頭痛・頭重

起床時の頭痛 睡眠時無呼吸症候群が原因の場合も

 睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とは、睡眠中に10秒以上の呼吸停止=無呼吸が、1時間に5回以上、7時間に30回以上繰り返される状態を言います。呼吸するときに空気が通る上気道が閉塞することによって起こります。その原因は肥満によることが多いのですが、痩せ型でも顎が小さい場合に気道が塞がれやすくなるようです。

 睡眠時無呼吸症候群が慢性的酸欠状態を引き起こすことによって、起床時に頭痛がすることがあります。無呼吸が続くことで、大気中の酸素を取り入れ二酸化炭素を排出する、肺胞の換気機能が十分に行なわれなくなります。そうすると、動脈血中の炭酸ガス分圧が上昇、酸素分圧が低下して、身体中に酸素が行き渡らなくなり、慢性的な酸欠状態になります。起床時頭痛は、脳が酸欠状態を知らせるために発している警告と言われてます。

 少し前の文章ですが、『日経メディカルオンライン』のサイトに「重症睡眠時無呼吸症候群で3割強に頭痛の訴え」(2002.11.25)という記事がありました。起床時頭痛のタイプは、緊張型頭痛です。但し、その場合も倦怠感、寝不足感などを伴うことが多いようです。参考のために引用しておきます。

 23日午前中にB会場で行われたセッション「症候性頭痛」では、臨床上留意すべきと思われる症例報告が相次いだ。獨協医科大学の研究グループは、重症睡眠時無呼吸症候群にみられる頭痛について報告。重症睡眠時無呼吸症候群では3割強に頭痛の訴えがあること、起床後頭痛が大多数だったこと、性状は緊張型頭痛であること--などを指摘した。神経内科の宮本雅之氏が発表した。
 調査期間は、2001年1月1日から2002年6月30日。同病院に入院した重症睡眠時無呼吸症候群の患者27例。男性25例、女性2例。年齢は47.6±11.7。BMIは31.0±4.8kg/m2。眠気を評価するEpworth Sleepiness Scale(ESS)は、11.6±3.9だった。
 頭痛の有無や性状、睡眠の習慣については、問診票で行い、日中の眠気については、ESSで評価した。神経学的診察、耳鼻科的診察も実施。起床時の動脈血ガス分析、頭部規格撮影(側面)と頭部MRIも実施した。また全例にポリソムノグラフィも施行した。
 調査の結果、10例に頭痛の症状があり、特に起床後頭痛が目立った。性状は個人差があったが、1.両側性、特定の疼痛部位はない、2.頭重感(非拍動痛)、鈍痛、倦怠感、寝不足感、3.持続時間が約10分から約2時間、4.頭痛の原因となる頭蓋内の器質的疾患がない、5.ADLに障害はなく、鎮痛薬を常用する人もいない--などの特徴があった。
 頭痛の有無と患者背景には、特に違いは認めなかった。睡眠時無呼吸障害指標と頭痛の有無にも、両群で特に差がなかった。ただし、睡眠習慣と頭痛の有無には差がみられた。熟睡感がないとする患者は、頭痛があった10例の80.0%で、頭痛がなかった17例では29.4%でしかなかった(p<0.05)。また日中の眠気は、頭痛のあった10例ではESSが14.3±3.4で、一方の頭痛のなかった17例ではESSが10.1±3.3だった(p<0.05)。 
 宮本氏は、重症睡眠時無呼吸症候群と頭痛に関する文献も調査したところ、重症睡眠時無呼吸症候群で起床後頭痛があったのは18%から58%と幅があった。宮本氏らの今回の調査結果もこの範囲に入るものだ。重症睡眠時無呼吸症候群での頭痛発症要因については宮本氏らは、今回の調査では有志差がなかったが「夜間の高炭酸ガス血症や鼻呼吸障害も関与している可能性がある」とみている。http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/hotnews/archives/218721.html

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後頚部筋群のクリニカルマッサージによる手技療法

 後頚部の筋肉にアプローチする手技療法を学びます。主に頚部のコリ、緊張型頭痛への対処に用いられます。環椎後頭関節および環軸関節の検査・矯正を行なった上で、痛みなどが残る場合に補足的に行ないます。出典は、『クリニカルマッサージ』です。

ストリッピングと圧迫
・患者は背臥位をとる。
・術者は患者の頭のそばに座る。患者の頭に近い方の手を、患者の頭の下に入れて頭を支える。もう一方の手を患者の頚の下に置く。母指は術者側、他の指は遠い側面に置く
・後頚部、頸椎上部棘突起のすぐ外側に当たる頭蓋底に、母指を押し込む
・組織にしっかりと圧をかけながら、体幹に向かって母指を滑らせる。硬結部または圧痛点を感じたら、そこで指を止め、リリースしたと感じられるまで待つ。首の付け根に沿って、快適に母指を動かせる限り、押圧し続ける
・圧をかけながら頭蓋底まで同じ経路を戻る。硬結部または圧痛点を感じたら、そこで指を止めて、リリースしたと感じられるまで待つ
・母指を外側、つまり術者の方へ移動させ、斜角筋後面までの後頚部全体をカバーするように、同プロセスを繰り返す
・頭蓋底で母指を押し上げるように、かつ後頭下筋に押し込むように深く押圧する
・リリースしたと感じられるまで待つ

四指での移動圧迫
・患者は背臥位をとる
・術者は患者の頭側、中央に座る。両手を平らにして、四指が胸椎の両側に届くまで肩の両側下に押し入れる
・四指を曲げて、脊柱の両側の筋肉に圧がかかるようにする
・手を自分の方へゆっくりと引く。曲げた四指が脊柱両側の筋肉に圧を加え続ける。指先が頭蓋底に達するまで行なう

クロスファイバー・ストローク
・患者は背臥位をとる
・術者は患者の頭側に、患者の方を向いて立つ。片方の手を患者の首の下、後頭底部におく。指先を曲げて、後頚部の筋肉の側方に押し当てる
・組織を押し上げるように、かつ組織に押し込むように曲げた指先でしっかりと圧をかけつつ、指先を自分の方に引く。指先が脊柱に達したら止める
・手を首の付け根に向かって下行させる。これを繰り返す
・反対側も同様に行なう

母指によるクロスファイバー・ストローク
・患者は腹臥位をとる
・術者は患者の頭のそばに、首の方を向いて立つ。患者の頭を片手でしっかりと安定させる
・もう一方の手の四指を患者の首の遠い方の側面に置き、母指の先を頭蓋底の頸椎に置く
・首の筋肉にしっかりと圧をかけながら、母指を治療手の四指に向かって動かす(注意:頭蓋底では圧の一部を後頭骨に振り分ける)
・手を首の下方にやく2.5~5cm移動させる。同プロセスを繰り返す。首の付け根に届くまで同様に行なう
・術者は患者の反対側に移動し、反対側にも同様に行なう。

 クロスファイバー・ストロークで、指先を曲げるのは母指以外の四指です。この4つの手技を行なえば、後頚部の硬結はかなり和らぐでしょう。

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「薬物乱用頭痛」って

 「頭痛薬は続けて飲まない方が良い」ということをよく聞きます。『きょうの健康』(2009年5月号)に「薬物乱用頭痛に ご用心」という記事がありました。やはり頭痛薬とは言っても、薬物を継続して摂取することは、身体に良くないし、頭痛そのものが悪化するようです。

 薬物乱用頭痛は慢性頭痛のひとつで、片頭痛をもつ人、片頭痛と緊張型頭痛を併せもっている人に起こりやすい。1ヶ月に15日以上頭痛があって、1ヵ月に10日以上薬を飲んでいるという状態が3ヵ月以上続いている場合は、要注意だそうです。

 「片頭痛があると、『また激しい頭痛が起きるかもしれない』という不安から、早め早めに頭痛薬を使い、使用回数が増えがちです。その結果、薬物乱用頭痛が起き、『毎日だらだらと頭痛が続き、ときどき激しい片頭痛に襲われる』という状態になります」(同誌)。

 頭痛薬のテレビ・コマーシャルでは、軽いうちに早めに飲むことをすすめているようですが、それはそれとして、続けて常用するかどうかが問題のようです。「頭痛薬を使いすぎると、脳が痛みに対して敏感になったり、痛みを抑える脳の働きが低下したりして、薬物乱用頭痛が起こると考えられています」(同誌)。

 「薬物乱用頭痛の治療法は、原因となっている頭痛薬の使用を、1~2週間中止すること(断薬)です。使用を中止すると、一時的に頭痛が強くなり、不安に感じることもあります」ということで、記事では、その対応として、抗うつ薬、抗不安薬あるいは種類の異なる頭痛薬の使用をすすめていますが、断薬が必要なときこそ、民間療法の出番になります。

 緊張型頭痛は、首・肩のコリを引き起こす筋肉の緊張と血管の収縮が関連しているので、比較的対応しやすいのですが、片頭痛の場合は、血管が拡張して炎症をおこすといわれています。そのため、緊張型頭痛とは違った対処が必要になります。但し、いずれも交感神経の過緊張がベースになっていることが多いようです。

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「頭痛体操」 広島ホームテレビ「Jステーション」が取材に

 しばらく前、2007年6月6日に『あおぎり通信 №21』で、慢性頭痛について書きました。慢性頭痛には、他に原因となる病気がないのに繰り返し起こるものとして、緊張型頭痛と片頭痛、群発頭痛があります。その3つのタイプの内、特に6割以上を占める緊張型頭痛を改善する「頭痛体操」を紹介しておきました。

 その文書を広島ホームテレビ「Jステーション」のスタッフがインターネットで検索したらしく、取材の申し込みがありました。Jステーションでは、毎週火曜日の「快体新書」というコーナーで、健康問題を取り上げているようです。テレビで放映されるのは、確かに店の宣伝にはなるでしょうが、ちょっと恥しい気持ちもあって躊躇しました。でも、ディレクターに電話で背中を押されて、受けることに。

 頭痛体操といっても、緊張型頭痛の主な原因となっている僧帽筋とその周辺の血管の緊張を緩める体操ですから、基本的に首こり・肩こり体操とよく似ています。但し、頭痛に対応する場合は、頭を大きく動かさないようにすることがポイントです。テレビでは、できるだけ身体の動きが大きい方が良いということなので、いくつか準備していたものの中から、適切な体操を選んで紹介しました。

 スタッフの方には申しわけないのですが、夕方テレビを見ることがないため、どのように放送がされているのか、皆目検討がつかないまま取材にのぞみました。頭痛体操の撮影が主です。インタビューは、いつもどおりの話し方で良いということでしたが、日常的に「活舌」を訓練することもないので、考えながら話すと、少しつっかえてしまいます。

 それにしても、あっという間に終わりました。40分くらいでしたか、あの取材ファイルが編集されて、どんなふうになるのでしょうか。来週火曜日の午後5時34分からの放送ということです。さほどスマートには映らないことは覚悟していますが、それでも、緊張型頭痛に悩む視聴者のみなさんに、少しでもお役に立つことができれば幸いです。

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緊張型頭痛と片頭痛の新しいとらえ方

 慢性頭痛は、緊張型頭痛と片頭痛、群発性頭痛の3タイプに分けられていますが、その中でも、緊張型頭痛と片頭痛が9割を占めます。2つの頭痛の簡単な見極め方に、お辞儀テストというのがあります。頭を下げてズキンと痛みがあったら、片頭痛。身体を動かしても悪化しないのが、緊張型頭痛と言われています。

 しかし、片頭痛に緊張型頭痛が合併する混合型があったり、相互に移行したり、重なり合ったりするケースもあるそうで、トリプタンという片頭痛の特効薬も、使い方がなかなか難しいようです。世間一般では、別のタイプの頭痛としてハッキリ自覚されていないようにも思えます。

 一般的に痛みが発症する原因について、緊張型頭痛が、頭から首・肩、背中にかけての後頭筋群、側頭筋群、僧帽筋などの虚血性緊張で首・肩こりや眼の疲れによって起こるのに対し、偏頭痛は、三叉神経から放出された神経伝達物質が、血管に炎症を起こして拡張させ、神経を圧迫することで起こるといわれています。

 症状も異なり、緊張型頭痛には、頭が締め付けられるような痛み、チクチクする痛みがありますが、日常生活に支障が起こるほどではないのに対し、片頭痛では吐き気や閃輝暗点が出たり、ズキンズキンと脈打つような痛みがあって、寝込んでしまうこともあります。

 これに対して、「安保免疫学」では少し違ったとらえ方をしているようです。緊張型頭痛は、「交感神経緊張にもとづく虚血病変が頭蓋をとりまく諸筋肉に生じた結果、筋肉が収縮して締め付ける」ことで起こる。偏頭痛は、「副交感神経優位となるリラックス場面で、血流が増えた結果、ズキンズキンと血管が開いて拍動性の痛みが訪れる」というわけです。こう考えると片頭痛の前には、緊張型頭痛が発症することになり、重なり合ったり、移行しあったりすることもよく分かります。

 頭痛をいかに改善するかという立場で見ると、緊張型頭痛は筋肉の緊張をほぐして血行を促進することで改善しやすいのに対して、偏頭痛は血管の拡張をどう抑えるのか難しいところです。しかし、これを自律神経の不均衡、交感神経と副交感神経のいずれかへの偏りの問題ととらえると、解決の方向が見えてくるような気がします。

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頭痛が楽になった

 先週、仕事でパソコンの操作をしている安芸高田市のYさんが、「一週間くらい頭痛が続いているので病院にいってみたら、眼精疲労からくる肩こりが原因と言われた」と、来店されました。

 検査をすると、第二頚椎に右回旋、下部頚椎に右側屈があり、第三胸椎がサイドスリップしていました。それぞれカイロプラクティック関節矯正を行ない、中国整体の施術で筋肉の拘縮を取り除きました。さらに眼精疲労と頭痛を改善する施術も行いました。

 今日、Yさんがたずねて来られて、「これまでは仕事をはじめるとすぐ頭痛がしていたのですが、今回は施術してもらった後、調子が良かったです」と嬉しい報告をいただきました。そこで、頚椎・胸椎と合わせて、肩こりの根本原因のあるところともいえる骨盤も検査したところ、右仙腸関節が後下方・外方変位していたので、矯正しました。さらに先日と同じく、肩こりと眼精疲労、頭痛解消の施術もして、Yさんにはさわやかに帰っていただきましたが、仙腸関節矯正の結果がどう出るか、今度来られる時が楽しみです。

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