるとは知りませんでした。とは言っても、やはり原料の採取と製造に手間がかかるということで、最近では、サツマイモやタピオカなどの代用澱粉が用いられているようです。

 スーパーなどで安売りしている透明なものは代用澱粉でしょう。それと違って、ほんもののワラビ粉から作られたわらび糯は、少し茶色ぽい色をしているそうで、希少な高級品となっています。どんな味がするのでしょうか。よく似たものに「葛餅」というのがありますが、これは葛粉を使ったものです。

 ワラビ粉を使った「わらびもち」、代用澱粉を使った「わらびもち」、「葛餅」、どれもこれまでに食べたことがあるかもしれませんが、残念ながら味や舌ざわりの違いをはっきり覚えていません。今後食べるときには、原材料を確かめて、しっかり味わってみたいものです。

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肘の外側に強い痛み-離断性骨軟骨炎

 少年期に起こる野球肘には、主に内側型、外側型がありますが、肘の外側(母指側)に強い痛みでるものに「離断性骨軟骨炎」があります。投球による微少外力の蓄積によって、上腕骨小頭軟骨が壊死し、剥がれてくる病気です。発症頻度は少ないものの、長期間の投球動作の中止が求められることになります。

 進行によって、透亮期、分離期、遊離期に分けられます。透亮期は軟骨に壊死巣ができている状態で、投球時に痛みますが、止めると楽になります。分離期は、骨軟骨に分離線が現れる、あるいは分離しても正常な形を保っている状態、投球時に痛みが出るとともに、肘の曲げ伸ばしがしにくくなります。遊離期は、分離した骨軟骨片が変形した状態で、関節の間に挟まって、肘が動かなくなったり、強い痛みが出たりすることがあります。

 病期の初期段階では、6~8ヶ月間投球動作を止めることで、自然治癒することもあるようです。休止期間を過ぎても改善しない場合、競技への復帰を急ぐ場合、分離期・遊離期にまで進んでいる段階では、手術が検討されるようです。

 いずれにしても、スポーツ専門の医療機関への受診をお勧めします。残念ながら、民間療法では、炎症を静めて当面の痛みを改善する手助けはできるかもしれませんが、骨や関節の変形には対処することはできません。

 付け加えると、野球肘の場合、投球フォームの問題を指摘されることがあるようです。体幹の捻りや体重移動を十分行なっていない、いわゆる「手投げ」動作になっていないか、痛みを感じたことがある人は、これまでのフォームをチェックしてみる必要があるかもしれません。

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「不況肥満」のリスク やがて日本にも・・・

 この前読んだ『ルポ 貧困大国アメリカ』(堤美果著)に、「貧困が生み出す肥満国民」という章がありました。そこには「新自由主義によって失われたアメリカの中流家庭」、「なぜ貧困児童に肥満児が多いのか」、「フードスタンプで暮らす人々」、「アメリカ国内の飢餓人口」と見出しが続きます。

 確かフードスタンプというのは、貧困家庭向けの無料食事券で、それを受け取って人々は、引き換えに安くて甘くて高エネルギーのジャンクフードを手に入れていると書かれていたように覚えていますが、それを実証するような調査が、『AFP BB News』のサイトに掲載されていました。「米国の子どもたち、『不況による肥満』リスクに直面」という記事です。

【6月4日 AFP】米国の子どもたちは、不況のなかで親たちがヘルシーな食事よりも安くて手軽な食事を追求するようになったため、いわゆる「不況肥満」のリスクに直面しているとの報告書が3日発表された。
 米デューク大学が毎年行っている「子どもの幸福指数(Child Well-Being Index)」測定調査で明らかになったもので、調査を率いたケネス・ランド教授(社会学)は「親たちがヘルシーな食品よりも炭水化物や糖分が多いファストフードなどを選択するようになってきており、子どもや若者の過体重の割合が上昇するのでは」と懸念している。
 前年、米内科学会誌「Journal of the American Medical Association, JAMA」に発表されたある報告書によると、1980-1999年には、脂肪・糖分の摂りすぎ、果物・野菜の不足、運動不足により、子どもの肥満率は3倍も増えた。前年の調査では、全米の子どもの32%が過体重、16%が肥満となっている。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2608745/4227785

 「報告書」によるとアメリカの子どもの3人にひとりが過体重、5~6人にひとりが肥満児ですか。肥満が豊かさのシンボルだったのは、ずいぶん昔のことですが、今や逆の象徴になってしまったようです。「不況による肥満」、フードスタンプの制度こそまだありませんが、日本の子どもたちの中にも、すでにひそかに浸透しているかもしれません。

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食べやすいかも なかなか溶けないソフトクリーム

 『YOMIURI ONLINE』に、「常温で1時間!『できてしまった』溶けないソフトクリーム」(2009年6月8日付)という記事が掲載されていました。外に出たときに、たまにソフトクリームを食べることがあります。すぐに溶けてしまうのが難点。夏の暑い日などは、買ったすぐその時から口をつけて食べなければいけない。うっかりすると、溶け出してポタポタと落ちてくる。しかも手や物につくとベタベタします。大人はまだしも、小さい子どもは上手に食べきれません。

 「日本海藻食品研究所」直営のおから製品販売店「へるしいらぼジャパン」(金沢市本江町)は、常温で1時間たっても溶けないソフトクリームを販売している。
 おから食品の研究中に偶然、生まれた商品だが、インターネットやテレビで紹介されて人気に火がつき、目玉商品となっている。
 このソフトはおからが40%配合されており、おからと牛乳の成分がくっつくため溶けにくいという。滑らかな食感で甘さは控えめ、時間がたっても中心部分は冷たさを保っている。気になるカロリーも、通常のソフトクリームの約半分に抑えた。
 同社は普段からおからを使ったパンやドーナツなどの食品を開発しているが、溶けないソフトクリームは偶然、生まれた。同社の白石良蔵会長が、クッキー作りで余った牛乳におからを混ぜてソフトクリームを作ったところ、溶けにくいことに気付いたという。
 白石会長は「元々ソフトクリームが好きで、いつか溶けて手がベタベタにならないものを、と思っていたが、突然できてしまった」といい、「これをきっかけに、大量に廃棄されがちなおからを使った食品が広がれば」と話している。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090608-OYT1T00105.htm

 おからが入っているのですか。甘さ控えめ、カロリーが半分。よく考えたものですね。記事の写真のように、常温で1時間も溶けないのなら、好きなところへ持っていって食べることも可能でしょう。これは、ソフトクリーム史上、画期的と言って良いのではないでしょうか。今後の広がりに期待したいところです。問題は味と舌触りですが、こればかりは食べてみないと分からない。

 ところで、書いていて気がついたのですが、「ソフトがとける」場合、「溶ける」という漢字を使うようです。固体が熱によって液状になることを現すようですが、しかし、冷凍したものを常温に戻すときは「解凍」と言いますし、「氷が解ける」とも書きます。「解ける」は結び目をほどくというような意味があるようですから、ひょっとしたら、「固く結束したものが解きほぐされる」といった感じで使っているのかもしれません。分子段階の話になりますが・・・。

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JRの反射板があって眺めが良くない丸山山頂

 広島南アルプス各個攻略プラン第4弾、丸山(457.6m)に挑戦しました。山本町にある「やん谷道登山口」までの10kmほどを自転車で。当初の計画では、東亜祇園ユータウンの側道へ上がる予定でしたが、そばまで行くと見上げるような高さなので、その手前の道を走ることにしました。それでも結構な上り坂。大丈夫だろうかと、不安はありましたが、なんとか到着。

 やん谷登山口から、緑のトンネルをしばらく歩くと、「牛馬場湯つぼ」、続いて「湯つぼ」がありました。確かに石で囲っていて、中に座れるようになっているところもあります。温泉跡といわれていますが、にわかには信じがたい。ちょっと左に寄り道すると、「湯ヶ谷名水」という湧き水がありました。冷たくて気持ち良い。

 戻って歩くと、草茫々の広場に「上観音」のお堂、そこから安佐南の街がよく見えます。少し歩いて、右それたところに、巨大な岩の下に「岩観音」がありました。それまでは、比較的傾斜がゆるく歩きやすかったのですが、はじめのピークまで、かなり急になります。

 最初のピークは、岩の露出したところです。少し降りて登って次のピークは鉄塔。さらに降りて登ると、JRの反射板がありました。これが丸山の頂上です。残念ながら、眺めも悪く、昼飯を食べる場所がありません。これなら最初のピークで食べればよかったと思っても、後の祭り。

 下りは、茶臼山方面へ尾根道を通り、途中で宗箇山方面へ折り返す、比較的緩やかな道です。但し距離は長い。自動車が時おり行き来する林道へ出て、自転車を置いた「やん谷自然道」の入り口へ。丸山を制覇したことになりますが、ここの山頂は眺めが良くないので、縦走する時には、立ち止まらないで通り過ぎる山のようです。

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アレルギーのような症状が出る「ヒスタミン食中毒」

 先日、富山市の保育所でヒスタミンによる食中毒が発生。直接の原因は、給食に出されたカジキマグロの竜田揚げと言われています。子どもたちは、顔や腹部に発疹ができたり、頭痛、吐き気などの症状があったそうですが、幸いなことに軽症で済んだようです。材料が水揚げされてから、調理にいたるまでの温度管理に、問題があったのではないかと見られています。

 ヒスタミンは、必須アミノ酸であるヒスチジンから合成されるタンパク質(アミン)です。体内でも喉や鼻粘膜の上皮の肥満細胞や好塩基球などに存在し、血圧降下、血管透過性亢進、平滑筋収縮、血管拡張などの役割を果たしています。ところが、外傷、火傷などのショックを受けたり、毒物、薬物、アレルゲンなどが体内に入ったりすると、細胞からヒスタミンが過剰に放出され、鼻水、発赤、かゆみ、浮腫、痛み、気管支収縮などのアレルギー症状を引き起こします。

 そのヒスタミンが、遊離ヒスチジンを多く含むマグロ、イワシ、サンマなどの青魚を不適切な温度で長期保存することによって、もともと魚についている好塩性ヒスタミン産生菌や、後から付着した腸内細菌であるモルガン菌などが増殖し、大量にうみだされます。食品に蓄積したヒスタミンは、熱に強いため、加熱調理しても取り除くことができません。おまけに、食品の外観にも変化が起こらず、匂いもないため、気づきにくいといわれています。

 ヒスタミン食中毒は、舌のシビレ、顔面の紅潮、発疹、吐き気、腹痛、下痢などアレルギー様の症状が現れます。それほど重症になることはないようですが、気をつけるに越したことはありません。その予防法は、常識的なことになりますが、買った魚はその日のうちに食べてしまうこと。残ったら冷蔵ではなく、冷凍しておくことです。また、食べているときに舌先や唇がピリピリするときは、すぐに止めて処分した方が無難なようです。

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新型インフルエンザから身体を守るビタミンD

 昨夜の「報道ステーション」では、いったん治まりつつあった新型インフルエンザの感染者数が6月に入って少し増えていることを報道していました。その理由として、梅雨時期は日照時間が少なくなるため、ビタミンDの合成が抑えられ、免疫機能が低下することを上げていたようです。

 ビタミンDは、骨形成で重要な役割があることはよく知られていましたが、それだけでなく、免疫機能を活性化する作用もあるようです。調べてみると、『日経サイエンス』のサイトに、「ビタミンDの多彩な効用 がんや感染症にも」(2008年1月号)という、この解説を裏付ける記事がありました。

 この25年で、ビタミンD研究は大きく変わった。その効用が骨の形成だけにとどまらないことがわかってきたのだ。ビタミンDが強力な抗がん作用をもつこと、また免疫応答の重要な調節因子として働いていることを示す証拠が数多く見つかっている。
 同時にビタミンDがそのすぐれた効果を最大限発揮できるのは、血中に相当量が存在する場合であることもわかってきた。そして、たいての人の血中濃度はそれよりも低い。ビタミンDの不足と疾患を関連づけた疫学データもあり、多くの人が陥っているビタミンD欠乏症が深刻な病気につながっている可能性を示している。
 活性型ビタミンDによる調整を受ける遺伝子は少なくとも1000種類はあると考えられており、体内カルシウムの調節に関与する遺伝子はその代表格だ。いうまでもなく、カルシウムの流れはビタミンDのよく知られた機能である骨形成にきわめて重要だ。しかしこの20年で、免疫反応に重要な役割を果たすさまざまな遺伝子など、ビタミンDの影響を受ける遺伝子群が他にもたくさん見つかっている。
 1980年代以降、ビタミンDにがんを予防する効果があることを示す証拠が数多く見つかっている。多くの疫学研究でも、日光を浴びる時間が長いほど、一部のがんの発生率が明らかに低くなっていることがわかってきた。 
 実験動物や培養細胞を使って、こうした関連性を裏付けるとともに発がんを抑えるメカニズムの解明が行なわれている。例えば頭頚部がんのモデルマウスに、活性型ビタミンDの1.25Dによく似た合成化合物のEB1089を投与すると、腫瘍の増殖が80%も抑えられた。同様の結果が乳がんや前立腺がんの動物モデルでも得られている。 
 2004年にマギル大学の私たちの研究室は、ビタミンDの抗がん作用を調べていたところ、偶然に1.25Dが中心的な役割を果たすまったく異なる生理学的防御作用を発見した。さまざまな細菌やウイルス、真菌に対する“天然の抗生物質”を作る2つの遺伝子のスイッチをビタミンDがオンにしていたのだ。実験では、免疫細胞にビタミンDを加えると、結核菌をはじめとするさまざなま細菌に対する防御作用が生じた。これは注目に値する。つまり結核に日光治療法がなぜ効果があるのか、その長年にわたる謎が初めて解けたのだ。
 ビタミンDが、骨形成以外にも多様な役割を演じていることが明らかになったことで、多くの病気の発生状況に説明がつくようになった。ビタミンD濃度の低さが、がんや自己免疫疾患、さらにはインフルエンザなどの感染症と強く相関することや、疾患発生率に季節変動があることなどだ。一般に、これまで確認されたビタミンDを必要とする数多くの生理反応は、血中濃度がある値以上になって初めて働き始める。この濃度はさまざまな集団での典型的な濃度よりも高い。つまり、温帯の人々のビタミンD濃度は、健康な生活を送るための濃度にはるかに及ばないのだ。特に冬季が問題だ。

http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0801/200801_068.html

 ビタミンDが、免疫遺伝子を活性化するようです。『Wikipedia』によると、食品やビタミンD製剤のレベルで摂取しても、過剰摂取になる心配はないそうですから、大いに意識的に摂りたいものです。また、日光浴は、紫外線との関係でも注意が必要ですが、20分から2時間でビタミンD前駆体の濃度が平衡に達して、それ以上生成しなくなるそうですから、長ければ良いというものでもないようです。

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スロージョギングの効果を考える

 昨日の『ためしてガッテン』で取り上げられていた「スロージョギング」。はじめて聴く言葉です。歩くくらいの速さでゆっくりジョギングを続けることで、遅筋の能力が向上し、筋肉内の毛細血管が増え、効率よく糖や脂肪が消費されるようになり、生活習慣病が改善されるらしい。

 番組でジョギングの指導を行なっていた田中宏暁教授(福岡大)は、生活習慣病と骨格筋脂肪の関係に注目して、ニコニコペースの運動を提唱していたようです。『西日本新聞』のサイト2009年02月02日付に、「メタボ改善もニコニコペース 福大グループ 脂肪燃焼効果を実証」という記事がありました。

 ニコニコペース運動を提唱する田中宏暁教授は「ダイエットなど食事制限は容易に体脂肪を減らすことはできても、大切な筋力まで奪ってしまうのです。筋力は体力そのものですから、結果的にエネルギーの消費量が減り、再び体重が増加するリバウンドと呼ばれる現象を引き起こしてしまうことがあります」と解説する。
 肥満を解消するためには、何よりも運動-それも気軽にできて脂肪を燃焼させ、筋力は落とさないニコニコペースが最適というわけだ。

 メタボリック症候群の診断は腹囲を測ることで内臓脂肪に着目しているが、田中教授は、手足など全身を動かす筋肉「骨格筋」の細胞内にある脂肪にも着目している。
 第一期の研究で、骨格筋の中に取り込まれた脂肪が多い人ほど、血糖値を下げるインスリンの働きが弱い傾向にあることが分かったからだ。
 インスリンの働きが悪ければ糖尿病を引き起こすだけでなく、合併症として心筋梗塞(こうそく)や高血圧などの危険も高まる。
 田中教授は、骨格筋の脂肪は食事管理よりも運動によってより効果的に減少することも明らかになったとして「生活習慣病は内臓脂肪の過剰が引き起こすというのが通説ですが、骨格筋の脂肪も原因として作用し、発症予防には運動が効果があるのです」と言う。
http://qnet.nishinippon.co.jp/medical/news/kyushu/post_30.shtml

 このスロージョギングとよく似た方法として、ゆっくり走り続けることで、逆に速く走れるようになるという「LSD」という長距離走のトレーニング法があるようです。「信州中野楽走会」のサイト、「トレーニング12講座」のページに紹介されていました。

 ゆっくりと長く走り続けるLSD(ロング・スロー・ディスタンス)というトレーニング法があります。特に決まりはありませんが、ハーハーと息が切れない有酸素運動のレベルで、一般に90分以上走り続けるトレーニングを、LSDと呼ぶことが多いようです。LSDを行うと、それまで使われていなかった毛細血管に、血液が流れるようになります。人間の身体には、隅々まで毛細血管が張り巡らされていますが、使われないまま休眠状態にある毛細血管がたくさんあります。LSDを行うとそこに少しずつ血液が流れるようになるのです。ランナーが走るときには、肺で血液中に酸素を取り込み、その酸素を筋肉に送って、エネルギー源を燃焼させます。つまり速く走るためには、たくさんの酸素を筋肉に送り込める能力が必要なのです。インターバルトレーニングのようなスピード練習を行うと、心臓や肺の機能が高まります。しかし、使える毛細血管が少なければ、いくら心臓や肺の機能が高まっても、筋肉に届けられる酸素の量はあまり増えません。苦しんだ割に記録は伸びない、という結果に終わってしまうわけです。その点、LSDを行うと、それだけでも筋肉に送られる酸素の量が増えます。つまりゆっくり走るトレーニングで、速く走れるようになるのです。また、LSDを行っていれば、スピード練習の効果も無駄になりません。http://homepage2.nifty.com/mamedanuki/00index/index.html

 スロージョギングとLSDとは、遅筋を意識するかどうかということに若干の違いがありますが、休眠している毛細血管を活性化するという点では共通していて、これが酸素供給や脂肪燃焼のキーワードになるようです。

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頭が爆発するような宇宙空間での頭痛

 閉鎖空間である宇宙船の中に長時間にいることを想像すると、いかにも体調が悪くなりそうなしますが気がしますが、やはり激しい頭痛を体験するようです。『ナショナルジオグラフィックニュース』に、「“宇宙頭痛”新しい宇宙病か」(June 5, 2009)という記事が掲載されています。

 宇宙での生活や作業では頭の痛くなる悩みの種も尽きないだろうが、最新の研究によると、宇宙飛行士たちは実際に頭痛を起こすことが多いようだ。地上では深刻な頭痛に悩むことがあまりなかった宇宙飛行士でも、宇宙空間のミッションでは日常生活に支障をきたすほどの激しい頭痛に見舞われたと報告しているという。
 今回の研究は学術的なアンケート調査に基づくもので、宇宙飛行経験者の多くが宇宙飛行中や国際宇宙ステーション(ISS)の長期滞在中に、頭が“爆発する”あるいは“異常に重くなる”ような頭痛を経験したと伝えている。
 研究チームの一員でオランダにあるライデン大学医療センター(LUMC)のアラ・ヴェイン氏は、「このような感覚を引き起こす原因はまだ完全に解明できていないが、これまで疑いの濃かった宇宙酔い(宇宙動揺病)によるものではないことはわかった」と話す。
 調査に匿名で協力した宇宙飛行士17人のうち、7割以上が宇宙飛行中に頭痛に悩まされたと述べている。また、そのような症状を経験した者の4分の3は、宇宙酔いによくみられる吐き気や実際の嘔吐(おうと)、目まいなどの症状はまったくなかったという。
 今回の調査結果を基に、研究チームでは“宇宙頭痛”について、有人宇宙飛行で発症する疾患として新しく独立して分類すべきだと論じている。
 カナダのオンタリオ州ハミルトンにあるマックマスター大学医療ロボット工学センターに勤務する元宇宙飛行士デイブ・ウィリアムズ氏も今回の研究に注目している。同氏は「Canadian Medical Association Journal」誌に先日掲載された共著論文で、人体の健康状態に対する宇宙旅行の長期的影響を指摘している。
 ウィリアムズ氏は、「自分も含めて多くの宇宙飛行士が頭痛を経験しているが、おそらくさまざまな原因が絡み合っているのだろう」と話す。
 可能性の1つには、顔が真ん丸にむくむ顔面浮腫(がんめんふしゅ)がある。これは地球上でも逆立ちを長時間続けた場合に似たような症状が現れる。「無重力空間では、通常であれば下肢にたまる体液が体内のほかの部位に移動してしまうからだ」と同氏は説明する。
 また、空気循環が悪いこともひと役かっている可能性があるという。宇宙飛行士が宇宙船内で作業するとき、酸素を循環させる空調設備が十分でない区域に長時間滞在する場合がある。自分が吐いた二酸化炭素を再び吸い込むことになり、体内の二酸化炭素が過剰になってしまう。
 ただし、ウィリアムズ氏は次のように付け加える。「もう1つ忘れてはならないのが、宇宙という特殊環境と頭痛の間に直接的な関係がないケースもあり得るという点だ。たまたま宇宙にいる間に頭痛が起きただけで、地上でも同じ原因で頭痛が発症していたのかもしれない」。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=32127323&expand

 宇宙飛行士17人への調査ですから、どこまで普遍性があるのかは疑問ですが、それにしても7割以上に症状が現れているということは、かなり発生頻度が高い。「頭が“爆発する”あるいは“異常に重くなる”ような頭痛」、「吐き気や実際の嘔吐(おうと)、目まいなどの症状はまったくなかった」というところを見ると、どうも首や肩、頭部筋肉群の血行不良などから起きる緊張型頭痛とは違うようです。やはり、無重力状態での体液や空気の滞留が関係している新しい宇宙病でしょうか。

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ついに中国地方も梅雨入りしたか

 広島地方気象台が、6月9日午前11時に中国地方の梅雨入りを発表しました。昨年の梅雨入りは5月28日ということですから、12日遅く。平年は6月6日で、3日遅い。九州から四国、近畿、東海まで一気に梅雨入りしたようです。

 しかし、5月の終わりごろからすでに何となくスッキリしない天気が続いていましたから、昨年のように、後日訂正される可能性もあります。気象台も、梅雨の時期に関する情報の中に、変更の可能性を示唆する注意事項を記載しているようです。

 例年、梅雨の季節は、湿度と温度が高くて不快指数があがります。洗濯物の乾きも悪いし、外に出るのが億劫に。でも今年ばかりは、高温多湿によって、新型インフルエンザの感染が多少なりとも抑えられるかと思うと、辛抱できそうです。

 梅雨明けは、昨年が7月6日、平年が7月20日ということです。入りの遅れを単純にプラスすると、今年の明けは7月18~23日ころということに。地域的にも時間的にも偏らずに、そこそこ平均的に降って、早めに明けることを望みますが、こればっかりは自然現象ですから、どうなることやら。

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膝蓋腱・膝蓋靭帯へのアプローチ

 膝蓋腱・膝蓋靭帯に直接アプローチする手法として、「クリニカルマッサージ」のクロスファイバー・ストロークを見ていきます。

膝蓋腱と膝蓋靭帯

  • 患者は背臥位をとる
  • 術者は患者の横、脚の位置に立つ
  • 母指を膝蓋腱(膝蓋骨の上)に置く
  • しっかりと組織を押圧し、腱を越えて組織が柔らかくなリ緊張が緩和したと感じられるまで、母指を前後に動かす
  • このプロセスを膝蓋靭帯(膝蓋骨の下)に繰り返す

膝蓋骨深部

  • 一方の手で膝蓋骨を術者から遠ざける方向にずらす
  • もう一方の手の四指を膝蓋骨の下に置く
  • 膝蓋骨を上向きに押圧し、組織が柔らかくなり緊張が緩和したと感じられるまで、四指を前後に動かす
  • このプロセスを内側に繰り返す

注意
 上記の方法は、膝の手術後の患者や手術の予定がある患者には施術しないこと。患者が過去に膝を手術したことがある場合、または膝の痛みを訴える場合は、治療前に患者に詳細な問診を行なう。問題があると思われるときには、治療前にかかりつけの医師の許可を得るよう患者に求める。

 母指および四指を前後に動かすとありますが、テキストにある写真では、母指は、患者からみて左右方向、四指は、患者からみて上下方向に動かしているようです。膝の痛みというと、たいてい膝関節の状態をみることになりますが、状態によっては、膝蓋腱および膝蓋靭帯へのアプローチを考えてみることも必要でしょう。

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アルコールを飲むときは、量と度数の両方に気をつけろ !!

 アルコール度数とは、15℃の日本酒や焼酎、ビール、ワイン、ウィスキー、ブランディーなどのアルコール飲料に含まれるエチルアルコールの容量をパーセントで表した数値。特に日本酒、焼酎など和酒の場合は、おなじ数値に「度」の単位をつけるようです。これは、ゲイ・リュサック法(容積率)と呼ばれる方法で、日本の他、フランス、イタリア、ロシアなどでも用いられている方法だそうです。

 その他、英語圏でよく使われるアルコールプルーフと呼ばれる方法もあるようです。アメリカンプルーフは、15.6℃での容積率で、度数の2倍、ブリティッシュプルーフは10.6℃で度数の1.75倍といわれています。ときどき、ウォッカなどに表示されているのを、見かけることがありますが、「90」といっても「限りなくアルコール原液に近い」ということではないようです。

 そして、注意しなくてはいけないのは、アルコール度数が低いからといって、たくさん飲むとアルコールの摂取量は多くなってしまうということです。たとえば、缶酎ハイというアルコール飲料がありますが、少し強めの7%で1缶350mlを飲んだ場合、24.5mlのアルコールを摂取したことになります。日本酒1箱1合は15%として180mlですから、27mlのアルコールでほぼ同じくらいです。

 アルコールの副作用(アセトアルデヒドの害)は、アルコール飲料の種類ではなく、摂取したアルコールの量に関わるということですから、アルコール度数が低いからといった思い込みでたくさん飲むと、後で大変なことになりかねません。

 プロテインを何時、何で割って飲むかということに神経質になるより、きっちり計算しながら飲んだ方が身体には良いような気がします。ただ、アルコールを飲むことで、最初に脳の前頭前野が麻痺するらしいですから、その場になると、気が緩んで飲酒量を勘定するのが面倒くさくなる可能性大です。

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そのうち歩いてみたい近くにある山

 「広島南アルプス」と呼ぶ人もある武田山・火山・丸山・大茶臼山・古田山・柚木城山・鬼ヶ城山・鈴峯は、最後に全コース縦走に挑戦することを念頭において、まずひとつずつ制覇して、さらに2~3山を縦走してコースを何度か回る計画を立てています。

 ただ、いつも同じ方面の山では飽きるので、気分転換のために、気軽に歩ける山を『広島県の山』(山と渓谷社)で探してみました。どの山も歩いてみたくなりますが、遠くにある山は、また機会をつくることにして、山陽本線沿線にある近くの山を射程にいれておきたいと思います。

○山陽本線沿線西方面にある山
極楽寺山(693m) 最適シーズン:7・8月除く
 スタート:廿日市駅 ゴール:広島工大上バス停 所要:3時間30分 歩行距離:8.5㎞
経小屋山(596.6m) 最適シーズン:7・8月除く
 スタート:宮浜温泉バス停 ゴール:大野浦駅 所要:3時間30分 歩行距離:8.0㎞
行者山(313.5m) 最適シーズン:年中
 スタート:玖波駅 ゴール:玖波駅 所要:2時間55分 歩行距離:6.5㎞

○山陽本線沿線東方面にある山
蓮華寺山(374.0m) 最適シーズン:7・8月除く
 スタート:安芸中野駅 ゴール:安芸中野駅 所要:2時間15分 歩行距離:5.0㎞
日浦山(345・9m) 最適シーズン:7・8月除く
 スタート:海田市駅 ゴール:安芸中野駅 所要:2時間5分 歩行距離:5.0㎞
絵下山(568.1m) 最適シーズン:年中
 スタート:矢野天神バス停 ゴール:小屋浦駅 所要:4時間10分 歩行距離:7.5㎞

 最後の絵下山は呉線沿線になります。その他芸備線沿線や可部線の近くにもあるようですが、当面、以上の6山くらいを気分転換候補にしておきましょう。「広島南アルプス」縦走プランが最優先ですから、実際に歩くのは何時になるのか今のところ未定です。

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腰の反らせすぎにも注意が必要な場合がある

 レジスタンストレーニングを行なうとき、腰を痛めないために、しっかりと伸ばして自然の前彎状態を保つよう意識することが多いのですが、バックエクステンションやショルダープレスなどを行なうときは、腰を反らせすぎると良くないようです。

 特に、ウェイトを頭より高く持ち上げるショルダープレスは、限度に近いギリギリの重量を扱う場合、頭上へ上げきるときに、後方へのブレを抑えてバランスを保つために、意識しなくても腰が反った状態になることがあります。これは、かなりの負担が腰にかかります。

 これは、ショルダープレスを何の支えもないスタンディング(立位)で行なう以上、体型によっては、避けてとおれないことかもしれません。そんなとき、問題を解決するためには、背もたれのついたベンチを使ったシーティッド(座位)で、ショルダープレスを行なうようにするのが一番です。

 但し、その上で、後頭部、上背部・肩、下背部・臀部、右足、左足の5ヶ所をベンチや床につけておくことを意識する必要があります。うっかり下背部を浮かせると、スタンディングの場合と同じように、腰が反った状態になってしまいます。

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CO中毒のメカニズムと症状

 秋吉台の事故の原因になったと言われている一酸化炭素COは、空気とほぼ同じ重さの無色・無臭の気体です。燃焼機器の不完全燃焼やLPガス機器からのガス漏れなどで発生することがあります。COは、赤血球中のヘモグロビンと結合しやすく、その力は酸素の200~250倍になるようです。

 ヘモグロビンには4つの酸素結合部位があるのですが、結合する酸素が少ないと、抹消組織へ行ってすぐに酸素を離します。逆に結合する酸素が多いと、安定化して酸素運搬能力を落とすようです。供給される酸素の量に応じて、運ばれた抹消組織で離す酸素を調節する見事な仕組みです。

 ところが、この結合部位の1つにでもCOが結合すると安定化してしまい、他の部位に酸素が結合していても抹消組織で離さないようになります。そのために、組織が酸欠状態になってしまうようです。それだけではなく、COは、脂肪組織や脳細胞に蓄積される傾向があり、高濃度のCOを吸い続けると、神経組織などを直接障害することがあるようです。

 COが人体におよぼす影響は、濃度が0.01%―数時間の呼吸後でも目立った作用はない(但し幼児などの場合は、数時間で痙攣を起こることもある)。0.02%―30分後には軽度の頭痛を起こす。0.04~0.05%1時間後に頭痛、吐き気、耳鳴りを起こす。0.08~0.10%―1~1.5時間後に意識を失う。0.15~0.20%―10分~1時間で頭痛、吐き気が激しくなり意識を失う。0.40%以上―短時間でも吸引すれば生命が危険になる。(『LPガス安全委員会 OFFICIAL WEB SITE 』より引用)

 幼い頃、暖房に使っていた練炭七輪のそばにいて、ときどき頭が痛くなったり、吐き気がしたりして風邪のような症状があったことを覚えています。0.02~0.03%程度のCOを吸っていたのかもしれません。

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トレーニング直後はどのプロテインを何で割って飲むか

 『使える筋肉 使えない筋肉 [実践編]』に、「プロテインを牛乳で割るのは正解か?」というコラムがありました。これまで、何の疑いももたず、牛乳で割って飲んでいました。どうもトレーニング直後の摂取に関しては、吸収速度に問題があるようです。

 筋肉の主要な材料となるタンパク質を粉末状にしたプロテインサプリメントは多くの選手に愛用されています。特に重要となるのがトレーニング直後の摂取です。トレーニング後の速やかなタンパク質補給は、筋肉の合成を促進することがわかっています。このとき重要となるのは「迅速にタンパク質を筋肉に送り届ける」ことにあります。
 プロテインを溶かすのに一般に最もよく使われているのは牛乳でしょう。パッケージにも牛乳に溶かした場合の栄養成分が記載されているので、そうすべきなのかと思ってしまうのかもしれません。しかし、トレーニング後の敏速なタンパク質補給において牛乳で溶かすことは良い選択ではありません。牛乳に含まれるカゼイン(乳タンパク)が胃でゲル状に固まるため吸収を遅くしてしまうからです。市販のプロテインのほとんどが吸収の速いホエイプロテイン(乳清タンパク)なのですが、牛乳と一緒にすると胃で滞留して吸収が遅くなってしまいます。トレーニング後のプロテイン摂取には吸収の迅速さが重要ですから、それを妨げるカゼインや脂肪分などが含まれないドリンクに溶かすべきです。
 また、このときエネルギーレベルの回復として吸収の速い糖質も同時に摂るべきです。糖質の補給はインスリンの分泌を促すことで筋肉の合成をさらに高める効果もあります。トレーニング直後のインスリンは筋肉に選択的に働くため脂肪合成の原因にはほとんどなりません。一般的な摂り方としてトレーニング直後は吸収の速いホエイプロテイン30g程度+砂糖やブドウ糖30~50g程度をお好みのドリンクに溶かしてとる方法がよいでしょう。

※牛乳に含まれるタンパク質の8割程度がカゼイン、2割程度がホエイです。

 その裏付けを取るため、いくつかのサイトを調べてみました。そうすると、「トレーニング直後」、「吸収が速い」、「ホエイプロテイン」、「エネルギーレベルの回復」といったことが、検討すべきキーワードになるようです。

 一般的にプロテインの摂取が推奨されるのは、トレーニング後と就寝前ですが、トレーニング後は損傷した筋肉にタンパク質を補給するため、迅速な吸収が求められます。これに対して就寝前には、睡眠に合わせてゆっくり一晩かけた吸収が求められます。

 さらにホエイは吸収が速く、カゼインは胃酸でゲル状になるため、ゆっくりとした吸収になるようです。また、トレーニング後は、筋肉内のグリコーゲンが消耗するため、同時に糖質を摂らないと、プロテインがエネルギー源の補給に使われることになります。

 但し、「トレーニング後に摂取する程度の量では、それほど大差はない」とか、「通常の食事で十分」とプロテインサプリメントの摂取そのものの必要性を問うような声もあるようです。まぁ、プロテインの割り方にまで、カリカリ神経質になる必要はないような気もしますが、よりベストな選択の参考にする程度で良いでしょう。

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野生のキノコには手を出さない方が

 ときどき、山や公園で見かけるキノコの中には、「これは食べられるのでは」と思えるようなものに出会うことがあります。もっとも、キノコ素人ですから、市販されているもの以外は食べたことはありませんが、色や形でだけで判断することは危険なようです。

 『京都新聞』5月25日付に「ニセクロハツの強毒原因物質を解明 “謎の毒キノコ”京薬大准教授ら」という記事がありました。ニセクロハツというキノコも、写真を見るかぎり地味で、毒々しい派手な色ではないところが恐ろしい。

 中毒死が近年続いたキノコ、ニセクロハツの毒物を、橋本貴美子京都薬科大准教授、中田雅也慶応大教授らの研究グループが突き止め、強毒性を確認した。ニセクロハツが生えるツブラジイ(コジイ)の林は京滋に多く、注意を求めている。英科学誌「ネイチャーケミカルバイオロジー」で24日に発表した。
 ニセクロハツ中毒は2005年から07年にかけて大阪、愛知、宮崎などで報告された。手足のしびれや筋肉硬直、心不全、腎臓などの臓器不全を引き起こすが、原因物質は不明で「謎の毒キノコ」とされていた。
 橋本准教授らは、キノコを浸した水をそのまま分析するなど化学反応しないよう工夫した。中毒を引き起こすのが「シクロプロペンカルボン酸(C4H4O2)」であることが分かった。生物が作る毒物でこれほど小分子の有機物はないという。
 マウスにこの毒物を投与すると、身体を動かす骨格筋の組織が溶けるとともに、その溶解物が臓器を障害することが分かった。極めて少量でマウスは死んだ。人だとキノコ2、3本で致死量という。
 東山など京都盆地周辺では、ツブラジイを含むシイ林が拡大している。橋本准教授は「ニセクロハツは暑い夏に目立って発生するので注意してほしい」と話している。


 【ニセクロハツ】 灰褐色のキノコで猛毒。ツブラジイ(コジイ)の根元で7月末から8月にかけて生えることが多い。食べられるクロハツと区別が難しく、日本で7件の中毒例が報告されている。

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009052500036&genre=G1&area=K00

 「シクロプロペンカルボン酸」という物質が骨格筋の組織を溶かして、その溶解物が臓器を障害ことになるらしい。2・3本がヒトの致死量ですと。やっぱり、自生しているキノコなどには、素人がうっかり手を出さないのが、一番安全なようです。

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大茶臼山で出会った縦走ハイカー

 この前の日曜日、大茶臼山(413.2m)ハイクに挑戦しました。自転車で福島町へ、そこから延々と歩きです。新己斐橋を渡り、久しぶりに己斐の街並みに入ります。自動車やバイクで通ったことはあるので、方向感覚はありますが、歩くのははじめてです。地図を見ながら、ちょっと試行錯誤。西広島駅を回って踏切を越えて、己斐小学校から八幡川に沿って走る側道を通って沼田分れ交差点へ。さらに己斐上町を歩いて、ようやく教順寺に到着です。

 そこから、右側にある山道に入って少しく歩くと、茶臼山登山口の道標が。傾斜45度の石畳にぶち当たります。何でも、すぐ近くの小茶臼山にあった「平原城」の控えの城である「建岩城」という城が築かれていた山ということで、防御のために急斜面になっているということです。そのためか、ほとんど直登コースできつい。しかも岩道が多くて、砂が滑りやすい。

 それでも登山口から1時間弱で、展望岩に到着しました。見晴らしは抜群です。周囲300度くらいの展望ですかね。広島市旧街と瀬戸内海、そして西側の山並みを見ることができます。さらに山頂をめざしたのですが、あまり眺めが良くないと聞いていたこともあり、電波塔のフェンスに阻まれてしまったので、こんなものだろうと思って、引き返すことにしました。

 ふたたび展望岩に戻って休憩をしていたとき、電波塔方面からやってきた女性ハイカーに出会いました。山歩きの「正装」をしています。頂上へのルートを尋ねてみようと思って声をかけたところ、武田山・火山・丸山を4時間かけて縦走して来たということでした。さらに聞いてみると、古田山・柚木城山・鬼ヶ城山・鈴峯コースも4時間かけて、通しコースも8時間かけて踏破したことがあるとのことです。

 実際に縦走コースを歩いている人に出会い、ほんの少しですが経験を聞くことができて良かった。その人は電波塔へむかって帰路についていましたが、また4時間かけて同じコースを戻るのでしょうか。素晴らしい健脚 !! こういう人に出会うと、「広島南アルプス」縦走に対する意欲がますます高まりますね。

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