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肩甲帯の運動

 肩甲帯の運動を見ていきます。

胸郭上での肩甲骨の内・外側運動(図~省略)
(1)断面の右側:肩甲骨が内側に動くと、より前額面内に入ってくる。関節窩はよりいっそう外側を向き、鎖骨の外側端は内後方に動く。鎖骨と肩甲骨の間でなす角度は、外に開く格好となる。
(2)断面の左側:肩甲骨が外側に動けば、より矢状面内に入ってくる。関節窩はよりいっそう前方を向き、鎖骨の外側端はより外前方に動き、その長軸は前額面内に位置してくる。この点で肩の横径は最大となる。鎖骨と肩甲骨の間でなす角度は、閉じる格好となる。
 以上の極端な位置では、肩甲骨は40~45度の立体角をなすが、この角度は水平面、つまり仮想の垂直軸での肩甲関節窩の総可動範囲と一致している。

胸壁上での肩甲骨の内・外側運動(図~省略)
 右側:内方偏位(若干傾斜もあることに注意せよ)
 左側:外方偏位
この運動の総可動範囲は15㎝である。

肩甲骨の挙上と下制(図~省略)
 右側:下制
 左側:挙上
 総可動範囲:10~12㎝
これらの肩甲骨の垂直運動には、ほんのわずかな傾斜が伴う。

肩甲骨の“傾斜”(図~省略)
 肩甲骨の回旋は、肩甲骨の上外角からそれほど離れていない肩甲棘のやや下方に存在する肩甲運動面に、鉛直な軸上で生じる。
 右側:“下方” 回旋(右肩甲骨で時計回り)、下角は内側に動き、上外角が下方に動いて、関節窩は下方を向く。
 左側:“上方”回旋、関節窩がよりいっそう上方を向き、上外角が上方に動く、反対の運動。
 総可動範囲:60度
 下角の偏位が10~20cmで、上外角の偏位は5~6cmである。
・・・『カパンディ 関節の生理学Ⅰ』「肩甲帯の運動」より

 「胸郭上での肩甲帯の内・外側運動」において、肩甲骨が内側へ動く場合、鎖骨の外側端が向くのは「内後方」ではなく「外後方」では? さらに「肩の横径が最大となる」のは、肩甲骨が外側へ動くときではなく、内側へ動くときのような気がしますが、どうでしょう。

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