つぶやき自然科学

8割も欠ける部分日蝕なら見てみようかな

 7月22日水曜日には、皆既日蝕が46年ぶりに日本で見ることができるらしい。しかし、南の方では「皆既」と言われているけど、本土ではどのくらい太陽が欠けて見えるのか。よく知らなかったので、いまひとつ興味がありませんでした。

 そんなときに、YOMIURI ONLINE』の7月8日に「専用メガネ販売好調…明石天文科学館で日食フィーバー」という記事。タイトルを見るとビジネス記事のようですが、日蝕そのものに関しても、感じていた疑問に的確に応える解説がありました。

 「明石ではどのように欠けて見えるのか」「何時ぐらいから日食が始まるの?」――。国内の陸地で46年ぶりに観察できる22日の皆既日食を控え、兵庫県明石市立天文科学館に問い合わせが相次いでいる。1日20件を超える日もあり、〈世紀の天体ショー〉に向けたムードは高まり、職員も準備に追われている。
 同館によると、鹿児島県のトカラ列島などが絶好の観測ポイント。明石市内でも太陽の約8割が欠ける「部分日食」を観察できる。午前9時46分に太陽の右上部分から欠け始め、同11時4分の「食の最大」を経て午後0時24分まで続く。
 同館は、6月2日からプラネタリウムで日食の仕組みや市内での見え方などを疑似投影する特別プログラムを上映。市民向けに安全な観察方法などを紹介する講演会を開いたほか、日食が終わった後の29日には、子どもたちが夏休みの自由研究のテーマに取り上げやすいよう、プラネタリウムで復習できるようにする。
 観測用メガネの売れ行きも好調だ。黒い下敷きや写真用フィルムでの長時間の観察は、太陽からの赤外線などで目を痛めることもあるといい、特殊なフィルターを取り付けたメガネを4月下旬から販売。350円と1200円の2種類が計約800個売れた。
 また、同館広報誌では、5ページの日食特集を組み、面白い観察法として、底部のトレーシングペーパーに太陽を映し出す「ピンホール式日食観測筒」の作り方を掲載。これらを利用して、実際に日食を観察する「観望会」を22日に開く。

http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20090708-OYO1T00489.htm?from=main2

 広島と明石は、距離も近いし、緯度もほぼ横並びですから、だいたい同じような条件と考えても良いのではないでしょうか。午前10時前から始まって、11時ころに最大に、0時半頃までに終わる。部分日蝕だとしても、8割も欠けて見えるとすれば、面白そうですね。しかも、46年ぶりか。次にその機会が来るのは、相当の年齢になってからになります。この際、天気さえ良ければ、何とか時間をつくって、「日蝕観測」に挑戦してみますか。

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思い込みを追究して逆の結果に到ることも

 『CNN.cp.jp』サイト(2009.07.06)に「コーヒーに口臭予防の効果と イスラエルの研究者」という記事がありました。世界中には、いろんなことをいろんな角度から、研究する人たちがいるものです。そして一般的な仮説から、思いもかけない結果を導き出すことも。

ロンドン(CNN) これまで「口臭の原因」の1つとされることの多かったコーヒーに、実は口臭を抑える効果があるとの研究結果を、イスラエルのチームがこのほど報告した。
 テルアビブ大医学部で口臭の治療などを研究するメル・ローゼンバーグ氏らは、コーヒーが口臭を引き起こす仕組みを解明しようと、口の中から採取しただ液に、同国や米国のメーカー数社のコーヒーを混ぜておき、発生するにおいなどを調べた。その結果、当初の予想に反して、コーヒーには口臭の原因となる細菌の働きを抑える効果があることが分かったという。
 ローゼンバーグ氏はCNNとのインタビューで、「コーヒーで口臭が強くなるといわれてきたのは確か。だが、それはコーヒー自体から発生するにおいではないようだ」と語った。同氏によれば、コーヒーにはだ液の分泌を抑える成分が含まれているため、口の中が乾燥する。さらに、コーヒーに加えたミルクなどと混じって口に残ると、口臭が起きやすくなると考えられる。
 チームでは今後、コーヒーの消臭効果を利用して、口臭を防ぐマウスウォッシュ(洗口液)や歯みがき剤、ガムなどを開発したい構え。同様の研究はすでに、クローブの精油など一部の植物成分で進められている。ただし、実用化へ向けてカギとなるのは、コーヒーに含まれる数百種類の成分の中から有効成分を見つける作業だ。
 ローゼンバーグ氏は「成分の特定には長い時間がかかる」との見通しを示す一方、「今回の実験は、仮説が常に正しいわけではないということ、そして誤った思い込みから興味深い結果が生まれることもあり得るということを示す教訓になった」と話している。

http://www.cnn.co.jp/science/CNN200907060023.html

 しかし、コーヒーが口臭の原因のひとつと考えられていたとは知りませんでした。確かにコーヒー臭い人に話しかけられた経験はありますが、記事によると、コーヒーを飲むと唾液の分泌が抑えられて口が渇くため、口臭が起きやすくなるとかで、コーヒー自体の匂いではないようです。

 それよりも、今回の新たな発見は、口臭の原因を突き止めようとしたら、コーヒーの成分に原因となる細菌の働きを抑える効果があることが分かったこと。しかし、これまでコーヒーを飲むことが口臭の原因とされてきたということは、この消臭効果は、日常的に飲む量ではあまり期待できないかもしれません。成分の抽出が必要なようです。

 それにしても、メル・ローゼンバーグ氏の「今回の実験は、仮説が常に正しいわけではないということ、そして誤った思い込みから興味深い結果が生まれることもあり得るということを示す教訓になった」という最後の一言は、示唆に富んでいます

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短期記憶を長期記憶に切り替えるメカニズム

 記憶を長期間保持するには睡眠が不可欠であることが、米マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究グループによって裏付けられた。MITピコワーPicower学習記憶研究所、理研-MITセンターのチームによる今回の研究では、目覚めているときの経験を睡眠中に「再生」できないマウスは、経験したことを記憶する能力が低いことが示され、医学誌「Neuron(ニューロン)6月25日号で報告された。
 研究著者で同研究所教授の利根川進氏は、「経験後の睡眠とその経験の長期記憶の確立との間に分子的関連性があることが示された。記憶の再生と記憶の定着との関連を示した研究は今回が初めて。眠っている脳は、経験を短期記憶から長期記憶に転換する前にビデオクリップのように経験を再生する必要がある」と述べている。
 今回の研究では、3シナプス回路(trisynaptic circuit)を妨害する特殊な餌を与えたマウスの脳に電極を埋め込むことにより検証を実施した。海馬にみられるこの回路は、記憶が別の部位に保存される前のプロセスで重要な役割を演じることがわかっている。起きて迷路の中を走っている間、マウスには新しく学んだ課題(迷路を通り抜けること)を認識する際に発火する細胞が形成され、その後の睡眠中に、この細胞が同様の順序で発火することがわかった。睡眠中に3シナプス回路が適切に機能するマウスは、この回路を不能にしたマウスよりも迷路を長期間記憶することができたという。
 「睡眠中に3シナプス回路の仲介によって海馬の記憶を再生することが、長期記憶の形成に欠かせない役割を担っているというのがわれわれの結論である」と利根川氏は述べている

http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&task=view&id=1940&Itemid=37

 2009年7月2日『ヘルスデージャパン』に、掲載されていた「長期記憶には睡眠中の記憶再生が不可欠」という記事です。マウスを使った実験で得られた結果のようですが、ヒトにもあてはまるのでしょうか。そのことについては、言及されていませんが、人間の記憶メカニズムの解明に関しても、示唆するものがあるのかもしれません。

 短期記憶が、睡眠中に海馬にある3シナプス回路で再生されることで長期記憶として形成されるということらしい。いったい、「再生」とはどんな状態でしょう。おそらく、夢とは違うんでしょうね。必ずしも、毎晩夢を見るわけでもないし、その日に体験したことや覚えたことが出てくるわけではありませんから。

 そして、「再生」と睡眠時間との関係はどうなんでしょう。ヒトの長期記憶が同じように作られると仮定して、一定の睡眠時間が必要ということになると、試験の直前に寝る間を惜しんで知識を詰め込むということが、まるっきり馬鹿げた気安め行為になってしまいます。まぁ、その場しのぎの短期記憶で済む場合もありますが・・・。そのときには、藁をもすがる思いですか。

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地球温暖化で野生ヒツジが小型化?

 イギリスの科学者が、島のヒツジの状態を調査研究し、その結果を『サイエンス』誌に発表。『CNN』のサイトに、「スコットランドの野生ヒツジ、温暖化の影響で小型化と」というニュースが掲載されていました。

 英スコットランドに生息する野生のヒツジが地球温暖化の影響で小型化しているとの研究結果を、英インペリアル・カレッジ・ロンドンの科学者らがこのほど発表した。
 米科学誌サイエンスに報告された研究によると、同大のティム・カウルソン氏らは、スコットランド沖のヒルタ島に生息するソーエイヒツジの群れについて、メスの体重や育ち方の変化を分析した。その結果、過去約25年の間に子ヒツジの成長が遅くなり、全体として小型化が進んでいることが分かったという。
 子ヒツジの体重は通常、誕生直後から急激に増加する。厳しい冬に耐えるためには、太る必要があるためとみられる。だが近年、温暖化の影響で冬が年々短くなり、体重増加の必要がなくなっているというのが、カウルソン氏らの説だ。
 「自然淘汰の法則に基づけば、体の小さいヒツジよりも大きいヒツジの方が生存率が高く、繁殖しやすいはず。ソーエイヒツジの例は、環境の変化が自然淘汰による進化を覆すほどの影響力を持ち得ることを示した」と、同氏は説明する。ただ、このまま温暖化が進んだ場合に、ヒツジが「ポケットサイズ」まで小型化するかどうかについては、「現時点では予測できない」と話している。

http://www.cnn.co.jp/science/CNN200907030018.html

 気温が上昇して、さほど大きくならなくても、冬越しすることが可能になったのでしょうか。変化するまでに、かなりの時間が必要な「進化」と違って、環境や生育条件に対する「適応」は短い時間で進むようです。そういえば、確か、日本人の平均身長も、第二次世界大戦後の数十年間で10cm以上伸びたということを聞いたことがあります。

 それにしても、地球温暖化は思いもしないところにも影響が出てくるものです。島という限定された地域に住む、野生のヒツジという条件があるからでしょうが、だからこそ、広域での移動や人間の保護で緩和されない、「生(なま)の」地球温暖化の影響が分かるのかもしれません。

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いつのまにか増えていた広島の新型インフルエンザ感染者

 東広島市と福山市で、1人ずつの新型インフルエンザの感染者が確認されてから後、あまり騒がれないので、梅雨の高温多湿で、すっかりウイルスが息を潜めたのか、広島市では無風状態かと錯覚していましたが、どうもそう単純ではなかったようです。

 『中国新聞』オンライン版7月5日付に、「新型インフル、広島で新たに11人、広陵高は休校へ」という記事が掲載されていました。

 広島市は4日、市内在住の11人が新型インフルエンザに感染したと発表した。市内の感染は計30人となった。
 市によると、2人は広陵高(安佐南区)の男子生徒で、同高は6~10日の休校を決めた。ほかに、安田女子高(中区)の生徒7人▽市が濃厚接触者として健康観察をしていた20代女性▽米国から2日に帰国した30代男性。いずれも症状は安定し、自宅で療養しているという。
http://www.chugoku-np.co.jp/Health/An200907050260.html

 広島市で合計30人。さらにふり返ってみると、7月4日付には、「新型インフル、広島で急増 二次感染拡大57人」という記事がありました。

 広島県内で感染が確認された新型インフルエンザ患者が急増している。3日深夜までで57人に達した。当初は海外からの帰国者が中心だったが、6月29日以降は二次感染が拡大。患者がさらに増えることが予想され、県は3日、季節性インフルエンザと同様に原則すべての医療機関で診療する態勢に6日から切り替える方針を決めた。
 感染者は7市2町の57人で、20歳未満が40人と7割を占める。6月9日に東広島市の男性の感染が確認されて以降、28日まではまん延国からの帰国者や来日した海外在住の日本人が中心で、県内での二次感染は確認されていなかった。
 29日からは一変し、感染者との接触した人が大半を占める。呉市は28日にロシア旅行した家族3人の感染を確認したが、それまでの間の会社出勤やスポーツ指導などを通して感染が広がった。

 広島市では6月下旬に市内であった「広島市―ホノルル市スポーツ交流事業」に参加した高校生やその家族が感染し、6校が休校・休園措置を取った。
 3日は、県立広島病院(南区)の看護師から看護師への院内感染が確認された。医療関係者の感染は初で、同病院は看護師が担当していた入院患者や濃厚接触した職員に予防的に治療薬タミフルを投与し、感染の拡大防止に全力を挙げている。
 県が3日開催した危機対策本部員会議では厚生労働省の方針変更を受け、基本対処方針を改定。(1)発熱外来に限っていた外来診療をすべての医療機関に広げ、電話連絡した上で受診(2)自宅療養が原則で、ほかの病気にかかっているなど重症化の恐れがある人は入院治療(3)遺伝子検査は重症化や集団感染が疑われる場合―とした。
 県は、県民に対し、今回の新型インフルエンザは軽症の事例が多く、冷静な行動が大切▽受診の際はマスク着用▽うがい・手洗いなど個人ができる対策の実行―の3点を徹底するよう呼び掛けている。
http://www.chugoku-np.co.jp/Health/An200907040211.html

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今年も東シナ海から大型クラゲが流れてくるかも

 『水産総合研究センター』が2009年6月29日に発表したプレスリリース「大型クラゲについて(6月25日)」によると、東シナ海で、大型クラゲの出現を確認したということです。まだ日本の沿岸に流れ着くかどうかということは、「予断するものではない」としていますが、可能性は大きいようです。

 独立行政法人水産総合研究センターの調査(水産庁補助事業)によれば、6月19~25日に東シナ海中央部において、目視観測及び採集調査により大型クラゲの出現を確認しています。
 また、6月23日に済州島北側の東シナ海において、目視調査により大型クラゲの出現を確認しています。
 上記の情報は、今年度における我が国周辺水域での大型クラゲの大量出現を予断するものではありませんが、今後とも、関係府県や関係機関等と連携して大型クラゲ出現調査を実施する予定です。

<添付資料>(添付ファイルは別ウィンドウで開きます。)

本年大型クラゲが確認された海域(PDF:25KB)
http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr21/210629/

 『ウィキペディア』によると、大型クラゲとは、一般に「エチゼンクラゲ」と呼ばれていて、大きいものでは傘の直径が2m、重さは200kgにもなる、かなりのビッグサイズ。これまで何度か、大量発生して日本海沿岸に流れてきて、網が破れるなど、漁業に大きな被害を与えているようです。そう言えば、テレビで見たことがあります。

 中華料理では、これまで食材として用いられてきたといいますから、加工の仕方によっては、食用として活用することは可能なようです。但し、この大型クラゲを捕獲するためには、別途設備が必要な上、毎年同じように発生するわけでもないから、実際に利用するには困難があるということ。思うようには、いかんもんです。

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神経突起の過剰な刈り込みを制御するタンパク質

 アルツハイマー病は、βアミロイドというタンパク質が脳内に蓄積して、神経細胞が損傷を受けるために起こると思っていましたが、βアミロイドが蓄積するから発症するのか、あるいは病気の結果βアミロイドが沈着するのか、まだ結論が得られていないようです。

 βーアミロイドの問題とは、アプローチの仕方が違いように思えますが、その原因を解明する新たな研究結果のひとつとして、『東京大学 大学院 理学系研究科 理学部』のサイトに「脳の配線ミスを生後の発達期に修正する新たなメカニズムの発見」(2009年6月29日)というプレスリリースが発表されていました。

 ヒトの脳では、一千億個以上もの神経細胞が互いに神経突起を伸ばし、複雑かつ精密なネットワークを形成しています。このようなネットワークがどのようにして作られるかは、生物学における大きな謎の一つです。近年、脳の発達期に観察される神経突起の“刈り込み”と呼ばれる現象が、大きな注目を浴びるようになりました。ヒトなどの高等動物では、生まれた直後の脳は未成熟で、個々の神経細胞は正しい相手以外とも多くの神経接続を形成しています。ところが成長が進むと、不要な神経突起は排除されていきます。この “刈り込み”は、機能的な神経回路を構築するための重要な過程であると考えられます。しかしながら、“刈り込み”に関わる遺伝子やタンパク質はあまり知られておらず、この現象が分子レベルでどのように制御されているかはほとんど不明でした。
 “刈り込み”のメカニズムの解明は、臨床応用の観点からも重要です。“刈り込み”が適切に制御されないことが、病気の発症につながり得るからです。その最たる例を、アルツハイマー病やパーキンソン病などに代表される神経変性疾患に見ることができます。これらの病気では、本来起こるべきでない時期や部位で神経突起の削除が起きており、これが脳機能低下の一因となると考えられています。また、アルコールの過剰な摂取や肥満も神経突起の異常な削除を引き起こすことが知られています。正常な脳の発達過程における“刈り込み”の際に、不要な神経突起だけが削除され、必要な神経突起は維持されるメカニズムを解明することで、これらの疾患の治療法の開発にもつながると期待されます。
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/press/press-2009-14.html

 今回の研究では、「刈り込み」によって神経の突起を切り離す「MBR-1」というタンパク質と、それを制御する「Wnt」というタンパク質を見つけたらしい。個体の発達過程で、不要になった細胞が自滅するアポトーシスという現象が起こりますが、神経の接続でも、同じような経過をたどるようです。

 アルツハイマー病の原因が、神経突起の過剰な「刈り込み」だとすると、βアミロイドの蓄積は、原因ではなく結果なのかもしれません。パーキンソン病も、ドーパミンが不足するのは、神経突起の接続そのものが少なくなった結果でしょうか。脳の問題は、まだまだ、奥が深いようです。

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内臓脂肪が増えるとアディポネクチンが減るのは 何~んでか?

 不思議なことに、内臓脂肪は、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の働きを高める「アディポネクチン」を分泌するとともに、これに相反してインスリンの働きを抑える「TNF-α」も分泌しています。

 メタボリックシンドロームのチェックでは、腹囲が問題視されますが、内臓脂肪が溜まりすぎると、アディポネクチンが減少するとともに、TNF-αが増加。その結果、インスリンの働きが低下して、血糖値を上昇させることになります。

 では、なぜ脂肪細胞の蓄積が進むと、アディポネクチンの分泌が減ってしまうのでしょうか。疑問を抱いていたところ、『自然学研究所 生理学研究所』のサイトに、「脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンは視床下部において摂食を促進する」という「記事を見つけました。

 脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンは、骨格筋、肝臓、血管内皮等、末梢組織に作用し、AMPキナーゼの活性化に伴う脂肪酸の酸化、並びにインスリン感受性を向上させることが知られている。しかし中枢神経系におけるアディポネクチンの作用は殆ど解明されていない。本研究では、アディポネクチンが視床下部弓状核に存在するAdipoR1受容体を介して、AMPキナーゼを活性化し、摂食量の増加、エネルギー消費の低下をもたらし、結果として体重を増加させることを明らかにした。また絶食によって血中・脳脊髄液中のアディポネクチン濃度が上昇し、かつ弓状核におけるAdipoR1発現量が増加する事、再摂食により両方とも減少することを見出した。これらの事から、中枢神経系に作用するアディポネクチンは、エネルギーを効率よく蓄え、飢餓に備える倹約遺伝子として働くことが考えられる。
 またアディポネクチンは血液中で多量体として存在するが、脳内には中・低分子量型のアディポネクチンのみが移行する事が本研究において明らかとなった。これらの事実から、高分子量型アディポネクチン、あるいはその類似体は、食欲増進作用が少なく、末梢臓器に対して抗糖尿病効果が高い、新たな抗糖尿病薬となる可能性がある。
http://www.nips.ac.jp/news/2007/20071220/

 どうも、アディポネクチンは飢餓に備える倹約遺伝子としての機能を持っているようです。「飢餓状態」にあるとき、盛んに分泌して、食欲を促しますが、身体に内臓脂肪が蓄積される状態になると、分泌を抑えるようです。TNF-αの方も、逆の仕方で同じように倹約遺伝子として働いているのかもしれません。

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アルツハイマー病とカフェイン

 『asahi.com』のサイエンスコーナー6月22日付のページに、コーヒー好きにとっては朗報に聞こる「マウスのアルツハイマー病、カフェインで改善」という記事がありました。

 コーヒーなどに含まれるカフェインがアルツハイマー病の認知症状を改善するとともに、患者の脳に沈着する異常なたんぱく質が作られにくくすることを埼玉医大の森隆准教授ら日米のチームがマウスの実験で確認した。米医学誌「ジャーナル・オブ・アルツハイマーズ・ディジーズ」(電子版)で発表した。
 研究チームは、アルツハイマー病を発症した生後約18カ月の高齢モデルマウスに、人間で換算すると1日当たりコーヒー5杯に相当するカフェインを水に混ぜて1カ月飲ませ、認知や運動機能テストなど8項目について調べた。
 目的地まで迷子にならないかを調べる実験では、カフェインを飲ませたマウスはミスが減って毎回場所が変わる目的地までの到達時間も早くなり、健康なマウスと同程度の成績だった。水だけを飲んだマウスでは症状は改善しなかった。
 カフェインを飲ませたマウスは、記憶をつかさどる脳の海馬や大脳皮質で異常なたんぱくの沈着が減少。カフェインの投与で異常なたんぱく質を作り出す酵素の働きが抑えられることも分かった。
 森准教授は「人間の疫学調査などで予想されていた症状改善の仕組みが解明できた。マウスではあるが、症状の進行を抑える方法を考えるうえで有効なデータだと思う」と話している。
http://www.asahi.com/health/news/TKY200906180357.html

 但し、記事の見出しでも一番に書かれているように、これはあくまでマウスのレベルでの話です。ヒトで同じような作用があるかどうかということは、まだこれからのことでしょう。でも疫学調査では、すでにカフェイン摂取とアルツハイマー病の関連を示す結果が出ていたようですから、ヒトのレベルでも、いづれさほど遠くない時期に、そのメカニズムが解明されるかもしれません。

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白髪ができるのは毛根の色素幹細胞のDNA損傷が原因か

 誰でも、歳を重ねるとともに、だんだん白髪が増えてきます。しかし、その進行度合いには、かなり個人差があります。苦労をすると早く白髪になるとか、言語を絶する恐怖体験をすると一夜にして白髪になるとかいう話を聞くことがありますが、そうではないらしい。「白髪は細胞ストレスが原因?」という記事が、『Natonal Geografic News June 17,2009』に掲載されていました。白髪が増えるのは、心理的なストレスではなく、毛根の色素幹細胞への物理的なストレスに原因があるとしているようです。

 白髪が増えてきたことを、職場や家庭で生じる人間関係のストレスのせいにしてはいないだろうか。しかし、その考え方はどうやら間違いのようだ。先日、白髪の実質的な原因は、細胞ストレスにあるとする研究が発表された。
 今回の研究を率いた東京医科歯科大の西村栄美教授によると、DNAは化学物質、紫外線、電離放射線といった損傷要因の影響を絶えず受けているという。
 例えば哺乳動物の細胞1つが受けるDNA損傷は、1日あたり最高10万回にも及ぶという。この回復不能な被害を最も受けているのが、毛根を包み込んでいる毛嚢(もうのう)内にあり、髪の発色を司っている色素幹細胞である。
 幹細胞とは、自分自身を無限に複製できる能力(自己複製能)と、特殊な機能を持つ細胞へと分化する能力(多分化能)を有する細胞だ。毛嚢の色素幹細胞は、メラニン色素を形成する色素細胞(メラニン細胞)へと分化する。
 若年者の場合、色素幹細胞は自身の複製(生産)と色素細胞への分化(消費)の間でバランスが保たれているため、髪に供給される色素が絶えることはない。しかし年齢を重ねるにつれ、色素細胞への分化が過剰に行われるようになり、幹細胞は自己複製機能を失ってしまう。そして色素幹細胞が枯渇するために髪が白くなる。
 幹細胞の分化はなぜ年齢とともに勢いを増すのか。正確なことはまだわかっていないが、西村教授はDNAが損傷を受け続けることがその原因ではないかと考えている。「幹細胞の分化が促進されるのは、損傷を受けた幹細胞を一掃するためかもしれない。死滅させるよりは分化させた方が良いということだろう」と、同教授は説明する。
 今回の研究で白髪化がテーマとして選ばれたのは、それが「哺乳類の老化を示す典型的な兆候だから」だという。
 実験ではマウスにX線が放射され、化学薬品が注入された。実験後に研究チームがマウスの毛嚢を調べたところ、幹細胞に回復不能な損傷が発見され、その後マウスからは色素のない毛が生えてきたという。
 遺伝子の不安定化を老化の主原因の1つとする研究が発表されているが、今回の実験結果はその説を裏付けるものだ。また、幹細胞の損傷を老化の最大要因とする理論があるが、その信憑性を高める結果にもなっている。
 研究チームは論文の中で、「実験では、ほとんどのDNA損傷を防ぐことができなかった」という見解を示した。
 ジョンズ・ホプキンス大学細胞工学研究所のリンチャオ・チェン(Linzhao Cheng)氏も同様に、幹細胞の損傷を防ぐのは困難だと考えている。特に野外で過ごすことが多く、太陽から放射される紫外線を長時間まともに受ける人は損傷度が大きいという。
 電子メールによるインタビューで、同氏は次のようなコメントを寄せてくれた。「現時点ではDNAの損傷を防ぐことは難しい。しかし今回の研究が白髪化のメカニズムを解明するヒントとなって、毛嚢幹細胞を保護する新しい科学薬品が考案される可能性もある。近いうちに、高齢者向けの白髪予防クリームが発売されるかもしれないね」。

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=87529223&expand
 「年齢を重ねるにつれ、色素細胞への分化が過剰に行われるようになり、幹細胞は自己複製機能を失ってしまう。そして色素幹細胞が枯渇するために髪が白くなる」というところ、色素細胞と色素幹細胞と関係が少しわかりにくいようですが、いずれにしても、原因は、色素幹細胞のDNAが「化学物質、紫外線、電離放射線といった損傷要因の影響を絶えず受けている」ことにあるようです。外出するときは帽子を被るようにしたほうが良いかもしれません。ヘアカラーも、頭皮に化学物質を触れさせるわけですから毛根細胞を刺激することになるでしょう。ひょっとすると、良かれと思ってしている白髪染めも、長期的に見ると、白髪をさらに増やしている可能性も考えられます。

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アレルギーのような症状が出る「ヒスタミン食中毒」

 先日、富山市の保育所でヒスタミンによる食中毒が発生。直接の原因は、給食に出されたカジキマグロの竜田揚げと言われています。子どもたちは、顔や腹部に発疹ができたり、頭痛、吐き気などの症状があったそうですが、幸いなことに軽症で済んだようです。材料が水揚げされてから、調理にいたるまでの温度管理に、問題があったのではないかと見られています。

 ヒスタミンは、必須アミノ酸であるヒスチジンから合成されるタンパク質(アミン)です。体内でも喉や鼻粘膜の上皮の肥満細胞や好塩基球などに存在し、血圧降下、血管透過性亢進、平滑筋収縮、血管拡張などの役割を果たしています。ところが、外傷、火傷などのショックを受けたり、毒物、薬物、アレルゲンなどが体内に入ったりすると、細胞からヒスタミンが過剰に放出され、鼻水、発赤、かゆみ、浮腫、痛み、気管支収縮などのアレルギー症状を引き起こします。

 そのヒスタミンが、遊離ヒスチジンを多く含むマグロ、イワシ、サンマなどの青魚を不適切な温度で長期保存することによって、もともと魚についている好塩性ヒスタミン産生菌や、後から付着した腸内細菌であるモルガン菌などが増殖し、大量にうみだされます。食品に蓄積したヒスタミンは、熱に強いため、加熱調理しても取り除くことができません。おまけに、食品の外観にも変化が起こらず、匂いもないため、気づきにくいといわれています。

 ヒスタミン食中毒は、舌のシビレ、顔面の紅潮、発疹、吐き気、腹痛、下痢などアレルギー様の症状が現れます。それほど重症になることはないようですが、気をつけるに越したことはありません。その予防法は、常識的なことになりますが、買った魚はその日のうちに食べてしまうこと。残ったら冷蔵ではなく、冷凍しておくことです。また、食べているときに舌先や唇がピリピリするときは、すぐに止めて処分した方が無難なようです。

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新型インフルエンザから身体を守るビタミンD

 昨夜の「報道ステーション」では、いったん治まりつつあった新型インフルエンザの感染者数が6月に入って少し増えていることを報道していました。その理由として、梅雨時期は日照時間が少なくなるため、ビタミンDの合成が抑えられ、免疫機能が低下することを上げていたようです。

 ビタミンDは、骨形成で重要な役割があることはよく知られていましたが、それだけでなく、免疫機能を活性化する作用もあるようです。調べてみると、『日経サイエンス』のサイトに、「ビタミンDの多彩な効用 がんや感染症にも」(2008年1月号)という、この解説を裏付ける記事がありました。

 この25年で、ビタミンD研究は大きく変わった。その効用が骨の形成だけにとどまらないことがわかってきたのだ。ビタミンDが強力な抗がん作用をもつこと、また免疫応答の重要な調節因子として働いていることを示す証拠が数多く見つかっている。
 同時にビタミンDがそのすぐれた効果を最大限発揮できるのは、血中に相当量が存在する場合であることもわかってきた。そして、たいての人の血中濃度はそれよりも低い。ビタミンDの不足と疾患を関連づけた疫学データもあり、多くの人が陥っているビタミンD欠乏症が深刻な病気につながっている可能性を示している。
 活性型ビタミンDによる調整を受ける遺伝子は少なくとも1000種類はあると考えられており、体内カルシウムの調節に関与する遺伝子はその代表格だ。いうまでもなく、カルシウムの流れはビタミンDのよく知られた機能である骨形成にきわめて重要だ。しかしこの20年で、免疫反応に重要な役割を果たすさまざまな遺伝子など、ビタミンDの影響を受ける遺伝子群が他にもたくさん見つかっている。
 1980年代以降、ビタミンDにがんを予防する効果があることを示す証拠が数多く見つかっている。多くの疫学研究でも、日光を浴びる時間が長いほど、一部のがんの発生率が明らかに低くなっていることがわかってきた。 
 実験動物や培養細胞を使って、こうした関連性を裏付けるとともに発がんを抑えるメカニズムの解明が行なわれている。例えば頭頚部がんのモデルマウスに、活性型ビタミンDの1.25Dによく似た合成化合物のEB1089を投与すると、腫瘍の増殖が80%も抑えられた。同様の結果が乳がんや前立腺がんの動物モデルでも得られている。 
 2004年にマギル大学の私たちの研究室は、ビタミンDの抗がん作用を調べていたところ、偶然に1.25Dが中心的な役割を果たすまったく異なる生理学的防御作用を発見した。さまざまな細菌やウイルス、真菌に対する“天然の抗生物質”を作る2つの遺伝子のスイッチをビタミンDがオンにしていたのだ。実験では、免疫細胞にビタミンDを加えると、結核菌をはじめとするさまざなま細菌に対する防御作用が生じた。これは注目に値する。つまり結核に日光治療法がなぜ効果があるのか、その長年にわたる謎が初めて解けたのだ。
 ビタミンDが、骨形成以外にも多様な役割を演じていることが明らかになったことで、多くの病気の発生状況に説明がつくようになった。ビタミンD濃度の低さが、がんや自己免疫疾患、さらにはインフルエンザなどの感染症と強く相関することや、疾患発生率に季節変動があることなどだ。一般に、これまで確認されたビタミンDを必要とする数多くの生理反応は、血中濃度がある値以上になって初めて働き始める。この濃度はさまざまな集団での典型的な濃度よりも高い。つまり、温帯の人々のビタミンD濃度は、健康な生活を送るための濃度にはるかに及ばないのだ。特に冬季が問題だ。

http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0801/200801_068.html

 ビタミンDが、免疫遺伝子を活性化するようです。『Wikipedia』によると、食品やビタミンD製剤のレベルで摂取しても、過剰摂取になる心配はないそうですから、大いに意識的に摂りたいものです。また、日光浴は、紫外線との関係でも注意が必要ですが、20分から2時間でビタミンD前駆体の濃度が平衡に達して、それ以上生成しなくなるそうですから、長ければ良いというものでもないようです。

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頭が爆発するような宇宙空間での頭痛

 閉鎖空間である宇宙船の中に長時間にいることを想像すると、いかにも体調が悪くなりそうなしますが気がしますが、やはり激しい頭痛を体験するようです。『ナショナルジオグラフィックニュース』に、「“宇宙頭痛”新しい宇宙病か」(June 5, 2009)という記事が掲載されています。

 宇宙での生活や作業では頭の痛くなる悩みの種も尽きないだろうが、最新の研究によると、宇宙飛行士たちは実際に頭痛を起こすことが多いようだ。地上では深刻な頭痛に悩むことがあまりなかった宇宙飛行士でも、宇宙空間のミッションでは日常生活に支障をきたすほどの激しい頭痛に見舞われたと報告しているという。
 今回の研究は学術的なアンケート調査に基づくもので、宇宙飛行経験者の多くが宇宙飛行中や国際宇宙ステーション(ISS)の長期滞在中に、頭が“爆発する”あるいは“異常に重くなる”ような頭痛を経験したと伝えている。
 研究チームの一員でオランダにあるライデン大学医療センター(LUMC)のアラ・ヴェイン氏は、「このような感覚を引き起こす原因はまだ完全に解明できていないが、これまで疑いの濃かった宇宙酔い(宇宙動揺病)によるものではないことはわかった」と話す。
 調査に匿名で協力した宇宙飛行士17人のうち、7割以上が宇宙飛行中に頭痛に悩まされたと述べている。また、そのような症状を経験した者の4分の3は、宇宙酔いによくみられる吐き気や実際の嘔吐(おうと)、目まいなどの症状はまったくなかったという。
 今回の調査結果を基に、研究チームでは“宇宙頭痛”について、有人宇宙飛行で発症する疾患として新しく独立して分類すべきだと論じている。
 カナダのオンタリオ州ハミルトンにあるマックマスター大学医療ロボット工学センターに勤務する元宇宙飛行士デイブ・ウィリアムズ氏も今回の研究に注目している。同氏は「Canadian Medical Association Journal」誌に先日掲載された共著論文で、人体の健康状態に対する宇宙旅行の長期的影響を指摘している。
 ウィリアムズ氏は、「自分も含めて多くの宇宙飛行士が頭痛を経験しているが、おそらくさまざまな原因が絡み合っているのだろう」と話す。
 可能性の1つには、顔が真ん丸にむくむ顔面浮腫(がんめんふしゅ)がある。これは地球上でも逆立ちを長時間続けた場合に似たような症状が現れる。「無重力空間では、通常であれば下肢にたまる体液が体内のほかの部位に移動してしまうからだ」と同氏は説明する。
 また、空気循環が悪いこともひと役かっている可能性があるという。宇宙飛行士が宇宙船内で作業するとき、酸素を循環させる空調設備が十分でない区域に長時間滞在する場合がある。自分が吐いた二酸化炭素を再び吸い込むことになり、体内の二酸化炭素が過剰になってしまう。
 ただし、ウィリアムズ氏は次のように付け加える。「もう1つ忘れてはならないのが、宇宙という特殊環境と頭痛の間に直接的な関係がないケースもあり得るという点だ。たまたま宇宙にいる間に頭痛が起きただけで、地上でも同じ原因で頭痛が発症していたのかもしれない」。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=32127323&expand

 宇宙飛行士17人への調査ですから、どこまで普遍性があるのかは疑問ですが、それにしても7割以上に症状が現れているということは、かなり発生頻度が高い。「頭が“爆発する”あるいは“異常に重くなる”ような頭痛」、「吐き気や実際の嘔吐(おうと)、目まいなどの症状はまったくなかった」というところを見ると、どうも首や肩、頭部筋肉群の血行不良などから起きる緊張型頭痛とは違うようです。やはり、無重力状態での体液や空気の滞留が関係している新しい宇宙病でしょうか。

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ついに中国地方も梅雨入りしたか

 広島地方気象台が、6月9日午前11時に中国地方の梅雨入りを発表しました。昨年の梅雨入りは5月28日ということですから、12日遅く。平年は6月6日で、3日遅い。九州から四国、近畿、東海まで一気に梅雨入りしたようです。

 しかし、5月の終わりごろからすでに何となくスッキリしない天気が続いていましたから、昨年のように、後日訂正される可能性もあります。気象台も、梅雨の時期に関する情報の中に、変更の可能性を示唆する注意事項を記載しているようです。

 例年、梅雨の季節は、湿度と温度が高くて不快指数があがります。洗濯物の乾きも悪いし、外に出るのが億劫に。でも今年ばかりは、高温多湿によって、新型インフルエンザの感染が多少なりとも抑えられるかと思うと、辛抱できそうです。

 梅雨明けは、昨年が7月6日、平年が7月20日ということです。入りの遅れを単純にプラスすると、今年の明けは7月18~23日ころということに。地域的にも時間的にも偏らずに、そこそこ平均的に降って、早めに明けることを望みますが、こればっかりは自然現象ですから、どうなることやら。

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CO中毒のメカニズムと症状

 秋吉台の事故の原因になったと言われている一酸化炭素COは、空気とほぼ同じ重さの無色・無臭の気体です。燃焼機器の不完全燃焼やLPガス機器からのガス漏れなどで発生することがあります。COは、赤血球中のヘモグロビンと結合しやすく、その力は酸素の200~250倍になるようです。

 ヘモグロビンには4つの酸素結合部位があるのですが、結合する酸素が少ないと、抹消組織へ行ってすぐに酸素を離します。逆に結合する酸素が多いと、安定化して酸素運搬能力を落とすようです。供給される酸素の量に応じて、運ばれた抹消組織で離す酸素を調節する見事な仕組みです。

 ところが、この結合部位の1つにでもCOが結合すると安定化してしまい、他の部位に酸素が結合していても抹消組織で離さないようになります。そのために、組織が酸欠状態になってしまうようです。それだけではなく、COは、脂肪組織や脳細胞に蓄積される傾向があり、高濃度のCOを吸い続けると、神経組織などを直接障害することがあるようです。

 COが人体におよぼす影響は、濃度が0.01%―数時間の呼吸後でも目立った作用はない(但し幼児などの場合は、数時間で痙攣を起こることもある)。0.02%―30分後には軽度の頭痛を起こす。0.04~0.05%1時間後に頭痛、吐き気、耳鳴りを起こす。0.08~0.10%―1~1.5時間後に意識を失う。0.15~0.20%―10分~1時間で頭痛、吐き気が激しくなり意識を失う。0.40%以上―短時間でも吸引すれば生命が危険になる。(『LPガス安全委員会 OFFICIAL WEB SITE 』より引用)

 幼い頃、暖房に使っていた練炭七輪のそばにいて、ときどき頭が痛くなったり、吐き気がしたりして風邪のような症状があったことを覚えています。0.02~0.03%程度のCOを吸っていたのかもしれません。

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野生のキノコには手を出さない方が

 ときどき、山や公園で見かけるキノコの中には、「これは食べられるのでは」と思えるようなものに出会うことがあります。もっとも、キノコ素人ですから、市販されているもの以外は食べたことはありませんが、色や形でだけで判断することは危険なようです。

 『京都新聞』5月25日付に「ニセクロハツの強毒原因物質を解明 “謎の毒キノコ”京薬大准教授ら」という記事がありました。ニセクロハツというキノコも、写真を見るかぎり地味で、毒々しい派手な色ではないところが恐ろしい。

 中毒死が近年続いたキノコ、ニセクロハツの毒物を、橋本貴美子京都薬科大准教授、中田雅也慶応大教授らの研究グループが突き止め、強毒性を確認した。ニセクロハツが生えるツブラジイ(コジイ)の林は京滋に多く、注意を求めている。英科学誌「ネイチャーケミカルバイオロジー」で24日に発表した。
 ニセクロハツ中毒は2005年から07年にかけて大阪、愛知、宮崎などで報告された。手足のしびれや筋肉硬直、心不全、腎臓などの臓器不全を引き起こすが、原因物質は不明で「謎の毒キノコ」とされていた。
 橋本准教授らは、キノコを浸した水をそのまま分析するなど化学反応しないよう工夫した。中毒を引き起こすのが「シクロプロペンカルボン酸(C4H4O2)」であることが分かった。生物が作る毒物でこれほど小分子の有機物はないという。
 マウスにこの毒物を投与すると、身体を動かす骨格筋の組織が溶けるとともに、その溶解物が臓器を障害することが分かった。極めて少量でマウスは死んだ。人だとキノコ2、3本で致死量という。
 東山など京都盆地周辺では、ツブラジイを含むシイ林が拡大している。橋本准教授は「ニセクロハツは暑い夏に目立って発生するので注意してほしい」と話している。


 【ニセクロハツ】 灰褐色のキノコで猛毒。ツブラジイ(コジイ)の根元で7月末から8月にかけて生えることが多い。食べられるクロハツと区別が難しく、日本で7件の中毒例が報告されている。

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009052500036&genre=G1&area=K00

 「シクロプロペンカルボン酸」という物質が骨格筋の組織を溶かして、その溶解物が臓器を障害ことになるらしい。2・3本がヒトの致死量ですと。やっぱり、自生しているキノコなどには、素人がうっかり手を出さないのが、一番安全なようです。

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電気も1億ボルト(雷)になると質が変化する 注意しろ!!

 先日5月24日のこと。兵庫県芦屋市の遊歩道をジョギングしていた40代の男性が、雷の直撃を受けて亡くなったそうです。地図を見ると、事故現場は沿岸部の埋立地につくられた平地です。平地でも落雷するのですから、低いとはいえ山を歩くときには、なおさら注意が必要です。

 ネットで検索していると、『山歩き、山登り』というサイトがありました。落雷による人体への電撃を研究している北川信一郎・元埼玉大学工学部教授(高電圧工学)の安全対策を紹介しています。
http://www.tees.ne.jp/~oriental/ogura/nobori/chisiki3.htm

  1. 鉄筋の建物や電車、自動車内は安全。
  2. 外にいるときは、姿勢と低くし、合間を見て、安全な場所に避難する。
  3. 大勢でいるときは、ただちに散らばる。
  4. 釣りざお、かさ、バット、ゴルフクラブ、ピッケルなどを頭より高くかざすことを避ける。
  5. 木の下の雨やどりは危険。山の頂上、岩場、水辺は特に危険。

 雨がっぱやゴム長靴をつけていても絶縁効果はまったくなく、雷放電の通り道になりやすい。体につけている金属片は、体表面の空気の絶縁破壊を助長し、やけどの原因となるが、致命傷にはならない。地上における人体の姿勢そのものが落雷の誘因となり、金属類を取り去っても安全にならない。

 北川信一郎氏の別のサイトを見ると、日常生活で使われている100~6000ボルトの電気と違って、雷の電圧は1億ボルトになるらしく、通常は絶縁体として働く空気が、瞬間的に破壊されて電気を通すようになるということです。北川氏は、哲学者ヘーゲルの言葉を引用して、「量の差は質の差に転化する」と、この変化の本質を的確に指摘しています。

 2002年の3月23日・24日に開催された「雷サミット」での、北川氏の報告が掲載されたページを見ると、もっと詳しくかつ科学的に雷のことを知ることができます。
http://www.kaminari.gr.jp/summit/summit.html
http://www.kaminari.gr.jp/summit/kitagawa.html

 山歩きをするときは、天気予報と空模様に注意して、雷が発生しそうな気配があるときには、無理をしないことが一番。そんな日は、はじめから中止、もしくは途中でも引き返す英断が求められます。雷は侮れません。

 よく「日射しが強く、蒸し暑く、半日も無風状態が続くと、雷かガスが発生する」といわれています。ですから、逆に、夏、日射しが強くても、空気が乾燥し風があれば、雷は発生しないものと考えてよいでしょう。
 一般的に、朝早くからむしむしし、太陽が照りつけている日は、下層の水蒸気を含んだ空気が、上昇気流によって上空に運ばれ、ガスとなったり雷になったりします。
 また、上空に冷たい空気が流れ込んできたり、日本列島付近に寒冷前線があるような日は、積雲が急に雷雲に変身することもあります。
 積雲はまた、綿雲ともいわれ、雲の底が水平で、上のほうに頭をもたげたようにムクムクと発達し、これがどんどん発達すると、一般的に入道雲といわれている積乱雲になります。この雲が出てきたら雷雨が近づいている、と考えたほうがよいでしょう。

 雷撃を受けやすい場所は、尾根道、ことに岩尾根、大木の下、湿ったくぼ地などですが、ゴルフ場や川原でも落雷事故が起こっています。
(『山歩き、山登り』のサイトより)

 もう一つ。『参考資料 「安全登山ノート」の内容から』というサイトです。重複するところもありますが、山登りに特化した雷対策。やはり北川氏からの引用です。
http://homepage3.nifty.com/canoeing/Thunderstorm1.htm

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何も良いことないのに、明かりに群がる虫たち

 これから夏になると、日が暮れると昆虫が明かりに集まるようになります。最近の住宅では網戸があるため、さほど鬱陶しく感じることはありませんが、ときどき、いつのまにか入り込んだハエなどが飛びまわって、ウルサイことがあります。

 考えてみれば、何のために虫が明かりをめざして飛んでくるのでしょう。子どもの頃、不思議に思っていましたが、今でもはっきりとした理由を知りません。そんな時、たまたま目にした『南日本新聞ウェブサイト』(2005年4月23日)に、とても説得力のある「虫が光に集まってくるのはなぜ」という記事がありました。

 電灯に集まる虫をよく観察(かんさつ)してみると、電灯のまわりをぐるぐる飛び回ってぶつかったり、近くに止まって一晩中(ひとばんじゅう)じっとしていたり、ときにはあお向けにひっくり返って苦しそうにバタバタしたりしています。それどころか、ろうそくやたき火の光だと、飛び込んで焼け死んでしまうことさえあるのです。たとえば光で体を温めるとか、明るさを利用して何かを探しているかというと、そのようなことは全くありません。虫にとっていいことは何もないのです。
 それなのになぜ光に集まるのか。科学者(かがくしゃ)は次のように考えています。
 夜に活動する夜行性(やこうせい)の昆虫も、光が全然ないところでは何も見えません。このような虫たちは、月や星などの光を見ながら飛んでいます。
 でも、電灯が近くにあると今度は月や星の光よりももっと明るい電灯の光を見て飛ぶことになります。
 月や星の光も電灯の光も放射光(ほうしゃこう=一点から四方八方に広がる光)ですが、月や星の光はとても遠くから地球に届くので、ほとんど広がらない平行光(へいこうこう)になっています。ところが、電灯の光は近くにあるために放射光のままです。
 虫が月や星の平行光の中でまっすぐに飛んでいるとき、月や星は常に同じ方向から虫を照らしています。言いかえると、虫は、月や星がいつも同じ方向に見えるように飛べばまっすぐ飛べるわけです。
 しかし電灯の放射光の中ではそうはいきません。まっすぐに飛んでいるとだんだん光の当たる方向が変わっていきます。そこで虫は、電灯の光がいつも同じ方向に見えるよう、少しずつ体の向きを変えながら飛びます。すると、まっすぐに飛んでいるつもりでもいつの間にか電灯に向かって飛んでしまいます。つまり、虫が光に集まるのは人間が作る光の「落とし穴」にはまって出られなくなってしまうのだと考えられます。

 確かに、「虫にとっていいことは何もない」ですね。それにもかかわらず、本能的に集まってくるのは、平行光と放射光の違いが原因のようです。月や星の光は平行光、人工の光は放射光。虫にとっては、光を見ながら平行に飛んでいるつもりが、放射光の場合はどんどん光源に向かってしまうようです。

 人工の光には、虫が好む波長の光があるとか紫外線があるから、虫が惹かれていくという説もあるようですが、紫外線が原因なら昼間は、太陽の方へと、どんどん向かっていくことになってしまいます。ただ、特定の波長の光や紫外線を出さないようにした「虫除けライト」が有効なようですから、平行光や放射光というのは、それらを含む光であると考えても矛盾はしないでしょう。
詳しくはhttp://373news.com/_nie/qa/050423.php

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山道で出会ったヘビ

 先日歩いた武田山の憩いの森登山口に、「マムシに注意」という看板がありました。しかし、マムシの特徴をよく知らなかったので、ヘビ全般、とにかく長くてうねっているものに気をつけて歩きました。

 これから夏に向かい、近郊の山を歩くと、おそらくヘビに出くわす機会が多くなると思うので、少し調べてみました。すると、一般的に見られるヘビは、マムシ、ヤマカガシ、シマヘビ、アオダイショウの4種で、そのうち毒を持っているのは、マムシとヤマカガシらしい。

 毒は、マムシの方が強く、ヤマカガシは牙が奥にあるため、咬まれても毒がまわることは少ないということです。参考に生物図鑑のサイトを見てみましたが、どれも同じように体が長くて区別できません。とりあえず、一番危険なマムシの特徴(頭が三角形、身体は茶色でまだら模様、胴は比較的太くて短い、トグロをまいていることが多い)だけでも、頭に入れておきたいと思います。

 実は、立専寺方面へ下山するときに、ヘビに出会ってしまったのです。結構大きくて、体の色はグレーだったように思います。林道の脇にある岩の上にいましたが、向こうのほうからそろそろと逃げていきました。おとなしいので、おそらくアオダイショウだろうと素人判断をしました。

 それと、宗箇山に行ったときにも、尾根道で小さくて細いヘビに会いました。茶色でシマがあり、すばしこく身体をくねらせて藪へ逃げていきました。シマヘビの可能性が大きいと思いますが、おぼろげな記憶ではヨコジマ模様だったような気もするので、ひょっとしたら、ヤマカガシかもしれません。頭が三角だったような覚えも・・・。

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この樹何の樹? ベニハナトチノキ

 広島市中区中島町、平和大通りの南側歩道に、数年前に造られた「平和の門」というモニュメントがありますが、そのすぐそばに、ピンクの花がまっすぐ上に向かって咲いている樹がありました。その葉は、まるで紫蘇のオオバようです。

 ホームページのインデックスに載せようとしたのですが、何という樹か、名前が分かりません。インターネットであちこち探してみると、少し苦労しましたが、「ベニハナトチノキ」」ということが分かりました。「栃もち」の材料になる実が取れる「トチノキ」の赤バージョンということです。

 この「ベニハナトチノキ」は、「アメリカベニハナトチノキ」と「セイヨウトチノキ(マロニエ)の雑種にあたり、ときどき街路樹として植えられるということです。そう言えば、「あおぎりカイロプラクティック」のあるコートヤードというビルの1階にあるケーキ屋さんが、「マロニエ」という名前です。

 樹の名前だったんですね。「マロニエ」何を意味するのか、これまでまったく知りませんでした。花の色は、白がベースで少しだけピンクが混ざっているそうです。この「ベニハナトチノキ」のように、さぞかし美しい花を咲かせるのでしょう。さすがに洒落た名前をつけるものです。 Imgp2794_edited   
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不思議な脳の働きのひとつ 長期記憶のメカニズム解明

 記憶というのは、考えてみれば不思議な脳の機能のひとつですが、長期記憶のメカニズムを示した「シナプスタグ仮説」が実証されたようです。「記憶を正確に保存する神経細胞の仕組みを解明(記憶の正確さに関わる精神疾患の治療やリハビリテーション効率の改善に期待)」というプレスリリースが、科学技術振興機構 三菱化学生命科学研究所から5月15日に発表されました。本文はちょっと難しいのですが、その中の「研究の背景と経緯」以降に、いくぶん分かりやすい説明があったので引用して、勉強してみます。

 ある出来事を経験して記憶が形成される時、シナプスを介した神経細胞間の情報伝達効率が変化することが知られています。この変化はシナプス部にあるたんぱく質の修飾によって起こり、数分から数時間で消失します。一方、強烈な経験では長期記憶が形成されますが、この時はシナプスを介した情報伝達の効率変化も数日以上にわたって維持されます。この時に細胞体で遺伝子発現の変化が起き、そこで合成されたたんぱく質が樹状突起を経由してシナプス部に配達されて働くことで、伝達効率が長期的に変化します。これらの記憶関連たんぱく質は、その記憶に対応した特定のシナプスだけに配達され、そのシナプスの伝達効率のみを長期的に変化させることで、長期記憶を正確に保存すると想定されます。
 ところが、1つの神経細胞には数万個のシナプスがあるため、どのような仕組みで特定のシナプスだけに配達されるのかが未解決の大きな問題でした。たとえて言うなら、東京の中央郵便局(細胞体)から北海道・稚内(特定のシナプス)宛に配達される郵便物が、沖縄や大阪には配達されずに、どのようにして稚内という目的地に正確に配達されるのかという疑問です。郵便とは異なり、たんぱく質自体には配達先情報は含まれていません。
 この疑問に対する答えの1つとして、シナプスタグ仮説が提唱されています。それによると、初めに出来事を経験した時に活動した特定のシナプスにシナプスタグと呼ばれる目印が付きます。一方、細胞体で合成された記憶関連たんぱく質はいったん全てのシナプスに輸送されますが、目印が付いたシナプスに配達されたものだけが目印に捕捉されて機能するという考えです。すなわち、郵便物は稚内にも沖縄や大阪にも配達されますが、稚内の郵便局だけがそれを開封するキーを持っているので読むことができるわけです。シナプスタグ仮説は、覚えた時と同じ内容の記憶を保持する、すなわち記憶の正確さと安定性に関わる仕組みをうまく説明していますが、この仮説が正しいかどうかは実証されていませんでしたし、その目印の実体も不明でした。

 今回の研究で、「シナプスタグ」がたんぱく質の取り込みを制御していることを実証し、記憶を正確に安定して保持する仕組みを明らかにしたようです。そして今後のこととして、記憶に限らず、脳の働きを解明する次のような展望をしています。

① シナプスタグに生じる異常は、トラウマ記憶をそれとは無関係な種々の状況と結びつけてしまうPTSDの症状に関わると想定されるので、シナプスタグ機構を制御することによるPTSD治療法の開発への展開が期待されます。
② 異なる出来事の複数の特徴を1つにまとめて覚えることにより連合記憶ができますが、シナプスタグ機構は連合記憶の保持に必要と思われます。統合失調症などの精神疾患の症状には、記憶の連合が不正確になり事実と異なる組み合わせで記憶をつなぎ合わせることが原因となっていると想定されるものもあるため、シナプスタグ機構を制御する薬を開発することにより、統合失調症などの改善薬になる可能性があります。
③ 脳卒中などで脳細胞が損傷を受けた時、生き残った他の脳部位や再生した末梢に連絡する脳部位が機能を代替することが知られています。この時、リハビリテーションで体を動かすことにより新規の機能部位でシナプス伝達の改善が起きると考えられています。シナプスタグ機構を適切に制御する方法の開発が、リハビリテーションの効率を改善するのに役立つ可能性があります。
④ シナプスタグ機構の制御の仕組みを記憶素子とその制御演算に応用すれば、記憶の連合をコントロールして、人間のように発想することのできる新しい脳型コンピューターなどの「考える機械」の開発へと展開できます

 PTSDや統合失調症、脳卒中後遺症の治療に役立てられるのは素晴らしいことです。しかし、④の人間のように発想する「脳型コンピューター」というのは、子どもの頃に見たSFドラマを思い出してしまい、少し怖いような気もします。でも、今やそういうことが現実に展望できるようになったのですね。
 プレスリリースの詳細はhttp://www.jst.go.jp/pr/announce/20090515/をどうぞ。

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葛藤をコントロールする不思議な脳内タンパク質の発見

 理化学研究所のサイトに、「葛藤を処理する脳基盤の発達に脳内タンパク質『X11L』が関与 -意欲や社会性を制御する神経機構の解明に新たな道筋-」(2009年5月6日)というプレスリリースが発表されています。http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2009/090506/index.html

 彼女(彼)と友達になりたい、だけど恥ずかしくて声をかけづらい。相反する感情そのものである葛藤は、日々の生活の中でさまざまな行動を生み出します。この葛藤を処理する脳のメカニズムは、まだ十分に分かっていません。そもそも感情がどのように生まれるのか?葛藤はどのように処理されるのか?その結果どういう行動を決定するのか?などといった疑問の解明は、脳科学の大きな挑戦の一つです。これまで作製された、感情制御に異常を引き起こすモデル動物の多くは、「不安・恐怖心が強く、うつの性格を示し、社会行動が低下、自発的な行動量も下がる」といった具合に、複数の感情異常が混同し、ある特定の感情に限定した研究ができませんでした。

 脳科学総合研究センター行動遺伝学技術開発チームは北海道大学薬学研究院の研究グループと協力し、遺伝子欠損マウスを用いて、新たな行動試験を含めさまざまな試験を行いました。その結果、タンパク質「X11L」が、葛藤を処理する脳基盤の発達で大きな役割を担っていることを発見しました。このタンパク質が欠損すると、葛藤下では消極性は変わらず、積極性だけが低下することが明らかとなりました。例えばこのマウスは、自分の縄張りに入ってくる侵入者を探索する行動が少なくなり、競争に負けやすくなりました。X11Lを欠損させた脳に、遺伝学的手法を使って発達期にX11Lを補ってやると、失った積極性や社会性の低下が回復し、X11Lが葛藤処理をする神経機構の発達にかかわっていることが裏づけられました。

 意欲や社会性を制御する脳機構の解明に新たな道筋を与えると期待されるとともに、自閉症や統合失調症などによる社会行動の低下や興味の喪失に対する治療戦略の探索に有効と注目されます。

 脳内タンパク質「X11L」ですか。葛藤のメカニズムにまで、科学の眼が入っているようです。まだマウスでの研究段階のようですが、近い将来、人間への適用も当然視野に入っているのでしょう。自らの感情をコントロールするのならまだしも、他人に感情を管理されることになると、あまり良い気持ちではないですね。でも、社会行動の低下や興味の喪失を伴う病気の治療法開発としては、期待したいと思います。

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カイコは美味しいかな

 『日経サイエンス』のページ、「NEWS SCAN」2009年5月号に「カイコを宇宙食に」という記事が紹介されていました。

 惑星間旅行となると、宇宙飛行士に食物と酸素を供給するために小さな生態系を宇宙船に積み込む必要があるだろう。過去に候補に挙がった食べ物としてはニワトリと魚のほか、カタツムリやイモリ、ウニの幼生などがあるが、どれも難点がある。例えばニワトリは多くの餌とスペースを食うし、水生生物は水の状態に敏感なので管理が難しい。
 北京航空航天大学の科学者たちはカイコの採用を提案している。中国の一部地域ではカイコを食用としている。カイコは繁殖が速く、場所や餌、水をあまり必要とせず、排泄物もわずかで、その排泄物は宇宙船内の植物の肥料として使えるかもしれない。さなぎは大部分が食べられるタンパク質で、必須アミノ酸を豚肉の2倍、鶏卵や牛乳の4倍も含んでいる。生糸も化学処理によって消化可能にできるだろうと研究チームはみる。Advances in Space Research誌オンライン版2008年12月24日号に報告。

 以前、森林公園にある昆虫館に行ったとき、たまたま昆虫を使った料理の試食が催されていました。いくつか揃えられていたのですが、その中でイナゴの佃煮とハチの幼虫の炊き込みご飯を食べることに。地方によっては、今でもイナゴなどは食べているところがあると聞いたことがあります。これまで口にしたことがないので、めずらしく感じましたが、残念ながら、さほど美味しいとは思いませんでした。ちょっと薄味だったからでしょうか。

 それにしても、カイコですか。サナギの栄養価が高いようです。中国では食べているところもあるんですね。蛾の幼虫ですがあまり将来の姿を想像せずに、割り切ってしまえば、あるいは他に食べるものがなければ、調理の仕方次第では美味しく食べることができるのかもしれません。でもカイコのサナギって、どんな味がするんでしょう。但し、惑星間旅行となると、まだしばらく先の話と思いますが、いろいろなことを研究しているようです。

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泣いたり笑ったりできるのは、人間特有の高度な脳の機能

 共同通信社『最新医療情報』のページに、「泣き笑いの効用に注目 認知症の重症化防止にも ストレス消え脳のリハビリ」(2009年4月7日)という記事で、日本医大の研究が紹介されています。http://kk.kyodo.co.jp/iryo/news/090407honki.html

 泣いたり、笑ったり、普段何気なくしていることですが、「それまでの体験や学習を基に、面白いか悲しいかなどを判断することで初めて生じる生理的現象」で、「動物と違い前頭葉が発達した人間特有のもの」ということです。そういえば、人間以外の動物が泣いたり笑ったりしているのはあまり見かけたことがありません。

 アルツハイマー型認知症には、「つい最近のことを忘れるといった記憶力の低下や、時間や場所の認識があやふやになるなど認知機能の障害」。さらに「不安や抑うつ、怒りっぽくなるなど性格の変化を伴うこともある」といった特徴があります。

 「こうした症状は、脳で記憶をつかさどる海馬や情緒をつかさどる扁桃体から、空間の認識などにかかわる頭頂葉、思考や意欲、想像力など高度な働きを持つ前頭葉、言語理解などの機能を持つ側頭葉へと、大脳の障害が進むにつれ順々に起きてくると考えられている」ということです。

 ところが、泣いたり笑ったりすることで、前頭葉の血流が増えて活動が活発になることが分かりました。脳の機能が極端に低下していなければ、認知症を予防することができることもあるそうです。副作用はないので、大いに笑ったり泣いたりした方が精神衛生上良いということです。

 最近は、もっぱら怒ったり悲しんだりです。笑うことが少ない。お笑い番組を一本見ても、1回鼻先で笑えるかどうかですね。つまらないギャグを連発しているということもありますが、気持ちが落ち着いて、テンションがあまり高くないのは確かです。

 「人間特有のもの」ですから、特に「笑ったり」をもっと活用したい。景気が悪くてそれどころじゃないですが、いつも眉間にシワを寄せてばかりいないで、たとえカラ元気でも、声を出せば笑い声なるくらい陽気で前向きな生活をしてみるもの良いかもしれません。

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無酸素系と有酸素性系のエネルギー供給は併用されている

 前に、成長ホルモンの分泌をめぐって、無酸素運動と有酸素運動の順番をどうするべきかを考えたことがありましたが、引き続き『健康・スポーツ科学講義』を参考に、検討を進めてみます。

 一般に、高強度での短時間の運動は無酸素性エネルギーが、低強度での長時間の運動は有酸素性エネルギーがおもに使用されることは知られている。しかし、(略)、短時間の高強度運動に必要なエネルギーがすべて無酸素性エネルギーで賄われているわけではない(長時間の低強度運動時も同様で、必要なエネルギー量がすべて有酸素性エネルギーで賄われているわけではない)。
 無酸素性エネルギーが筋内でエネルギーを作り出すのに対し、有酸素性エネルギーは酸素を取り込んでエネルギーを産出する。言い換えると、次から次に出てくる水道の水が有酸素性エネルギーで、バケツに汲み置きされた水が無酸素性エネルギーといえる。そして、これらのエネルギーの供給の割合は、その運動の強度によって、また一定強度での運動中における運動開始時からの時間経過によって変わってくる。

運動中のエネルギー供給の特徴は以下のようになる。
 ①運動開始直後、無酸素性エネルギーだけが供給されるのではなく、有酸素性エネルギーもすぐさま供給される。
 ②運動強度が高くなった場合、その増加したエネルギー分は素早くエネルギー供給が可能な無酸素供給系だけで賄われるのではなく、有酸素系も供給速度を高めてエネルギーを供給しあう。
 ③超最大運動のように有酸素性エネルギーだけでその運動に必要なエネルギーを供給できない場合、無酸素性エネルギーは供給され続け、やがて枯渇し、その運動強度が維持できなくなる。
 ④2~3分で疲労困憊に達する運動時に無酸素性エネルギー供給量はピークになる。
 ⑤無酸素性運動時に無酸素性エネルギーを有効に活用するためには、有酸素性エネルギーの供給速度を高めることも重要である。
 ⑥運動開始時のエネルギー供給における無酸素供給系と有酸素供給系の負担する割合は一定であり、運動開始後30秒間は2:1、運動開始後1分間では1:1となる。

 さらに、特に⑤に関連した部分を引用しておきます。

 ちなみに、1分で疲労困憊に達する運動および、2~3分で疲労困憊に達する運動における運動終了30秒間の酸素摂取量は、それぞれ最大酸素摂取量の70~75%および95%に相当する。このことは、無酸素性運動といわれる短時間の運動でも、運動終了時には最大酸素摂取量に近いレベルまで酸素が摂取されていることを意味する。したがって、このような運動は、無酸素性と有酸素性のエネルギー供給系の両方をフル稼働している運動ということができ、これらの運動が非常に“つらい”こともうなずける。

 両方のフル稼働ですか。確かに、高重量を取り扱うパフォーマンスを行なったときには、心拍が早くなり、治まるまでにしばらく時間が必要です。それだけ身体が酸素を必要としているということでしょう。やはり、無酸素系と有酸素系のエネルギー供給は相互に重なり合っていて、「無酸素運動を行なった後に、ハイ次は有酸素運動」というように、簡単に分けることはできないようです。しかし、それでは、成長ホルモンの分泌との関係はどうなるのでしょうか。

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運動エネルギーを生みだす仕組み

 運動エネルギーを生みだす仕組みについて、『健康・スポーツ科学講義』(出村慎一監修)という本にまとまった叙述があったので抜粋して、頭の中ある雑多な知識を整理してみることにします。

運動する場合のエネルギー源:アデノシン三リン酸
 人が走ったり、跳んだり、物を持ち上げたりするためには、骨格筋が収縮するときに発生する力を利用する。したがって、運動の原動力は骨格筋の収縮力といえる。骨格筋が収縮するためにはエネルギーが必要であるが、このために直接用いられるエネルギーは、筋肉に蓄えられたアデノシン三リン酸(ATP)が分解されることによって得られる。ATPとは、筋収縮に直接的かつ即座に利用できる唯一の化学エネルギーの形態であり、3個のリン酸が結合した高エネルギーリン酸である。つまり、筋を収縮させるためにはこのATPが必要であり、このATPが不足していると筋を収縮させることができない。
 ATPはアデノシン二リン酸(ADP)とリン酸に分解すると高エネルギーを発生する。そして分解されたADPはリン酸基と化合し再びATPへと変換され、筋細胞内に蓄えられる。ADPは2つのリン酸からなり、これがリン酸基とアデノシン一リン酸(AMP)に分解されるときにも高エネルギーを発生する。このとき、もうひとつのADPとリン酸によってATPが再合成される。
 しかし、ATPの体内貯蔵量は少ないので、強い運動をすれば数秒でなくなってしまう。したがって、きわめて短時間に終わる運動(たとえば、幅跳びやボール投げなど)は、貯蔵されているATPだけでも間に合うが、運動を継続しようとする場合には、ATPを何らかの方法で合成して、補給する必要がある。ATPを合成する方法として、人の体には以下の3つのルートが用意されている。

1)1つめの工場:ホスファゲン系(ATP-PCr系)
 クレアチンリン酸(ホスホクレアチン:PCr)クレアチンとリン酸に分解すると、多量のエネルギーが生じる。このエネルギーを使って、ATPを分解するときに生じたADPとリン酸(P)からATPを再合成する。再合成されたATPは、再び筋収縮に利用することができる。ATPとPCrはひとつのチェーンとなってエネルギーを放出し続ける形をとっているので、この両者を併せてホスファゲン系と呼ぶ。ホスファゲン系には以下のような特徴がある。
 ①この反応には酸素を必要としない。つまり、この系から産生されたエネルギーは無酸素性エネルギーである。
 ②この系がエネルギーを発生する反応は非常に速く起こる。このため、運動を瞬発的に行なってもエネルギーを遅れることなく供給することができる。
 ③持続性が短い。PCrはATPより多いが、それでもATPとPCrを合わせても、全力に近い運動の場合、約10秒しか続かない。

2)2つ目の工場:乳酸性エネルギー系(乳酸系または解糖系)
 乳酸系のエネルギー源には、肝臓や筋に蓄えられているグリコーゲンが利用される。グリコーゲンとは、食物として摂取されたが形を変えて体内に貯蔵されているもので、全体では400g前後もあるといわれている。グリコーゲンはいくつかの段階を経て、結局、乳酸にまで分解される。このときエネルギーが出るので、そのエネルギーを使ってATPが作られる。乳酸系には次のような特徴がある。
 ①酸素を必要としない無酸素性エネルギーである。
 ②あまり効率的に供給できない。1molのグリコーゲン(180g)が分解して乳酸になっても、3molのATPしか産生されない。したがって、ATPを多量に得るためには、大量のグリコーゲンを消費する必要がある。しかし、仮にグリコーゲンが大量にあったとしても、乳酸系のエネルギーがそれだけ多く利用できるわけではない。乳酸があまり蓄積すると筋の収縮にとっては具合が悪く、また乳酸がある程度以上蓄積すると筋や血液のpHが低下する。すると乳酸系の中にある酵素の働きが抑制されて、反応にブレーキがかかるようになっている。
 ③ホスファゲン系に比べると多くのエネルギーが産生できるので、強い運動でも1分前後くらいは続けられる。

3)3つ目の工場:有酸素性エネルギー供給機構(有酸素系)
 乳酸系の途中で生じるピルビン酸を二酸化炭素と水にまで分解することによってエネルギーを得る過程である。この系の特徴には次のようなものがある。
 ①酸素を必要とする有酸素性エネルギーである。
 ②代謝産物(この反応で産生される残りカス:廃棄物)が二酸化炭素と水であって、有害物質を残さないクリーンエネルギーである。
 ③酸素の供給が続けば、何時間でもエネルギーを出し続けることができる。
 ④この系の発動には時間を要する。
 ⑤この系は非常に効率的にエネルギーを生産できる。乳酸系では1molのグリコーゲンから3molのATPが生産されるが、そのとき生じた乳酸が有酸素系によって分解されたときには、36molのATPが産生される(乳酸系の12倍)。 

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ミクログリア細胞による脳神経の修復過程をライブ撮影

 自然科学機構 生理学研究所のページに、「脳の中のお医者さん『ミクログリア細胞』の働きを解明―特殊な顕微鏡で脳の修復過程のライブ撮影に初めて成功―」というプレスリリース(2009年4月1日)が発表されています。http://www.nips.ac.jp/news/2009/p20090401/

 これまでミクログリア細胞は、脳の中の免疫細胞として、傷ついた神経細胞を治したり不要なものを取り除く働きをしていると考えられていましたが、具体的にどのように検査して、修復しているのかということについては、分かっていませんでした。それを生理学研究所のグループが、二光子レーザー顕微鏡という特殊な装置を使って、脳の中のライブ撮影を行ない、世界で初めて、ミクログリア細胞の動きを明らかにしたそうです。

 記事を読むと、ミクログリア細胞の動きが目にみえるようです。健康なときでも1時間に5分間、神経のシナプスに触手をあてて検査します。神経の活発になると回数も増えるらしい。さらに脳梗塞などで神経が障害を受けると、1時間以上も時間をかけて精密検査を行ないます。それによってシナプスを修復したり、場合によっては消滅させたりしているようです。

 実験に使ったのはマウスの脳のようですが、それにしても生きたままの脳の微細な動きを見ることができるとは素晴らしい。ミクログリア細胞というのは、食作用を行なうアメーバー状の白血球、マクロファージの仲間だろうと思われます。今後、この細胞を活性化する方法を見つけることができれば、脳神経の修復を早め、機能回復やリハビリに役立てられるとの見通しもあるようです。

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本当にある光ファイバーの炎上

 ブログや掲示板の「炎上」という言葉をよく耳にします。アクセスの殺到を示す比喩的な表現かと思っていましたが、実際に物理的な炎上が起こることもあるらしい。『サイエンス・ポータル』のページに、「光ファイバーの“炎上”未然に防止」(3月27日編集ニュース)という記事がありました。出典は「情報通信研究機構」のプレスリリースのようです。

 「情報通信量の急激な増加により光ファイバーの限界を超えた光パワーが集中すると、微細なゴミやわずかな欠陥でコア(中心部)の温度が数千℃以上に急上昇し、ファイバーフューズと呼ばれるプラズマ化現象が生じる。この結果、光ファイバーが連続的に破壊され、瞬時に対応しないと光ファーバーだけでなく高価な通信機器まで破壊が拡大、さらにケーブル火災につながる恐れもあった」

 情報通信研究機構が、「遠隔検知に成功した手法は、ファイバーフューズの発生時、光送信機方向に戻ってくる微小な反射光をとらえることにより、わずか100分の1秒以内で光送信機を停止することができる。破壊を光ファイバーのわずか数ミリ以下だけにとどめることが可能」になるとのことです。

 プラズマ化現象というのは、いまひとつ分かりませんが、アクセスが集中することなどによって光ファイバー内の温度が急上昇して、可逆的な破壊が起こるということでしょう。「炎上」という言葉は、誇張されて使われることもあるかもしれませんが、実際にアクセスできなくなるような状態のときは、このファイバーフューズが発生しているのかもしれません。

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脳のシワは神経細胞をつなぐ物理的な力によってできる

 脳にシワがあるのは、当たり前のような気がしますが、なぜシワがあるのかということについては、大きな大脳を頭の中に収めるためくらいにしか思っていませんでした。その疑問に答えるかのように『日経サイエンス』のページに、「脳のしわが明かす謎」(2009年5月号)という論文の趣旨が掲載されていました。

 脳のシワというのは、大脳皮質の凹凸になるそうですが、人間だけでなく、イルカや大型の類人猿など大きな脳を持つ哺乳類にはあるらしい。大きな大脳皮質を収めるという理由だけなら、シワは千変万化どんな形でもいいはずです。ところが、脳のシワには一定の規則性があるようです。

 まず、なぜシワができるのか。「近年の研究から、脳のしわは、離れた領域をつなぐニューロン(神経細胞)の物理的な力によって生じてくることがわかってきた。複数のニューロンが異なる皮質領域に軸索を伸ばし、2つの領域が強く引っ張られることで脳の凹み(脳溝)ができる。逆に弱い力で引き合う部分は隆起して出っぱり(脳回)となる」ということが明らかになっているようです。

 さらに「皮質領域間の連結は胎児の発生過程で進み、凹凸のでき方や形状は種によってほぼ一定している」のですが、しかし、健常者と自閉症や統合失調症の疾患との比較や、音楽家などある種の能力のある場合との比較で、「よく観察してみると、一定に見えるしわにも深さや位置に個人差が見られる」ということです。

 神経細胞の軸索が相互に牽引する力によって、脳のシワが作られるというのは不思議ですね。どのくらいの力になるのでしょうか。生存に必要な神経連結のために、引き合うのでしょうから、シワの形状に一定のパターンがあることもうなずけますし、しかも、パターンに則りつつも、様々な顔があるようにシワにも個人差があって当然でしょう。

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気色が悪いけど、多剤耐性菌にも有効なマゴットセラピー

 ロイター配信2009年3月23日付けのニュースで、「うじ虫療法、通常の治療と効果に大差なし=英研究」という記事を見つけました。イギリス・ヨーク大学での、通常の療法(ハイドロゲル)との比較臨床試験では、静脈性下腿潰瘍の傷口を素早くきれいにすることはできても、傷を早く治すことはできなかったということです。それだけでなく、通常の治療よりも苦痛を感じる患者もあったらしい。

 うじ虫と聞くと、不潔で気持ち悪いといった印象があり何となく眉間にシワが寄りそうになります。うじ虫を使った壊疽の治療、あれが身体を這いまわるということになると、あまりゾッとしませんが、確かに有機物を掃除するのは得意かもしれません。しかも、無菌状態で培養したヒロズキンバエの幼虫を使うそうですから、治療と思えば我慢できなくもないでしょう。英語で「マゴットセラピー」と聞くと、そんなに違和感はないような気もします。

 マゴットセラピーの関連情報をと思って検索したところ、共同通信社の「医療新世紀」のページで「無菌ウジで壊疽治療 脚の切断、大半が免れる 日本医大や岡山大など実施」(2007年3月6日)という記事をみつけました。それによると、すでに日本では治療に応用する段階に入っており、ヨーク大学の研究よりも進んでいるような気がします。 

 うじ虫療法は、糖尿病や閉塞性動脈硬化症が原因でできる足の潰瘍や壊疽を、うじ虫に食べさせてきれいにする治療法です。ナポレオンの時代から南北戦争、第一次世界大戦、1940年代まで使われていましたが、抗生物質の登場で姿を消していたそうです。ところが、抗生物質の効かない耐性菌の出現で、再度注目されています。

 広島の隣県の岡山大学では、数年前からこの「マゴットセラピー」を導入しているとのこと。「他の療法と効果に大差なし」どころか、この治療のおかげで脚の切断を免れたひとが9割以上にのぼるとのことです。但し、万能の治療法というわけではなく、血流のいい糖尿病性壊疽の患者は治りやすく、閉塞性動脈硬化症のように血流が悪いと難しい傾向があるそうです。

 メカニズムは、うじ虫が口から出す、タンパク質分解酵素が壊死した組織を溶かして、抗菌ペプチドが多剤耐性菌を攻撃し、生理活性物質の刺激で新しい血管ができる傷を治すということになります。そのうちの生理活性物質が神経に触れて痛みが出るため、麻酔をつかうこともあるといういことで、おそらく、イギリスの実験で,患者が言っていた「通常の治療法より苦痛」があるというのは、この痛みのことではないかと思われます。

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「絶対彼氏・彼女」ができるのも そんなに遠い未来のことではない

 きのうのニュースを見てびっくりです。産業技術総合研究所の知能システムヒューマノイド研究グループが、「HRP-4C」という「人間に近い外観・形態をもち、人間に極めて近い歩行や動作ができ、音声認識などを用いて人間をインタラクションできる」ヒューマノイドロボットを開発したと報道されていました。

 なんでも日本人の青年女性の平均値を参考に、身長158cm、体重43㎏で関節の位置や寸法を考えて造られた女性型のロボットです。外観はもとより、歩行その他の動作もおどろくほど人間に近い。二足歩行ながら奇妙さが残っていた「アシモ」から、かなり発展しているようです。産業技術総合研究所のプレスリリースでその動きを見ることができます。http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2009/pr20090316/pr20090316.html

 しばらく前に、『絶対彼氏』という現代版『ピノキオ』のような、恋人型ロボットを主人公にしたテレビ番組がありましたが、子どもに付き合いながらも、結構毎回楽しんでみていました。この記事を書くために、たまたまホームページを見てみると、3月24日(火)にスペシャルがあるとか。そういえば、最後にロボットを保存した状態のままでしたから、いつか続きがあるかもと期待させる終わり方でした。

 それにしても、ここまで人間に近いロボットなんて、当分先のことと考えていましたが、HRP-4Cの動きをみていると、「絶対彼氏・彼女」ができるもの、そんなに遠い未来のことではないような気がします。ただ、人間らしさをどこまで出すことができるのでしょうか、そうなったら良いと思う反面、今の「仮想現実」社会のように、もっぱらロボットとの接触で生きる人間がうまれる社会を考えるとちょっと怖いような気もします。

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立ち往生する スギ花粉症を和らげる「遺伝子組み換え米」の研究

 農林水産省が資金投入して農業生物資源研究所などが行っていた、スギ花粉症の症状を和らげる働きを持たせる「遺伝子組み換え米」の研究・開発が立ち往生。お蔵入りする可能性もあるということです。

 スギ花粉アレルギーの原因物質であるスギ花粉タンパク質の遺伝子を、コメに組み込んだ新しい品種をつくり、コメを食べることで、時間をかけてアレルギーに慣れさせるということです。減感作療法を、食べ物で行うということになりますか。実際に、ネズミを使った実験では、クシャミの回数が3分の1に減ったということです。

 ところが、一昨年(07年)1月に厚生労働省から、「花粉症の原因物質の遺伝子に組み込むことは治療目的そのもの」と、食品ではなく医薬品として開発するよう指摘があったそうです。医薬品となると、人への臨床試験を行なって、効能や副作用、服用するべき量などを調べなければならなくなるということです。

 毎日何気なく食べているコメで、アレルギー体質が改善できるのなら、それに越したことはありません。しかし、そうはいっても、確かに病気を治療する「医薬品」になりますね。どれだけ食べれば良いのか、摂りすぎは問題ないのか、副作用はないのか、やっぱり心配です。おまけに、遺伝子組み換えということになると、長期間食べ続けたときに問題はないのかという不安もあります。

 スギ花粉症がここ数十年で多発していることについては、日本の国土に杉の樹が多すぎることや、ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる粉塵などが影響していると聞いたことがあります。その辺の研究をもっと進めて、花粉症対策を講じることの方が、安心できるような気がしますが・・・。(参考:『asahi.com「医療・健康」』2009年2月28日のページ)

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何でもかんでも地球温暖化と関連づけるのはいかがなものか

 24日深夜から25日の朝方、九州地方東シナ海沿岸を中心に、「副振動」(あびき)と呼ばれる海面の上下運動が起こったとのこと。潮の干満や高潮とは無関係ということです。26日夜の「報道ステーション」で、川が逆流する様子などが放送されていたことで知りました。

 この上下運動、人の身長くらいの結構大きなもので、長崎市で157cm、枕崎市で143cm、中ノ島では160cm、天草市ではなんと197cmもあったそうです。そのため、海水が堤防を越えて町に押し寄せ、自動車が冠水したり、床下・床上浸水を引き起こしたり、係留中の漁船などが沈没・転覆したりなどの被害がかなり出たようです。

 この「副振動」のメカニズムは、まだ解明されていないようですが、低気圧になると海面が盛り上がりりますが、普段は潮流などに打ち消されてしまうそうです。ところが、低気圧の移動と潮流がタイミングよく合致すると、盛り上がりがそのまま陸まで押し寄せることになると考えられているようです。

 しかも、「あびき」という呼び方があったことから分かるように、今回突然起こったことではないようです。毎年3月頃に起こりやすく、海岸線が長い長崎では良く知られていて、1979年3月末には278cmの振幅が記録されているとのこと。今年も長崎海洋気象台が1月27日に注意を呼びかけていたということです。

 地球温暖化との関係を示唆する声もあるようですが、原因をきちんと見極めて関連を考える必要があるのではないでしょうか。何でもかんでも、見慣れないことが起こると、地球温暖化を持ち出すというのは、ことの本質を見過ごしてしまいそうな気がしますが、どうでしょう。 

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面白いけど、心の奥底に微妙な不安を感じさせる宇宙の話

 よく利用する中央図書館に、特設された「星と宇宙のコーナー」(名称不詳)に『科学者もまだ答えを知らない 未解決の天文学』(海部宣男監修)という本がありました。21世紀の今、宇宙に関してどこまで分かっていて、何が未解決の問題となっているのか、興味があったので読んでみることにしました。

 断片的にしか知らない宇宙のことももっと知りたいし、最新の問題は何なのか知りたいと思っていましたが、読んでみるとやっぱり難しい。ニュートリノやガンマ線バーストなど、理屈では何となく分かるような気がしますが、どうも感覚的にとらえきれない世界です。読んでも頭の中にとどまることなく、読む端からすぐに外へ抜け出てしまいそうです。

 まだ、読んでいる最中ですが、太陽のような恒星の死にあたる超新星爆発であるとか、銀河が衝突して形を変えながら成長していく話に接すると、確かに数億から数十億年の規模で起こる、幾世代かの人間にとっては無限のかなたのことではあるにしても、何やら自らの存立基盤が揺るがされているような不安を覚えてしまいます。

 でもこれから、「宇宙の最初の天体はどうやってうまれたのか」、「理論上存在が想定されるダークマターの正体は」、「宇宙は、われわれが生きている宇宙だけではなく、無限に存在する」とか、興味深い内容が続々とあるので、お尻がモゾモソするよな不安を感じながらも、楽しみにしています。

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コラーゲンの分解物が皮膚の傷の修復を助ける

 肌に良いともてはやされるコラーゲンですが、食べ物として摂取すると、消化の過程でアミノ酸に分解されて吸収されるため、身体の中ではコラーゲンとしてそのまま再生することはないはずではと思っていました。

 ところが、『京都新聞』HPの「コラーゲンはやはり美肌効果あり 京都府立大など機能の一端解明」(1月24日付)という記事によると、コラーゲンの吸収と体内での作用に関する新しい発見があったようです。

 コラーゲンの(ゼラチン)の分解物のペプチドが皮膚の修復を助けるメカニズムが、京都府立大などのグループの研究で分かった。コラーゲンは「肌に良い」と言われながらもそのメカニズムは不明で疑問視する声もあったが、機能の一端が初めて確かめられた。近く発行される米国化学会の学術誌「食品と農芸化学誌」の2009年第2号に掲載される。

 グループは、佐藤健司教授(食品機能学)、大学院生の岩井浩二さん、大阪夕陽丘学園短期大学の重村泰毅助教ら。

 コラーゲンは皮膚や軟骨などを構成するタンパク質の一つで、食物から摂取すると分解されて体内に吸収される。これまで個々のアミノ酸にまで分解して吸収されると考えられており、「肌に良い」のがコラーゲン本来の働きかどうかは不明だった。

 佐藤教授らは、人の実験で、豚や魚のコラーゲンを食べると、コラーゲンに多いアミノ酸のヒドロキシプロリンとプロリンが結びついたペプチド(アミノ酸化合物)が血中に長時間にわたって増えることを突き止めた。

 このペプチドの機能をマウスの皮膚細胞で調べたところ、ペプチドが再びコラーゲンになるのではなく、コラーゲンを作って傷を修復している皮膚の繊維(ママ)芽細胞を傷の部分に呼び寄せるのを助けることが分かった。

 佐藤教授は「コラーゲンの一部はペプチドとして体内に取り込まれて働いているらしい。コラーゲンの摂取により血圧を降下させたり、骨密度低下を抑えることも報告されており、その機能を確かめたい」と話している。

 ペプチドの状態で吸収ですか、新しい発見があるものですね。しかし、「ペプチドが再びコラーゲンになるのではなく、コラーゲンを作って傷を修復している皮膚の繊維芽細胞を傷の部分に呼び寄せるのを助けることが分かった」とありますから、やはり、そのままコラーゲンが体内で再生するということではないようです。それにしてもコラーゲンには、美肌効果だけでなく、血圧の降下や骨密度の維持などの効果があることが報告されているようですが、機能の解明が楽しみです。

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ジストニアの原因は大脳基底核の運動制御機能の不具合

 自然科学研究機構・生理学研究所から、2008年12月17日に「神経難病ジストニアの症状発現のメカニズム解明-ジストニアの新たな治療法開発への道-」というプレスリリースが発表されたので紹介します。

 ジストニアは、体の筋肉が勝手に収縮を起こすため、自分の意思通りに体を動かすことができなくなってしまう神経難病です。脳の中の信号に異常があることは知られていましたが、どのような信号の異常によって意図しない筋肉の収縮がおきるのか、そのメカニズムは分かっていませんでした。

 今回、自然科学研究機構・生理学研究所、総合研究大学院大学・生理科学専攻の知見聡美(ちけん・さとみ)助教、南部篤(なんぶ・あつし)教授のグループは、米国マウントサイナイ医科大のプラニパリ・シャシドハラン博士と共同で、ヒトのジストニアの原因遺伝子を組み込むことによって新たに開発したジストニアのモデルマウスを使い、脳の中の神経細胞の働きをマウスが覚醒した状態で研究しました。

 特に、研究グループは、運動の制御に関わる脳の領域の1つである大脳基底核と呼ばれる部分に注目。その中で生じる信号の異常が原因であることを明らかにしました。本来ならば、大脳基底核からの信号によって不必要な運動が起こらないように抑えられているところを、ジストニアのマウスではその信号が弱まり、異常な筋収縮が起こりやすくなっていたのです。

 南部教授と知見助教は、「今回の発見が、ジストニアで意図しない筋収縮が生じる根本的なメカニズムと思われる。このマウスでの実験をすすめれば、本疾患の新たな治療法開発にもつながる」と話しています。

 これまで、上がり症などと同じような心理的なものとして扱われることが多かったジストニアですが、最近脳の内部に原因があることが突き止められてきていました。それをさらに深く解明して、大脳基底核の作用が弱まり、運動の制御が不十分になっていることが原因であるということが分かったようです。

 ジストニアは、書痙など、症状によっては、仕事に支障をきたす場合もあると聞いています。治療法開発は、まだこれからですが、道筋が見えてきたようです。ところで、パーキンソン病も、大脳基底核の運動制御機能の支障によって起こるといわれていますが、今回明らかにされた、ジストニアの原因である大脳基底核の問題との違いや関連は、どうなんでしょうか。もう少し掘り下げて勉強してみたいですね。

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地球温暖化対策で経済を活性化する方向へ

 本日28日付けの『琉球新報』によると、琉球大学とうるま市が、火力発電所や工場からでる高濃度二酸化炭素を海水に溶かして海藻を養殖し、バイオ燃料に転換する技術研究を行なっているらしい。

 記事では、同大工学部の瀬名波教授の「従来のCO2処理に比べ、低コストで効率よくCO2を固定化できる。海藻は陸上の植物の約15倍の速さで成長する。CO2濃度が高い海水ではさらに効率よく成長させることが見込まれる」という話が紹介されています。

 アメリカでもオバマ次期大統領が、自然エネルギー・次世代バイオ燃料・省エネ・エコカー・エコハウスなどの事業に10年間で15兆円する「グリーンニューディール」という構想を提唱しているということですし、EU諸国でも、温暖化対策を中心においている企業があるとか聞いたことがあります。日本でも似たような取り組みがあることを、小耳に挟んだことがあるような・・・。

 温暖化対策を行なうことが企業活動の足を引っ張ると、消極的になるのではなく、温暖化対策そのもので、経済を活性化する方向を目指すというのは、積極的な未来志向ですね。ただ、今の地球では、莫大な富と生命の浪費をともなう、もうひとつの環境破壊の準備と実行を止めることも求められているようです。

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宇宙人という呼び方は、天動説に近いとらえ方では

 ニュースによると、21日にローマ法王ベネディクト16世が、17世紀の天文学者ガリレオの地動説を公式に認めたらしい。前のヨハネ・パウロ2世は、1992年に、宗教裁判での教会側の非を認めて公式に謝罪していましたが、現法王はこれまで裁判の正当性を主張していたそうです。

 確実に存在を肌身で実感できるのが、まず自分だからなのかもしれませんが、どうしても、人間と言うものは、自分を中心にものごとを考える傾向があるようです。地べたに張り付いた日常生活のなかでは、なかなか遠い天体について、その存在や運動を実感することは難しい。

 そうはいっても、今や数値的な計算はできなくても、実際に太陽系の惑星などへ衛星が飛び、観測データが公開されたり、可視化した画像が映し出されたりするのを見ることができます。いまさら天動説では、宇宙の運動について納得できる合理的説明はできないように思います。宇宙の起源がどうなっているのかが、問題にされる時代なのですから・・・。

 ところが、そんな時代に、日本では、地球以外の惑星に存在する高度な生命体を「宇宙人」と呼ぶことが、一般化しているようです。これも、どちらかと言えば、地球中心主義というか、天動説的な考え方にはならないでしょうか。

 人類も、宇宙の一惑星である地球の住人に過ぎないのですから、いわば宇宙人です。日本人に対して外国人と呼ぶように、地球人に対する「外星人」もしくは「異星人」といった呼び方が適当かもしれません。コンタクトできるのは、いつの日になるかわかりませんが。

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宇宙の真空中でも生き続けることができるクマムシってどんな虫?

 『日経サイエンス』のサイト、「NEWS SCAN」2009年1月号に、「クマムシに宇宙服いらず」という不思議な生き物に関する記事がありました。

人間が何の保護もなしに宇宙で生きられる時間はわずかだ。すぐに肺のなかの空気が膨張し、血液が泡立ち、口のなかでは唾液が沸騰し始める。対照的に、この過酷な宇宙環境下で何日も生き続けられる体長1.5mmの非常に小さな動物がいる。
 緩歩類という一群の動物で(クマムシとも呼ばれる)、海底の堆積物から高山山頂のコケに至るまで世界中の至る所にいる。なかには乾燥に適応して、水分なしで10年間の長きにわたって生き続けられるものもいる。
 軌道上に2007年に打ち上げられた緩歩動物を宇宙の真空状態に10日間さらす実験が行われ、しっかり生き残った。クマムシが落命したのは真空状態でかつ放射線を浴びたときだけで、それでも死亡率はわずか10%。
 生き残ったクマムシはデイノコッカス・ラディオデュランス(Deinococcus radiodurans、「放射線に耐える奇妙な果実」の意)という細菌と同じく、放射線による細胞の損傷を修復する何らかのメカニズムを持っているに違いない。
 この宇宙旅行クマムシをCurrent Biology誌2008年9月9日号に報告した研究者たちは、極端な乾燥状態でも生きられるように適応した他の生物(ワムシや線虫、ブラインシュリンプなど)も緩歩動物と同様に宇宙空間に耐えられるかもしれないとみている。

 クマムシ? これまで聞いたことがないですね。どんなムシでしょう。緩歩類と言うからには、ゆっくり歩くのでしょうか。ネットを検索していくと、『高知大学キャンパス内のクマムシ』http://plants.cc.kochi-u.ac.jp/~matsuito/tardigrades/というページを見つけました。写真説明を読むと、建物の壁面、樹皮や「玄関前の点字ブロックの隙間」などのコケから採取とありますから、割と身近な存在のようです。
さらにhttp://plants.cc.kochi-u.ac.jp/~matsuito/tardigrades/mov/index.htmlで、クマムシの動きをみることができます。足の数は多いようですが、確かにクマが動いているように見えます。

 写真にもありますが、クマムシは周辺の環境が悪くなると、身体を樽のようにして仮死状態になり、代謝をギリギリまで抑えて、じっと辛抱すると言うことです。それにしても、宇宙の真空の中で、10日間も行き続けるとは、驚異的な生命力です。それにしても、いろんなことを研究している人がいるものです。

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二酸化炭素を上まわる温室効果ガス-三フッ化窒素

 二酸化炭素、メタン以上に強力な温室効果ガスがあるそうです。『日経サイエンス』のサイト「NEWS SCAN」(2008年11月号)で、「温室効果テレビ?」という末恐ろしい記事を見つけました。

 テレビを見るのは子どもによくないかもしれない。そして、テレビを製造するのは地球の気候によくないかもしれない。
 平面ディスプレーのテレビを製造する際に、三フッ化窒素という物質が使われる。強い温室効果を発揮するガスだが、京都議定書の排出規制対象にはなっていない。議定書が採択された1997年当時には使用量がごく少なかったためだ。
 しかし、平面テレビや他のデジタル機器の販売は爆発的に増えており、製造工程での三フッ化窒素回収が不完全なこともあって、問題が生じかねないと、カリフォルニア大学アーバイン校のプレイザー(Michael J. Prather)とシュー(Juno Hsu)は警告する。大気中にどの程度の三フッ化窒素が存在するのか、さらに詳しく調べるよう提案している。

大気中での三フッ化窒素の寿命 550年

二酸化炭素に比べた温室効果の強さ
メタン 25倍
三フッ化窒素  1万7200倍

三フッ化窒素の2008年の予想生産量 4000トン
二酸化炭素換算で6700万トン

製造工程で大気中に漏れたままになる三フッ化窒素の割合 2~3%

二酸化炭素の年間排出量(2005年) 151億2800万トン

 三フッ化窒素、あまり聞きなれない名前ですが、テレビの平面ディスプレーの製造に使われているガスのようです。温室効果の強さが、二酸化炭素の17,200倍というのはすごい。排出量そのものは、2008年予想で4000トンですから、二酸化炭素の151億トンと比べると、今のところそれほど多くはないようですが、それにしても、二酸化炭素に換算すると6700万トンか。但し、これは生産量で、漏れるのはその内の2~3%ということですから、そう騒ぐほどのことはないような気もします。

 しかし、今後の平面テレビ等の普及を考えると、製造過程できちんと全量回収する対策を講じないと、少し心配です。どのように使われているのか、この記事では分かりませんが、デジタル機器というと、パソコンのディスプレーの製造でも使われているんでしょう。当面急ぐのは、二酸化炭素ですが、近い将来には、この三フッ化窒素も規制の対象になるかもしれません。

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ウイルスに寄生するウイルスの不思議な世界

 『Newton press Web』のサイエンスニュースに、「ウイルスがウイルスに感染!?・・・ウイルスに寄生してふえる新しい種類のウイルスが発見された」(『Nature』2008年9月4日号)という記事が紹介されています。

 現在までにみつかっている最大のウイルスは、アメーバに、感染するミミウイルス(APMV)である。フランス、地中海大学のスコラ博士らは、より大きいAMPVの仲間「ママウイルス」を発見した。
 AMPVやママウイルスは”複製工場”をアメーバ内につくり、自身をふやしている。複製工場の内部を観察したところ、博士らは、そこに別のウイルス粒子「スプートニク」がいることを発見した。
 スプートニクはアメーバ内で単独でふえることはできず、ママウイルスの複製工場を使って増殖していた。このことから、ウイルスに寄生して増殖するという新しい種類のウイルスであることがわかった。さらに遺伝子解析によって、スプートニクがママウイルスとAMPVの間の遺伝子交換に関与している可能性が示された。
 博士らは、スプートニクのようなウイルスがほかにも存在し、ウイルス間の遺伝子交換と進化に貢献している可能性がある、と考えている。

 ウイルスそのものが、遺伝情報だけでなりたっている、生命とも物質ともつかない中間的なものだと聞いています。細胞などの遺伝子に取り入ることによって、はじめて遺伝情報を複製して、増殖することができます。ウイルスそのものが寄生することによって、その存在を保っているのですが、そのウイルスに、さらに寄生するウイルスがあったとは、その階層の深さと多様性には、改めて驚かされます。

 それにしても、人間の場合、「生きる目的は何か」とか考えることもあります。まさかウイルスが、「自分は何のために、この世に存在しているのだろうか」などと、自問自答したりすることはないでしょうが、遺伝情報だけを黙々と複製して行く姿というのは、単細胞生物が分裂によって増殖していくこと以上に不思議です。

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日本が化石賞第一位を受賞した理由

 ポーランドのポズナニで行なわれた「気候変動枠組み条約第14回締約国会議(COP14)」、日本の斉藤鉄夫環境相は記者会見で、「日本が温暖化対策の次期枠組み交渉を牽引するため、野心的な温室効果ガス削減を掲げる必要がある」。「米国や中国も含むすべての主要排出国を巻き込むべきだと強調した」との考えを示したという報道(時事ドットコム)がありました。

 世界の温暖化対策をリードしているような頼もしい発言ですが、しかし、世界の眼は必ずしも甘くはないようです。今回も、環境・非政府組織(NGO)から、地球温暖化対策に後ろ向きな国・地域として、化石賞第一位を受賞したそうです。昨年末のインドネシア・バリ島での前回会議決定を今回再確認しただけで、それ以上進めるのを拒んだことと、温暖化対策の進展を妨害していないと言い張ったことが理由らしい。

 会議全体の流れが分からないと、受賞理由は、いまひとつピンときませんが、環境NGOであるドイツのジャーマン・ウォッチが発表した「CCPI」という報告をみると、美辞麗句よりも、この間の実績が証明していることがよく分かります。

 OECD加盟国と新興国など、世界のエネルギー関連排出量の9割以上をしめる57ヵ国を対象に、CO2の排出レベル、エネルギーや運輸など部門別の排出動向、気候政策の三分野で12項目の指標で国別の評価をしているそうです。

 それによると、日本は、国内気候政策53位、国際的政策47位、政策全体では53位。再生可能エネルギー利用は48位、一人当たりの一次エネルギーの排出量は41位。しかし道路交通の排出量だけは、何とか7位ですが、総合評価は42位になっています。これでは、日本の環境相がいくら勇ましい発現をしても、国際的なリーダーシップは取るのは難しいでしょう。
参考:http://daily-ondanka.com/report/world_01.html

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世界で初めて 脳の知覚映像を読み出すことに成功

 いろんな研究が行なわれているものです。国際電気通信基礎技術研究所などの研究グループが、人が見ている映像を脳活動から再構成することに成功したらしい。これまでは、いくつかの内、どの図形を見ていたかを当てることはできたということですが、このたびのように、見ているものを画像として取り出すことができたのは、世界で初めてということです。

 さらに技術が発展すれば、夢や空想などを記録したり、芸術分野では、形にするのが難しい表現をそのまま映像として取り出したりすることも。医療分野では、心を生み出すメカニズムを解明する手段や心理状態のモニタリング、脳を介した情報システム開発などへの可能性も開けてくるとか。

 考えていることを読み取ることができるということになると、障害のある人が意志を伝えたり、義肢を思い通りに動かしたりすることもできるようになるのではと考えられているようです。まだ、画像を再構成することができた段階ですから、これらの可能性を切り開くには、しばらく時間が必要でしょう。

 しかし、考えていることを、他人も知ることができることになると、少し気持ちが悪いですね。読売新聞(2008年12月11日)の報道では、これに関して「将来的に、〈心をのぞく〉ことができるようになったとしても、犯罪捜査などへの安易な応用は避ける必要がある」。「研究員は、『技術の進歩に合わせ、法整備の検討も必要』と話している」と付け加えています。

 家族が見ているNHKの番組に、『七瀬ふたたび』という暗いドラマがあります。人の思っていることを読み取ることができるという超能力者が主人公です。テレビを見ている時には、主人公にはまり込むので、さほど意識しませんでしたが、よく考えてみると、良きにつけ悪しきにつけ、思っていることを人に知られるというのは、耐え難いことです。

 参考:ATRhttp://www.atr.co.jp/html/topics/press_081211_j.html

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ブログを書くことが健康に及ぼすプラス効果

 『日経サイエンス』のバックナンバーを漁っていると、2008年9月号に、「ブログは健康によい? 生理的な効果を探る研究が進み始めた」という、ブログ執筆者にとっては福音のような、面白い記事がありました。

 以前から、自分の経験や思考・気持ちを著わすことが、健康維持に有効だと考えられていたようですが、最近の研究によると、「自己表現的な文章を書くことはストレス解消だけでなく、多くの生理学的な利点を生む。記憶と睡眠が改善し、免疫細胞の活性が高まり、エイズ患者ではウイルス量が減り、外科手術を受けた患者では傷の回復が早まることが明らかになった」そうです。

 なぜブログを書くことに、効果があるのか。脳の活動領域の撮影など、神経学的な追究が試みられているということですが、まだ解明されていません。今のところまだ「ブログ執筆者の多くは半ば強迫的に執筆しており、ブログにも意欲が関係している。また、ブログ執筆は音楽やジョギング、美術鑑賞などの刺激と同じく、ドーパミンの放出を引き起こすのかもしれない」などと推測の域を出ていないようです。

 しかし、そうはいっても、アメリカではすでに活用されてはじめているようです。「治療効果が医療関係者に認識され始めたのにつれ」、「ベッド脇の日誌とは異なり、ブログは同じような境遇の読者が理解してくれるという利点があると」、「一部の病院では患者が執筆したブログを病院のウェブサイトに掲載するようになった」らしい。

 書き続けなければならないという強迫観念によるストレスを感じているブログ執筆者にとっては、意外な展開ですが、確かに一日分を書いた後は、一仕事やり遂げたような充実感があります。その時、ドーパミンが放出されるのでしょうか。

 但し、自己表現的な文章を書くことがカギですから、「道聴塗説」のようなコピー&ペーストの内容では、残念ながらそのような生理的効果は、あまり期待できないかもしれません。
参考:http://www.nikkei-science.com/topics/bn0809_3.html#1

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すごい 世界最高齢=70歳での出産

 『asahi.com』(2008年12月9日)にびっくりする記事がありました。インドの『タイムズ・オブ・インディア』紙に、11月下旬、体外受精で妊娠していた70歳の女性が、めでたく出産。世界最高齢の出産と報道されていることを紹介しています。

 この女性は、結婚後50年以上子どもができず、今年4月に不妊治療のため受精卵を移植したそうです。出産後も、母子ともに健康とのこと。70歳で、しかも初産とは、びっくりです。よく諦めずに頑張りましたね。

 専門家ではないので、70歳の体力や身体の機能が、妊娠に耐えうるのかどうか、よく分かりませんが、担当した医師が、不妊の問題は「もはや社会的なタブーではなく、科学的に治療できる」と語ったそうですから、たまたま偶然が効を奏して、うまくいったということではないようです。

 父親は72歳だそうですから、子どもが成人したときには、父親も母親も90歳前後の年齢になります。それまでの子育ても、日本のような核家族では、難儀なことになりそうですが、インドでは家族構成が違うのか、「親戚が大勢いるので」「問題ない」と言っているそうです。 これにも驚きです。

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隕石落下の衝撃でアミノ酸が生成された

 マスコミ報道によると、東北大学大学院などの研究チームが、原始地球への隕石落下による衝撃によって、アミノ酸が生成されたことを、再現・証明する実験に成功したようです。ステンレス製カプセルの中に、隕石成分の鉄と炭素、原始地球の成分である水と窒素を入れて、ステンレス版と衝突させ、瞬時に高温(4000度)高圧(60億パスカル)状態をつくる実験です。

 タンパク質の構成要素であるアミノ酸がどのようにして生成されたかという問題は、生命の起源と直結するものです。生命の起源については、無機物から有機物がつくられ、さらに有機物の反応によって、生命が誕生したという化学進化説がオパーリン(1922年)以来、基本的な考え方になっているようです。

 オパーリンは、無機物から有機物へという流れを打ちたてはしましたが、どのようにして有機物が生まれるかということについては、言及していないようです。その後、1953年にミラーが、メタン、アンモニア、水を含む原始地球の大気成分に、放電をしてアミノ酸を生成する実験に成功しました。しかし、その後の研究で、原始地球の大気は、窒素や二酸化炭素が主成分だったことが分かり、実験の前提が否定されていました。

 それを今回の実験は、隕石が地上に落下したときの衝撃によって、アミノ酸が生成し得ることを証明したということです。アミノ酸の起源については、化石などで追究することができないので、昔からさまざまな見解があるようです。深海の熱水孔を生命の起源と考える表面代謝説から、生命の起源は宇宙からやってきたとするパンスぺルミア仮説のようにSF染みたものまであります。

 懐の中にも寒風が吹きぬける季節、ときには、38億年の時を遡って、生命の起源に思いを馳せてみるのも良いかもしれません。

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CTスキャンで新しい発見 ティラノサウルスは鼻がきく

 恐竜の生態に関しても、研究が進み、次々と新しい発見がなされているようです。『Newton Press Web』のサイエンスニュースに、「鼻がきいたティラノサウルス」(北海道大学プレスリリース2008年10月29日号)という記事が掲載(2008年12月5日)されています。

 北海道大学総合博物館とカナダの研究チームが、ティラノサウルスの頭骨の空洞部分にCTスキャンを用いることで、脳の形を明らかにすることができたそうです。その結果、身体の大きさに比べて大きな嗅球をもっていたことが分かったとのこと。現存する動物で大きな嗅球をもつものは、匂いをたよりに広範囲の狩りをするそうです。

 おそらくティラノサウルスも、犬のように、よくきく鼻を生かして、匂いを頼りに広い範囲でハンティングをしていたのでないかと、推測されています。

 そういえば、ティラノサウルスは、以前は人間のように直立し、体重を尾で支えてバランスをとって歩くと考えられていましたが、そうではなくて頭と尾をまっすぐに身体を前に傾けた姿勢で歩いていたという認識の発展がありました。その方が、鼻を前面に突き出して歩くことになりますから、いよいよもって合理的な姿勢ということになりますか。日本のゴジラは、相変わらず直立歩行しているようですが・・・。

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十で神童、十五で才子、二十歳過ぎればただの人

 または、「五つで神童、十で天才、二十歳すぎればただの人」とも言うそうですが、いずれにしても、子どもの頃人並み以上の才能があるかのように見えた人も、大人になると、世間一般の人とさして変わりなくなるといった意味でしょうか。いたるところで、よく見受けられる現象です

 これに関して、『日経サイエンス 2009年1月号』に、「知能遺伝子を探して」という興味深い論文が掲載されていました。知能が環境によって決まるのか、あるいは遺伝子によって決まるのかということについて、その論文の中で一卵性双生児を対象に行なった研究を紹介しています。

 「特に同一の遺伝子を持つ一卵性双生児が養子に出されるなどして別々の環境で育てられると、2人の知能に違いが表れるかどうかが注目された。答えは明白だった。別々に育った2人は,幼い頃は知能に違いがあるが、16歳頃までに知能検査の結果が近づいてくるのだ。環境によってある程度知能は変えられるが、成長とともに遺伝的要因が強くなってくると考えられた」ということです。

 一般に、幼いころに遺伝的要素が強く出て、抜きん出た才能を示していた子どもが、大きくなるにつれて教育や環境の影響で、鈍磨していくと考えがちです。しかし、それとは逆に、この研究では、幼いころの環境・教育によって、人並み以上の才能を発揮していたとしても、あるいは以下だったとしても、長ずるにしたがって、遺伝的要因が強くなり、平均的なレベルに収斂されるということが示されているようです。

 ところが、これは研究の一結果であって、論文によると知能に関連しそうな遺伝子は、6個しか見つかっておらず、それが知能の差に影響を及ぼす影響も1%以下ということですから、環境と遺伝がどのように知能をつくり上げているのかということについては、遺伝子レベルではまだほとんど分かっていないようです。

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酸性雨とは異なる二酸化炭素による海の酸性化

 二酸化炭素による海の酸性化のことを取り上げましたが、そういえば、よく似たものに「酸性雨」というのがありました。これは、工場・自動車・火山の噴煙などから排出される大気汚染物質である硫黄酸化物と窒素酸化物が、主な原因となって降る強い酸性の雨のことです。湖沼、森林、土壌、地下水、赤潮、水生生物、歴史的建造物、人体などに壊滅的な影響を与えることもあるようです。

 二酸化炭素の場合は、どこがどう違うのか。検索してみると、海洋研究開発機構のホームページに、詳しい説明がありました。「二酸化炭素濃度上昇がもたらす海洋酸性化による海洋の生物に迫る危険」(2005年9月27日)という文書です。抜粋して紹介します。

 コンピューターによる予測計算や洋上での実験で、今後の海洋酸性化と生物への影響を研究したということです。「今後も二酸化炭素濃度上昇が続けば、炭酸カルシウムでできているプランクトンの殻やサンゴの骨格が溶け出し、それらの種の生存が危ぶまれる」。それは、「何世紀も先ではなく、数10年のうちに先ず南極海に現れ、続いて北太平洋亜寒帯域に影響が出始める」と予測しています。

 しかも、注目すべきは、影響が出るのが、「これまで議論されてきた熱帯のサンゴではなく、極域や亜寒帯域に生息するサンゴやプランクトン」であり、それらの「翼足類などプランクトンは、他の生物への餌と生息環境を提供するため、それらが死滅すれば海洋生態系全体に影響する可能性がある。翼足類は動物プランクトンから魚や鯨まで幅広く生物に食べられている」から、海洋の生態系に大変な影響を及ぼす危険性を指摘していることです。

 昨日紹介したシカゴ大学の測定結果は、この予測を実証することになったようです。詳しくは、次のページをご参照ください。国際的な取り組みのようです。http://www.jamstec.go.jp/frcgc/jp/press/050929/index.html 

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増えすぎた二酸化炭素は、海の生態系にも悪影響か?

 新聞報道によると、「米シカゴ大などの研究チームが、米西海岸沖の島で海水を8年にわたって測定し続けた結果、従来の一般的な予測より10倍以上速く酸性化が進んでいることが分かった」(読売新聞 2008年11月25日)とのこと。

 「大気中に増えた二酸化炭素が海水に溶け込んだのが原因で」、しかも、「貝の殻などを構成する炭酸カルシウムは、酸性度の強い水に溶けやすい。実際、島内の各地では、殻などを作る生物が衰退し、他の生物に取って代わられる傾向が確認された」らしい。

 二酸化炭素は、温室効果による地球温暖化だけではなくて、海の生態系にも影響をおよぼすんですねぇ。雨水が永い年月をかけて石灰岩を溶かし、鍾乳洞などをつくることは、見たり聞いたりしたことがありますが、貝が生命を維持できずに他の生物にとって代わられるほど、短期間で殻を溶かすとは、相当強い酸度ですよ。

 アメリカは、温暖化ガスの排出量そのものが大きい上に、これまで排出防止にまじめに取り組んでいない国ですから、そういう測定結果が出ても不思議ではないかもしれません。しかし、アジアの排出大国の中国が近くにあり、わが国も減らすどころか増やしている始末ですから、近海を調査してみたら恐るべき結果が待ち受けているかもしれません。

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危険な宇宙での落し物・・・スペースデブリ

 スペースシャトル・エデンバーの女性宇宙飛行士が、昨日18日国際宇宙ステーションで、太陽電池パネルに関係する船外活動をしていたところ、工具が入った小型リュックほどのカバンを紛失したという報道がありました。カバンがフワフワ浮いて飛んでいったということですが、宇宙ゴミとして、NASAの監視対象になるらしい。

 宇宙ゴミは、スペースデブリと呼ばれています。停止・故障した人工衛星や打ち上げに使ったロケットとその部品・破片、今回のように宇宙飛行士が落とした手袋・工具・部品、デブリの衝突で生まれた微細な破片などが含まれ、現在4500tを超えるデブリが存在するといわれています。

 同じ軌道上を、同じスピードで動いている分には、ふわふわと浮かんでいるように見えるのですが、異なる軌道を高速で周回しているため、回収や制御は難しく、活動中の人工衛星や宇宙船などにぶつかると、設備が破壊されたり、乗員の生命が危険にさらされる恐れがあります。実際に、ニアミスや微小デブリとの衝突は頻繁に起こっているそうです。

 速度は秒速です。地表から300~450kmの低軌道では7~8km/s、36000kmの静止軌道では3km/s。何と、動いているもの同士の場合は10km/s以上で、衝突する場合もあるそうです。デブリの直径が10cmあれば、宇宙船は完全に破壊、数cmでも致命的損傷、5~10mmのものでも大砲で撃たれたほどの損傷をうけるということで、大変な破壊力ですね。

 隕石のように、打ち上げロケットの大きな部品のようなものが大気圏に再突入して、燃え尽きずに地上に落ちてきた例が過去にあったようです。少し心配ですが、地上で生活している分には、あまり関係ないかもしれません。しかし、美しい青空に、眼に見えない危険なゴミが飛びまわっているというのは、気持ちが良くないですね。(「スペースデブリ」に関しては、『Wikipedia』を参考にしました)

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アレルギー性喘息を引き起こすNKT細胞

 アレルギー性喘息は、花粉、ダニ、ハウスダストなどのアレルギー物質、風邪ウイルス、タバコの匂い・香水の香りなど外界からの刺激が原因で、気道が過敏になって発症すると言われています。しかし、これまで発症の具体的なメカニズムは明らかになっていませんでしたが、それを理化学研究所の免疫制御研究グループが突き止めました。

 マウスを使った実験を行ない、原因細胞が、細胞間のコミュニケーション機能をもつインターロイキン-17レセプターB(IL-17RB)という受容体を特異的に発現するナチュラルキラーT細胞の一部であることを発見しました。さらに、マウスにIL-17RB抗体を投与すると、アレルギー性気道炎症の発症を抑制できるということも分かったそうです。

 将来、人間に適用していけば、抗体治療を行なうことで、アレルギー喘息を克服する可能性が開けてきます。日本では、アレルギー性喘息の患者数は約300万人、毎年の死者数は3000人に達するといわれる国民的な疾患ということですから、大いに期待したいところです。

 研究の方法やデータなど詳しく知りたい場合は、理化学研究所のプレスリリースをご覧ください。素人向けの分かりやすい解説です。http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2008/081117/detail.html

 『無血刺絡の臨床』(長田裕著)によると、手の合谷穴を刺激することで、気管支喘息の発作が治まった例が紹介されています。詳細なメカニズムはわかりませんが、副交感神経を活性化することで、白血球の構成を変化させるという点では、共通部分があるかもしれません。

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細胞の老化因子を調節するタンパク質Bach1

 今日11月17日のニュースサイトに、東北大学大学院医学系研究科などの共同研究グループによって、細胞の老化を調節するタンパク質が発見されたと報道されています。

 細胞の老化には、「p53」という転写因子が働いて、細胞老化を誘導すること、また、異常細胞の増殖を防ぐガン抑制因子としての役割も果たしていることが知られていました。しかし、細胞老化の前後で、どのようにp53の働きが調節されるのかということについては、これまで明らかになっていなかったようです。

 今回の研究で、転写因子「Bach1」というタンパク質が、p53と結合してその働きを阻害することが分かりました。細胞老化のブレーキとして働くということから、細胞のガン化(無限に分裂を繰り返してゆく)を促進する役割をもっている可能性も考えられているようです。

 転写因子というのは、遺伝子の発現を調節する遺伝子スイッチと呼ばれる一群のタンパク質のことです。Bach1の調節によって、p53に変異のないガンの場合は、ガン化を防ぐことができる可能性もあり、新しい治療法などへ発展も期待もされています。

 まだ、人体への応用はしばらく先の話だと思いますが、細胞のガン化が制御できるようになると、素晴らしいですね。生活習慣や過剰なストレスに気をつけるのは、もちろんですが、ガンという病気は、それだけではくい止められないこともありますから、大いに期待したいところです。

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自然免疫の研究が注目されている

 自然免疫の研究で、大阪大微生物研究所の審良(あきら)静男教授が、「注目の論文をもっとも多く書いた研究者」(Hotest Researcher)として、今年までの4年連続世界のトップテンに入ったという報道がありました。

 自然免疫というのは、生体に細菌やウイルスが侵入すると、まず最初に働く免疫機能で、昆虫など下等な動物にもある仕組みです。これに対して脊椎動物だけがもっていて、自然免疫の数日後に働きだすのが、外敵を個別に覚えて反撃する獲得免疫です。これまで、病原体を区別せずに丸呑みする原始的な機能とみなされていた自然免疫の研究に、一石を投じたらしい。

 審良教授らは、白血球の表面にあるToll様受容体(TLR)というタンパク質が、自然免疫の機能で重要な役割を果たしていることに注目。10種類あると推定したTLRの内、TLR4が細菌感染の感知器としてはたらくこと、TLR9が獲得免疫を活性化すること、TLR2とTLR6が組み合わさって、マイコプラズマに反応するなど、7種類のTLRの働きを突き止めたそうです。

 自己治癒力の中心的な役割を果たす免疫の仕組みというのは、なかなか巧妙で、しかも、かなり奥が深いようです。審良教授は、別のところで、免疫の仕組みを、ハチの巣が熊に襲われたとき、ハチ一匹一匹が考えているわけではないが、ひとつの固まりになって統制の取れた反撃を行なうことに似ている複雑系だと説明しています。ハチの動きも不思議ですが、免疫の機能も神秘的です。

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「温室効果ガス排出量が過去最悪」の環境省発表に一考

 環境省が12日に、2007年度の温室効果ガス排出量の速報を発表しました。地球温暖化防止がこれほど喧しく騒がれているにもかかわらず、二酸化炭素換算で前年度比2.3%増加、京都議定書基準年となる1990年度比8.7%増で最悪となったと報道されています。

 部門別には、産業部門で3.6%増、そのうち特に生産量の増えた鉄鋼業の4.8%増加が大きく影響。また、民生の業務部門は1.2%増、同じく民生の家庭部門で8.4%の増加だったそうです。これは6割が電力消費によるもので、柏崎刈羽原子力発電所の地震被災による停止を、火力発電で補ったことが主な原因とされています。44a_2

 但し、二酸化炭素排出量の部門別割合(右図 温室効果ガスインベントリオフィス)をみると、エネルギー転換・産業・運輸が80.3%を占めています。民生(家庭部門)は5.0%にすぎませんから、増加割合だけでは比較できません。各家庭で、温室効果ガスの排出を抑える努力をするのは当然としても、8割を占める大御所に動いてもらわないと、解決の方向には進まないようです。Zuhyo2008_03_02_2

 また、「世界の二酸化炭素排出量に占める主要国の排出割合と各国の一人当たりの排出量の比較(2005年)」という面白い資料(右図 EDMC/エネルギー・経済統計要覧20008年版) があったので、引用しておきます。やはり、アメリカが、国全体でも一人当たりでもスバ抜けています。中国は国ではアメリカに次いでいますが、人口が多いために一人あたりでは小さい。ロシア、日本、ドイツ、イギリスはだいたい横並びですか。地球規模の対策となると、アメリカと中国の動静がカギになりますか。

 それにしても、原子力発電は、二酸化炭素を出さない温暖化対策の切り札とされていますが、地震国日本では、原子炉事故そのものの危険性もさることながら、何時停止する分からないという不安要因を抱えていることが証明されたようです。しかも、核燃料廃棄物の安全で確実な処理方法が、確立されていないのですから、温室効果ガスが決着しても、それが新たな問題になることは必至です。

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秋の空に咲く、赤いブラシのようなめずらしい花

 天満川の舟入側川沿いにある空き地で、通りすがりに、あまり見かけたことのないめずらしい花を見つけました。

 試験管(哺乳瓶)洗いに似た細いブラシのような花で、茎の先端にかけてついています。葉は何となく夾竹桃に似ているのですが、花はまったく違っていて、まるで造花のようです。

 赤い色が秋の青空に引き立ちます。何という名前なのか、いくつか心あたりを調べてもわかりませんでした。

 ところが、花の季節を秋・冬ではなく、春で調べてみると、ずばり「ブラシノキ」とありました。オーストラリア原産で、カリステモン、金宝樹とも呼ぶらしい。

 花の時期は5月から6月ころということですから、分からないはずです。但し、10月ころまでとしているサイトもありますので、晩秋に咲いていても、おかしくはないようです。

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バイオ燃料の温暖化防止効果は見込めない・・・FAO年次報告

 「共同通信」によると、FAO(国連食糧農業機関)が10月7日に発表した年次報告で、「バイオ燃料」の「地球温暖化防止効果は予想以下で」、「化石燃料を代替するほどの生産も見込めない」から、生産拡大のための「優遇策を見直すよう各国に求めた」そうです。

 報告書では、バイオ燃料の原料であるトウモロコシやサトウキビ栽培のために草原や熱帯雨林が伐採されて、二酸化炭素の吸収が阻害されている。栽培のために使われる化学肥料や殺虫剤の生産、作物の輸送などが温室効果ガスの発生源となっている。バイオ燃料は、現在燃料消費の2%を占めるに過ぎず、化石燃料に代わることは見込めないと指摘しているようです。

 FAOの立場で、農産物生産という面から総合的に見て、バイオ燃料は、地球温暖化対策として、あまり役に立たないという指摘ですね。確かに、バイオ燃料原料の生産に偏った畑地拡大のため、アマゾンの熱帯雨林が、指摘のとおり、どんどん伐採されているのをテレビで見たことがあります。その上、肥料や殺虫剤の生産や生産物の輸送の問題でも、逆効果になっているとは知りませんでした。

 世界的な食料品価格の高騰も、バイオ燃料の原料作物への偏った生産とその需要を見込んだ投機マネーの動きから来ているようですから、バイオ燃料偏重は、役に立たないどころか、害があると言っても良いくらいです。見直し「提言」は、大いに結構ですね。

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宇宙生成期の謎を解明 「CP対称性の破れ」

 南部陽一郎・シカゴ大名誉教授、益川敏英・京都産業大教授、小林誠・高エネルギー加速器研究機構名誉教授の三人が、2008年ノーベル物理学賞を受賞しました。

 素粒子理論など、日常生活ではほとんど頭をよぎることのない領域ですが、でも、どこにノーベル賞受賞の価値があるのか、知っておきたいところです。理論そのものを学ぶのは、能力と時間に限りがありますので、マスコミ報道などをもとにして、少し調べてみました。

 宇宙誕生のビッグバンで、同数の粒子と反粒子がいっしょに生まれたとされています。しかし、粒子と反粒子が出会うと、光を発して消滅することから、同数ならば、すべて消滅して何も残らないことになります。

 ところが、実際には現在、宇宙として残っています。それは、素粒子の世界では、粒子と反粒子がすべて対称ではなく、、「CP対称性の破れ」という非対称が起こることによってであることを1960年代に提唱したのが、南部陽一郎氏だそうです。

 そして、なぜそういうことが起こるのかということを、「クォークが少なくとも6種類あれば矛盾なく説明できる」と予測したのが、1970年代の小林・益川理論ということです。しかし、その「対称性の破れ」が現れるのは、一億分の一の割合とか。でも宇宙規模からいえば結構な率なんでしょう。

 CPのCは電荷、Pは空間に関する物理量であるパリティーを指すということです。何のことやら・・・、やっぱり難しいですね。ひょっとして勘違いがあるかも知れませんが、大まかにとらえれば、宇宙の生成期の問題を解き明かしたことが、実験的な検証も経て、ようやく認められたということらしい。

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太陽に水がある?

 小学校の理科の授業で、天体についての研究発表があったそうです。わが子は土星について調べて、「地球の95倍の大きさがある」と発表したようですが、他の生徒から「太陽に水がある」という信じがたい報告があったそうです。

 太陽は、常に高温で燃えています。それも我々が地球の表面で日常的に体験するような温度ではないわけですから、水などそもそも存在せず、もしも太陽の生成期にあったとしても、あっという間にチュンと蒸発して、宇宙のかなたに飛び散ってしまうようなイメージを持っていました。

 しかし、液体の水ではなくて、水分子としての存在となると話が違うようです。調べてみると、国立天文台が発行する『国立天文台・天文ニュース(118)』(1997年7月)に、イギリス・ロンドン大学の研究グループが、太陽表面で水分子を検出したという報告が紹介されています。

 但し、やはり太陽の表面(光球)では、温度が6000度。ここでは、水分子は水酸基OHと水素原子H、または2個の水素原子Hと酸素原子Oに分かれていて、分子としては存在できないらしい。ところが、太陽表面にはところどころ黒点という部分があります。この中心部は比較的温度が低く3700度、これでも相当なものですが、これなら十分、分子として存在できるといわれています。

 水には、間違いないようですが、あくまで水分子として存在するというだけで、地球上の日常生活で体験する水のあり方ではないようです。ちょっと想像がつきません。「チュンと飛び散ってしまう」というのも、地球上での常識的な発想ですね。太陽ほどの高温だと分子の状態を保つことはできませんが、原子に分解した形で存在し続けているようです。

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気象庁の確定値 中国地方は梅雨入り・明けとも速報値より早かった

 気象庁から、9月1日にようやく「平成20年の梅雨入りと明けと梅雨時期の特徴について」(http://www.jma.go.jp/jma/press/0809/01a/tsuyu2008.pdf)という今年の梅雨入り・梅雨明けの確定値が発表されました。速報値が大幅に訂正されています。

 それによると、中国地方の入りは5月28日、明けは7月6日ということです。四国地方が入り5月28日、明け7月6日ですから、まったく同じだったということになります。当初の速報値では中国地方が入り6月11日、明け7月16日。四国地方が入り5月28日、明け7月4日でした(気象庁が発表している日は、すべて「ごろ」が付けらています)。

 速報値では、瀬戸内海を隔てて隣の四国地方がずいぶん早く梅雨入りしましたし、さらに、北九州地方に属する地続きの隣県山口が7月6日と早々に明けが発表されました。そのため、今年は中国地方も早いに違いないと思い込んでいたにもかかわらず、中国地方の発表がかなり後になったので、どうも身体で感じる天気と、気象庁の梅雨入り梅雨明け発表とは違うものだと思っていたところです。

 中国地方の平年の入りが6月6日、明けが7月17日です。遅かった昨年の入りが6月14日、明け7月23日でしたから、それに比べると、やっぱり今年はずいぶん早かったことになります。しかし、いつものような梅雨明け前の豪雨がなかったためか、降水量は平年に比べると52%しかなかったそうです。

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また見つけました 薄桃色で二重の夾竹桃

 8月に入って、夾竹桃が真夏の盛りを迎えています。花(樹)の種類によってはそうでないのもありますが、大方は勢いを盛り返してきて、さすが「夏に咲く花」ですね。ところで、実は少し前に、また新しい(私にとって)花を見つけたのです。

 すでに「街かどフォトギャラリー Aug」に掲載していますが、薄桃色の二重(もしくは花びらが大きめ)の花です。本川小学校の東側、道路を隔てた本川沿いにある赤い花の夾竹桃の並木なかに、一本だけありました。赤い花の最盛期より、少し遅れて咲いたから、目を引いたのかもしれません。

 これで、夾竹桃の花は8種類ということになります。これ以上にあるのでしょうか。もうそろそろ限界かもしれません。でもひょっとしたら、また何気ないところで、いつか未知の夾竹桃を見つけるかも・・・。

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はじめてみたアオギリの実(種)

 『アオギリのうた』(作詞・作曲 森光七彩)という曲があります。隠しテーマソングにしているので、「あおぎりカイロプラクティック」のホームページからもアクセスして、聞くことができますが。http://homepage2.nifty.com/aogiri-chiropractic/title.htm

 はじめにこんな歌詞があります。「電車にゆられ 平和公園 やっと会えたね アオギリさん 小学校の校庭の木のお母さん たくさん たくさん たね生んで 家族がふえたんだね よかったね・・・」

 実をいうとこれまで、「あおぎりカイロプラクティック」に面している街路にあるアオギリの樹に、実が着いているのを見たことがありませんでした。そのため、曲の歌詞は思い込みで、実際は、接木で増やすものではないかと思っていました。

 それが、西観音町の電停付近の植え込みにある小さなアオギリの樹に、実がいっぱいなっているのを見つけたのです。花の咲く頃には気づきませんでしたから、おそらく、あまり目立たない花なのでしょう。来年はきっと見てやろうと思っています。

 よく観察したら、背の高い街路樹のアオギリにも、実が成っているではと思って、上の方を丁寧に見てみましたが、やっぱりありませんでした。イチョウのように樹そのものが、雄株と雌株に分かれているということでもなさそうです。なぜでしょう?

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セイヨウミヤコグサ

 先週、広島市佐伯区の白砂で撮った夏空と雲と花の写真。いろいろ調べてみたのですが、花の名前が分かりませんでした。マメ科の花に似ている、小さくて黄色い花です。ところが、心の片隅に置いていると、引っ掛かるもので、今朝NHKの自然紀行の番組で、よく似た花が紹介されているのが目に留まりました。

 どうも、ミヤコグサというそうです。花の数が多いので、おそらくセイヨウミヤコグサでしょう。本来のミヤコグサも帰化植物らしいのですが、最近はもっぱら、タンポポと同じように外来種のセイヨウミヤコグサに押されているそうです。これまでは、ほとんど関心をもっていなかったためか、存在を認識していませんでした。

 セイヨウミヤコグサの花そのものを撮った写真もあったのですが、ピンボケだったので、すでに削除してました。それがあったら、もう少し分かりやすかったかもしれません。それにしても、おのれの無知を知るというか、世の中知らないことの方が多いですね。

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毎日 暑かぁ~!!

 広島市の最高気温は、連日30度を大きく超えています。昼が暑いのは盛夏ですから当然と言えますが、朝から爽やかさもなく暑いばかりで、夜も寝苦しい熱帯夜が続くと思ったら、22日に気象庁が「東日本、西日本、沖縄・奄美の高温と少雨に関する全般気象情報 第1号」を発表していたようです。

 「7月は東日本、西日本を中心に太平洋高気圧におおわれ、晴れて暑い日が続いており、降水量のかなり少ない状況となっています。東日本以西では、今後も、7月いっぱいは太平洋高気圧におおわれ、気温が高く、雨の少ない状況が続く見込みですので、農作物や水の管理、健康等に十分注意してください」(気象情報 本文)

 また、25日に広島地方気象台が発表した中国地方の季節予報でも、8月26日までの1ヶ月間の気温は、高い確率60%。週別に見ると、1週目は高い確率70%、2週目は高い確率60%、3~4週目は高い確率50%ということです。ここでも、太平洋高気圧の勢力が強いことが原因としてあげられています。

 平年より早い梅雨明けも、ひどい湿気からは解放されましたが、必ずしも良いことだけではなかったようです。こう暑いと、ついつい、すべて地球温暖化が原因と短絡的に考えてしまいがちです。でも、地球規模の自然現象は、さまざまな要因が絡み合っていますので冷静に見る必要があります。但し、冷静に見たからといって、涼しくなるわけではありません。happy02

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夾竹桃の花 またひとつ新しい発見

 夾竹桃の花を、もうひとつ見つけました。盛夏に入って、全体的に夾竹桃の花は、勢いが落ちてきている頃なのですが、すぐ近所の家屋の隅で、新しい花を咲かせている樹がありました。それが、一重のピンクの花。少し色が薄いようですが、ピンクの花は二重のものだけではなかったのです。

 これまで見つけたのは、一重で花びらの狭い白、一重で花びらの広い白、二重の白、薄い白桃色、真っ赤な一重、二重の濃いピンクImgp1891_edited とこのたびの一重のピンク。いま分かっているだけで、7種類になります。

 特に、眼をサラにようにして探しているわけではないのですが、頭の隅に夾竹桃のことが引っかかっているのか、変わったものがあると、ついつい目が向いてしまいます。まだ、新しい発見がありますかね。

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やっと中国地方も梅雨明けか

 今日、たまたまタクシーに乗る機会があったので、運転手さんと「こんなに晴れて暑い日が続くのに、中国地方の梅雨明けはまだですかね」などと雑談をしていたところ、昼のニュースを見ると、近畿地方と並んで梅雨明けが発表されているではありませんか。

 山口県を含む北九州地方が7月6日でしたから、それより何と10日遅れです。梅雨入りは1日遅いだけだったのに・・・。それにしても、今年は、昨年の23日より7日早く、平年の20日より4日早い。何となく、ちょっとだけ得をしたような気分です。

 広島地方気象台は、今日午前11時に、「中国地方は梅雨明けしたとみられます。中国地方は、高気圧に覆われて晴れています。向こう一週間は、気圧の谷や湿った気流の影響で雲が広がる日はありますが、太平洋高気圧が次第に強まる見込みです」と発表しています。

 でもそれは、ほとんど晴れの日が続いて、ときどき曇ったり、にわか雨が降ったり、北九州地方(山口県を含む)が梅雨明けした後の、広島県の天気とあまり違わないような気もしますが・・・。やっぱり専門家から見ると少し違うんですかね。そういえば、空の青さが、これまでと違うようにも見えます。

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身近にある地球温暖化の影響 増える厳島神社の冠水回数

 地球温暖化というと北極圏の氷山や氷河が溶け出したり、サンゴ礁で出来た小さな島国が冠水したり、特定地域が強烈な台風や竜巻の被害にあったりとか、身近なところでは、夏が少し暑いくらいで、まだ少し遠いところの出来事のような印象を持ちがちです。

 ところが、広島県内でも、明らかな影響が出ているところがあることを、あるネットニュースで報道していました。それは、広島市に程近い廿日市市(宮島)の世界遺産、厳島神社です。これまでも、ときおり本殿と舞台などを結ぶ回廊が海水に浸かることがありましたが、最近7年間は、以前の10倍になっているとか。

 1990年代には、最も多い年で4回、年平均で1.3回だったそうです。それが2000年代になってから、年平均が11回で、06年には22回もあったことも。なんと1956年には、広島湾の平均潮位は約300cmだったのに、2006年には330cmに上昇しているそうです。

 その潮位の上昇は、やはり地球規模の海水温の上昇が影響しているらしい。広島湾の海水温も1973年に17.5度だったものが、2002年には18.5度と1度も上昇。また、海水温上昇の影響で、黒潮が瀬戸内海に流れ込んでいることも要因になっていると考えられているそうです。

 広島湾が、30年で海水温が1度、50年で潮位が30cm上昇ですか。ますます地球温暖化の影響も、ちょっと離れた地域の、気の毒な人たちや可哀想な動植物の話で済ますわけにはいかなくなってきますね。

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飼育しているカブトムシが羽化しました

 子どもが飼っているカブトムシのメスが羽化しました。お隣からもらってきた幼虫です。カブトムシを幼虫から飼うのは、初めてです。ときどき、アドバイスしたり手伝ったりしながら、子どもといっしょに新しい体験をしています。

 昨年のクワガタムシの成虫は一年以上生きましたが、カブトムシの成虫は2~3週間くらいしか、生きていないらしい。それで、子どもの頃、山でつかまえたカブトムシは長生きしなかったのかぁ。飼い方も良くなかったかもしれませんが、そもそも寿命だったのですね。 

 そうするとやっぱり、カブトムシは卵のときから育てる方が、醍醐味を味わえるかもしれません。まだオスの蛹が眠っていますので、楽しみです。うまくカップルになるかなぁ。これは、飼育ケースにいっしょに入れておけば良いというものでもないでしょうから、むずかしいところですね。

 子どもが面倒をみてるので、ほったらかしにしてますから、さほど手間はかかりませんが、飼育マットや昆虫ゼリー、おまけにコバエホイホイまで・・・結構費用がかかります。でも、短い期間に生き物が成長していくのをみるのは、なんとなく楽しくなります。もう少し心して、飼い方を研究してみることにします。

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山口県を含む九州北部が、今日梅雨明け

 福岡管区気象台が6日11時に、「九州北部地方(山口県を含む)は、梅雨明けしたとみられます」という気象情報を発表しました。平年は18日ですから、それより12日早く、遅かった昨年は23日ですから、それより17日早いことになります。

 中国地方はどうですかね。入りは、九州北部より1日遅れでしたから、ひょっとしたら明日あたり、梅雨明けということになるかもしれません。今日も抜けるような青空というわけではありませんが、晴れています。

 盛夏の寝苦しい熱帯夜も困りますが、とにかくジメジメした梅雨の蒸し暑さから、早く解放されたい。何しろ山口県は、広島県と地続きの隣県ですから、連動する可能性大です。いくら近いといっても、四国地方は瀬戸内海を隔てていますから、梅雨入りと明けの推移は少し違うようですね。

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世界の平均気温上昇 なぜ2度未満をめざすのか

 「平均気温の上昇を2度未満におさえるべき」ということを聞きますが、なぜ2度未満なのか。どうも、国連の気候変動に関する政府間パネルIPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change)の報告に、根拠があるようです。

 地球の平均気温は、20世紀の100年間で、約0.74度上昇したといわれています。これは、12万5千年前の氷河期と現在の平均気温の差が5度しかないことを比べてみると、いかに急激な変化であるかが分かります。

 IPCCは、産業革命以前にくらべて、世界の平均気温が2度以上上昇すると、取り返しのつかない変化が起こると警告しました。今の状態を放置すると、今後20年間で0.4度、今世紀末には最大で6.4度上昇すると予測されています。

 これに基づいて、EU、フィリピン、アイスランド、ミクロネシアといった国々は、世界の平均気温の上昇を、産業革命前とくらべて2度未満に抑えられるべきであることに合意しています。そのためには、温室効果ガスの排出量を2050年までには、1990年の半分以下に減少させる必要があるとのこと。

 この平均気温上昇の2度を超えるかどうかが、取り返しがつくかつかないかの分岐点になるようです。それに応じた温室効果ガスの排出量も算出できていて、その制限に対する態度を見れば、本気で取り組んでいるかどうか一目瞭然です。

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中国地方の梅雨明けは早いかな?

 中国地方の梅雨入り、今年は早いかと思っていましたが、平年より遅く、遅かった昨年より少し早い程度でした。明けはどうでしょう。

 明日からしばらく晴れ間の多い天気が続きそうです。ひょっとしたら、ずっと早めに、近々梅雨明けするんじゃないだろうかと、ちょっぴり期待しています。

 でも、梅雨終盤の雷を伴う大雨を経ずして、明けたりするのだろうか。梅雨の蒸し暑さもいやですが、早く明けて、夏の猛暑になってしまうのも困ったものだとか、相反することをいろいろ考えてしまいます。

 気象庁の中国地方の梅雨明け予報は、今月20日で、ほぼ平年並です。多少晴れ間が続こうが、断固として変えそうにありません。それにしても季節は、人間の期待とは無関係に、無慈悲に推移するようです。

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白い夾竹桃の花に多様性 発見第三弾

 つい先日、夾竹桃の赤い花には、真っ赤と濃いピンクの2種類あることに気づいて、分かっているだけで4種類あることを確認。そして、まだまだ発見があるかもしれないと書きましたが、あれから間もなく、早々に次の発見をしました。

 いつものように何気なく見ていると、驚いたことに白い花にも区別があるではありませんか。花びらの少し広いもの、二重になっているものを見つけました。確かに、重箱の隅をつつくような、どうでも良いことなのですが、白と赤しかないと思いこんでいた夾竹桃の花に、いろいろなパターンがあることを見つけたことは、何となく嬉しい発見でした。これで6種類です。

 都市化された何気なく見過ごしている小自然の中にも、多様さというものがあるんですねぇ。ひょっとしたら、赤やピンクの花にもまだ違うタイプがあるかもしれません。但し、新しい発見というのは、「何気なく」というのがキーワードです。 探究心を旺盛にしたからと言って、必ずしも見つかるわけでもないようです。Imgp1815_editedImgp1820_editedImgp1770_edited通りすがりに「何気なく」、観察です。

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岩手・宮城内陸地震は阪神淡路大震災の5倍のガル(加速度)

 岩手・宮城内陸地震の詳しい状況が、報道されていますが、地震の加速度を表すガルの観測値も発表されています。気象庁は、岩手県奥州市で1815.5ガル。さらに国土交通省北上川ダム統合管理事務所は、奥州市の石淵ダムで2097.1ガル。驚くことに防災科学技術研究所は、岩手県一関市で4022ガルとのこと。

 4022ガルというのは、これまでの国内最高といわれていた新潟県中越地震の余震での同県川口町における2515.4ガルを大きく上まわるだけでなく、阪神淡路大震災の800ガルの5倍の値です。橋を落とし、山を崩すほどのすさまじい揺れが、「さもありなむ」という感じです。

 地震の大きさを表すのに、震度、ガル、カイン、マグニチュードという単位があります。震度、ガル、カインというのは、観測しているその地点での地震の揺れ方を表す一方、マグニチュードは地震そのものの規模を表すものです。そのため、ガルも観測地点で値が異なるようです。

 震度は、地震の被害程度や人間の受ける感じを10段階に分けて表示することがベースになっていて、比較的分かりやすいものです。ガルは、地震動の大きさを加速度で表したもの。カインは地震動の大きさを速度で表したものです。ガルもカインも素人には少し分かりにくいのですが、揺れを客観的に表現できるようです。

 マグニチュードには、いくつかの計算式がありますが、ちょっと難しいので割愛します。1~8までの単位があり、1増えると地震エネルギーは約32倍。2増えると32×32倍で1000倍になるそうです。地震の大きさを表す単位というのは、それだけ見ると理解しにくいのですが、過去に起こった地震と比較して考えると、何となくその大きさが分かるようです。

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赤い夾竹桃には二種類ある 今年も新たな発見

 夾竹桃の花が咲き乱れる季節になりましたが、今年また、新しい発見をしました。これまで、夾竹桃の花は赤と白のみと思い込んでいたのが、昨年は白地に少しピンクがかった色の花があることを知りました。そして今年は、真っ赤な花とは別に、濃いピンクの花があることに気がつきました。

 そして、不思議なことに、白、赤、薄桃色の花は一重ですが、ピンクの花だけ、花びらが、八重までいきませんが二重くらいになっています。これで夾竹桃の花は、知っている限りでは四種類ということになります。

 それにしても世の中、何気ないことのなかに、これまで知らなかったことが結構あるものですね。よく観察してみると、これまで知らなかった新しい発見が、まだまだあるかもしれません。写真は、広島市内の天満川、本川沿いおよび観音町で撮影したものです。

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中国地方がようやく梅雨入り

 ついに、山口県を除く中国地方も梅雨に入ったようです。5月28日の記事で、今年は「ひょっとしたら、中国地方も梅雨入り間近か」と書きましたが、くもりや雨、晴れてもすっきりしない天気が続いているにもかかわらず、なかなか気象庁から梅雨入りの発表がされませんでした。

 不思議なことに、近畿・東海・関東甲信地方の方が早く、6月2日に梅雨入りしたにもかかわらず、何と中国地方は11日です。平年より5日も遅く、遅かった昨年よりわずか3日早いだけです。自然現象は、几帳面に「規則正しく」南からとはいかないようです。そう言えば、サクラ前線も、今年はイレギュラーでしたね。

 気象庁の「梅雨入り」判断基準には、明確なものはないということです。オホーツク高気圧と太平洋高気圧の配置、梅雨前線の停滞状況、向こう1週間の天気(くもりや雨が多くなるか)などを総合的に検討する。くもりや雨が続いても、寒気による一過性の場合は、梅雨入りとはしないそうです。

 梅雨入りして、決して嬉しいわけではありませんが、避けて通ることのできない梅雨には、早く入って早く終わってほしいものですね。それにしても、これから来月の20日頃まで、雨と湿度に耐え忍ぶ生活を強いられることになりそうです。

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ひょっとしたら、中国地方も梅雨入り間近か?

 今日、高松地方気象台が「梅雨の時期に関する四国地方気象情報 第1号」で、「四国地方が梅雨入りしたとみられます」と発表しました。「四国地方では、今日(28日)は、前線を伴った低気圧の影響で曇りや雨となっています。向こう1週間も、気圧の谷や前線の影響で雲の広がりやすい日が多く、雨の降る日がある見込みです」とのことです。

 四国地方の昨年の梅雨は、6月13日~7月23日。平年は6月4日~7月17日だそうです。今年は、ずいぶん早い、沖縄並ですね。昨年より16日も早い。但し、発表の注意事項に、梅雨の「入り明け」には、平均的に5日程度の移り変わりの時期があること。その後の天候の状況を再検討して時期を訂正することもあると断り書きがあります。 

 そういえば、広島は今朝は晴れていましたが、昼から雨。向こう1週間も週間予報では、日・月を除いて雨か曇りです。ひょっとしたら、中国地方も早めの梅雨入りの発表があるかもしれません。昨年は、梅雨明けがずいぶん遅かったような記憶がありますが、今年はどうでしょうか。

 しかし、今年も平年並と考えて6月上旬は、運動会やレクリエーションなどの行事を組んでいるところも多いでしょうに。もし、早めの梅雨入りになると、予定が狂う人もあるのでは。でも、四国と隣り合わせですから、きっとその可能性は大きいでしょう。

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プレートテクトニクスと地震

 中国四川省の大地震では、とても気の毒なことになっています。地震国日本としては、建物の耐震構造などそれなりの対策は取られているようなので、中国ほどの被害が出ることはないかと思いますが、「明日はわが身」と警戒を怠ることはできないでしょう。

 ところで、地震といえば、プレートテクトニクスですが、これまで、単純に海洋プレートの沈み込みに引きずられた大陸プレートが、その歪みに耐え切れなくなって元の状態に戻る際に地震が起きると思っていました。しかし、それ以上になかなか深みのある理論のようです。

 例えば、沈み込み地帯での地震には、3つのタイプがあるそうです。一つはプレートとプレートの境界で起こる地震、海溝系巨大地震・・・これが私の知っていたタイプです。二つ目は、海洋プレートの中で起きる地震、海溝付近の地震、深発地震。三つ目が、上盤側プレート内で起きる地震、内陸直下型地震・・・これは中国で起こったタイプでしょうか。

 その他にも、よく「活断層」という言葉を耳にしますが、プレートテクトニクスとどういう関係があるのでしょう。活断層の上に住宅地があったり、原子力発電所のすぐ近くにあることが指摘されたり、青森県六ヶ所村の核燃料リサイクル施設の直下にあることが、報道されたりしています。これは、活断層か否かが論争されているようですが。

 いずれにしても、単純ではなく、複雑な要素が絡み合っているようです。こういうときに得てして似非科学がまかり通りますから、それに惑わされないよう、プレートテクトニクスをもっと深く追究してみるもの面白いかもしれません。

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去年の夏は暑かったけど、今年はどうなりますかね

 昨年の夏は、特別暑かったですね。さて今年はどうなるのでしょう。気になる夏の気候。22日に、広島地方気象台が今年の夏の中国地方の予報、「6月から8月までの天候見通し」を発表しました。

 3ヶ月間の可能性が最も大きい天候と特徴のある気温、降水量等の確率を次のようになると言っています。この期間の平均気温は高い確率50%だそうです。

  • 6月 平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。気温は平年並または高い確率ともに40%です。
  • 7月 平年に比べ晴れの日が多いでしょう。気温は平年並または高い確率ともに40%です。
  • 8月 平年と同様に晴れの日が多いでしょう。気温は平年並または高い確率ともに40%です。

 気温については、それぞれの月が高い確率40%なのに、3ヶ月の期間になると50%になるのは、なぜでしょうか。理由がよく分かりませんが、暑くなるかそうでもないかが、5分5分といったところですか。必ず猛暑になるとは、限らないということですかね。

 しかし、7月は、例年夏休み前まで、梅雨の真っ最中です。中旬から下旬にかけての終盤によく大雨が降りますが、今年はそうでもなくて、晴れの日が多いということですか。そうすると、40%の確率の方に偏って、ひょっとしたら暑くなるかもしれませんね。

 確率というのはあいまいで、見ていると腹立たしくなります。どっちにも取れる、気象台の責任逃れのような感じがすることもありますが、将来の気象予報となると、あまりハッキリしたことは言えないのでしょう。自然現象ですから、「想定外」のことが常に起こり得るのだと思います。週間天気予報でさえも、1週間先の天気は前後にずれたり、外れたりして、あてにならないことがありますから、だいたいの見当として考えることが適切でしょう。

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電卓の不思議

 小学生の娘の授業参観があったので、仕事の合間を縫って行きました。今日は算数の授業で、電卓の使い方の勉強。そこで生徒とともに不思議なことを教わりました。

 電卓の数字は、まん中に5があって、その周囲に、左回りにみると1、2、3、6、9、8、7、4と配置されています。その周囲に並んだ数字を3つずつ取って3桁の数字(最後の数字が次の3桁の数字の頭になります)をつくり、一巡してできる4つの3桁の数字をプラスすると、どこからはじめても、すべて答えが2,220になるのです。

 例えば、123+369+987+741=2,220 ひとつ右にずらして236+698+874+412=2,220 逆回りで147+789+963+321=2,220 ひとつ上にずらして478+896+632+214=2,220 中央の5を取り巻く数字は8つありますから、左回りと右回りで16通りの組み合わせになり、すべてが同じ答えです。

 どうも2桁ずつとっていくと、答えは数字を重ねると440に、重ねなければ220になるようです。4桁にすると数字の終わりとはじめを重ねなければ11,110に、5桁にすると今度ははじめと終わりの数字を2回重ねると111,110になります。とにかく一巡でキッチリ終わるようにしなければ、決まった答えにならないようです。

 なんでかなぁ?不思議ですね。同じ数字がなくて、数字をひとつずつ全部足す40になるというのがキーポイントかもしれませんが、理屈が分からない。ひょっとしたらこれは昔、高校かどっかで習った数学の法則の応用かもしれません。すっかり忘れて、全く覚えていません。担任の先生が「どうしてこうなるのか、次の授業で教えます」と言っていたので、娘に聞くことにします。

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自然現象に大きく影響する地球の自転と「コリオリの力」

 地球の自転のように回転する球面上で働く、みせかけの力に「コリオリの力」という現象があります。1835年にフランスの科学者コリオリという人が、発見したということです。ずいぶん前ですね

 地球の自転速度は1日24時間ですが、周囲の大きさで速さが異なります。最も長い赤道上で約4万kmですが、ここが一番早くて時速約1667km/hです。それに比べて、もっと緯度の高い、例えば周囲が3万kmのB地点では、時速は約1250km/hになります。約400km/hの差になります。

 そうすると赤道のA地点から、同じ経度にあるB地点に向けてボールを投げたと仮定すると、1667km/hの自転方向への慣性スピードがついているボールは、速度の遅いB地点より先に進んで右へそれてしまいます。逆に1250km/hのB地点から、速度の速い赤道上のA地点へボールを投げると、A地点が通り過ぎた後に到着しやはり右にそれてしまいます。

 文章だけで書くととても分かりにくいのですが、地球の自転の作用によって、大きな地球規模の自然現象である大気の流れ、海流、台風などには、この「コリオリの力」が働いているように見えるということです。地球の自転とともに地球上のすべてがいっしょに動いていて、相対的に静止しているということではないようです。

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地球の自転速度はどのくらい?

 昨夜、子どもと地球儀を見ながら、都市の名前をあげて国を当てるクイズをして遊んでいました。そろそろ退屈になって止めようとしたとき、突然地球儀をくるくる回して、「お父さん、地球って、このくらいのスピードでまわっているのかね?」と聞かれたので、「地球は、24時間で一回まわっているけど、大きいからスピードはもっと速いんじゃない」と答えておきました。

 しかし、実際には、どのくらいの速さでまわっているのでしょう。具体的にはよく知りませんでしたので、早速調べてみました。すると赤道の周囲が約4万kmとして、それを24時間でまわるので、時速は1666km/hに。なんと秒速は、460m/sになります。これは、音の速度331m/sよりはるかに速い。

 では、南北両極に近くなればなるほど、回転が速くなって、極の中心に立つと、時速1666km/hできりきり回るのかというと、そうではなくて、地球の周囲の長さが小さくなるとともに、速度も落ちてきます。地球のどこにいても24時間で1周するということです。極の中心に立っても、一回まわるのには24時間必要ですから、きりきりとまわることはありません。

 ですから、小さな地球儀でいうと「1日24時間かけて、1回まわっている」という答えが、おそらく正解でしょう。

 ついでに、地球の公転速度ですが、地球の公転軌道は939,819,740kmということですから、一年365日24時間で割ると、時速約10万km/h、秒速約30km/sということになります。ちなみに秒速30万km/sで、一秒間で赤道周囲を7周半という光の速さにはとてもかないません。1000分の1ということになりますが、それでも相当のスピードです。

 人間を含めて地球上のすべてのものは、地球の速さと同じ速度で回転しているため、慣性の法則が働き、その速さを実感したり、地球から振り落とされたり、飛び出したりすることはないそうです。まして、それが健康に影響を及ぼすなどということは、考えられないでしょう。ただ、「コリオリの力」という自転の影響を受けた見かけの力があるということですので、次の機会に考えてみましょう。

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冬から美しく咲いていたビオラ

 もう早春ですが、広島の街角では、真冬からビオラが咲いているのを目にしていました。確かに美しいのですが、公営花壇に花ごと植えられているので何か人工的な感じがして、写真を撮るのをためらっていました。

 ところが、調べてみると開花時期は、10月初旬から7月の初旬までのずいぶん長い期間です。これもまた、未知の知ですね。温暖化の影響もあるかもしれませんが、広島の気候が比較的暖かいこともあるかもしれません、自然の花の時期のようです。

 写真はハノーバー庭園での撮影です。 

3月に入り、昼間は少しずつ暖かくなってきて、木々も新芽を準備しているようです。これから楽しみです。Imgp1369_edited Imgp1368_edited Imgp1370_edited

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植物も必要以上には二酸化炭素を取り込まない

 今朝のNHKニュースで、植物が「大気中の二酸化炭素濃度が高くなりすぎると、葉の表面にある『気孔』と呼ばれる穴を閉じて、二酸化炭素を取り込まなくなるメカニズム」=二酸化炭素感知機構を、九州大学の研究グループが解明したとの報道がありました。

 何やら、気孔を閉じる働きをするたんぱく質を突き止めたとかで、九州大学の理・植物生理学研究室のホームページを検索してみると、「分子レベルで気孔の開閉機構を明らかにしてゆく」と抱負が述べられています。濃度が高くなっても気孔を閉じさせない方向で、研究をすすめているようです。

 これまでも、植物の成長段階や森林の発展段階によって、二酸化炭素の吸収量が変化することは聞いていましたが、二酸化炭素濃度が高くなりすぎると取り込まなくなるなんて、植物も自然の状態では必要以上には、吸収しないということでしょうか。

 植物を増やすことも当然必要ですが、それだけでは、限度があるということでしょう。今後の研究に期待しますが、やはり、もう一方の二酸化炭素排出量そのものを減らさないことには、温暖化は止まらないようです。なにしろ二酸化炭素の濃度は、今世紀後半には産業革命以前の約2倍になると予想されているそうですから・・・。

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今年は暖冬? 12月に咲くヒマワリの花

 しかし、つい最近、不思議なものを発見しました。なんとこの12月にヒマワリの花が咲いているのです。すぐ近くの県営住宅の敷地です。写真には、ナンテンの実がいっしょに並んでいます。

 ヒマワリは、漢字で「向日葵」と書いて、夏の季語になっています。ギリシャ語でも、ヘリアンサス(太陽の花)と呼ばれているそうです。日本では地域の寒暖の差で少しずれますが、花の時期は、概ね7月から9月です。

 広島地方気象台の発表では、山陽地方の12月上旬の平均気温は0.2度低く、中旬は1.5度高い。資料説明のような分かりにくい表現ですが、来年1~3月の「平均気温は平年並または高い確率ともに40%」とのことで、必ずしも暖冬になるという予報ではないようです。

 今年は、ラニーニャ現象で冬は寒いとかいう話を聞いていました。しかし、冬らしく寒いことは寒いですが、この12月までは、それほどでもないようです。まだ広島の市街地では、雪を見ていません。何年か前の12月は、3度くらい雪が降りましたか、「寒い冬」とはそういうときのことを言うのでしょう。Imgp1160_edited

 それにしても、12月にヒマワリの花とはめずらしい。やっぱり温暖化の影響?それとも、ヒマワリに似た別の種類の花でしょうか。

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心配な年平均気温平年差の上昇

  12月13日に気象庁が「世界と日本の年平均気温について」を発表しました。すでにニュース等で報道されているとおりです。

 今年の世界の平年差は+0.29℃で、1891年の統計開始以来、1998年、2005年、2006年、2003年2002年についで6番目に高い値に。陸地のみの平年差は、+0.67℃で最も高くなる見込みということです。

 日本の年平均気温の平年差は+0.85℃で、1898年の統計開始以来、1990年、2004年、1998年につぐ4番目に高い値になる見込みだそうです。長期的には100年あたり1.10℃の割合で上昇しているらしい。

 気象庁は、二酸化炭素などの温室効果ガスの影響による地球温暖化と数年~数十年程度で繰り返される自然変動(おそらくラニーニャ現象)が重なったものが要因と指摘しています。

 数字だけではあまり実感がわきませんね。+0.85℃なんて、大したことないような気がします。100年で1.10℃か。これもどうも、北極の氷山やヒマラヤの氷河湖が溶け出すような温度には思えませんが、どうなんでしょう。

 しかし、世界でも日本でも年平均気温の変動を示すグラフをみると、右肩上がりになっています。世界でも日本でも1990年あたりから温度の上昇が激しくなっているようです。これまでの100年とこれからの100年では、上昇の程度が違うかもしれません。

 それに今年の夏の暑さは異常でした。強烈な台風。それに実際に氷山や氷河湖が溶け出しているのは、報道を見る限り事実のようです。夏と冬の温度差があるから、平均すると、さほど上昇してないようにみえるのでしょうか。それにしても心配ですね。

参考(気象庁:気温・降水量の長期変化傾向)http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/temp/index.html

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安保氏 マイナスイオンを肯定的に紹介

 「マイナスイオン」の科学性をやや批判的に書きましたが、なんと『免疫進化論』の中で安保徹氏は、「マイナスイオンと健康」というテーマで生命エネルギー研究所の水谷弘子氏の『臨床環境医学会』(日本臨床環境医学会発行)に発表された論文を引用して、肯定的に紹介しています。

 安保氏は、「滝のしぶきの近くにいるとマイナスイオンを豊富に浴びることができるとか、大きな温泉場に入るとマイナスイオンが大量に発生しているとか、マイナスイオンと健康の関係がよく言われている。私自身はこのマイナスイオンに馴染みがなかったのであるが」と述べ、続いて水谷氏の論文を引用。

 要約引用した論文をさらに要約すると、アメリカの会社が開発したマイナスイオン発生寝具を用いることで、副交感神経の活性度が低いときには亢進することができ、高いときには抑制して自律神経のバランスをよくすることができるとのこと。安保氏は、文末に「色々な健康法が出現しているが、マイナスイオンの効用にも注目してみた」と結んでいます。

 『免疫進化論』そのものが、安保氏の随想のような形式をとっている短い文章の羅列なので、科学的裏づけをもとめても仕方ないのですが。ただ、「・・・言われている」式の言い方をしているので、この時点では、はっきりとした検証はしていないように思われます。

 水谷弘子氏がどのような人物か知りませんが、その論文が、寝具の効果を実証するためのものであることが、ミソかもしれません。

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中秋の名月

 昨夜の「中秋の名月」をついに撮影しました。へたくそですが・・・。

 皆既月食のときには失敗したので、朝から天気に気をつけていたつもりが、夜になるとすっかりド忘れ。でも、帰りがけに夜空を見上げて、思い出しました。Imgp0806_edited

 家に帰ってふれまわり、家族でしばしの月見に外へ出ました。月見ダンゴなどはなしです。名月とあって、いつもより明るいように感じました。カメラのモニターからも、眩しく見えます。

 そのまま撮ると小さいのでズームでとりましたが、最大にするとシャッターを押す動きImgp0807_editedだけで、月が二つ三つになって、乱視で見たようになってしまいます。三脚を使った方が良かったですかね。今回も出たとこ勝負で、適当にカメラ任せに撮りましたから・・・。

 それと、月の星としての輪郭が、写真では撮りきれてません。ホームページの報道写真を見ても似たり寄ったりですが、中には月のクレーターまで写っているのがありますから、やはり工夫がいるんでしょうね。それともカメラの品質が違うのかも。

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百日紅(サルスベリ)

 サルスベリの花が、街のあちこちに咲いています。「夾竹桃(キョウチクトウ)ととImgp0740_editedもに夏を代表する花」ということですが、キョウチクトウより少し遅く、秋に入って盛りを迎えているようで す。

 今年まで、この花の存在に気がついていませんでした。サルスベリという植物が存在することは知っていましたが、これがその花とは・・・。街を自転車で走っていると綺麗な花があるので、写真にとりましたが、名前が分からなかったので気にかけていました。Imgp0769_edited

 花の名前を良く知っている母と歩いているときに、たまたま通りがかりにこの花があったので、教えてもらいました。それにしても、気がついてないことや知らないことが多いものですね。

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青空に秋の雲

 9月に入ったとたん広島市では最高気温の記録更新など、驚くようなこともありましたが、このところようやく朝晩涼しくなってきたようです。Imgp0772_edited_2

 午前中は、自転車に乗って街を走っても快適です。まだ日中の最高気温は、30度を超える日が続いていますが、熱帯夜が去り、汗もかかずによく眠れるようになったので、夏バテ気味の疲れが少なくなりました。

 さすが秋ですね。朝、樹木の上にスジ雲が出ているのを見つけました。これからしばらくは、台風が来なければ、心地よい日々が続きますかね。 政界は、しばらく混乱が続きそうですが・・・。

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残暑厳しい!! 9月の最高気温記録更新

 昨日は暑かったですね。「残暑見舞い」がまだ出せそうです。施術中、エアコンを付けていても、時折蒸し暑い空気が身体に触れるような気配を感じました。昼と夕方に土砂降りのにわか雨がありましたが、その後もそれほど涼しくはなりませんでした。

 夜、ニュースの断片を聞いていると、「広島市で最高気温36.9度、観測史上最高記録を93年ぶりに更新」というのを小耳に挟んだので、「9月に、夏の暑さの記録更新か。やれんのぅ」と勝手に思い込んでいました。

 しかし、情報は正しくつかむ必要があります。気象庁その他のホームページで調べてみると、9月度における最高気温を更新したということです。1899年に観測をはじめて以来の9月の最高気温が、1914年9月9日の36.1度でした。これを8分更新したのでした。この高温は、台風9号のフェーン現象が原因で、広島市が全国で一番暑かったとのことです。夏の最高記録の気温はまだ高く、1994年7月17日の38.7度だそうです。そんなに前じゃない。

 学生時代、大阪に住んでいたことがあります。夏は、あたりまえのように35度を超えて暑い思いをしていました。広島に帰って生活をはじめた頃は、暑いと言っても33度位だったので、ずいぶんしのぎやすいと思ったものですが、この頃はそうでもないですね。

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ラニーニャ現象が今夏の猛暑を運んで来た

 今年の夏は、広島も暑かったですが、内陸部では記録的な猛暑になったところもありました。9月に入って、少しはしのぎやすくなりましたが、まだ暑い。こんな夏を過ごしていると、地球の気象がおかしくなって来ている、やはり地球温暖化の影響かと考えてしまいます。

 しかし、何やら直接の原因は、太平洋赤道周辺のアメリカ大陸側の海水温が下がって、アジア側は高くなるラニーニャという現象ということらしいです。そのために太平洋高気圧の勢力が強くなって、夏が暑くなる。逆に冬は寒くなるそうです。気象に関する知識があまりないので、その仕組みそのものが分かりにくいのですが・・・。

 このラニーニャ現象と、その逆のエルニーニョ現象は、周期的に起こっていて、気象に影響を及ぼしていますが、その現象が起こる原因については、まだ解明されていません。「地球温暖化」との関連も、はっきりと分からないようです。

 何でもかんでも「地球温暖化」一辺倒では、本当のことが分からなくなってしましそうです。とはいえ、このところ猛烈な台風や激しい降雨、旱魃など生活に直接関係する異常な天候が見られるので、少し気をつけて、気象のことも考えてみたいですね。

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皆既月食の赤い月を見そこねました

 きのう28日は、皆既月食の日でした。天気予報が曇りだったので、広島では見れないと思って、すっかり忘れていました。ふだん関心をもっていないものですから、頭の中は月食のことなど何も考えていません。空を見上げて、「ひょっとしたら晴れるかも」とかいうことは、いっさい心配しておりませんでした。

 仕事の帰りにも、すっかり忘れている状態で、ふと夜空を見上げてみると、月が尖って輝いています。「27日に満月だったのに」とちょっと不審な気持ちを抱きながらも、まだ月食のことは頭に出てきません。

 家に帰って、新聞を広げて見ていると、テレビ欄に「皆既月食・・・云々」という番組紹介があるではありませんか。「そうじゃ、あれは月食じゃったんじゃ」と思い出して、家族にふれまわり、月を見に外へ出ました。

 月が次第に明るくなって、三日月、半月から少しずつ大きくなっていっている状態を見ることはできましたが、皆既月食の状態を見ることはできませんでした。残念!! でも、妻と下の娘は、帰りがけに「赤い月(皆既月食の状態)が見えた」とのこと。良かったなぁ。

 次の皆既月食は、3年後らしい。さすが天体の動きは、すぐ近くの月とはいえ、スパンが長いですね。

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夾竹桃は二度咲く

 また新しい発見をしました。Imgp0727_edited

 6月に夾竹桃が咲き始めた頃、「晩秋のころまで咲く」と書きましたが、梅雨が明けて盛夏に入る7月下旬から花が散りはじめ、花のない樹が目立つようになりました。

 晩秋までというのは勘違いだったかなぁと不安になっていましたが、8月半ば旧盆の頃から、また花が咲き始めました。これまで以上の勢いで咲いている樹もあります。Imgp0728_editedこの分なら秋の終わり頃まで持つでしょう。

 それにしても不思議に思ったので、インターネットで検索してみたら、夾竹桃は二度咲きするそうです。気にかけて見ていないと、分からないことです。これまでそんなことが起こっているなんてまったく知りませんでした。

 ソクラテスの「無知の知」ではありませんが、ある程度のことは知ってると思っていImgp0729_edited_3ても、世間には知らないことが多いものです。自分の無知を自覚して、謙虚に生きることが大切だと心に刻む次第です。ちょっと年寄りくさい表現になりましたね・・・。

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クワガタムシは簡単には見つからないぞ

 山陰の海に行った日の午前中、近所の里山へ出かけました。山を歩くのが主な目的で、ついでにもし見つかれば、カブトムシかクワガタムシなどの甲虫を捕まえたいと思って・・・。Imgp0703_edited

 とういうのは、わが家ではすでに5月のフラワーフェスティバルで当たった?(買ったという方が正確か)、ヒラタクワガタ(外国産らしい)のオスを飼っていて、これ以上「もう良いでしょう」という気持ちがあったので、わが子にも言い聞かせて出発しました。

 しかし、安易な心構えには、不満足な結果が対応しているようです。見かけたのは、セミとチョウとトンボとクモくらいのもので、めざす甲虫には出会いませんでした。

 「何でかなぁ」と思っていたところ、ちょうど良いとこで、週刊ニフティに 「語ろ具 生活・文化:夏休み自由研究の勧め~クワガタを捜してみよう」というページがあったので、わが子と読んでみました。http://golog.nifty.com/cs/catalog/golog_article/catalog_002210_1.htm?07241630

 どうも、クワガタはどうも気温が高すぎると、静かに休んでいるらしい。昼・夜関係なく、20~25度の温度で活発に活動するとのことです。しかも、ヤナギやハンノキという特定の樹に集まるらしい。このところ連日30度を超える猛暑が続いていますから、これでは、見境なく山の中を捜しても見つからないはずです。

 ただ、今回の山歩きで、わが子が、飛んでいるオニヤンマをはじめて見て、その大きさを実感させることができたのは収穫のひとつでした。

 来年はもう少し本腰を入れて、準備してみますかね。

 

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盛夏にも咲くフジの花

 フジの花が夏にも咲くことをご存知ですか?Imgp0688

 これまでフジは、サクラの少し後に春を告げる花だと思い込んでいました。鯉城通りの基町テニスコート北側の藤棚でも、春に咲いて、短い間に花を散らして、いつのまにか葉ザクラならぬ葉フジになっていました。

 ところが、8月のはじめ、偶然通りかかったその藤棚を何気なく見上げると、なんと花が咲いているではありませんか。

 フジの花が夏に咲くことを、あまり知ってる人はいないようです。やっぱり地球温暖化の影響かなぁ。 気になるので、インターネットで植物図鑑を検索してみました。すると「夏になると新しい枝先から、また少し花が咲くことがある」とのこと。

 少しどころか結構たくさん咲いています。特に異常なことではないと分かったので安心しました。関心を持って眺めていると、思わぬところで新しいことを学ぶものですね。

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砂浜が美しい山陰の海

 先日、妻の父母の住む山陰へ、家族そろって久しぶりの帰省。日本海でわが子とともに、少し冒険をしました。

 水平線が見える藍色の海は、見るだけで気持ちよくなります。真夏の太陽に照りつけられた熱い砂の上を小走りで通り抜けて、水面に飛び込むと、心地よい冷たさの海水。沖に沈められた防波用のテトImgp0712_edited_5 ラポッドまで泳いでいって、その付近を素潜りしました。結構深く、底まで潜ると水が冷たくて、耳が痛くなります。

 わが子も、少し泳げるので、いっしょに潜りました。浅いところで、底の小石をひろったり、深いところでは、底までは無理ですが、半分くらいは行けます。浮き輪につかまって、私に、あそこに魚がいるとか、こちらにウニがいるとか指図します。プールと違って、野性味あふれる楽しい遊びです。

 小さな魚の群れや20~3 0cmクラスの少し大きめの魚まで見ることができました。挑戦してみましたが、魚は動きが早く、とても素手で捕まえられません。動かないウニも、岩に硬くへばりついていて、獲ることはできませんでした。残念!!

 私は瀬戸内海育ちですので、岩にはカキが着いているものと考えがちですが、日本海の岩にはカキがなく、海中の岩にも足で立って休むことができます。サラサラの砂が続いて藻場の泥地もないので、オコゼを踏む心配なくしかも気持ちよく歩くことができます。地理的条件が異なるので、海浜の状況が違って当然ですが、泳ぐ者の立場で言えば、泳ぎやすい。

 シャワーや更衣室などの施設がないので、不便と言えば不便ですが、お金を使う必要がないのは良いですね。かなり広い砂浜ですが、海水浴をしている人はまばら、十数人くらいです。自由に気兼ねなく泳ぐことができて、最高です。

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