日光浴は免疫機能にとって「両刃の剣」
免疫力を高めるビタミンDを生成するための日光浴、20分~2時間でビタミンD前駆体の濃度が平衡状態になって、それ以上生成されなくなるため、長ければ長いほど良いというものではありません。それどころか、場合によっては、日光浴は、紫外線との関係で逆の結果をもたらすこともあるようです。
紫外線は波長により、「UVA」「UVB」「UVC」の3種類があります。最も波長の短いUVCは、オゾン層と大気中の酸素により吸収され、地表には届きません。一方、UVAとUVBは確実に地表に到達し、体に悪影響を与えます。
UVBは、一部はオゾン層で吸収されるものの、残りが地表に届き、表皮の細胞にダメージを与えて、「日焼け(紫外線による急性のやけど)」や「しみ」、「皮膚がん」の原因となります。
UVAは、UVBほど有害ではないものの、波長が長いため、真皮まで届きます。長時間浴びると、コラーゲンなどの線維が障害されて肌の弾力性が失われたり、「シワ」ができるなど、皮膚の老化が早まります。これを「光老化」といいます。
紫外線はこのように日焼け、しみ、皮膚がん、シワなどの光老化を引き起こします。ほかにも、皮膚にできる良性腫瘍の「脂漏性角化症」や、皮膚がんの前段階である「日光角化症」、「白内障」などの目の病気、「免疫機能の低下」などの原因になります。
(『きょうの健康 2009年7月号』「ご注意!夏の紫外線と皮膚がん なるべく避けて!紫外線」より抜粋)
少々の日焼け程度なら、どうってことないような気がしますが、しみやシワをつくり、さらに皮膚がん、白内障をを引き起こす原因になるとすると、嫌ですね。そのうえ、ビタミンDを増やして免疫力を高めるために日光浴をしたつもりが、逆に免疫機能を低下させることになるとは。
日光浴も、「両刃の剣」のようです。やりようによって、免疫力を高めるものになったり、逆に低下させることになったり・・・。とりあえず、常識的なことですが、やはり夏の強い日差しを長い時間浴びるのは、避けた方が良いようです。
それにしても、なぜ、紫外線が免疫機能を低下させることになるのでしょうか、不思議ですねぇ。皮膚表面に存在する「ランゲルハンス細胞」という免疫細胞を傷つけてしまうらしいのですが、そのメカニズムについては、また折をみて考えてみたいと思います。
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