地球温暖化で野生ヒツジが小型化?
イギリスの科学者が、島のヒツジの状態を調査研究し、その結果を『サイエンス』誌に発表。『CNN』のサイトに、「スコットランドの野生ヒツジ、温暖化の影響で小型化と」というニュースが掲載されていました。
英スコットランドに生息する野生のヒツジが地球温暖化の影響で小型化しているとの研究結果を、英インペリアル・カレッジ・ロンドンの科学者らがこのほど発表した。
米科学誌サイエンスに報告された研究によると、同大のティム・カウルソン氏らは、スコットランド沖のヒルタ島に生息するソーエイヒツジの群れについて、メスの体重や育ち方の変化を分析した。その結果、過去約25年の間に子ヒツジの成長が遅くなり、全体として小型化が進んでいることが分かったという。
子ヒツジの体重は通常、誕生直後から急激に増加する。厳しい冬に耐えるためには、太る必要があるためとみられる。だが近年、温暖化の影響で冬が年々短くなり、体重増加の必要がなくなっているというのが、カウルソン氏らの説だ。
「自然淘汰の法則に基づけば、体の小さいヒツジよりも大きいヒツジの方が生存率が高く、繁殖しやすいはず。ソーエイヒツジの例は、環境の変化が自然淘汰による進化を覆すほどの影響力を持ち得ることを示した」と、同氏は説明する。ただ、このまま温暖化が進んだ場合に、ヒツジが「ポケットサイズ」まで小型化するかどうかについては、「現時点では予測できない」と話している。
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200907030018.html
気温が上昇して、さほど大きくならなくても、冬越しすることが可能になったのでしょうか。変化するまでに、かなりの時間が必要な「進化」と違って、環境や生育条件に対する「適応」は短い時間で進むようです。そういえば、確か、日本人の平均身長も、第二次世界大戦後の数十年間で10cm以上伸びたということを聞いたことがあります。
それにしても、地球温暖化は思いもしないところにも影響が出てくるものです。島という限定された地域に住む、野生のヒツジという条件があるからでしょうが、だからこそ、広域での移動や人間の保護で緩和されない、「生(なま)の」地球温暖化の影響が分かるのかもしれません。
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