前頭筋
付着 起始:眉上の皮膚ならびに部分的に眼輪筋および鼻根 停止:帽状腱膜
作用 眉を引き上げ、額にシワを寄せる。後頭筋とともに、頭皮を後方へ動かし、額の皮膚を持ち上げ、髪を逆立たせる。
関連痛領域 痛みは局所的で額に放散する。
後頭筋
付着 起始:後頭骨の上項線 停止:帽状腱膜
作用 帽状腱膜を固定し、頭皮を後方へ引っ張る。
関連痛領域 頭の後面と上面に局限して痛みを発する。同側の目に関連痛を引き起こす。
眼輪筋
付着 起始:内側眼瞼靭帯、前頭骨および上顎骨、ならびに瞼の組織 停止:眼窩
作用 意識的に瞬きをし、素早く瞼を閉じる。目を細める。
関連痛領域 目の上から鼻の横。
側頭筋
付着 起始:側頭窩の骨と筋膜 停止:下顎の筋突起と下顎枝の前縁
作用 顎関節を上げる。側頭部と下顎骨をつなぐ。
関連痛領域 側頭部、眉の部分、頬、門歯および臼歯の全部または一部。
胸鎖乳突筋
付着 起始:胸骨頭は胸骨柄の前面。鎖骨頭は鎖骨前面の内側3分の1
停止:後頭骨の乳様突起の外側と上項線の外側半分
作用 両側:頭と頚を安定させる。頚の過伸展と頭の後方への動きを阻止する。頚を屈曲させる。嚥下や呼吸にも関係する。
片側:反対側に顔を回旋させる。顔を上に向ける。僧帽筋とともに、頭や頚を横に向かせる。
関連痛領域 胸骨頭:後頭部、目の上の弓、頭頂、頬、顎および額の下。鎖骨頭:耳および耳の後方、前頭部。
僧帽筋
付着 僧帽筋上部 起始:上項線、項靭帯と第1~第5頸椎の棘突起 停止:鎖骨の外側3分の1 僧帽筋中部 起始:第6頸椎~第3胸椎の棘突起と靭帯 停止:肩甲骨の肩峰と肩甲棘の上面 僧帽筋下部 起始:第4~第12胸椎の棘突起と靭帯 停止:肩甲挙筋の起始部に近い肩甲棘の内端
作用 肩甲挙筋とともに肩甲骨を上げる。肩甲骨を上回旋させる。肩甲骨を引く。肩甲骨を下げる。両側:頭頚部を伸展させる。片側:頭頚部を回旋させる。
関連痛領域 肩に位置する僧帽筋上部のトリガーポイントは、首から乳様突起、耳から側頭部にかけて痛みを生じさせる。また、下顎角の方へも痛みを生じさせる。僧帽筋中部と下部のトリガーポイントは、上背部を超えて頭蓋底の後頚部に、また左右の肩甲間に痛みを生じさせる。僧帽筋中部、特に肩峰近くの外端にかけてのトリガーポイントは、腕(近位と肘下部分)の外側に痛みを生じさせる。
頭半棘筋、頚半棘筋、頭最長筋
付着 起始:第1~第6胸椎(頭半棘筋はさらに第3~第6頸椎)の横突起 停止:頚半棘筋は第2~第5頸椎の棘突起。頭半棘筋は後頭骨底部。頭最長筋は頭半棘筋の外側。
作用 頭半棘筋および頭最長筋:頭部を伸展する。頚部を同側、側曲させる。頭が前傾した場合、頭を支える。頚半棘筋:頚部を伸展させる。頚部を側曲させる。頭部を反対側に回旋させる。
関連痛領域 頭半棘筋および頭最長筋:側頭部、特に側頭部の前部。頚半棘筋:頭部後面(典型的な緊張型頭痛)
頭板状筋、頚板状筋
付着 起始:第3頸椎~第6胸椎の横突起 停止:頚板状筋は第1頸椎、第2頸椎の横突起。頭板状筋は乳様突起と乳様突起近くの後頭骨の一部。
作用 頚を伸展させ、同側に頭を回旋させる
関連痛領域 頭板状筋:頭頂部 頚板状筋:目、側頭部、耳から後頭部、首の顎角部。
後頭下三角(上頭斜筋、下頭斜筋、大後頭直筋)
付着 上頭斜筋 起始:第1頸椎横突起 停止:後頭骨下項線 下頭斜筋 起始:第2頸椎棘突起 停止:第1頸椎横突起 大後頭直筋 起始:第2頸椎棘突起 停止:後頭骨下項線外側部
作用 頭を伸展かつ回旋させる。頭を同側に傾ける。
関連痛領域 後頭部。側頭部から目にかけた部分。
参考:『クニリカルマッサージ』、『ボディ・ナビゲーション』
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