健康コラム

脱水で起こる起立性低血圧

 寝ている状態や座っている状態から、急に起き上がったり立ち上がったりしたときに、気が遠くなったり、頭がフラフラしたり、めまいがしたりなどの症状が起こる場合、起立性低血圧が疑われるようです。その中でも、特に脱水症との関連を、『メルクマニュアル 医学百科 家庭版』「起立制定血圧」の項から見ていきます。

起立性低血圧は特に高齢者に多くみられます。
 起立性低血圧は特殊な病気ではありませんが、血圧の変化に代償機構が即座に反応できなくなります。人が急に立ち上がると、重力によって脚や下半身の静脈に約0.5リットルの血液がたまります。その結果、心臓に戻る血液の量と心臓から送り出される血液の量が減少して血圧が低下します。正常な状態では、体は血圧の低下にすぐ反応します。具体的には、心臓は速く力強く拍動して送り出す血液の量を増やし、細動脈は収縮して血流への抵抗を強めます。これらの代償機構が働かなかったり、働きが非常にゆっくりであることが高齢者でよくみられ、その場合に起立性低血圧が起こります。

 原因として、心臓の機能障害や、血液量の減少、細動脈や静脈の拡張、疲れ、運動などを上げていますが、脱水は、血液量の減少に関係しているようです。

 血液量が少なくなると起立性低血圧が起こります。高血圧の治療に使われる利尿薬は、体から体液を取り除いて血液量を減らします。特に高用量で使用される強力な利尿薬は、起立性低血圧の一般的な原因です。出血、ひどい嘔吐による多量の水分の喪失、下痢、多量の汗、多量の尿(無治療の糖尿病やアジソン病でよくみられる症状)などによっても血液量は減少します。高齢者は病気のときに脱水症になりがちですが、脱水症は血液量を減少させるため起立性低血圧を引き起こします。病気の高齢者は、他人の助けなしでは水分をとることができません。また、病気の間は脚の筋肉をあまり使わないので、脚の静脈に血液がたまり(参照)、心臓に送り戻されなくなります。たまった血液のために心臓へ戻る血液の量が減少して血液量が減り、血圧が低下します。
http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/sec03/ch023/ch023c.html

 解説されているような病気の場合だけでなく、健康ではあっても、日常生活を横臥して過ごすことが多い高齢者は、脚の筋力が弱くなってしまい、血液ポンプの働きが不十分に果たせないこともあるようです。やはり、健康で長生きするためには、適度な運動は欠かせません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

いつのまにか増えていた広島の新型インフルエンザ感染者

 東広島市と福山市で、1人ずつの新型インフルエンザの感染者が確認されてから後、あまり騒がれないので、梅雨の高温多湿で、すっかりウイルスが息を潜めたのか、広島市では無風状態かと錯覚していましたが、どうもそう単純ではなかったようです。

 『中国新聞』オンライン版7月5日付に、「新型インフル、広島で新たに11人、広陵高は休校へ」という記事が掲載されていました。

 広島市は4日、市内在住の11人が新型インフルエンザに感染したと発表した。市内の感染は計30人となった。
 市によると、2人は広陵高(安佐南区)の男子生徒で、同高は6~10日の休校を決めた。ほかに、安田女子高(中区)の生徒7人▽市が濃厚接触者として健康観察をしていた20代女性▽米国から2日に帰国した30代男性。いずれも症状は安定し、自宅で療養しているという。
http://www.chugoku-np.co.jp/Health/An200907050260.html

 広島市で合計30人。さらにふり返ってみると、7月4日付には、「新型インフル、広島で急増 二次感染拡大57人」という記事がありました。

 広島県内で感染が確認された新型インフルエンザ患者が急増している。3日深夜までで57人に達した。当初は海外からの帰国者が中心だったが、6月29日以降は二次感染が拡大。患者がさらに増えることが予想され、県は3日、季節性インフルエンザと同様に原則すべての医療機関で診療する態勢に6日から切り替える方針を決めた。
 感染者は7市2町の57人で、20歳未満が40人と7割を占める。6月9日に東広島市の男性の感染が確認されて以降、28日まではまん延国からの帰国者や来日した海外在住の日本人が中心で、県内での二次感染は確認されていなかった。
 29日からは一変し、感染者との接触した人が大半を占める。呉市は28日にロシア旅行した家族3人の感染を確認したが、それまでの間の会社出勤やスポーツ指導などを通して感染が広がった。

 広島市では6月下旬に市内であった「広島市―ホノルル市スポーツ交流事業」に参加した高校生やその家族が感染し、6校が休校・休園措置を取った。
 3日は、県立広島病院(南区)の看護師から看護師への院内感染が確認された。医療関係者の感染は初で、同病院は看護師が担当していた入院患者や濃厚接触した職員に予防的に治療薬タミフルを投与し、感染の拡大防止に全力を挙げている。
 県が3日開催した危機対策本部員会議では厚生労働省の方針変更を受け、基本対処方針を改定。(1)発熱外来に限っていた外来診療をすべての医療機関に広げ、電話連絡した上で受診(2)自宅療養が原則で、ほかの病気にかかっているなど重症化の恐れがある人は入院治療(3)遺伝子検査は重症化や集団感染が疑われる場合―とした。
 県は、県民に対し、今回の新型インフルエンザは軽症の事例が多く、冷静な行動が大切▽受診の際はマスク着用▽うがい・手洗いなど個人ができる対策の実行―の3点を徹底するよう呼び掛けている。
http://www.chugoku-np.co.jp/Health/An200907040211.html

| | コメント (0) | トラックバック (1)

心地よさを感じる程度の日光浴が最適かも

 日光浴には、ビタミンDを生成して免疫機能を高める作用があるのは分かりましたが、逆に、太陽光線に含まれる紫外線によって免疫機能が低下することもあるらしい。それは、いったい、どういうことなのでしょうか。

 表皮の有棘層に、ランゲルハンス細胞という免疫細胞が存在します。樹上細胞の一種で、掌を広げたような形をしていて、ウイルスなどの侵入やがん細胞の増殖から身体を守る働きの一翼を担っています。体内に侵入した異物などを抗原として取り込むと活性化され、脾臓などのリンパ器官に移動して、情報を伝え、T細胞やB細胞を活性化する抗原提示細胞として機能すると言われています。

 ところが、表皮は文字どおり、皮膚の表面に近い部分であるため、過剰なストレスを受けたり、中波長紫外線UVBに長時間さらされりすると、ランゲルハンス細胞はダメージを受けやすいようです。そのため、抗原情報の伝達能力が低下し、免疫機能が総体として低下することになるようです。

 確かに、皮膚でのバリケードは、身体の免疫機能としては大きな部分を占めています。しかし、どれほどの紫外線を、どのくらいの時間浴びれたときに、ランゲルハンス細胞に損傷が起こるのでしょう。「病気の療養には日光浴が良い」という声がある一方、「ビタミンDは食事で摂取するだけで十分。紫外線は有害でしかない」とする意見もありますし、判断が難しいところです。

 日光に当たることは、身体のリズムを整える上でも必要だと思いますが、過剰なストレスにならずに、心地よいと感じる程度が最適かもしれません。但し、サンバーンは後から来ますから、その時だけの判断ではなく、少し先を見据えた心地よさを考えることが大切でしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

日光浴は免疫機能にとって「両刃の剣」 

 免疫力を高めるビタミンDを生成するための日光浴、20分~2時間でビタミンD前駆体の濃度が平衡状態になって、それ以上生成されなくなるため、長ければ長いほど良いというものではありません。それどころか、場合によっては、日光浴は、紫外線との関係で逆の結果をもたらすこともあるようです。

 紫外線は波長により、「UVA」「UVB」「UVC」の3種類があります。最も波長の短いUVCは、オゾン層と大気中の酸素により吸収され、地表には届きません。一方、UVAとUVBは確実に地表に到達し、体に悪影響を与えます。
 UVBは、一部はオゾン層で吸収されるものの、残りが地表に届き、表皮の細胞にダメージを与えて、「日焼け(紫外線による急性のやけど)」や「しみ」、「皮膚がん」の原因となります。
 UVAは、UVBほど有害ではないものの、波長が長いため、真皮まで届きます。長時間浴びると、コラーゲンなどの線維が障害されて肌の弾力性が失われたり、「シワ」ができるなど、皮膚の老化が早まります。これを「光老化」といいます。
 紫外線はこのように日焼け、しみ、皮膚がん、シワなどの光老化を引き起こします。ほかにも、皮膚にできる良性腫瘍の「脂漏性角化症」や、皮膚がんの前段階である「日光角化症」、「白内障」などの目の病気、「免疫機能の低下」などの原因になります。
(『きょうの健康 2009年7月号』「ご注意!夏の紫外線と皮膚がん なるべく避けて!紫外線」より抜粋)

 少々の日焼け程度なら、どうってことないような気がしますが、しみやシワをつくり、さらに皮膚がん、白内障をを引き起こす原因になるとすると、嫌ですね。そのうえ、ビタミンDを増やして免疫力を高めるために日光浴をしたつもりが、逆に免疫機能を低下させることになるとは。 

 日光浴も、「両刃の剣」のようです。やりようによって、免疫力を高めるものになったり、逆に低下させることになったり・・・。とりあえず、常識的なことですが、やはり夏の強い日差しを長い時間浴びるのは、避けた方が良いようです。

 それにしても、なぜ、紫外線が免疫機能を低下させることになるのでしょうか、不思議ですねぇ。皮膚表面に存在する「ランゲルハンス細胞」という免疫細胞を傷つけてしまうらしいのですが、そのメカニズムについては、また折をみて考えてみたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

白髪ができるのは毛根の色素幹細胞のDNA損傷が原因か

 誰でも、歳を重ねるとともに、だんだん白髪が増えてきます。しかし、その進行度合いには、かなり個人差があります。苦労をすると早く白髪になるとか、言語を絶する恐怖体験をすると一夜にして白髪になるとかいう話を聞くことがありますが、そうではないらしい。「白髪は細胞ストレスが原因?」という記事が、『Natonal Geografic News June 17,2009』に掲載されていました。白髪が増えるのは、心理的なストレスではなく、毛根の色素幹細胞への物理的なストレスに原因があるとしているようです。

 白髪が増えてきたことを、職場や家庭で生じる人間関係のストレスのせいにしてはいないだろうか。しかし、その考え方はどうやら間違いのようだ。先日、白髪の実質的な原因は、細胞ストレスにあるとする研究が発表された。
 今回の研究を率いた東京医科歯科大の西村栄美教授によると、DNAは化学物質、紫外線、電離放射線といった損傷要因の影響を絶えず受けているという。
 例えば哺乳動物の細胞1つが受けるDNA損傷は、1日あたり最高10万回にも及ぶという。この回復不能な被害を最も受けているのが、毛根を包み込んでいる毛嚢(もうのう)内にあり、髪の発色を司っている色素幹細胞である。
 幹細胞とは、自分自身を無限に複製できる能力(自己複製能)と、特殊な機能を持つ細胞へと分化する能力(多分化能)を有する細胞だ。毛嚢の色素幹細胞は、メラニン色素を形成する色素細胞(メラニン細胞)へと分化する。
 若年者の場合、色素幹細胞は自身の複製(生産)と色素細胞への分化(消費)の間でバランスが保たれているため、髪に供給される色素が絶えることはない。しかし年齢を重ねるにつれ、色素細胞への分化が過剰に行われるようになり、幹細胞は自己複製機能を失ってしまう。そして色素幹細胞が枯渇するために髪が白くなる。
 幹細胞の分化はなぜ年齢とともに勢いを増すのか。正確なことはまだわかっていないが、西村教授はDNAが損傷を受け続けることがその原因ではないかと考えている。「幹細胞の分化が促進されるのは、損傷を受けた幹細胞を一掃するためかもしれない。死滅させるよりは分化させた方が良いということだろう」と、同教授は説明する。
 今回の研究で白髪化がテーマとして選ばれたのは、それが「哺乳類の老化を示す典型的な兆候だから」だという。
 実験ではマウスにX線が放射され、化学薬品が注入された。実験後に研究チームがマウスの毛嚢を調べたところ、幹細胞に回復不能な損傷が発見され、その後マウスからは色素のない毛が生えてきたという。
 遺伝子の不安定化を老化の主原因の1つとする研究が発表されているが、今回の実験結果はその説を裏付けるものだ。また、幹細胞の損傷を老化の最大要因とする理論があるが、その信憑性を高める結果にもなっている。
 研究チームは論文の中で、「実験では、ほとんどのDNA損傷を防ぐことができなかった」という見解を示した。
 ジョンズ・ホプキンス大学細胞工学研究所のリンチャオ・チェン(Linzhao Cheng)氏も同様に、幹細胞の損傷を防ぐのは困難だと考えている。特に野外で過ごすことが多く、太陽から放射される紫外線を長時間まともに受ける人は損傷度が大きいという。
 電子メールによるインタビューで、同氏は次のようなコメントを寄せてくれた。「現時点ではDNAの損傷を防ぐことは難しい。しかし今回の研究が白髪化のメカニズムを解明するヒントとなって、毛嚢幹細胞を保護する新しい科学薬品が考案される可能性もある。近いうちに、高齢者向けの白髪予防クリームが発売されるかもしれないね」。

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=87529223&expand
 「年齢を重ねるにつれ、色素細胞への分化が過剰に行われるようになり、幹細胞は自己複製機能を失ってしまう。そして色素幹細胞が枯渇するために髪が白くなる」というところ、色素細胞と色素幹細胞と関係が少しわかりにくいようですが、いずれにしても、原因は、色素幹細胞のDNAが「化学物質、紫外線、電離放射線といった損傷要因の影響を絶えず受けている」ことにあるようです。外出するときは帽子を被るようにしたほうが良いかもしれません。ヘアカラーも、頭皮に化学物質を触れさせるわけですから毛根細胞を刺激することになるでしょう。ひょっとすると、良かれと思ってしている白髪染めも、長期的に見ると、白髪をさらに増やしている可能性も考えられます。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

ドーパミンの分泌も、過ぎたるは及ばざるが如し

 脳の神経伝達物質ドーパミンの不足がすると、パーキンソン病やむずむず脚症候群などが起こるということですが、かといって多ければ良いというものではなく、「過ぎたるは及ばざるが如し」、過剰に分泌されると統合失調症を引き起こすことがあるようです。『サイエンスポータル』のサイトに、「統合失調症はドーパミンの過剰分泌が原因か」というニュースが掲載されていました。

 統合失調症患者の脳にドーパミンが過剰に分泌されていることを、放射線医学総合研究所の研究者が陽電子断層撮影装置(PET)を使って確かめた。
 統合失調症の原因についてはさまざまな説が提出されているが、決定的なものはない。今回の研究結果は、統合失調症の典型的な症状である幻覚、妄想などが脳のドーパミン過剰によって生じるというドーパミン仮説の一部を証明するものだ、と研究者たちは言っている。
 放射線医学総合研究所分子イメージングセンターの荒川亮介・博士研究員らは、ドーパミン分泌量を調節する役割を果たしているタンパク(ドーパミントランスポーター)の量が脳の中でどのように変化しているかをPETで調べた。
 この結果、統合失調症の患者は、健康な人に比べ、脳の情報統合部位である視床でドーパミントランスポーターの量が多く、さらに重症の患者ほど量が増加傾向にあるという結果が得られた。
 ドーパミンは中枢神経系に存在する神経伝達物質で、欠乏するとパーキンソン病の原因になることでも知られる。これまで統合失調症との関係が仮説の段階にとどまっていたのは、PETを初めとする画像診断では脳内の線条体という限られた場所でしかドーパミントランスポーターの量が調べられなかったため。荒川研究員らは、最近スウェーデンで開発された放射性標識薬剤を使い脳のさまざまな部位でドーパミントランスポーターの量を測定することに成功した。
 ドーパミントランスポーターは、神経細胞から放出されたドーパミンを細胞内に取り込む働きをしている。荒川研究員らは、統合失調症患者の視床ではドーパミントランスポーターが増へ、ドーパミン神経の活動が過剰になった結果、情報の統合に乱れを生じさせ、統合失調症の重大な原因となっている可能性が高い、とみている。
http://scienceportal.jp/news/daily/0906/0906182.html

 ヒトの生命機能、精神機能が、微妙なバランスの上に成り立っていることには、つくづく感心してしまいます。この統合失調症を含め精神疾患には、まだ原因がはっきりしていないものが多いと言われていますが、今後、新しい測定方法を使った研究によって、原因を明らかにするとともに、ツボにはまった治療法が開発されたら良いですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「爪揉み療法」は結果を急いではいけない

 自分ひとりでできる自律神経調整法に、「爪揉み療法」があります。手指の末節骨の遠位指節間関節に近い、少しくぼんだ部分。爪の付け根の少し近位になりますが、ここを両側から、もう一方の手の指で押します。押し方にも、痛みを感じるほど強く押したり、やさしく押したりとか、あるいは、一定の圧を加えるとか、揉んで強弱をつけるとか、さまざまなやり方があるようです。

 交感神経の過緊張を抑えて、副交感神経を活性化する効果があると言われています。しかし、これまで、夜眠れないときに何回か試してみましたが、効果があるようなないような、もうひとつ釈然としない感じでした。

 そんなとき、『日経メディカルオンライン』に「侮れない爪もみの効果 慢性不眠、私はこれで治しています~漢方・爪もみ~」(2009.6.12)という記事を見つけました。示唆に富むところがあったので、関係する部分を抜粋してみます。

爪の両脇にはツボがあり、軽く刺激することで自律神経のバランスを整える。「強く揉み過ぎると交感神経を刺激するので、優しくやるのがコツ」と水嶋氏。1本10秒程度、全ての手指と、入浴時に足爪も揉む。

 水嶋氏は、爪もみ健康法を紹介する本の著者だが、実は「一般の人の健康法としてはいいが、不眠患者の症状を改善するほどの効果があるとは思っていなかった」と打ち明ける。

 しかし、ある不眠の女性患者が「爪もみを続けていたら、2カ月目に睡眠薬なしで眠れるようになった」と報告してきた。それ以来、即効性はないが、手軽に簡単にできるので、患者にも薦めるようになったという。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/search/cadetto/0901-t2/200906/511099.html

 一般に、薬指は交感神経を刺激することになるということから、爪揉みの対象からはずすと考えられています。しかし、水嶋氏は、「強く揉み過ぎる」ことが、「交感神経を刺激する」ことになるという考え方らしく、薬指も含めたすべての指に行なっているようです。

 また、注目するのは、「2ヶ月目に睡眠薬なしで眠れるようになった」女性患者の報告。すぐに効果が現れないのに、よく2ヶ月も粘り強く続けたものです。薬を使わずに体質を改善するのですから、やはり結果を急がず、じっくり気長に待つことが大切なのかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

脚深部の不快な感覚異常 「むずむず脚症候群」

 時おり、脚がチリチリするなどの症状を訴えて来店される方があります。神経圧迫による坐骨神経痛の場合がほとんどですが、同じく脚の感覚異常を引き起こすことで、最近注目されている症状に、「むずむず脚症候群」があります。どんな疾患なのか、『むずむず脚症候群友の会』ホームページから、抜粋してみます。

 むずむず脚症候群(Restless Legs Syndrome:RLS)」とは、脚の表面ではなく、内部に不快な異常感覚が生じる疾患です。その異常感覚は「むずむず」「虫が這う」「ほてる」「炭酸が泡立つ」「ちりちりする」などさまざまな言葉によって表され、患者にとってきわめて不快なものです。症状が起きた場合、患者は脚を叩いたり、寝返りを繰り返すことなどで不快感を軽くしようとします。重症になるとじっとしていることができず、居ても立ってもいられなくなり歩き回らなければいけない状態になります。
 また、むずむず脚症候群の症状は、夕方から夜間に現れることが多いため、「入眠障害(眠りにつくことができない)」、「中途覚醒(夜中に目が覚めてしまう)」、「熟眠障害(ぐっすり眠れない)」などの睡眠障害の原因となり、その結果日中に耐えがたい眠気を引き起こし、患者のQOLが著しく低下するといった悪循環に陥ります。
 この症状は妊娠中の女性の2割くらいにも見られます。しかし、ほとんどの方は授乳期間が終わるまでには自然に解消するようです。
 患者の多くが適切な薬物療法で症状が大幅に改善されますが、一般・医師ともにいまだ認知率が低く、なかなか周囲に理解してもらえない場合も少なくありません。また、専門医を見つけられない方や、適切な診断・治療が受けられない方も多く存在します。
http://www.muzumuzu.org/2008/07/rls-1.html

 主に症状が現れる部分は、ふくらはぎや足の甲、足の裏ということです。鉄欠乏性貧血、葉酸欠乏、糖尿病、慢性腎不全、パーキンソン病、関節リュウマチ、下肢静脈瘤、ガン、高コレステロール血症などの疾患がある人に起こりやすいとも言われています。

 原因は、鉄分や葉酸の不足によって、パーキンソン病にも関係している脳内神経伝達物質であるドーパミンがうまく生成できなくなることにあると考えられています。治療には、まずカフェインやアルコールなどの嗜好品を避けるとともに、原因となる病気をコントロールした上で、症状をみて、ドーパミンの生成を促す薬が用いられるようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

少しでも心あたりがあるときは「脳ドック」を受けた方が

 高血圧と脂質異常の改善めざして、主に有酸素トレーニングに励んでいるジム仲間が、「脳ドック」を受けることになりました。最近物忘れをすることが多く、軽い頭痛を感じたこともあるそうです。物忘れと頭痛なら、私もしょっちゅう経験しますが、友人の場合、高血圧と脂質異常が持病としてあるということが危険因子になるようです。

 脳ドック専門のサイトを見ると、高血圧症。高体脂肪率(男性25%以上、女性30%以上)。糖尿病。脂質異常症。一時的片頭痛。手足の感覚異常・シビレ。顔面の痙攣。家族に脳卒中歴。喫煙習慣。飲酒習慣(週2升以上)。ストレス過多の自覚。2つ以上のことを考えると忘れる。友人・知人の名前がすぐ出てこないことがある。これらの内、3つ以上に該当する場合は、脳ドックを受けた方が良いとしています。

 一般に脳卒中で起こる頭痛は、これまで経験したことがないような激しい頭痛と言われていますが、前駆症状の段階では、片頭痛レベルで感じることがあるのかもしれませんし、単なる物忘れでも、違和感を感じたら検査を受けた方が良いかもしれません。特に、メタボリックシンドロームに該当する人は、気を付けたほうが良さそうです

 脳ドックでは、脳動脈瘤の存在をチェックするのが最大の目的だそうです。以前、「健康診断で脳ドックは必要かどうか」という議論を聞いたことがありますが、素人の思い付きとしては、生活習慣病などがない限り、必ずしも定期的に検査しなくても、日常生活でちょっとおかしいと感じたときに、受けてみることで良いのではないかという気がします。但し、「ちょっとおかしい」を、検査に結びつけることができるかどうかが問題です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アレルギーのような症状が出る「ヒスタミン食中毒」

 先日、富山市の保育所でヒスタミンによる食中毒が発生。直接の原因は、給食に出されたカジキマグロの竜田揚げと言われています。子どもたちは、顔や腹部に発疹ができたり、頭痛、吐き気などの症状があったそうですが、幸いなことに軽症で済んだようです。材料が水揚げされてから、調理にいたるまでの温度管理に、問題があったのではないかと見られています。

 ヒスタミンは、必須アミノ酸であるヒスチジンから合成されるタンパク質(アミン)です。体内でも喉や鼻粘膜の上皮の肥満細胞や好塩基球などに存在し、血圧降下、血管透過性亢進、平滑筋収縮、血管拡張などの役割を果たしています。ところが、外傷、火傷などのショックを受けたり、毒物、薬物、アレルゲンなどが体内に入ったりすると、細胞からヒスタミンが過剰に放出され、鼻水、発赤、かゆみ、浮腫、痛み、気管支収縮などのアレルギー症状を引き起こします。

 そのヒスタミンが、遊離ヒスチジンを多く含むマグロ、イワシ、サンマなどの青魚を不適切な温度で長期保存することによって、もともと魚についている好塩性ヒスタミン産生菌や、後から付着した腸内細菌であるモルガン菌などが増殖し、大量にうみだされます。食品に蓄積したヒスタミンは、熱に強いため、加熱調理しても取り除くことができません。おまけに、食品の外観にも変化が起こらず、匂いもないため、気づきにくいといわれています。

 ヒスタミン食中毒は、舌のシビレ、顔面の紅潮、発疹、吐き気、腹痛、下痢などアレルギー様の症状が現れます。それほど重症になることはないようですが、気をつけるに越したことはありません。その予防法は、常識的なことになりますが、買った魚はその日のうちに食べてしまうこと。残ったら冷蔵ではなく、冷凍しておくことです。また、食べているときに舌先や唇がピリピリするときは、すぐに止めて処分した方が無難なようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

新型インフルエンザから身体を守るビタミンD

 昨夜の「報道ステーション」では、いったん治まりつつあった新型インフルエンザの感染者数が6月に入って少し増えていることを報道していました。その理由として、梅雨時期は日照時間が少なくなるため、ビタミンDの合成が抑えられ、免疫機能が低下することを上げていたようです。

 ビタミンDは、骨形成で重要な役割があることはよく知られていましたが、それだけでなく、免疫機能を活性化する作用もあるようです。調べてみると、『日経サイエンス』のサイトに、「ビタミンDの多彩な効用 がんや感染症にも」(2008年1月号)という、この解説を裏付ける記事がありました。

 この25年で、ビタミンD研究は大きく変わった。その効用が骨の形成だけにとどまらないことがわかってきたのだ。ビタミンDが強力な抗がん作用をもつこと、また免疫応答の重要な調節因子として働いていることを示す証拠が数多く見つかっている。
 同時にビタミンDがそのすぐれた効果を最大限発揮できるのは、血中に相当量が存在する場合であることもわかってきた。そして、たいての人の血中濃度はそれよりも低い。ビタミンDの不足と疾患を関連づけた疫学データもあり、多くの人が陥っているビタミンD欠乏症が深刻な病気につながっている可能性を示している。
 活性型ビタミンDによる調整を受ける遺伝子は少なくとも1000種類はあると考えられており、体内カルシウムの調節に関与する遺伝子はその代表格だ。いうまでもなく、カルシウムの流れはビタミンDのよく知られた機能である骨形成にきわめて重要だ。しかしこの20年で、免疫反応に重要な役割を果たすさまざまな遺伝子など、ビタミンDの影響を受ける遺伝子群が他にもたくさん見つかっている。
 1980年代以降、ビタミンDにがんを予防する効果があることを示す証拠が数多く見つかっている。多くの疫学研究でも、日光を浴びる時間が長いほど、一部のがんの発生率が明らかに低くなっていることがわかってきた。 
 実験動物や培養細胞を使って、こうした関連性を裏付けるとともに発がんを抑えるメカニズムの解明が行なわれている。例えば頭頚部がんのモデルマウスに、活性型ビタミンDの1.25Dによく似た合成化合物のEB1089を投与すると、腫瘍の増殖が80%も抑えられた。同様の結果が乳がんや前立腺がんの動物モデルでも得られている。 
 2004年にマギル大学の私たちの研究室は、ビタミンDの抗がん作用を調べていたところ、偶然に1.25Dが中心的な役割を果たすまったく異なる生理学的防御作用を発見した。さまざまな細菌やウイルス、真菌に対する“天然の抗生物質”を作る2つの遺伝子のスイッチをビタミンDがオンにしていたのだ。実験では、免疫細胞にビタミンDを加えると、結核菌をはじめとするさまざなま細菌に対する防御作用が生じた。これは注目に値する。つまり結核に日光治療法がなぜ効果があるのか、その長年にわたる謎が初めて解けたのだ。
 ビタミンDが、骨形成以外にも多様な役割を演じていることが明らかになったことで、多くの病気の発生状況に説明がつくようになった。ビタミンD濃度の低さが、がんや自己免疫疾患、さらにはインフルエンザなどの感染症と強く相関することや、疾患発生率に季節変動があることなどだ。一般に、これまで確認されたビタミンDを必要とする数多くの生理反応は、血中濃度がある値以上になって初めて働き始める。この濃度はさまざまな集団での典型的な濃度よりも高い。つまり、温帯の人々のビタミンD濃度は、健康な生活を送るための濃度にはるかに及ばないのだ。特に冬季が問題だ。

http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0801/200801_068.html

 ビタミンDが、免疫遺伝子を活性化するようです。『Wikipedia』によると、食品やビタミンD製剤のレベルで摂取しても、過剰摂取になる心配はないそうですから、大いに意識的に摂りたいものです。また、日光浴は、紫外線との関係でも注意が必要ですが、20分から2時間でビタミンD前駆体の濃度が平衡に達して、それ以上生成しなくなるそうですから、長ければ良いというものでもないようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

スロージョギングの効果を考える

 昨日の『ためしてガッテン』で取り上げられていた「スロージョギング」。はじめて聴く言葉です。歩くくらいの速さでゆっくりジョギングを続けることで、遅筋の能力が向上し、筋肉内の毛細血管が増え、効率よく糖や脂肪が消費されるようになり、生活習慣病が改善されるらしい。

 番組でジョギングの指導を行なっていた田中宏暁教授(福岡大)は、生活習慣病と骨格筋脂肪の関係に注目して、ニコニコペースの運動を提唱していたようです。『西日本新聞』のサイト2009年02月02日付に、「メタボ改善もニコニコペース 福大グループ 脂肪燃焼効果を実証」という記事がありました。

 ニコニコペース運動を提唱する田中宏暁教授は「ダイエットなど食事制限は容易に体脂肪を減らすことはできても、大切な筋力まで奪ってしまうのです。筋力は体力そのものですから、結果的にエネルギーの消費量が減り、再び体重が増加するリバウンドと呼ばれる現象を引き起こしてしまうことがあります」と解説する。
 肥満を解消するためには、何よりも運動-それも気軽にできて脂肪を燃焼させ、筋力は落とさないニコニコペースが最適というわけだ。

 メタボリック症候群の診断は腹囲を測ることで内臓脂肪に着目しているが、田中教授は、手足など全身を動かす筋肉「骨格筋」の細胞内にある脂肪にも着目している。
 第一期の研究で、骨格筋の中に取り込まれた脂肪が多い人ほど、血糖値を下げるインスリンの働きが弱い傾向にあることが分かったからだ。
 インスリンの働きが悪ければ糖尿病を引き起こすだけでなく、合併症として心筋梗塞(こうそく)や高血圧などの危険も高まる。
 田中教授は、骨格筋の脂肪は食事管理よりも運動によってより効果的に減少することも明らかになったとして「生活習慣病は内臓脂肪の過剰が引き起こすというのが通説ですが、骨格筋の脂肪も原因として作用し、発症予防には運動が効果があるのです」と言う。
http://qnet.nishinippon.co.jp/medical/news/kyushu/post_30.shtml

 このスロージョギングとよく似た方法として、ゆっくり走り続けることで、逆に速く走れるようになるという「LSD」という長距離走のトレーニング法があるようです。「信州中野楽走会」のサイト、「トレーニング12講座」のページに紹介されていました。

 ゆっくりと長く走り続けるLSD(ロング・スロー・ディスタンス)というトレーニング法があります。特に決まりはありませんが、ハーハーと息が切れない有酸素運動のレベルで、一般に90分以上走り続けるトレーニングを、LSDと呼ぶことが多いようです。LSDを行うと、それまで使われていなかった毛細血管に、血液が流れるようになります。人間の身体には、隅々まで毛細血管が張り巡らされていますが、使われないまま休眠状態にある毛細血管がたくさんあります。LSDを行うとそこに少しずつ血液が流れるようになるのです。ランナーが走るときには、肺で血液中に酸素を取り込み、その酸素を筋肉に送って、エネルギー源を燃焼させます。つまり速く走るためには、たくさんの酸素を筋肉に送り込める能力が必要なのです。インターバルトレーニングのようなスピード練習を行うと、心臓や肺の機能が高まります。しかし、使える毛細血管が少なければ、いくら心臓や肺の機能が高まっても、筋肉に届けられる酸素の量はあまり増えません。苦しんだ割に記録は伸びない、という結果に終わってしまうわけです。その点、LSDを行うと、それだけでも筋肉に送られる酸素の量が増えます。つまりゆっくり走るトレーニングで、速く走れるようになるのです。また、LSDを行っていれば、スピード練習の効果も無駄になりません。http://homepage2.nifty.com/mamedanuki/00index/index.html

 スロージョギングとLSDとは、遅筋を意識するかどうかということに若干の違いがありますが、休眠している毛細血管を活性化するという点では共通していて、これが酸素供給や脂肪燃焼のキーワードになるようです。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

QOLを高めるために行なうレジスタンストレーニングの安全性は

 このところ非活動的なライフスタイルを改善して、生活の質(QOL)を高めるために、レジスタンストレーニングによる筋肉強化の必要性が重視されているようです。レジスタンストレーニングの安全性について、『運動療法と運動処方』を見ながら考えていきます。「Ⅴ.運動の種類と指導方法・注意点」の「レジスタンス(筋力)トレーニング」という項に、適切な説明がありました。

 レジスタンス運動は安全かという質問をしばしば受ける。レジスタンス運動では、血圧が亢進することや循環器障害などをきたすことへの憂慮から、本邦では運動を敬遠する医師、指導者が存在することも少なくない。一方、アメリカのクーパーエアロビクスセンターとフロリダ大学運動科学センターでは、レジスタンストレーニングを積極的に取り入れてきたが、整形外科的な問題や循環器系への障害や事故はほとんど観察されていない。Gordonの(1992)報告によれば14,000人(20歳以上、160/90mmHg以下の者)を対象にベンチプレス、レッグプレス、ニーイクステンションの最大筋力(1-RM maximal strength test)を行なってきたが心臓血管系の障害は皆無という。さらに、最近の研究では心疾患者において1-RM の60%またはそれ以上のレジスタンストレーニングを行なってもダブルプロダクト(収縮期血圧と心拍数の積、心筋の酸素消費量と相関)は漸増負荷による最大酸素摂取量測定時の85%以下であった。不整脈や憂慮される虚血状態は全く生じていない。あるいは拡張期血圧は高くなるが、収縮期血圧の特別な亢進はないなどが報告されており、安全性の高いことが認められている。
 息こらえを行なった高強度運動と呼吸を取り入れた場合に収縮期血圧がどの程度異なるかというNarlochとBrandstater(1995)の実験によれば、ダブルレッグプレスにて最大筋力時でバルサルバを伴う形で運動を行なうと若年者で血圧は311mmHg(収縮期)、284mmHg(拡張期)を示したという。一方、同じ負荷で呼吸を完全に行なわせた場合には198mmHg(収縮期)、175mmHg(拡張期)と大きく減少したという。このようにレジスタンス運動では何よりも息こらえをしないという指導が重要なものといえる。いずれにしても運動すれば安静時よりも危険性が高まるのは事実であるが、重要なことは効果を得るためにいかに行なうかという方法論上の課題であると思われる。

 レジスタンストレーニングというと、ウェートリフターやパワーリフターが行なう最大重量の挙上を追求するハードな運動というイメージを持ちがちですが、軽い負荷を用いて反復回数を多くするものや、マシーンやゴムバンドを用いるもの、自らの体重を利用するもの、ゆっくりを動作を行なうものなど、目的によって様々な方法があります。

 それにしても、レッグプレスでは、呼吸をしていてもなお、かなりの血圧になるようです。あるいは、ウェイトが最大重量に近い場合は、普通に息をしているつもりでも、瞬間的に止めた状態になるのでしょうか。この数値では、閃輝暗点が見えても不思議ではないような気がします。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

レジスタンストレーニングが中高年男性の脂質異常症改善にも有効

 脂質異常症(高脂血症)は、ライフスタイル特に食生活の欧米化によって、日本人の間にも急激に広まってきました。高血圧、肥満、糖尿病とともに生活習慣にかかわる疾患であり、年齢(男性は45歳以上、女性は閉経後)、喫煙などとあわせて、動脈硬化性疾患のリスクを高める要因となっています。

 運動療法としては、特に心肺機能を高める有酸素運動が、脂質代謝改善に有効であることは、よく知られていますが、無酸素運動であるレジスタンストレーニングにも好転させる効果があることが、『運動療法と運動処方』(佐藤祐造編著) Ⅳ生活習慣病の運動療法「高脂血症」の項で述べられています。

 アメリカスポーツ協会(ACSM)の提言によれば、健康の保持・増進にレジスタンストレーニングが欠かせない要素として、トレーニングプログラムのなかに織り込まれている。われわれは中高年のボディビルダーの持久性能力と血中脂質プロフィールについて、一般中高年者との対比で検討した。
 ボディビルダーのレジスタンス運動は低強度・高頻度でインターバルの短いものであり、ウエイトリフターが行なう高強度・低頻度でインターバルの長いトレーニングとは著しく異なっている。対象とした中高年男性ボディビルダーは一般中高年者に比べて体重は著しく重いが、体脂肪率は一般人よりもやや低く筋肉質であり、有酸素性能力は有意に高い水準であった。ボディビルダーの結成TG(トリグリセリド-引用者)は一般人よりも著しく低い水準であった(80±36vs121±47㎎/dl)。また、TC(総コレステロール-引用者)値は両グループの間に顕著な差はなかったが、ボディビルダーのHDL-C値は一般人の値よりも著しく高い水準であり(63±15vs46±10㎎/dl)、ボディビルダーの動脈硬化指数(TC/HDL-C)は一般人よりも明らかに低値であった(3.4±0.9vs4.3±0.8㎎/dl)。
 以上の結果は、中高年男性のレジスタンストレーニングが身体組成、呼吸循環機能を改善し、血中脂質・リポ蛋白プロフィールを好転させる効果があることを示唆している。

 疫学的な研究報告のみで、なぜ効果があるのか、その医学的根拠については明らかにされていません。レジスタンストレーニングでも、「低強度」=軽めの重量で、「高頻度」=挙上回数を多めに、そして「インターバルの短い」=セット間の休みをできるだけ短く行なうトレーニングが適しているようです。但し、糖尿病または高血圧症を併せ持っている場合は、無酸素運動はあまり適さないようですから、いずれにしてもメディカルチェックを受けてからにした方が良いでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

労働に8時間、後は自由な16時間

 『日経メディカルオンライン』に、「たくさん眠れば眠るほど健康、というわけではありません」という、睡眠願望の意表を突くような記事が掲載されていました。http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/search/cadetto/0901-t2/200905/510512.html

 一日24時間を3等分して、労働に8時間、睡眠に8時間、後は自由な8時間という労働者の権利を主張した歌があったような記憶がありますが、労働時間はともかく、疲労を回復して健康を維持していくのに必要な睡眠時間には個人差があるようです。しかも、齢を重ねるほど、睡眠に必要な時間は短くなってきます。

 記事では、「床の中に9時間いるのに、5~6時間しか眠れない」という睡眠薬を多用している人の例を出して、「こういう人にいくら薬を出しても効きません。生理学的な睡眠に対する欲求を超えて眠らせるのは難しいし、かつ健康にも良いことがない」と指摘しています。

 多くの人は「たっぷり眠って、すっきり目覚めることが健康の証し」と考えがちですが、朝起きるなり、はつらつとしてやる気に満ちているというのは、体内時計の仕組みを考えるとあり得ません。寝る前にはぼんやりしているクールダウンの時間、起床後には徐々に活動性が上がっていくウォームアップの時間が1~2時間あるものです。朝起きて「もう少し寝たいな」と思うくらいがちょうどいい。

 確かに、「眠りの要求水準が高すぎる」ということは言えるかもしれません。決めた時間に眠らなければならないと思えば思うほど、それがプレッシャーになって、ますます眠れなります。本当に眠りが足りないと体調が良くないこともありますが、あまり神経質になりすぎるのも良くないようです。

 睡眠時間まで自らにノルマを課さないで、労働に8時間、後は自由な16時間くらいのゆったりした気持ちの方が、心と身体には良いかも。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

インフルエンザウイルス 「弱毒型」・「強毒型」の意味

 新型インフルエンザA/H1N1は、「弱毒型」と言われています。「弱毒型」と聞くと、何となく感染してもそれほど重症にはならないようなイメージを持ってしまいますが。そういうことではないようで、インフルエンザの場合、その分類は少し複雑になっているようです。

 「弱毒型」と「強毒型」について、様々な解説がなされていますが、「BIGROBE なんでも相談室」に、専門知識を持っている方からの最も適切と思われる説明があったので、そのまま引用します。少し長文になりますが、素人が下手にまとめるよりも良いでしょう。http://soudan1.biglobe.ne.jp/qa4920360.html

獣医師でウイルスに専門知識を有する者です。

 強毒や弱毒というのは病原性を表現する言葉ですが、「病原性」と「感染力」は同じではありません。感染力の弱い強毒ウイルスや感染力が強い強毒ウイルスといったものは普通にあり得ます。
 そこを間違うと、今回の新型インフルエンザについて弱毒型であるという報道を受けて「感染力が弱い」という大誤解をしかねないので注意して下さい。

 普通、弱毒や強毒という表現をする際は、単に発病率や症状の重篤性、致死率などで分けるのですが、インフルエンザの場合は少々難解です。

 インフルエンザの「毒性」はvirulenceではなく、pathogenicです。強毒型インフルエンザはhighly pathogenicです。そもそもvirulenceは通常"病原性"と訳します。"感染力"という意味合いはないと思うのですが・・・まあこれは別にどうでもいい話ですが。

 インフルエンザの「強毒型」とは、正確に定義を述べるとかなり複雑になるので簡単に書きますと、「鶏の全身臓器に感染するタイプ」ということになります。
 以下、もっと詳しく書きます。

 インフルエンザウイルスは、通常は気道と腸管粘膜でしか感染、増殖することができません。それはウイルスが細胞に感染するためにトリプシンという酵素が必要なためで、そのトリプシンは気道(鼻孔から気管支、気管等)か腸管内にしか存在しません。
 ですが、希にトリプシンなしでも細胞に感染可能な変異を起こすことがあり、この変異を遂げたインフルエンザウイルスは全身の臓器に感染して増殖することが可能になります。
 これを「高病原型」と定義しているわけです。高病原型と強毒型は同義です。


 肝心なのは、この定義は鶏のインフルエンザに対する定義だということです。
 現在のところ、「高病原変異」は鶏でしか起きたことが報告されていませんし、H5とH7の2つの亜型しか高病原変異したという報告がありません。

 ちなみにこの「高病原型」は、インフルエンザウイルスの遺伝子のどの部位がどのように変異すればそうなるのか、詳細に判っています。
 そして高病原変異を起こすのはH5とH7だけなので、鳥インフルエンザについては国際的な基準では実際に高い病原性を示さないと「高病原性鳥インフルエンザ」とは定義しないのですが(感染実験をして75%以上の致死率が基準です)、日本ではH5とH7の2つの亜型については無条件に「高病原性鳥インフルエンザ」と定義しています。
 ですから、「低病原型(弱毒型)の高病原性鳥インフルエンザ」というような、一見不思議な言葉が存在するわけです。今年の春に愛知県で出たウズラのインフルエンザがそうでしたね。

 この言葉がなぜヒトの世界の方で盛んに聞かれるようになったのかというと、近年インドネシアやベトナム等の東南アジアで"高病原性鳥インフルエンザ"が蔓延しており、その"強毒型"のウイルスがヒトに感染して既に300人近い方が亡くなっている、ということがあるからです。
 このアジアの鳥インフルエンザ感染では、致死率は60%近く極めて強い病原性を持っていますが、ヒト→ヒト感染はまだほとんど起きておらず「感染力はほとんどない」状態です。鶏→ヒトの感染力もそれほど強くありません。もし強ければ今頃何千人という人が犠牲になっているでしょう。

 で、このアジアの鳥インフルエンザ感染で亡くなった人々ですが、さすがにそこまで詳しくないのですが、今まで伝え聞いたところによると必ずしも「全身感染」していたということはないようです。あくまで重篤な呼吸器症で亡くなっていると読めます。
 鶏で強毒性(全身感染性)を持っているウイルスでも、ヒトや他の動物種に感染したときにどうなるかは、また別の話、というわけです。


 もうひとつ例を挙げると、つい昨日ですが、インドネシアで豚からH5N1ウイルスが検出されたというニュースがありました。400頭あまりの調査をしたところ、1割以上の豚からH5N1が分離されたということです。
 このH5N1は紛れもない「高病原型」のウイルスなのですが、豚に対しては「調べて判った」ということなので、おそらく致死率の高い病気は起こしていなかったのでしょう。鶏に対しては全身感染性を持つ強毒型のウイルスでも、豚に対しては全身感染は起こしていない可能性が高いです(詳報を得ないと断言はできませんが)。

 ということなので、インフルエンザウイルスに限っては「強毒型」とは、「鶏の全身臓器に感染性を持つウイルス」という定義です。この「鶏の」が肝心な点です。

 むろん、鶏に対して強毒型(全身感染型)のウイルスがヒトで流行した際にも強毒型(全身感染型)である可能性もあるわけで、それが最も恐れられているわけです。

 念を押しますが、これまでH5とH7以外に「強毒型」を示したウイルスは見つかっていません。これからも絶対にH5とH7以外は強毒型に変異しないという保証もないのですが、今回のH1N1が弱毒型なのは言わば"当たり前"の話で、これから強毒型に変異する可能性もまずないと思います。強毒変異すれば世界中のウイルス学者がひっくり返って驚くでしょう。
 もちろんスペイン風邪も、アジア風邪も香港風邪も、全て弱毒型で誰も異論は唱えていません。遺伝子の塩基配列も確定して、紛れもない弱毒型だったことが判っています。

 ですが、スペイン風邪も弱毒型で1000万人の方が亡くなっているわけですから、ことインフルエンザに関しては、ウイルスの型の分類である「弱毒型」あるいは「強毒型」と、ヒトに対する病原性の強さは別の話です。東南アジアで問題になっている以外の高病原性鳥インフルエンザの発生例でヒトに感染した事例はいくつかあるのですが、軽い呼吸器症で終わった事例や結膜炎程度で済んだ事例、あるいは抗体検査によって感染が判明したものの、まったく無症状だった事例も多くあります。

 というわけで、インフルエンザに関してはとりあえず「強毒型」や「弱毒型」という表現と、ウイルスのヒトに対する病原性は無関係、と覚えて下さい。
 それはつまり、今回の"メキシコ風邪"のウイルスが弱毒型であったとしても、それで安心するわけにはいかない、ということでもあります


 もうひとつ。
 「感染力」については、通常「どのくらいのウイルス量で感染が成立するのか」という数値で識別されます。
 少ないウイルス量で感染が成立するウイルスは、「感染力が強い」と言います。
 むろんそれは、「患者がどのくらいの量のウイルスを排泄するか」という数値にも関係してくるわけです。ウイルス100個で感染が成立するウイルスでも、患者が10個くらいのウイルスしか排泄しないのであれば、現実問題として「この疾病は感染力が弱い」ということになりますし、感染にウイルス100万個が必要でも、患者が普通に10億個のウイルスを排泄するのであれば、「極めて感染力が強いウイルス」ということになります。

 別に法則があるわけではないのですが、ごく一般的には、病原性が強いウイルスほど感染力は弱いです。というより、病原性も感染力も強いウイルスが存在すれば、人類はとっくに滅亡しているでしょ、という話なのですが・・・

 というわけで、「感染力と病原性は別」ということも記憶しておいてください。

 アンダーラインは、引用者が行ないました。「弱毒型」、「強毒型」というのは、あくまでウイルスの型の分類であって、その言葉から受ける印象と、「ヒト」に対する病原性は、違うものであるということがよく分かりました。そうすると、毒「性」ではなく、毒「型」と呼ぶ方が正確なようです。「弱毒型」が感染を繰り返すことで「強毒型」に変異するということはないにしても、そのことが、感染してもそんなに重症にはならないという根拠には、まったくならないということですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「世界的大流行」のレベルになる可能性がある 新型インフルエンザ

 新型インフルエンザ防止のため、エジプト政府が国内の豚すべてを殺処分にすることを決めたという報道がありました。FAOが決定の再考を促しているということですが、非常事態になると、国家単位でもいろいろな混乱が起きてくるようで、こんな時にこそ冷静になることが大切です。

 今回の新型インフルエンザは、国立感染研究所から、強い病原性を示す鳥インフルエンザにくらべて、感染しても比較的軽症で済む「弱毒性」であるという見解が明らかにされています。また他のウイルス研究者も、毒性は弱く、流行しても重症で死亡する割合は低いのではという指摘をしています。

 ところが、『読売新聞』の「新型インフル『弱毒性』でも警戒必要」という記事によると、ことはそう単純ではないようです。しかも、メキシコを訪問したことのない感染者の発生やスイスでも新たな感染者が発生したことなどから警戒水準を、世界的大流行を表すPhase6への引き上げの可能性も取りざたされている状況らしい。

 しかし、たとえ毒性が弱いとしても、今回の新型ウイルスは、ほとんどの人が経験したことがなく、免疫を持っていない。今後、世界各地で、爆発的に感染が広がる恐れがある。国立病院機構仙台医療センターの西村秀一・ウイルスセンター長は「毒性が弱く、重症化率が低くても、多くの人が感染すれば死亡者数は増える。弱毒性の方が感染に気づかないうちに周囲に広げる危険性が高い。マスクをするなど、感染拡大を抑えることが大事」と指摘する。
 さらに、インフルエンザウイルスは、遺伝子が変異しやすい。大流行して人間の間で感染を繰り返すうちに、弱毒性が強毒性に変わることも考えられる。1918年から19年にかけて世界で4000万人以上の犠牲者を出した「スペインかぜ」も、弱毒性が流行の途中で変化したタイプだった。
 外岡立人・元小樽市保健所長は「弱毒性と安心せず、毒性がどう変化するか、今後も、注意する必要がある」と強調する
。(『読売新聞』2009年4月30日より抜粋)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

たとえ弱毒性であったとしても、気をつけたい新型インフルエンザ

 豚インフルエンザから変化した新型インフルエンザ。発生国のメキシコに限られていた死者が、隣接するアメリカ・テキサス州でも確認されたため、WHOが警戒レベルをPhase5に引き上げました。

 メキシコでは150人を超える死者が出ているにも拘わらず、感染者を出している他の国では死者が少ない(今のところ1人だけ)ことが、疑問視されていました。メキシコだけ突出した数が出ていることから、メキシコ国内と国外のものとは毒性が異なるインフルエンザではないかなどの憶測も出されているようです。

 WHOの研究者からも、インフルエンザの遺伝子を分析したところ、鳥インフルエンザに見られるような重篤な全身症状を引き起こす遺伝子に欠けているため、季節性のインフルエンザと同じように呼吸器感染にとどまるのではないかとの見解が明らかにされており、「弱毒性」と見方が広まっているそうです。

 但し、通常の季節性のインフルエンザ程度の弱毒性とはいっても、毎年このインフルエンザで死亡する人も一定数あるわけですから、用心に越したことはありません。しかも、警戒レベルが引き上げられて、世界的な流行の恐れが指摘されているのですから、なおさらです。

 いつもと違って夏に向かおうとする時季、季節外れなので、何となくピンときませんし、今のところ対岸の火事ですが、グローバル化が進んでいる今日、いつこちらの岸に飛び火してもおかしくない状況です。まだ正体がハッキリしたわけでもないようですから、新型インフルエンザに関する情報には、絶えず留意しておきたいものです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

脳の神経細胞の定着には、頭と身体を積極的に使うことがカギ

 神経細胞は発育期に一度形成されると、それ以上増えることはなく、アポトーシスで少しずつ減るばかりと思っていましたが、10年くらい前に、脳の海馬という部分では新生することが明らかになっていたようです。そして学習をすることを通じて、その神経細胞が消滅せずに神経回路に組み込まれることになるらしい。

 『日経サイエンス』2009年6月号のページに、脳の神経細胞の生き残りについて論じた「鍛えるほど頭はよくなる 新生ニューロンを生かすには」という記事の要旨が紹介されています。

 「○○で脳を鍛えよう!」テレビや雑誌やウェブではおなじみのフレーズだが、この一見怪しげな宣伝文句を裏付けるようなデータが最近の神経科学の研究から得られている。ラットやマウスの実験によると、新しいことを学習することで、海馬の「新生ニューロン」がより生き残りやすくなることがわかっている。
 かつては、成体の脳にはニューロンを作る神経幹細胞がないため、ニューロン新生は不可能と考えられていた。しかし10年ほど前、記憶や学習をつかさどる海馬では日常的に神経細胞が新生しているという驚くべきデータが報告された。ニューロン新生という“脳の再生能力”を活用すれば、事故や病気による脳損傷や高齢化で衰えた脳をよみがえらせることができるかもしれない。
 ところが困ったことに新生ニューロンの多くは生き残ることなく、わずか数週間で消えてしまう。どうすれば新生細胞を救うことができるのか。その答えが「学習」だ。学習という負荷を与えることで、新生ニューロンは既存の神経回路に組み込まれ、ネットワークの一員として生き残る。逆に新しいことを学ばなければ、回路に加われずに消滅していく。また問題に集中し、より難易度が高い問題に取り組むほど、生き残るニューロンの数は多くなる。さらに,新生細胞の誕生後、1週間後から2週間後に行われた学習が、新生細胞の生き残り率を最も高めることもわかっている。
 アルツハイマー病では、海馬のニューロンが変性することで、記憶や学習能力が低下する。新生ニューロンが誕生しても、多くは成熟せずに消滅してしまうようだ。ニューロンの新生や成熟の過程に問題があるのか、あるいは学習能力が損なわれているために新生ニューロンが生き残れないのかもしれない。だがいくつかの朗報もある。最近の研究から、有酸素運動や抗うつ薬投与がアルツハイマー病患者の機能を全般的に高めることが報告された。これは新生ニューロンの発生や生存が促されるためではないかと考えられている。

 有酸素運動についても触れられていますが、脳の健康のためには、積極的に頭や身体を使うことが大切なようです。問題は、アルツハイマー病などの認知症の場合、ウツをともなうことが多く、そのため何ごとにつけても、積極的な意欲をもてないことがあることです。おそらく、そういう場合は、「抗うつ薬投与」が役立つことになるのでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ロコモーティブ・シンドローム(locomotive syndrome) 

 日本語で言うと「運動器症候群」になります。これまであまり聞いたことがありませんでしたが、メタボリック症候群の運動器版として、最近注目されているそうです。ロコモーティブ・シンドロームは、骨、関節、筋肉など運動器の機能の退行変性によって、自立度が低下し、介護が必要になったり、寝たきりになる可能性が高い状態をいいます。

 その主な原因として、バランス能力の低下、筋力の低下、骨粗鬆症、変形性関節症、脊柱管狭窄症の5つがあげられています。それらを個々の機能低下や病気として対処するのではなく、要介護や寝たきりの状態になるのを防ぐために、自立度から全身の運動器の状態をみながら、一人ひとりに応じた対処を行なうということです。

 具体的には、「『変形性膝関節症』では、膝の痛みなどの症状そのものに対する治療だけを行なうのが一般的でした。しかし、そのほかにもバランス能力や筋力の低下など、ほかの部位にも障害が起こっている場合には、膝の痛みの治療だけでは生活の質は保てません。全身の状態をみて、バランス能力の強化を図るなどの対策をとることで、生活の質を維持できるようになる」(参考文献より引用)ということです。

 ロコモーティブ・シンドロームは、屋外を15分以上続けて歩くことができる「軽症」、屋内なら歩くことができる「中等度」、坐ることならできる「重症」に分けることができます。その進行をくいとめたり、予防したりするためには、それぞれの疾患の治療と合わせて、片脚で立つダイナミックフラミンゴ療法、スクワットなどのロコモーション・トレーニングで適度に身体を動かすことが大切なようです。(参考:『きょうの健康』2009年4月号)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

夜中に目が覚めたとき もう一度眠る方法

 毎晩というわけではないのですが、たまに夜中に目が覚めて、あれこれ考えごとをしたりして、起きているのか眠っているのか分からない時間を朝まで過ごすことがあります。そんな時でも、朝起きたときには、疲れが残っているということはないのですが、それでもあまり気持ちの良いものではありません。

 本来なら、自ら「髄節点法」を行なえば良いのですが、なかなか半眠半覚のときに、手が届きにくい自分の身体に施術するのは、困難なものがあります。そんな時、『ヘルスデージャパン』のページに、ちょっと参考になりそうな、「中途覚醒後に再び眠りにつく方法」(2009.3.19)という記事が掲載されていました。

 夜中に目が覚めてしまい(中途覚醒)、すぐに眠りにつくことができないことがある。そのようなときのために、米メリーランド大学メディカルセンター(ボルティモア)は以下のように助言している。

 専門家によると、約15~20分はベッドの中で横になっていてもよい。それ以上経過した場合、容易に眠れない可能性が高いため、ベッドから出るほうがよいという。

 本や雑誌を読む、温かい風呂に入るなど、リラックスできるようなことをする。オフィスワーク、掃除・洗濯、テレビを見るなど、さらに目が覚めるような行為は避けたほうがよい。

 リラックスできる行為を20分ほど行なったら、ベッドに戻ってみる。先ほどよりもずっと眠りにつきやすいはずである。

 起きると、完全に目が覚めてしまいそうなので、いつも横になったままで過ごしますが、20分すぎてもやっぱり眠れないというときには、思い切ってリラックスタイムを取った方が良いということですね。横になっているのが一番リラックスしている状態のような気もしますが、逆説的な対処法のようです。しかし、何がリラックスできる行為かということは、少し難しいかもしれません。個人差があるでしょうから、それぞれ最適なものを試行錯誤しながら選択する必要があるようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ネガティブからポジティブへ 思考方法をコントロールする

 メイヨークリニック著『「慢性痛」がわかる本』という本に、慢性痛をコントロールするために、感情の制御について取り上げた第12章「自分の感情とその表現を考える」というところがあります。特に慢性痛がない場合でも、参考になる興味深い内容です。

 その中の「ポジティブ思考を実践する」の項では、「『慢性痛』がもたらす悪い変化・感情への対処法がいくつか紹介されています。そのひとつが前向きな自問自答です」。「前向きな自問自答は、プロセス自体は簡単ですが、時間と練習が必要です。まず、1日を通して自分の思考を分析し、ネガティブな思考をポジティブな思考に変える方法を模索します」という提起をしています。

 そして、変えるべき「ゆがんだ考え方」の例として、よく陥りがちなネガティブで不合理な思考例を示しています。

悪い面を見て、よい面を見落とす(フィルタリング)
 ある状況の悪い面を拡大化し、よい面を見落としてしまうことです。たとえば仕事がうまくいった日があったとします。予定より早く業務が終わり、仕事のスピードや完璧さを誉められます。しかし、ただひとつ小さな手順を忘れていました。その夜、あなたは自分の小さな不注意ばかりを考え、誉められたことを忘れてしまいます。
個人化
 悪いことが起きると、自動的にあなたは自分に責任をなすりつけます。たとえば家族でピクニックに行く予定が中止になると、あなたは「自分がいるのが嫌で計画を変更したのでは?」と勘ぐりはじめます。
一般化
 トラブルがあると、それは永遠に循環するものと思ってしまいます。痛みが治まらないと、思考は次のような順路をたどります。「昔やっていたことはもうできない。自分はみんなの重荷になっている。自分は価値のない人間だ」。
悲劇化
 自動的に最悪の事態を予測するようになります。痛みの突発から醜態をさらすのを恐れ、友人と出歩くのをやめます。あるいは日課を一つでも変えただけで、その日は災難がくると思ってしまいます。
極端な思考
 物事を白黒、善悪でしか判断できない状態です。その中間は存在しないのです。完璧以外には失敗でしかありえないのです。
感情化
 自分の感情にまかせて物事を判断してしまう状態です。ある物事を愚かでつまらないと感じたら、それは自分自身が愚かでつまらないのです。

 「たとえば」の例がやや極端なような気もしますが、割と日常的に陥りがちな思考です。慢性痛で悩んでいる人には、ぴったりあてはまることがあるかもしれません。ポジティブ思考という言葉は、よく口にしますが、すぐ忘れてときどきネガティブ思考になってしまいます。根っからポジティブな「脳天気」人間というタイプが実際に存在するのかどうかわかりませんが、そうでないタイプの場合には、時間をかけた意識的な訓練も必要なのかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

成長ホルモンの分泌と無酸素運動、有酸素運動を行なう順序を考える

 私のトレーニングのベースは、無酸素運動であるウェートトレーニングです。有酸素運動は、そのためのウォーミングアップであることをメインに、それにプラスしてウェートコントロールの手段としても行なってきました。ですから、はじめに有酸素運動を行なって、それから無酸素運動を行なうパターンです。 

 ところが、最近、成長ホルモン分泌の関係で、無酸素運動をした後で有酸素運動を行なった方が良いと言われているようです。これまで、成長ホルモンは、睡眠中に分泌されるものとばかり思って気にも留めていなかったのですが、無酸素運動中にも、筋肉内に発生した乳酸に対応して分泌されるらしい。その後の有酸素運動によって、乳酸が血中に運び出されるとともに筋肉内に成長ホルモンが行き渡って、筋肉を刺激することになるそうです。

 また、成長ホルモンには、筋肉を発達させるだけでなく、体脂肪を遊離脂肪酸に変えて燃焼されやすくする働きもありますから、運動によるダイエット効果を期待する場合にも、無酸素運動で発生した遊離脂肪酸を、その後の有酸素運動で燃焼させることで、より効果的にすすめることができるということです。

 しかし、成長ホルモンの分泌は、やはり寝入りばなの熟睡期3時間くらいが、無酸素運動をしたときよりも何倍も多いと言われています。そして、有酸素運動、無酸素運動と便宜上ふたつに分けていますが、そういう傾向があるだけで、両者には必ずしもはっきりとした境界線があるわけではないと思います。有酸素運動していても、かなり強めにすると無酸素運動に近くなることもありますし、無酸素運動であるウェートトレーニングでも、軽い重量で回数を多く行なう場合もあります。実際に行なう場合は、相互に交じり合っているような気がします。

 ジム仲間の中には何人か、実際に無酸素から有酸素への順序で行なっている人もいますが、だからと言って、自分が有酸素運動と無酸素運動の順序を変えるかどうかということになると、今のところまだ、そのためのモチベーションというか気力が高まるほどにはなっていません。もう少し検討を続けてみることにします。知識の断片や理論上の判断ではなく、もう少し系統的で検証された情報が欲しいところです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

耳鳴りは難聴のある人に多い

 『しんぶん赤旗 日曜版』2009年3月8日号「健康ライフ」のコーナーに、耳鳴りに関して、日本医科大学千葉北総病院耳鼻咽喉科の馬場教授の逆説的な治療法を取材した記事が掲載されています。

 耳鳴りの原因については、世界中で研究が続いているそうですが、まだはっきりとした原因は解明されておらず、特効薬も根本的な治療法もないということです。しかし、その原因について、有力な仮説が立てられているようです。

 耳鳴りのある人の脳のポジトロン断層撮影(PET)を行ったところ、聴覚野とその周辺が活性化していたそうです。また、耳鳴りは難聴のある人に多いことから、難聴になると脳に伝わる電気信号が少なくなるため、脳が電気信号をとらえようとして、聴覚機能を過剰の活性化させることで、耳鳴りが起こると考えられているということです。

 その仮説にもとづいて、考案されたのかもしれませんが、雑音を長時間聞く音響療法と耳鳴りに注意を向けないようにするカウンセリングを組み合わせたTRT療法で、耳鳴りを自己コントロールすることができるようになっっているとのこと。

 記事の最後は、馬場教授の「耳鳴りを治そうと一生懸命になるほど、耳鳴りに注意が向き、逃れられなくなります。耳鳴りの治療のポイントは、“治そうとは思わない”ことなのです」と、面白いアドバイスで締めくくられています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

慢性痛とトリガーポイント

 興味深い内容でしたので、引き続き『ためしてガッテン』を参考にします。3月4日(水)の放送は、慢性痛がテーマでした。トリガーポイントがキーワードのようです。トリガーポイントというのは、押すと痛みがある、パチンコ玉からウズラの卵くらいの大きさまでになるコリコリしたシコリです。肩こりの場合は、腕の付け根や肩甲骨周辺に、腰痛の場合は、背中のまん中や腸骨稜あたりにあることが多いそうです。

 トリガーポイントは、筋肉の慢性的な異状によって、神経から脳へと痛み信号が送り続けられ、興奮状態が治まらなくなることによって、発生します。大きな刺激があったり、慢性化が進んだりすると、トリガーポイントは激しい興奮状態におちいり、過剰な信号を脳へ送ることになります。

 そうなると脳は混乱して、本来の信号の発信場所を間違えてしまい、別の場所に故障があると判断してしまうことになります。別の場所に痛みやコリを感じるようになるため、そこを温めたり、揉んだり手当をしても、痛みは取れません。

 さらに良くないことに、本来の故障箇所でないところにも、神経の働きでしょうか、筋肉の収縮が起きるようになり、新たなトリガーポイントが生まれることがあります。本来の場所にあるものも、派生的にできたものもいずれにしても、トリガーポイントを放置すると、激痛を引き起こし、筋肉を強張らせます。場合によっては骨格が変形することもあるといわれています。

 不勉強のため、これまでトリガーポイントについては、東洋医学でいう「経穴」とほぼ同義のものととらえていましたが、少し意味合いが違っていたようです。『ためしてガッテン』で新しい知見を得ることができました。慢性症状に、より適切な対応ができるよう、これを機に勉強してみることにします。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

口内炎は細菌が傷口で繁殖することが原因

 少し前に口内炎のことを取り上げたとき、健康雑誌を参考にして、原因は定かになっていないと書きましたが、先週2月25日(水)放送の『ためしてガッテン』、口内炎がテーマで、ずばりその原因と治療法が解明されていました。

 口内炎は、基本的に口にできた傷に細菌が繁殖して炎症を起こすことで発症するそうです。魚の骨が刺さったり、誤って口の中を噛んだりしたときに傷ができます。健康なときには、唾液によって口内が洗い流されるため、口内炎ができる前に傷が治るのですが、疲労やストレスが重なると、唾液の量が減って口内炎になりやすくなります。

 また、外傷が原因でない場合もあります。疲労・ストレスそのものが引き金になって、口内の新陳代謝が低下して潰瘍ができることがあります。傷と同じように潰瘍の部分に細菌が繁殖して、口内炎になるということです。

 治療のためにビタミン剤を使うことがありますが、ビタミンB2不足による口内炎は、全体の10~20%程度ということですから、後の80~90%の口内炎には効果はありません。また、ステロイドの塗り薬は炎症を抑える働きがあるので、痛みが強い場合は有効ですが、同時に免疫細胞の働きを抑えるので、細菌を除去することにはならないそうです。

 治療法は、口内で繁殖した細菌を取り除くことにあります。殺菌成分入りの洗口液でクチュクチュとうがいをするのが、一番効果があるようです。日常的な予防としては、歯磨きと合わせて水でうがいすることで十分ではないかと思います。

 私も以前はときどき口内炎になっていたのですが、最近めったにならないので、不思議に思っていましたが、この放送をみて謎が解けました。実は、歯槽膿漏対策のため、かなり長い期間をかけて、しかも丁寧に歯磨き指導を受けました。そして食事のたび歯を磨くようにしていることが、おそらく口内細菌の過剰な繁殖を抑えることになっていると思われます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

歯磨きがインフルエンザ予防に大きな効果

 今週の『ためしてガッテン』は、インフルエンザ最新対策についての緊急生放送でしたが、その中で特に興味深かったのは、ていねいに歯磨きをすることで、インフルエンザの感染を10分の1に抑えることができたという話です。

 これまで、口内細菌が、誤嚥性肺炎、動脈硬化、糖尿病、早産・低体重児出産を引き起こすなどさまざまな悪さをすることは聞いていましたが、インフルエンザの感染に一役買っているとは知りませんでした。

 口内細菌がつくるプロテアーゼという酵素が、喉の粘膜を守っているタンパク質の膜を傷つけて、そこからインフルエンザ・ウイルスが細胞内に侵入するということです。歯磨きは、歯や歯茎の健康を守るということだけでなく、全身の健康を維持するためにも大切なんですね。考えてもみなかったことが、関連しているようです。

 番組では、歯だけでなく、舌の掃除のことも言っていましたが、「うがい」については触れられていなかったように、記憶しています。最近では、うがいは日本だけにある習慣で、インフルエンザの予防としてはさほど効果がないといわれているからでしょうか。でも、うがいもていねいにすれば、口の中を清潔にする一助にはなるかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

白血球中のリンパ球比率と健康状態

 先日病院で、血液検査を行ったところ、検査結果の表に白血球の構成比率が出ていました。リンパ球の比率は22.9%で、基準値18.3~47.5%の内に納まっていましたから、少し低めですが、医学的には問題はない値といえるでしょう。

 ところが、『無血刺絡の臨床』(長田裕著)をみると、あまり健康状態が良いとはいえないようです。長田氏は、臨床経験にもとづいて、白血球中のリンパ球の比率に基づいて次のように分類しています。

  1. 35~41%・・・正常レベル
     理想的な水準。病気があったとしても、深刻なものではなく治りやすい。
  2. 30~34%・・・軽度交感神経緊張
     ストレスが全身に影響を及ぼしかけている状態。活性酸素による組織破壊を食い止める必要がある。
  3. 20%台・・・中等度交感神経緊張
     ストレスの影響が進んだ段階で、高度へ移行する水準。
  4. 10%台・・・高度交感神経緊張
     よく見られるのは18%のレベル。さまざまな交感神経過緊張による症状が現れる水準。
  5. 一桁台・・・危険域交感神経緊張
  6. 41%以上・・・副交感神経優位状態
     過ぎたるは及ばざるが如し、リンパ球比率も高すぎると、病気とはいえないまでも、気道、循環器、消化器、皮膚のほか全身にも症状が現れることがあるようです。

 22.9%では、中等度交感神経緊張状態にあたるようです。そういえば、最近睡眠が十分に取れないなど、必ずしも万全の健康体とはいえない状況です。しかし、改善のために、自分で、痛圧ポイントを刺激するのは、難しいものがありますし、繰り返し行うのは、なお大変です。そうは言っても、しばらく根気強くやってみますかね。

 但し、残念ですが、民間療法には、白血球の比率を分析する手段がありません。婉曲的に、施術によって体調が回復したかどうかでしか、効果の有無を知ることができません。隔靴掻痒です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

やがてインフルエンザは過去の病気になるかも

 昨日のニュースで、様々なタイプのインフルエンザに有効なワクチンが、ついに開発されたことが報道されていました。厚生労働省の研究班によって行なわれたということです。しかし、まだ動物実験で確かめられた段階で、人間に対して安全に使うことができるのは、数年後になる予定ということです。

 これまでのワクチンは、ウイルスの表面の突起のようなタンパク質を抗体が認識して、増殖するのを防ぐ仕組みでした。しかし、この突起が頻繁に変異するため、それに適合したワクチンをそのたびに作らなければなりませんでした。

 新しいワクチンは、よく変わる突起ではなく、変異しにくいウイルス内部のタンパク質を合成して作ったものということで、このワクチンを接種すると、免疫細胞がウイルスに感染した細胞を攻撃することになるということです。どういうメカニズムになっているのか、興味ぶかいですね。

 それにしても、このワクチンが実用化されれば、いずれインフルエンザも根絶して、「昔は何度もインフルエンザという病気の世界的な流行があって、多くの人が亡くなったこともあったげな」などと、話すようになる時代がすぐにくるかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ジストニアの原因は大脳基底核の運動制御機能の不具合

 自然科学研究機構・生理学研究所から、2008年12月17日に「神経難病ジストニアの症状発現のメカニズム解明-ジストニアの新たな治療法開発への道-」というプレスリリースが発表されたので紹介します。

 ジストニアは、体の筋肉が勝手に収縮を起こすため、自分の意思通りに体を動かすことができなくなってしまう神経難病です。脳の中の信号に異常があることは知られていましたが、どのような信号の異常によって意図しない筋肉の収縮がおきるのか、そのメカニズムは分かっていませんでした。

 今回、自然科学研究機構・生理学研究所、総合研究大学院大学・生理科学専攻の知見聡美(ちけん・さとみ)助教、南部篤(なんぶ・あつし)教授のグループは、米国マウントサイナイ医科大のプラニパリ・シャシドハラン博士と共同で、ヒトのジストニアの原因遺伝子を組み込むことによって新たに開発したジストニアのモデルマウスを使い、脳の中の神経細胞の働きをマウスが覚醒した状態で研究しました。

 特に、研究グループは、運動の制御に関わる脳の領域の1つである大脳基底核と呼ばれる部分に注目。その中で生じる信号の異常が原因であることを明らかにしました。本来ならば、大脳基底核からの信号によって不必要な運動が起こらないように抑えられているところを、ジストニアのマウスではその信号が弱まり、異常な筋収縮が起こりやすくなっていたのです。

 南部教授と知見助教は、「今回の発見が、ジストニアで意図しない筋収縮が生じる根本的なメカニズムと思われる。このマウスでの実験をすすめれば、本疾患の新たな治療法開発にもつながる」と話しています。

 これまで、上がり症などと同じような心理的なものとして扱われることが多かったジストニアですが、最近脳の内部に原因があることが突き止められてきていました。それをさらに深く解明して、大脳基底核の作用が弱まり、運動の制御が不十分になっていることが原因であるということが分かったようです。

 ジストニアは、書痙など、症状によっては、仕事に支障をきたす場合もあると聞いています。治療法開発は、まだこれからですが、道筋が見えてきたようです。ところで、パーキンソン病も、大脳基底核の運動制御機能の支障によって起こるといわれていますが、今回明らかにされた、ジストニアの原因である大脳基底核の問題との違いや関連は、どうなんでしょうか。もう少し掘り下げて勉強してみたいですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

冷えを克服するタンパク質を重点にした食餌療法を試す

 昨夜のテレビ番組、いつも必要以上に視聴者を脅かす『最終警告!! たけしの本当は怖い家庭の医学』で、冷え性の分類とその対処法のひとつとして、タンパク質の摂取を重点に置いた食餌療法が紹介されていました。

 これは、安静状態で食物を摂ったとき、その食物を消化・吸収することで起こる代謝亢進と体内での化学反応の結果とで生じる特異動的作用(Specific Dynamic Action)を活用したものです。この作用によって生じたエネルギーは、もっぱら体温保持に利用されます。SDAは、摂取する栄養素によって違います。糖質のみを摂取した場合は、摂取量の約5%、脂質のみの場合は約4%ですが、タンパク質のみの場合が約30%とずば抜けて高くなっています。

 実は最近、寒いせいか夜寝ていると身体が冷え込んできます。そして、夜中にトイレへ何回も行きたくなるので困っていました。寝る前に、熱い飲み物などを摂っても、あまり暖かさが長続きしません。ひょっとしたら、一過性の冷え性の可能性も考えられます。ところが、たまたま昨夜は、番組とはまったく無関係にですが、「すき焼き弁当」を食べることになりました。すると不思議なことに、いつまでも身体が温かいではないですか。朝起きるまで、トイレに行くこともありませんでした。

 タンパク質については、植物性のものも含めるとある程度摂っていたつもりだったのですが、身体に冷えが出るということは、少し足りなかったかもしれません。夜手足が寒いと寝付きにくいですし、トイレに何度も起きると熟睡できません。もう少し多めに動物性タンパク質も含め意識的に摂ってみて、SDAの効果を試してみます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

手・足や体幹のシビレ・麻痺、腰痛などの原因には、脊髄腫瘍の場合もある

 トレーニングジムでよく顔を合わす人が、頸椎にある脊髄腫瘍の切除手術を受けることになりました。良性腫瘍らしいのですが、手がシビレて、感覚がなくなり、ボタンをはめるのにも苦労することがあったそうです。

 腫瘍性の疾患は、カイロプラクティックの禁忌症になっていますので、これまであまり関心を持ってこなかったのですが、その症状を聞いてみると、頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアなどによる神経障害とよく似ています。

 脊髄腫瘍は、脊髄、神経根、硬膜、脊椎などに発生する主に良性の腫瘍で、いわば「できもの」のようなものです。発生頻度は10万人当たり1~2人、脳腫瘍の1/5~1/10程度ということで、比較的少ない疾患のようです。

 良性の場合は、数ヶ月から数年の経過で症状が進行します。一般的に、手足・体幹の感覚障害から始まって、腫瘍の増大にしたがって、手足の麻痺へと、さらに進行すると排尿や排便障害も現れるようです。また、頸部、胸部、腰部のどこの脊髄に発生するかによって症状が異なります。

 但し、肺ガン、乳ガン、前立腺ガン、消化器ガンなど身体の他の場所にできたガンが脊椎などに転移している場合は、悪性といわれており、特に注意が必要です。良性の場合よりも、症状の進行が早くなるそうです。手・足のシビレや腰痛も、侮ることなかれです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

脳は年をとるからではなくて、働かせないから衰える

 年をとるにつれて「体力の衰えだけでなく、脳の働きも衰えてきた」と感じることが多くなります。物わすれがひどくなり、「認知症」が気になる人もいるでしょう。なぜ、年をとると、このような現象が現れるのでしょうか。「加齢によって脳の働きが衰えるから」と考えているならそれは違います。脳は「年をとるから」ではなく、「脳を働かさなくなる」ことで衰えていくのです。
 例えば、仕事をリタイアし、いつも家に居て何から何まで家族に任せていたら、脳はどんどん衰えてしまうでしょう。脳を衰えさせないためには、これまでの人間関係をできるだけ維持し、その中でしっかりと脳を働かせることが大切なのです
。(『きょうの健康 2009年1月号』「活き活き脳で元気に長寿」より)

 これはおそらく、アルツハイマー病や脳梗塞などの病気が原因による認知症のことではなく、いわゆる健康な人の「老衰」による脳の衰えのことを言っているのだと思われます。確かに、使わないことによって、身体の機能は衰えてきます。脳だけでなく、身体機能全体でいえることです。しかも高齢者のみならず、若い人でもそういった現象はおこります。

 ケガや病気のために、長期間ベッドに寝ていると脚が細くなり、場合によっては、歩行が困難になることもあります。宇宙飛行士が長期間ステーションなどの無重力空間に滞在していると、同じような状態になったり、骨密度まで減少したりすると聞いたことがあります。

 そういった身体機能と同じように、脳も使わないと、退化するようです。現役時代に働き詰めだったから老後は気楽に過ごしたいという気持ちは、よく分かりますが、あまりに長い間、緊張を解いてゆったりしすぎると、良くないのかもしれません。この記事では、「積極的に、社会参加することが大切」と締めくくっていますが、ほどほどの刺激を受けることができる人間関係の中にいることが必要なのでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

冷え性の原因と対応

 冷え性には、心臓や血管、甲状腺、自己免疫疾患などの病気が原因になっているものと、特に病気がないのに起こるものに分けられます。「指先が白くなる」、「動悸や息切れがある」、「手足にシビレがある」、「片側の手や足だけが冷えて痛む」などの症状を伴う場合は、病気が潜んでいる疑いがあります。

 そのような症状がない場合が、多く見られる一般的な冷え性です。原因として、第一に、運動不足などで筋肉量が低下している。食事の量が少ない。胃腸が弱いなどによって、産生する熱量が少ないことがあげられます。第二に、動脈硬化、貧血、血液粘度が高いなどの原因で作られた熱をうまく末端に運ぶことができない場合もあります。第三に、血液循環を調節する自律神経の乱れがあります。

 自分でできる対処法として、熱産生を上げるために、朝食をきちんと摂ること。寝る前に暖かい飲み物を飲むこと。腹筋強化運動やスクワットを行ない体幹の筋肉量を増やすこと。そしてウォーキングなどの有酸素運動によって、血液循環を改善することがあげられます。

 また、自律神経の内、緊張状態を保つ交感神経が亢進すると、末梢血管を収縮させ、手足を冷えさせてしまいます。これに対して、副交感神経はリラックスしたときに働き、抹消血管を拡張させ、手足を暖かくします。そのため、身体をリラックスさせるために、「ぬるめの湯にゆっくり入る」、「足湯をする」、「好きな色や香を楽しむ」、「落ち着く音楽を聴く」などの方法があります。(参考:『きょうの健康』2008年12月号)

 付け加えると、自律神経の調節でもっとも効果的なもののひとつに、「あおぎりカイロプラクティック」の中国整体の手法のひとつとして行なっている、神経分布にそった刺激点を強めに圧す痛圧点法があります。交感神経の興奮が抑えられて、身体がリラックスします。さらに不眠の改善にも、効果があるようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

インフルエンザ 症状とウイルスの特徴

 風邪は、発熱しても38℃を超えることはあまりなく、のどの痛み、セキ、鼻汁が出るなどの症状があるもののほとんど重症化するはありません。これに対して、インフルエンザは、38℃以上の発熱があり、発症後1~3日間は関節痛、筋肉痛、頭痛など全身に激しい症状が現れます。それが治まった3日目以降に、のどの痛み、セキ、鼻汁などの症状が出るようになります。

 インフルエンザのウイルスには、A型、B型、C型の3つのタイプがあります。C型は、症状が軽く、感染しても大きな流行にはならないといわれています。流行するのはA型とB型で、中でもA型のほうが、重症化しやすく、大流行しやすいらしい。A型は、香港型・ソ連型などさらに細かいタイプに分かれています。

 A型ウイルスは、表面にある突起、ノイラミニダーゼ(N)とヘマグルチニン(H)の組み合わせによってタイプが決まります。ノイラミニダーゼにはN1~9までの9種類、ヘマグルチニンにはH1~16までの16種類もあります。

 例年流行しているインフルエンザは、H1とH3の鳥インフルエンザが変位したもので、このタイプのインフルエンザには、免疫をもっている人が多い。ところが、それ以外のH2、H4~16までの突起をもったウイルスが出現すると、まったく免疫がないため、新型インフルエンザとして世界的な流行を引き起こすことになります。

 よくニュースで、「鳥インフルエンザのH何とか、N何とか」と言っているのはこのことです。現在、新型インフルエンザウイルスになる可能性が高いと言われているのは、鳥インフルエンザの「H(ヘマグルチニン)5 N(ノイラミニダーゼ)1」です。また、よく話題になるタミフルという薬は、ノイラミニダーゼの働きを阻害してインフルエンザウイルスが他の細胞へ広がるのを抑えます。(参考:『きょうの健康』2008年12月号)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

口臭は胃の病気とは関係なく、口の中に原因があることがほとんど

 口臭が強い人は、胃の調子が悪いのではないかと思っていましたが、新聞の健康欄によると、それは誤った情報で、胃の上部は括約筋で締められているため、ゲップ以外に胃の中の空気が外に出ることはなく、匂いが逆流するということはないそうです。それよりも、口の中に原因があることがほとんどらしい。

 口臭には、生理的口臭と病的口臭があります。生理的口臭は、カレーやニンニクなど強い匂いの食品を食べたときに、誰にでも起こるものです。結構長時間匂いが残ることがありますが、一時的なものですから、口を洗う消臭剤などを使うと匂いを消す効果があります。

 これに対して病的口臭は、歯周病、舌苔、唾液量の減少、不衛生な義歯、進行した虫歯など90%以上が口の中に原因があるといわれています。これは、発生源となっている病気や原因に対処しないと、いくら消臭剤を使ってもすぐ元にもどってしまいます。

 生理的口臭は、自分でも分かることが多いのですが、病的口臭になると日常的に匂いを発しているため、嗅覚が順応して、自分では分からなくなるそうです。匂いの原因は、食べ物が腐ったときのような匂いを発する揮発性硫黄化合物といわれています。

 口臭を取り上げているサイトで、紙コップに自分の息を吹き込んで、後から匂いを嗅いでみるチェック法が紹介されていましたが、順応した鼻でも分かるかどうか。他の人から、率直な感想を聞かせてもらった方が良いような気もしますが・・・。気になる場合は試してみますか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アレルギー性喘息を引き起こすNKT細胞

 アレルギー性喘息は、花粉、ダニ、ハウスダストなどのアレルギー物質、風邪ウイルス、タバコの匂い・香水の香りなど外界からの刺激が原因で、気道が過敏になって発症すると言われています。しかし、これまで発症の具体的なメカニズムは明らかになっていませんでしたが、それを理化学研究所の免疫制御研究グループが突き止めました。

 マウスを使った実験を行ない、原因細胞が、細胞間のコミュニケーション機能をもつインターロイキン-17レセプターB(IL-17RB)という受容体を特異的に発現するナチュラルキラーT細胞の一部であることを発見しました。さらに、マウスにIL-17RB抗体を投与すると、アレルギー性気道炎症の発症を抑制できるということも分かったそうです。

 将来、人間に適用していけば、抗体治療を行なうことで、アレルギー喘息を克服する可能性が開けてきます。日本では、アレルギー性喘息の患者数は約300万人、毎年の死者数は3000人に達するといわれる国民的な疾患ということですから、大いに期待したいところです。

 研究の方法やデータなど詳しく知りたい場合は、理化学研究所のプレスリリースをご覧ください。素人向けの分かりやすい解説です。http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2008/081117/detail.html

 『無血刺絡の臨床』(長田裕著)によると、手の合谷穴を刺激することで、気管支喘息の発作が治まった例が紹介されています。詳細なメカニズムはわかりませんが、副交感神経を活性化することで、白血球の構成を変化させるという点では、共通部分があるかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

中性脂肪を燃焼する褐色脂肪細胞形成にかかわるタンパク質の発見

 『Newton Press Web』のサイエンスニュース(2008.11.14.更新)に、『nature 2008年8月21日号』から抜粋した「脂肪の種類の決まり方 エネルギーを消費する褐色脂肪細胞をつくる機構が明らかになった」という記事が掲載されています。

 哺乳類は、脂肪を蓄積する「白色脂肪細胞」と、エネルギーを消費する「褐色脂肪細胞」の2種類の脂肪をもっている。これまで、2種類の脂肪細胞がどのような機構で形成されていくのか、よく分かっていなかった。
 アメリカ、ハーバード医科大学のツェン博士らは、マウスを使った実験を行ない、骨形成タンパク質(BMP)の一つである「BMP7」が、褐色脂肪細胞の形成を促進することを明らかにした。BMP7は、脂肪細胞の元となる細胞に、褐色脂肪細胞に変化するようはたらきかけているという。遺伝子操作によってBMP7をつくれなくしたマウスは、褐色脂肪細胞が非常に少なかった。逆にBMP7を多くつくれるようにしたマウスは褐色脂肪細胞がふえ、エネルギー消費の増加や体重増加の抑制がみられた。
 BMP7は褐色脂肪細胞の形成に重要な役割をもっており、この機構を利用することで、肥満治療の新しい方法がみつかる可能性がある、と博士らはのべている。

 褐色脂肪細胞は、肩甲骨のまわり、脇の下、頚動脈や腎臓のまわりなどに存在しますが、その量は、すべての脂肪細胞の1%以下と言われています。中性脂肪を燃やして体温が下がらないようにするため、幼児期には約100g存在します。しかし、成長するにしたがって減り、成人すると約40gになるそうですから、成長期をすぎた人の基礎代謝に占める割合はあまり多くないようです。

 ハーバード医科大学の研究は、まだ、マウスの実験段階にあって、褐色細胞の形成にBMP7が関わっていることを明らかにしただけですから、人体に応用できるかどうかは、未知数でしょう。しかも、褐色細胞の減少は自然の摂理ですから、人工的に増やしても健康への影響はないのか、よく検討する必要がありそうです。BMP7が活用できたとしても、一般的なダイエットにではなく、肥満治療に限定されるかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

糖尿病の運動療法にも、有酸素運動が適している

 糖尿病に対する運動療法は、日本人の糖尿病患者の95%を占めていると言われている2型糖尿病に有効です。2型糖尿病は、遺伝的要因に加えて、運動不足、食べすぎ、肥満、ストレスなど生活習慣によって、インスリンの分泌量が少なくなったり、働きが悪くなったりして現れます。

 糖尿病になると、インスリンが出す指令がインスリン受容体にうまく伝わらなくなります。そうすると細胞の表面に、ブドウ糖を取り込むたんぱく質(GLUT4)が出てこれなくなって、細胞内に取り込まれなくなります。ところが運動による筋肉の収縮が刺激となり、GLUT4がたくさん出てきて、血糖の取り込みが多くなるのです。

 運動によってインスリンの働きが良くなるのは、運動した筋肉に限られるので、できるだけ全身を動かす運動が適しています。さらに、ブドウ糖や脂肪を燃やして肥満を解消するためにも、酸素を十分に取り入れるウォーキング、ジョギング、水泳などの有酸素全身運動が良いと言われています。

 但し、糖尿病の運動療法には少し厳しい条件があって、血糖値がピークになる食後1時間後くらいに運動を開始すること。運動療法の効果が約48時間継続するため、1日おきの間隔、あるいは週3日程度行なうことがのぞましいということです。

 そして、血糖250mg/dl以上、または尿中ケトンが陽性などの血糖のコントロールが悪い場合、眼底出血がある場合、腎機能の低下がある場合などは、運動療法を行なうことで急性の合併症を引き起こすこともあるので、やはり、まず医師に相談して、はじめた方が良いようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

高血圧・高脂血症の改善に適した運動療法

 トレーニング仲間に、高血圧と高脂血症に悩んでいる人がいるので、運動療法について考えてみました。とにかく運動しさえすれば良いと言うものではなく、最も効果が出るような運動方法があるようです。また、残念ですが、必ずしもすべての対象者に、運動療法の効果があるということではないらしい。

 高血圧は、『高血圧治療ガイドライン2004』で、最高血圧140mmHg/最低血圧90mmHg以上とされています。それより低くても、最高血圧130~139mmHg/最低血圧85~89mmHgは、正常高値血圧として、要注意となっています。

 高血圧対策として運動療法が適しているのは、最高血圧160mmHg未満/最低血圧110mmHg未満の比較的軽度の人になり、あまり高すぎる人には適さないようです。降圧剤を服用している人もできると言われていますが、いずれにしても実施前に、医師による検査が必要です。

 高脂血症は、総コレステロールが240以上、中性脂肪が150以上、LDL-コレステロールが160以上、HDL-コレステロールが40未満のいずれかになった場合に、診断されます。運動療法は、脳梗塞や心筋梗塞など動脈硬化が引き起こす疾患の危険性がなく、運動しても問題がないという医師の判断にもとづいて行います。

 高血圧、高脂血症いずれも、ウォーキング、ジョギング、水中歩行など、少し汗ばむ程度の軽いゆったりとした有酸素運動が適しています。これを1日30分以上、隔日かできれば毎日行なうことが望ましいと言われています。運動によって、心臓や肺の機能が向上して、血液循環が良くなり、身体の各部の機能が鍛えられて血圧が下がってきます。同じく血行の促進によって、中性脂肪や悪玉コレステロールの分解も活発になります。

 但し、効果が現れるためには、3ヵ月程度の期間持続することが必要ですし、やめると元に戻ります。また、運動といっても、トレーニングマシーンの使用や短距離走、バスケットボールやバレーボールなどの無酸素運動をともなう激しい運動は、体内に大量の活性酸素を作り出すことになるので、特に高齢の方は避けた方が良いようです。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

マイコプラズマ肺炎って何だろう?

 マイコプラズマ これまで名前は聞いたことはありますが、どんなものか良く知りませんでした。肺炎とも結びついていませんでした。プラズマと聞くと、何か別の物理的現象を想像してしまうくらい、ほとんど無知といってもよい状態でしたので、これを機に調べてみました。

 マイコプラズマ肺炎は、比較的若い人の間で流行します。1歳までに40%、5歳までに65%、大人になるまでに97%が感染するといいますから、知らぬ間に患っていたかもしれません。免疫は一生続くわけではなく、何回も感染を繰り返すことがあるそうですが、大人の再発は少ないらしい。

 症状は、はじめは発熱や頭痛をともなった不快感が続き、咳も乾いた状態から痰まじりの湿ったものに変わり、ひどくなります。発熱などの症状が消えた後も咳が4週間程度続きます。個人差があり、2~3日で治る人もあれば、1ヶ月以上かかる場合も。

 病原は、マイコプラズマ・ニューモニアという微生物です。細胞壁がないめ、ペニシリンのような細菌の細胞壁の合成を妨げる抗生物質は効きません。しかし、ウイルスのように他の生物の細胞を借りて増殖するのではなく、自力で増殖することから、ウイルスと細菌の中間でウイルスに近いところに位置する微生物と考えられています。

 予防法としては、横浜市衛生研究所のホームページによると、人ごみを避けること。鼻をほじくるときは、手を洗ってから。鼻をほじくるより、かんだ方が良い。鼻をかんだティッシューは自分で始末する。マイコプラズマ肺炎の患者と同じ部屋で寝ないこと。他の人に向けて咳をしないことなどをあげています。

 マイコプラズマ肺炎を含め感染性の病気は、民間療法では禁忌症とされています。残念ながら、「あおぎりカイロプラクテッィック」でも手に負えませんので、悪しからずご了承ください。病院での受診をおすすめします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

就寝時からひどい咳が続いて眠れないわが子

 この3日間ほど、就寝時になると子どもが咳をし始め、夜中から明け方にかけて、苦しそうに咳き込んでいます。眠れないようです。以前から小児喘息と診断されていて、症状が出たり引っ込んだりしていましたが、この度は、風邪を引いたことが引き金になったらしく、熱も高く、これまでにない強い咳が続きます。

 これまでは、さほどの呼吸困難も伴わず、乾性の空咳が続く状態でしたから、おそらく基本的には咳喘息だと思います。ところが、どうもこの度は様子が違います。息がしにくいらしい。咳も、続けてしていると乾性から、痰まじりの湿性へと変化しているようです。風邪が気道に炎症を起こしたのではないかと思われます。

 すでに小児科を受診して、治療を受けていますが、なかなか短期間にスッキリ治りません。夜中に咳き込むときには、頚後部に拿法をしてみます。すると、しばらくは咳が止まりますが、少し時間を置くとまたぶり返すようで、残念ながら根本的な改善にはならないようです。

 それにしても、小児喘息は、成長とともに大部分が改善するということですから、治療を続けながら、喘息と気長に付き合って行くしかないようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

喫煙は生活の質も低下させる

 フィンランドのヘルシンキ大学の研究報告「喫煙は老化を早めるとともに生活の質も低下させる」という恐ろしい記事が、『ヘルスデージャパン』(2008.10.27)に掲載されています。

 1919~1934年に生まれた男性1658人を対象に、26年間の追跡調査を実施しました。

 その結果、タバコをまったく吸わない男性の寿命は、へービースモーカー(1日20本以上吸う人)に比べて平均10年長かった。QOL(生活の質)も、非喫煙者の方が10歳程度高く、身体機能や全身の健康状態、活力、身体の疼痛に、有意差が認められたということが明らかされています。

 タバコを吸って咳き込みながら、「早死にしてもええんじゃ」と言うヘビースモーカーを目にしたことがありますが、やはりそれだけではすまないようです。以前にも確か、喫煙で脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まることを、紹介したことがあったように記憶していますが、それだけでなく健康面でのQOLも低下するようです。

 この研究を行なったストランドバーグ博士によると、タバコは最初から吸わないのが最も良く、吸ったとしても、禁煙は早ければ早いほど良い。中年期以降の禁煙は、死亡リスクやQOLの低下を完全に回復させることは難しいが、喫煙し続けるより有益だということです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

都会で生活する人の方がよく歩く

 都会で生活していると、街中での移動は、自家用車では交通渋滞に巻き込まれるため電車やバスなど公共交通機関を利用することで、駅や停留所までの道のりを歩くことが多くなります。それにくらべて地方での暮らしは、戸口から戸口まで自家用車を利用することが多くなり、運動量が減るようです。

 今日28日に政府が閣議決定した『2008年版 食育白書』に、面白い資料がありました。

 日常生活での運動量の目安となる歩行数が男女とも多い県は、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、大阪府、兵庫県。そして、肥満者の割合が男女とも少ない県は、東京都、神奈川県、岐阜県、静岡県、大阪府ということです。

 歩くことが日常的な身体活動の中心と考えられますので、歩行数とが多い県に肥満者の少ない県がだいたい対応しているようです。都市部がある都道府県にも農村地域はありますから、多少のズレはあると思いますが、大雑把な傾向はつかめるのではないでしょうか。

 都会から地方へUターンする機会などもあって、ずいぶん前から感じていたことですが、都会では歩くことが多いのに比べ、地方では考える以上に少ない。田舎のほうが体力を使っているようなイメージがありますが、実際はそうではないですね。健康を維持するためには、地方ほど意識的な努力が必要なようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

小児期の体罰は脳に発達障害をもたらす

 『asahi.com』10月24日付「医療・健康」のページに、「長期体罰の子、脳が萎縮 熊本大准教授が共同研究」という記事がありました。

 「子どものころ長期にわたり強い体罰を受けた人は、受けていない人より脳の前頭葉の一部が最大で約19%縮んでいるという研究結果を、熊本大大学院医学薬学研究部の友田明美准教授(小児発達社会学)が米ハーバード大医学部との共同研究でまとめた」

 アメリカで行なわれたこの研究では、体罰を受けた人男女23人は、受けずに育った同年代の人と比べると、「感情や意欲の動きにかかわる前頭前野内側部が平均19.1%、集中力や注意力にかかわる前帯状回が16.9%、認知機能にかかわる前頭前野背外側部が14.5%小さかった」そうです。

 研究対象者の体罰の内容は、「4~15歳のころ平手打ちされたり、むちで尻をたたかれたりするなどの体罰を年12回以上、3年以上にわたって受けた」ということです。そういった体罰による過度のストレスが、脳の前頭葉の発達を止めたと考えられています。

 23人対象のアメリカでの研究を、日本で普遍化して良いのかどうかよく分かりません。しかし、以前から、小児期の行き過ぎた体罰が、行為障害や抑うつなどの精神症状を引き起こすことは認められており、今回の研究は実際に脳の発達障害が引き起こされていることを証明したようです。

 過度のストレスが原因ということになると、脳の発達に悪影響を与えるのは、必ずしも体罰に限らないかもしれません。今回の研究では明らかにされていないようですが、ひょっとすると激しい言葉による制裁も、同じくらい影響を与えるという可能性も考えられそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

スポーツ心臓は競技能力を高める健康的変化

 スポーツ心臓は、安静にしたときに心臓の肥大と脈拍が少なくなる徐脈がみられる状態をいいます。心臓に溜められる血液の量が多くなるため、運動時には脈拍が増加して、血液が全身に押し出され、酸素供給量を増やして、競技能力を高めることになります。

 1960年代までは、病的な変化ではないかとの見方もありましたが、70年代には、心エコーなど検査方法が進歩して、健康的な変化であることに見解が統一されたようです。脈拍数の低下が特徴で、一般の人は60~70回/分、スポーツ選手は60回/分以下、あるいは40~50回/分と言われています。

 スポーツ心臓には、高校生以上、耐久競技選手に多い、数年以上のトレーニング継続などが成立条件として挙げられています。さらに、トレーニングを止めて一年以内に、もとの状態の戻ることが特徴ということです。ですから、若いころスポーツをしていたから、心臓が大きいということにはならないそうで、その場合は、心臓に何らかの病気があることが疑われるようです。

 実は、私も健康診断で、徐脈を指摘されることがよくあります。改めて測ってみると52~55回/分でした。「スポーツをしています」と担当医に説明すると、納得してもらえます。やっているのは、耐久競技といわれるほどの運動ではなく、せいぜい10~30分程度の有酸素運動をしているだけなのですが、それでもある程度、心肺機能は鍛えられるようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

リバウンドは基礎代謝の低下で起こる

 ダイエットをしていると、一旦減少した体重がもとに戻ってしまうリバウンドという現象が起こることがあります。このリバウンド、単に体重が戻るだけはなくて、ダイエットする前よりも、脂肪が増えてしまうことになるようです。

 気をつけなければならないのは、ダイエットとリバウンドを繰り返すと、「ウェイトサイクリング」という悪循環に陥り、脂肪が増えて病気になりやすい体質になることです。

 ダイエットは、基本的に摂取エネルギーより、消費エネルギーを大きくすることが原則ですが、だからと言って、摂取エネルギーを減らすだけでは良くないようです。特に急激に体重が減るほど摂取エネルギーを減らすと、体内から脂肪だけでなく、筋肉組織も減ってしまいます。

 筋肉は臓器とともに、基礎代謝を担う重要な役割を果たしています。基礎代謝は、人間の消費エネルギーの3分の2を占めており、休眠中も代謝されています。それが、急激な食事制限によるダイエットを行なうと、筋肉が落ちて、基礎代謝量が小さくなり、消費エネルギーが減って、逆に摂取エネルギーの方が上まわるようになり、リバウンドすることになります。

 ポイントは、欲求不満をためない程度の緩やかな摂取エネルギーの制限と、消費エネルギーを増やすとともに筋肉量を維持・発展させる運動を組み合わせることです。運動をすると、筋肉が大きくなるのではと考える方もあるようですが、その心配はご無用です。筋肉は脂肪細胞ほど、速く大きく発達しません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

当てにしても良いのだろうか・・・採取にちょっと苦労する便潜血の検査

 15日に健康診断を受ける予定です。そのため、少し早いのですが、不測の事態に備えて、安全・安心のために、すでに便潜血検査用のサンプルを採取しています。

 これまで、何回もやっていますが、いつも難しい。最近は西洋式トイレが多くて、便を固定しにくいこともありますし、満遍なく表面を採取器のブラシでなでるというのも簡単ではない。毎回これで、本当にチェックできるのだろうかと思うほどです。しかも、室温で放置しておくと1日で、便ヘモグロビン濃度が低下してしまうらしい。冷蔵庫に入れておかなくては・・・。

 ところが、苦労をして採取しても、この検査は、必ずしも大腸ガンなどの早期発見ということには、役に立たないようです。なぜなら、早期ガンや平坦なガンでは陰性になりやすく、便に血が混じるほど進行し出血しているガンでないと陽性にならないらしい。逆に痔で、陽性になることがあるということです。

 結局、一番確実なのは、大腸内視鏡か注腸エックス線による精密検査ということになります。しかし、大腸ガンの場合は進行したガンでも、手術によって治ることが多いらしく、便潜血の検査も、それなりに意味があるようです。それに、出血性のポリープは、内視鏡で切除したというのをよく耳にすることがあります。但し、進行した大腸ガンの場合は、内視鏡を使った治療は難しくなるそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

健康な人でも感じることが多い「強迫観念」

 強迫性障害という病気があります。強迫観念を感じて、強迫行為を繰り返す神経症です。あくまで「強迫」であって、「脅迫」ではありません。強迫観念とは、特定の事柄に強い不安感や不快感を生じることです。強迫行為とは、その不安を和らげるために行なう儀式的な行為のことです。神経障害ですから薬物療法、行動療法などで、6~7割程度の人は治るそうです。

 症状には、汚れが気になる洗浄強迫、カギや窓の閉め忘れが気になる確認強迫が代表的ですが、その他にも、他人への加害強迫、自分への被害強迫、自殺強迫、ジンクスなどに固執する縁起強迫、物の配列などにこだわる不完全強迫、不用品を溜め込んでしまう保存強迫、不吉な数にこだわる数唱強迫などがあると言われています。

 強迫観念の内容は、健康な人にも見られることです。確かに、カギの確認を何度もしたり、尖ったものに恐怖を感じたり、高いところや狭いところが苦手な人もいます。何かする前には必ずトイレに行かないと気持ちが悪いとか、いつも決まったところに物が置いてないと気が済まないとか、「4」とか「13」とかの数字を嫌ったり、避けたりするとか、往々にしてあります。

 強迫性障害の場合は、これらの強迫観念を強く感じたり、苦痛を感じたりして、それを回避するための強迫行為を繰り返さないと気がすまないようになります。100人に2人の割合で発症するということですから、それほど縁遠い病気とは言えないかもしれません。

 健康な人は、強迫観念をあまり気にしないでいられるというのですが、しかし、「自分は、ひょっとすると境界線上にいるのではないだろうか」と、思い当たる人もあるのではないでしょうか。ただ、強迫性障害の場合、強迫観念と強迫行為がセットになっているというのが、キーポイントでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

注意が必要な足先のシビレ、こむら返り・・・糖尿病神経症の場合も

 糖尿病は、インスリンの分泌に異常あったり、作用が弱かったりして、血液中のブドウ糖が筋肉や脂肪組織に取り込まれにくくなり、血糖値が高い状態が慢性的に続く疾患ですが、日本人では分泌障害のタイプが多いようです。高血糖の状態が続くと、全身の血管が障害されて、合併症を引き起こします。

 太い血管では、動脈硬化が境界型の段階から進行し、脳では脳梗塞、心臓では狭心症、心筋梗塞、手足では閉塞性動脈硬化症につながることがあります。細い血管では、糖尿病を発症して5~10年ほどで、三大合併症と呼ばれる糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害が現れはじめます。

 その内、糖尿病神経症では、自律神経や痛みなどを感じる感覚神経や足を動かす運動神経が障害されます。特に感覚神経や運動神経の障害では、左右の足先のシビレからはじまり、感覚の低下やこむら返り、足の痛みが起こるようになり、さらに進むと壊疽を起こすこともあります。

 糖尿病に罹患している人は、要注意です。糖尿病神経症の検査には、アキレス腱反射検査や振動覚検査などがありますが、足先にシビレや痛みを感じたり、こむら返りを頻繁に起したりするようになった場合は、糖尿病神経症を疑ってみる必要があるようです。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

「大豆製品の摂取と大腸ガンリスクは関連しない」という厚生労働省研究班の報告

 大豆製品には、イソフラボンという成分が含まれていて、大腸ガンの予防に重要な役割を果たしていると実験研究で示されていたようです。しかし、これまでそれを検証する疫学研究は少なくて、欧米やアジア、日本で行なわれた研究でも、その結果は一致していなかったそうです。

 そこで、厚生労働省研究班が45~74歳の男女8万人を対象に、イソフラボンの摂取と大腸ガンの発生を8年間追跡調査。その分析の結果が9月10日に発表されています。

 その結果、男女とも、大豆製品からのイソフラボンの摂取が多いから、少ないからといって、大腸ガン発症のリスク(危険性あるいは安全性)に差は、見られなかったそうです。大腸の直腸や結腸など部位別にも差はなかったとのこと。ただ、男性だけ、近位の結腸ガンのリスクが低下する傾向が、見られたそうです。
 
 但し、この研究は、「大豆製品の摂取と大腸ガンリスクと関連しない」といっているだけで、大豆製品の摂取が健康に無意味であるといっているわけではないことに、注意する必要があります。脂肪の過剰摂取を抑えるなどの「ダイエット」効果はあると思います。
  
 研究班の報告は、「これまでの研究結果を考慮すると、大腸がんの予防には、お酒を飲みすぎないようにし、運動不足や肥満を解消し、禁煙し、加工肉や牛・豚。羊などの肉を食べ過ぎないなど、バランスの良い食生活を送りことが大切です」と最後を締めくくっています。
  
 それにしても、この研究もこれまでのいくつかの研究のうちで、「イソフラボンは、大腸ガン予防に関係しない」という結果のひとつになるのですから、まだ確定した結論ということにはならないのでしょう。科学的な検証というのは、手間隙のかかるものです。ラットの実験や少人数での調査結果が喧伝されることがありますが、安易に信じ込まないようにしなければなりません。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

心房細動とは

 「背中にハリがある」とTさん(男性 60代)が来店されました。胸椎の変位を矯正し、脊柱の多裂筋・回旋筋、脊柱起立筋群を伸展させ、髄節パートを刺激して交感神経の緊張を緩和したところ、「背中が伸ばせるようになった」と背筋を伸ばして帰られました。

 ところで、施術を行なう前、Tさんに症状の特徴や健康状態などをたずねていると、「心房細動の薬を飲んでいる」という話。不整脈の一種だとは思いましたが、「心房細動」については、詳細な知識がなかったので調べてみることにしました。

 正常な心臓では、右心房上部の洞結節から電気信号が毎分50~100回出され、心房から房室結節を通して心室へ伝わり、それぞれが順序よくしっかり収縮して、心臓から無駄なく血液を送り出します。

 それが、心房細動になると、毎分300~600回の電気信号が発生しるようになり、心房が細かく痙攣するように動いて、まとまった収縮や拡張ができなくなり、血液の流れが滞りがちになるそうです。脈がバラバラになってしまう「不整脈」です。加齢によって増加する傾向があり、その他に高血圧、拡張型心筋症、心肥大、飲酒、喫煙、過労、ストレス、睡眠不足などが原因になると言われています。

 一時的な発作性のものと持続性な慢性のものとがありますが、いずれも息切れ、胸の苦しさ、めまいなどの症状を起こしやすくなり、これが続くと心不全を起こす可能性もあるということです。場合によっては、血流の停滞によって血の塊ができて、脳血管をつまらせること(脳梗塞)も。最近では、医療技術の進歩によって、早期発見、早期治療が可能になっているようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「耳垢にも五分の魂」

 耳垢は、耳から出てくる老廃物、文字どおり耳クソと思っていました。確かに、分泌物と毛や死んだ皮膚細胞が混ざったものだそうですが、耳にとっては有益なものらしい。9月4日付けの『ヘルスデージャパン』に、アメリカ耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会から「耳垢は取り除かずそのままにしておくのが最もよい」とする新しいガイドラインが発表されたとの記事が出ています。

 しかし、調べてみるとこれまでにも、「耳垢には、雑菌の繁殖を抑え、皮膚を保護する機能があるため、頻繁に耳垢を取る必要はない。耳掻きをやりすぎると、外耳道炎を起こすおそれがある」とうことが日本では言われてきたようですが、なぜアメリカで改めて、新しいガイドラインとして出されたのでしょうか。

 「頻繁に取る必要はない」というだけではなくて、「耳垢は有益なものであり、自浄作用がある」から、「単に耳垢があるだけなら何もする必要がない」ということを強調するためですかね。研究者によると、綿棒を使って耳垢を掃除することで、分泌がさらに過剰になってしまう恐れがあるとのこと。但し、補聴器を使用しているなど、耳垢の自然な排泄が制限されている人は、年に1~2回専門家による洗浄を行なう必要があると言っています。

 ガイドライン発表の動機は記事だけではよく分かりませんが、アメリカでの耳掻きについての捉え方と、日本の耳鼻科学会や国民の耳掻きに対する常識も違ったり、体質が異なる点などもあるのかもしれません。しかし、頻繁に耳掻きを行なうのは、耳の健康上、あまり良いことではないということは分かりました。これからは、何気なく耳掻きをしたりしないで、耳が痒くてたまらないときだけにします。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

タバコを吸う高血圧症の人が、コーヒーをたくさん飲むと身体に良くない

 先日、「コーヒーをよく飲む人は子宮体ガンになりにくい」という記事を書きましたが、すぐにそのコーヒーの多量摂取への反証とも言いたくなるような、調査結果が発表されました。『日経メデカルオンライン』9月3日に掲載された「喫煙に伴う多量のコーヒー摂取で有害作用 無症状アテローム性動脈硬化の進行に好ましくない影響」という「欧州心臓学会」報告のダイジェストです。

 本態性高血圧の喫煙者の中からコーヒーを1日当たり4杯以上飲む多量摂取者30人と、一日あたり1杯以下(または1週間に7杯以下)の少量摂取者30人を対象に調査したそうです。結果は、外来拡張期血圧、心拍数、BMIなどについては、目立った差は見られなかったようですが、外来収縮期血圧に関しては、多量摂取群で増加したということです。

 オンラインの記事は、専門的な数値が散りばめられており、素人には分かりにくいのですが、高血圧症の喫煙者によるコーヒーの多量摂取は、「顕著な炎症障害と血栓症/線維索溶解性の調節異常に関係していることが分かった」として、「コーヒーの摂り過ぎが無症状性アテローム性動脈硬化の進行に好ましくない影響を与えている」と結論づけています。 

 同じコーヒー摂取に関する問題とはいっても、子宮体ガンに関しては厚生労働省研究班による日本人54,000人が対象の調査ですが、これはギリシアの研究者の発表ですから、対象は外国人で、合計60人と小規模です。そうはいっても、別の疾患にかんする研究ですから、単純に比較することはできませんが、いろいろな角度があるものです。

 注意しなければならないのは、この研究は高血圧症の喫煙者に限定された研究ということですから、そういった疾患や生活習慣のない人には、あまり関係ないのかもしれません。しかし、これも「過ぎたるは、及ばざるが如し」で、適量を過ぎるのは、持病のあるなしにかかわらず、必ずしも健康に良いとは言えないかもしれませんね。コーヒーを飲むときの胸の張り方が、小さくなりそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

コーヒーをよく飲む人は子宮体ガンになりにくい

 厚生労働省研究班が、54,000人を対象に、コーヒーの摂取頻度でグループ分けして、多目的コホート研究を行ない15年間追跡調査。9月1日に、「コーヒーをよく飲む人ほど子宮体がんリスクが低い」という成果が明らかになったことを発表しています。

 コーヒーを飲むのが週2日以下(2日に1杯飲むか飲まないか)のグループの子宮体ガンの発症リスクを1とすると、1日1~2杯飲むグループでは0.61、3杯以上飲むグループでは、0.38と低下することが分かったそうです。緑茶については、コーヒーのような作用は見られませんでした。

 子宮体がんとは、子宮の袋状になったところに発生するガンで、入り口にできる子宮頸がんとは区別されていています。発症原因は、子宮頸ガンがウイルスの持続感染であるのに対し、インスリンやエストロゲンなどのホルモンが関わっていると考えられているそうです。

 コーヒーを飲むことと子宮体ガンのリスク減少の関連、なぜそうなるのかということについては、まだ、ハッキリしていないようですが、コーヒーをよく飲む人ほど糖尿病の発症リスクが低いという疫学研究の結果が示されていることから、コーヒーがインスリンの分泌に影響を与えているのではないかと推測されているようです。

 これまで1日に何杯もコーヒーを飲むと、胃や腸など内臓を中心に、身体にあまり良くない影響があるようなイメージを持っていましたが、必ずしもそうではないようですね。子宮体ガンには無縁な身体ですが、これからは胸を張って飲むことにします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

相談者の突発性難聴は、脳脊髄液減少症が原因かも

 「突発性難聴の改善のため、昨年末あるところでカイロプラクティックの施術を受けたが、それ以来、首を動かすとポキポキ音がして痛いし、口のまわりの筋肉にも痛みが出たりして、むち打ち症のような症状が続いている。カイロの矯正が原因とはいえないだろうか」と、女性の方から問い合わせの電話がありました。

 現在のカイロプラクティック業界は、基本的な考え方の上では、創始者パーマー以来、だいたい共通したものをもっています。しかし、手技については、様々な系統に分かれており、整体やリハビリなどの技術も複合したものを用いるところもありますので、いわば多種多様な形態があるといっても良いでしょう。

 ただ、頸椎の矯正に関しては、厚生省(現在の厚生労働省)が、都道府県衛生担当部あてに、「頚椎に対する急激な回旋運動を加えるスラスト法は、患者の身体に損傷を与える危険が大きいため」、「禁止する必要がある」という通知を17年前に出しています。ただ、法律ではありませんので、どの程度徹底しているのかさだかではありません。

 話によると、その女性が行ったカイロ院では、上部頸椎の矯正ということで、左右に首をまわして、ボキボキと大きな音をさせたそうですが、どのような体型の方に、どういう変位があって、どのくらいの圧を加えて、どういう施術をしたかということが分かりませんので、なんともいえません。しかし、その後受けたエックス線やMRI検査では、頸部の骨や関節に異常は認められないと診断がでているとのことですので、矯正が原因とはいえないのではないかとも考えられます。

 それより、相談者の「むち打ち」のような症状が続いているということから推測すると、以前記事で取り上げたこともある「脳脊髄液減少症」(http://aogiri.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_f256.html)の可能性も考えられます。「脳脊髄液減少症」の症状は、いろいろな不定愁訴がありますが、頸部痛、聴覚に関係する脳神経症状、顔面痛などの三叉神経障害などが現れることもあります。

 出発点の突発性難聴の症状のところから、すでに脳脊髄液減少症が原因となっていたかもしれません。相談者の方には、脳脊髄液減少症のことをHPなどで少し情報を仕入れたうえで、専門医に相談してみるようアドバイス。その後、さらに調べてみると、専門は脳外科で、検査は脳MRI、脊髄液の洩れそのものを調べるのはRI脳槽シンチグラムであるということが分かりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

補完代替医療を試すアメリカのがん患者

  asahi.com8月15日付の医療・健康コーナーに、「米のがん患者4~6割、祈祷・気功・サプリなど試す」という記事がありました。アメリカがん協会の4000人を超える患者への調査結果についての報告です。

 祈り・霊的体験を試した人が61%。気功などのリラクゼーション、宗教的癒し、サプリメントの経験者が40%と記し、「科学的根拠の明確でないものも多い補完代替医療の広がりが、改めて浮き彫りになった」と結論づけています。記事では、そのことの是非については触れていません。

 おそらくこれらの「補完代替医療」には、プラセボ効果が働いているのではないかと思われます。薬ではありませんが、主に自己暗示による心理的な影響で、がんの原因となるストレスが軽減され、自律神経とリンパ球のバランスが回復して、自然治癒力を高める結果になるのではないかと考えられます。

 「溺れるものは藁にもすがる」と、祈りや霊的体験、宗教的癒し、気功などの治癒効果を信じがたいという人もあるでしょう。しかし、がん細胞を消滅させる科学的根拠が証明されていないからということで、特に身体に有害なものでないかぎり、否定してしまうことは難しいのではないでしょうか。

 できれば、それら「補完代替医療」を試した患者さんに、どの程度治癒効果があったのか、追跡調査してみて欲しいものです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

魚好きの日本人 毎日食べてますか?

 日本人は、「長い期間ほぼ毎日魚(100g)を摂取している」ため、「白人ないし日系アメリカ人にくらべて血管のプラーク発生が極めて少なく、冠動脈性心疾患(CHD)の発生率も低い」という見解を、アメリカ・ピッツバーグ大学公衆衛生大学院疫学部が報告したそうです(参考:『ヘルスディジャパン』 2008.8.7)。

 また、サウスダコタ大学サンフォード研究所でも、「魚類の摂取が日本人の健康を維持する重要な因子である」、「魚油を多く摂取するとともに、飽和脂肪酸を控えることが心疾患リスクを下げるのに最良の方法」と、イヌイットの例も出して述べているそうです。

 確かに、魚は余分な脂肪はありませんし、肉類とは脂肪そのものの質も違うようで、健康には良いことは間違いないようですね。しかし、日本人は、最近でも毎日魚を食べてますかね。私など、一日一食も食べない日も、多いような気がしますが。

 魚の調理に結構手間がかかりますし、骨があって食べにくいし、食べ残しの処理も面倒と来てます。それは辛抱するにしても、安い大衆魚もありますが、食べられる量を比べると、何となく肉類より高いような気がします。さらに最近では、漁船の燃料費高騰で、ますます「高嶺の花」になりそうな気配ですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

夏にガブ飲みするなら、麦茶か玄米茶の方が良いかも

 アイスティーが腎結石に良くないのなら、熱い紅茶や緑茶、烏龍茶はどうなるのか。調べてみると、どうも茶葉そのものに、シュウ酸が1%程度含まれているらしい。しかも、水溶性シュウ酸のため、湯に浸すと大部分が溶け出してくるとのこと。それなら、アイスティーに限ったことではなく、お茶葉を原料にした飲料を、がぶがぶ水のように飲むのは、あまり好ましいとは言えないようです。

 昨日の「アイスティー云々」記事のネタ元は、アメリカの専門家による発表です。腎結石は腎臓だけでなく、尿管内にもできる結晶で、アメリカ人の10%に認められ、男性は女性の4倍。しかも40歳以降に、発症確率が急増するそうです。これまで日本では、あまりお茶との問題を聞いたことはありませんでしたが、茶葉を使わないハーブティーなどの製造元は、以前から、お茶と尿路結石の関連を指摘していたようです。

 シュウ酸含有率食品トップ5は、食品100gあたりで、ほうれん草770mg、ココア623mg、バナナ500mg、レタス330mg、サツマイモ240mgです。そして紅茶は72mg、緑茶は60mgだそうです。食品によって調理法も違いますし、実際に摂取する方法も量も違いますから、100gで単純に比較するわけにはいきませんが、冷たくしたお茶なら、結構飲むかもしれません。

 シュウ酸を含む緑茶・紅茶・烏龍茶など、一般にいわれる茶葉は、ツバキ科らしい。ですから、茶葉以外のものを原料にした、麦茶・玄米茶やそば茶などは、大丈夫だそうです。緑茶・紅茶・烏龍茶は、その他の面では健康にも良いところがあるようなので、香と味をたしなむ程度にして、夏にがぶがぶ飲むなら、麦茶や玄米茶の方がいいかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アイスティーが腎結石リスクを高める? じゃぁ熱い紅茶や緑茶・烏龍茶は?

 8月4日掲載の『ヘルスデージャパン』で、「アイスティーは40歳以上の男性の腎結石リスクを高める」という、アメリカ・ロヨラ大学シカゴストリッチ医学校の専門家の発言を、紹介しています。

 アイスティーには、腎結石を形成する主要な化学物質であるシュウ酸が高濃度に含まれているため、腎結石ができやすい人にとっては、間違いなく最悪の飲み物のひとつであると述べているそうです。

 それに対して、レモンには、腎結石の成長を阻止するクエン酸が高濃度に含まれているので、レモン水やレモネードが、腎結石のできやすい人には良いらしい。

 シュウ酸が、ほうれん草に多く含まれていることは、よく知られていましす。そのために一般には、調理をするときに、さっと下茹してシュウ酸を落とします。発言では、ほうれん草の他に、チョコレート、ナッツ、ダイオウ(大黄)などにも、シュウ酸が多いので避けたほうが良いと言っています。

 しかし問題は、アイスティーの何に、シュウ酸が多く含まれているのか、述べられていないことです。それでは、熱い紅茶ではどうなのか。同じお茶葉でつくる緑茶や烏龍茶ではどうなのか、そのあたりが明確にされていません。

 まぁ、いずれにしても、記事では、アメリカで水代わりのように飲んでいるアイスティーのことを言っているようで、日本では、それほど神経質になる必要はないかもしれません。でも、日本茶を水代わりに飲む人はいますから、やっぱり、ハッキリして欲しいかも。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

携帯電話が発する電磁波に発癌リスク?

 携帯電話について、未成年が使う場合のソフト面での問題については一致しているようですが、ハード面の電磁波の発生が問題を起こすという点については、かなり以前から論争があるようです。これまで電磁波が精密機器へ影響するということで、病院内での携帯電話の使用は差し控えられていましたが、最近では影響がないとする説が有力であると聞いたこともあります。

 ところが、健康に関する問題に関して、『ヘルスデージャパン』(7月31日)に紹介された記事によると、アメリカ・ピッツバーグ大学ガン研究所の所長が、「携帯電話の使用は癌(脳腫瘍)リスクがあるために制限するように」との警告を発令したそうです。

 その所長は、「科学的に明確な答えを得るまでには時間がかかりすぎるため、自分の身を守るためには、今すぐ行動を取る必要がある」と述べて、携帯電話を頭部に近づけないようスピーカーフォンやワイヤレスヘッドフォンの使用をすすめているそうです。

 確かに長期的な研究が必要なのでしょう。携帯電話が一般的に使われるようになって、まだそんなに時間が経過していませんから、さまざまな研究がなされていますが、まだはっきりしたことは、分からないようです。しかし、少しでもリスクが考えられるのだから、「君子危うきに近寄らず」に超したことはないという判断かもしれません。

 いやそうではなくて、ガン研究所の所長さんですから、そんな素人レベルではなく、ひょっとしたらもっと深い思慮があってのことでしょうか。しかし、常習的な飲酒や喫煙などをはじめとするその他の発癌因子と、携帯電話使用とでは当然罹患する箇所が違うようですが、発癌リスクの危険度という点での違いはどうなのでしょうか。世の中には、携帯電話よりも、もっと制限すべきハイリスクなものが、溢れているようにも思えますが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ピロリ菌を保持する子どもにはアレルギー疾患が少ない

 『ヘルスデージャパン』2008年7月24日掲載の記事によると、アメリカ・ニューヨーク大学の研究で、ピロリ菌と小児喘息・花粉症などのアレルギー疾患との間に逆相関の関係があることを突き止めたということです。

 ヘリコバクター・ピロリ菌は、人の胃に生息し、胃潰瘍を引き起こし、胃癌の原因にもなるのではないかと嫌われ者になっています。人類生存以来、共存してきましたが、20世紀以降、特に第二次大戦後、衛生面の向上や抗生物質の普及によって、ここ数年、保菌者が少なくなって来ているといわれています。

 しかし、それに反して喘息の発症率が増えてきており、今回の研究で、ピロリ菌を保持する子どもの方が、喘息・花粉症・発疹などのアレルギーを持つ割合が少ないことが明らかになったそうです。但し、子どもには良い面があるけど、大人にとっては害になるかもしれないと研究者も言っているので注意が必要です。

 確か日本でも、寄生虫の保持者が少なくなって、免疫とのバランスが崩れることで、アトピーなどのアレルギー疾患が増えているという医学者がいましたが、ピロリ菌でも同じようなことが言えるのかもしれません。

 あまり、無菌、滅菌と清潔さに固執しすぎるのも、問題かもしれませんね。しかし、それでも自分の消化器官や身体の中に寄生虫を飼ったり、将来症状を引き起こすかもしれないピロリ菌を胃に保持したりしておくのも、あまり気持ちの良いことではないように思います。この研究の成果が、今後新しい対策を生み出すキッカケになることを期待したいものです。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

プラセボ効果・・・「鰯の頭も信心から」

 プラセボとは、薬の効果を検証する臨床試験で使われる、新薬と対比するための、薬効成分を含まない「薬剤」のことです。ところが、薬効成分を含まないにもかかわらず、このプラセボを使うことで、患者さんの病状が改善したりすることが、しばしばあるといわれています。

 その原因として、自己暗示による心理的な影響、本来の薬によく似た形状をもつプラセボへの条件反応、自然治癒力の現れなどが考えられています。プラセボ効果は、痛みや不安がある症状で改善率が高く、医師との信頼関係が良好なほど、患者さんの治療意欲が強いほど効果があるそうです(参考:『きょうの健康 2008年8月号』「薬と心身の不思議な関係が垣間見える プラセボ」)。

 19世紀までの薬は、現代医学で使われているものと比べると、有効性が低く、ほとんとプラセボのようなものだったそうです。「鰯の頭も信心から」という諺がありますが、このプラセボ効果というのは、まさにそれですね。これはプラセボだからと、少しでも有効性を疑ってかかると、効果はないようです。あくまでも信じきることが必要です。

 民間療法では、薬はもちろん使用しませんが、プラセボ効果が症状改善に役割を果たすことがあるといわれています。症状の改善に有効なことですから、大いに活用したいと思います。来店者と施術者との信頼関係を大切にし、改善意欲を強くもっていただくことで、自然治癒力を最大限引き出すことができるようにしたいものです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

マジカルアイ 平行法で見るのにはコツが必要

 前から家にあった「マジカルアイ」を引っ張り出して、眺めています。絵ですから、二次元の平面なのですが、見方によって立体的に、しかも平面では見えなかったものまで見えるようになるから面白い。

 絵を見るのに交差法と平行法があります。交差法で見ると、絵が引っ込んで、凹面に見えます。これに反して、平行法で見ると、絵が飛び出して、凸面に見えるのです。さらに、それだけではなくて、平行法で見ると、隠された意外な部分が見えてきます。

 交差法は両目を中央に引き寄せて、絵の前で焦点を合わせる方法で、これは割と簡単です。ところが、平行法というのは、眼の焦点を絵よりも後方に合わせる方法で、これが難しい。以前は、これができなくて、本を投げていましたが、今回再びチャレンジしてみました。一旦眼を絵に近づけて、絵の背後に焦点を合わせるよう両目を拡げるように意識して、眼を離していくと平行法になるようです。

 マジカルアイは、水晶体の調節をする毛様体筋の緊張をゆるめて視力回復に役立つといわれていますが、どうでしょう。特に近視の原因については、眼球そのものの形が原因で網膜上に焦点を結べないことによるとかいわれています。仮性近視や遠視、眼の疲れくらいならいくらか改善できるのかもしれません。

 それよりも、平面では見られない美しい立体図や、隠された文字や模様を眺めることが、愉快です。そんなことをしながら、眼の筋肉の緊張を和らげることができれば幸いです。でも慣れない間は、かえって眼が緊張して疲れてしまいそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

風に飛ばされるチャドクガ幼虫の毒針毛

 よく公園や道端に植えられているサザンカやツバキの樹。6月から9月頃には、孵化したチャドクガの毛虫(幼虫)が群がることがあるそうです。その身体は無数の微細な毒針毛に覆われていて、人が近づいて体温が伝わると抜けやすくなって、弱い風でも一斉に飛び散ります。

 チャドクガの毛虫の毒針毛が刺さると、小さな発疹が現れかゆみが起こります。場合によっては、腫れて痛むことも。刺さった針毛を取り除くのは難しくて、皮膚の角質といっしょに剥がれ落ちるまで、症状が2~3週間続くこともあるそうです。

 以前、Tさん(男性 50代)が背中の痛みで来店されたとき、「公園で子どもと遊んでいて、毛虫にさされた」と、発疹ができた腕を見せていただいたことがありますが、おそらくチャドクガの毛虫にさされた痕だったのでしょう。

 そういえば、小学校の通学路にあるサザンカは、花が終わった春から夏にかけて葉枝を大胆に切り取っています。さっぱりするけど、少しさびしいような気がしていましたが、あれはチャドクガ対策だったんですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

帯状疱疹後神経痛

 帯状疱疹は、水痘帯状疱疹ウイルスによって引き起こされるもので、初回感染時には、水疱瘡(水痘)になります。治癒した後は、ウイルスが脳神経や脊髄神経の神経節に残り、休眠状態となって存続します。

 そのウイルスが何年かたってから、免疫機能が低下したときなどに、原因は明らかになっていませんが、再活性化することがあります。再活性化すると、ウイルスは神経組織を伝って皮膚へ戻り、神経線維に沿って痛みのある水疱瘡に似たビランを生じます。患部は刺激に敏感で、激しい痛みがあります。

 帯状疱疹の発症は、一生に一度といわれていますが、高齢者の場合、神経組織が炎症により変性して、感染した神経が支配する皮膚領域に、帯状疱疹後神経痛を引き起こすことがあります。50歳以上で感染した人の25~50%に、ある程度の慢性的な神経痛がみられると言われています。

 帯状疱疹が発症する神経によって、顔面神経痛、肋間神経痛、坐骨神経痛などの症状が現れます。痛みが連続したり、断続したり、夜間に悪化したり、寒さや暑さで激化したりすることがあるそうです。痛みは1~3ヶ月で治まることがほとんどですが、中には1年から10年以上続く場合もあるということです。

 決め手となる治療法が、確立されていないそうです。神経組織の変性ですから、カイロプラクティックや整体では、改善は難しいようです。ただ、自律神経を調整することで、いくらかでも痛みを和らげることができるかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

身体活動が多いほど死亡リスクが低い

 6月4日に発表された厚生労働省研究班の報告によると、早死に予防の観点から大規模疫学調査を行なったところ、仕事や家事など日常生活の中で身体活動が多い人ほど死亡リスクが低いことが分かったそうです。男性で約3割、女性で約4得割のリスクが低下しました。

 男性と女性とも、スポーツをしているか、仕事をしているか、家事をしているかなど身体活動の種類によらず、生活の中で可能な方法で、動く時間を増やすことが、早死にの予防につながると考えられるということです。

 なぜ身体活動の増加が早死にを予防できるのか。メカニズムははっきり分からないということですが、ガンや循環器疾患との関連では、インスリン抵抗性、脂質、血圧、恒常性機能の改善、また老化、炎症に関連する酸化ストレスの軽減などが推測されています。

 長生きをするためには免疫系の維持が大切ですが、免疫系をコントロールするのは自律神経です。確か、あまりゆったりとし過ぎるのも副交感神経が過剰に優位になって、免疫系のバランスを崩してしまうと聞いたことがあります。ゆったりとしつつも、適度な緊張感をともなって交感神経を活発に動かす時間も必要なようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「魚・野菜・豆類を多く食べる人は心筋梗塞になりにくい」かぁ

 「魚や野菜、豆類を多く食べる人は心筋梗塞になりにくい」――今日のネットニュースに、大阪大学と国立がんセンター研究チームの調査結果が発表されていました。日本国内の大規模調査で確認されたのは、はじめてだそうです。

 葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12の一日あたりの摂取量が多い人ほど、心臓病の危険性が5割以上減っていく傾向が確認されたということです。何やら、動脈硬化を誘発する「ホモシステイン」という物質の生成を抑えるらしい。

 葉酸は野菜や緑茶などに、ビタミンB6は魚やレバー、豆類などに、ビタミンB12は魚などに多く含まれている。日本人は、葉酸やビタミンB12に比べて、B6の摂取量が少ないので、B6を多く含む食品をとることが予防につながると報告しているそうです。 

 特に、B6の摂取に気をつける必要ありですか。自らの食生活を振り返ってみると、レバーは、そう頻繁に食べるものではないですが、豆類はよく取っています。但し、魚の摂取量が少なくなっていますね。それでは、B12が不足しますか? 

 それにしても、水産国日本といいながら、魚は肉とくらべて高いし、調理に手間がかかります。しかし、そうは言っても、健康のためには、安い魚をねらって、意識的に取るようにした方が良いかもしれませんね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

骨折治療の固定による関節の可動域制限の改善

 骨折の治療で、ギプスによる患部の固定が行なわれることがありますが、この固定によって、患部および周辺部でまっすぐ伸ばしたり深く曲げたりすることが困難になる関節硬直(可動域制限)や筋力の低下・衰え(筋萎縮)が進みます。特に高齢者の場合は、若年者に比べて治りが遅いため、筋力、柔軟性、平衡感覚が低下し、日常的な生活活動の質が低下しやすい傾向があります。 

 関節の可動域制限は、筋肉が硬くなることあるいは靭帯や腱が硬くなることが原因といわれています。筋肉の硬化が原因の場合は、関節のストレッチを行なうことが効果的ですが、靭帯や腱が原因の場合は、関節ストレッチは弱めにします。場合によっては、リハビリをはじめる前に手術が必要となることもあります。

 骨折治療中も固定されていない関節は、運動させることができます。硬直や衰えを少しでも小さくするためには、それらの関節を治療中の関節との関係をみながら、動かすようにした方がいいでしょう。

 固定されていた関節もギプスを外すようになると、動かすことができますが、はじめはあまり強く動かさないよう注意します。まず、他の人が力を加える受動運動からはじめて、徐々に自ら行なう能動運動に進めていく必要があります。

 ストレッチは、可動域の狭くなった関節を痛みを感じるところまで、ゆっくり持続的に動かします。強い力で瞬間的に行なうと、可動域が広がるように思いがちですが、筋肉が瞬間的に痛みに抵抗して緊張するため、あまり効果がないようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

タバコを吸い続けると「早死に」だけでは済まないことも

 タバコが健康に良くないことは、いまや万人の認めるところですが、「やめたくてもやめられない」という人が多い反面、中には知人のように、セキをしながらでもタバコを吸い続けて、「早死にしてもええんじゃ」と居直る人もいます。

 確かに、『厚生労働省研究班の多目的コホート研究』の報告によると、タバコを吸うことで、死亡率が吸わない人に比べて男性で1.6倍、女性で1.9倍に高まるということです。その他の疫学研究をまとめた結果、何らかのガンにかかるリスクは確実で1.5倍、肺ガンでは当然確実で3.6倍、胃ガンでも確実で1.7倍、大腸ガン・乳ガンは可能性あり、肝ガンはおそらく確実とされています。

 それだけなら、まだ「早死に」で済むかもしれませんが、「多目的コホート研究」では、脳卒中リスクについても、男性で1.3倍、女性で2.0倍と報告されています。これは、脳内出血、クモ膜下出血、ラクナ梗塞、大血管梗塞についても言えることだそうです。さらに心筋梗塞などの虚血性心疾患リスクも、男性で2.9倍、女性で3.1倍と高くなっています。糖尿病(2型)も、男性で1.4倍、女性で3.0倍です。

 特に脳梗塞や糖尿病となると、「早死に」では済まない問題になります。場合によっては、身体や脳の機能に後遺症などを背負って生きて行かなければならないこともあります。確かにタバコだけが原因とは言えませんが、その発症リスクを多いに高めているのは間違いないようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

中年男性の「標準体重 BMI=22」が必ずしも良いとは限らない?

 BMIとは、体重を身長(m)の二乗で割った肥満指数のことです。『厚生省研究班の多目的コホート研究』の研究報告によると、これまで一般的に健康の指標である標準体重と言われてきたBMI=22が、必ずしも良いとはいえないようです。

 40~59歳の男女4万人を対象に、1990年時点のBMI算出を起点にして、その後10年間の死亡率を調査したということです。するとBMI23.0~24.9のグループの死亡率を基準として、他のグループの死亡率を見たところ、BMIが最大のグループ(超肥満型)と最小のグループ(超痩せ型)では基準の約2倍になっていました。

 ところが、驚くべきことに、男性では、いわゆる「標準体重」からすこし痩せ型を含む、BMI=19.0~22.9のグループでも高い死亡率の結果が出たそうです。40~59歳までの男性では、太っているよりも痩せ型のほうが死亡率が高い。言い換えれば、小太り気味の方が、長生きできるということです。

 これは2002年1月の研究成果報告ですが、あまりインパクトがなかったのでしょうか。医療機関などでも、いまだに、BMI=22がそのまま基準値として扱われているようです。BMI=22を「標準体重」とするデータは、これまで欧米のものがほとんどだったそうです。人種が違うとDNAも異なりますから、かかりやすい病気の種類、生活習慣も違ってあたりまえです。日本人に合った基準も検討しなおす必要があるのではないでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

侮れない難治性の貧血 不応性貧血

 一般に急速な血圧低下による立ちくらみを脳貧血と呼ぶこともありますが、これは医学的な貧血とは、まったく異なるものです。また、貧血=鉄欠乏性貧血として、鉄分をしっかりとれば大丈夫と考えがちです。しかし、赤血球をつくることが困難なものや、赤血球の寿命が短くなるもの、持病による慢性的出血でおこるものなど、専門医での検査・治療が必要な場合もあるので注意が必要です。

 その中でも難治性の疾患に、不応性貧血ともよばれる骨髄異形成症候群があります。造血幹細胞に異常が生じ、十分な量の血球を作ることができなくなり、血球減少を起こすとともに、血球の形態にも異常がおこる病気です。男性に多く、欧米では高齢者に、アジアでは40~50代での発症が多い傾向があります。

 原因は不明です。ごく一部の小児期の発病を除いて、遺伝性も証明されていません。老化現象や有害物質にさらされることにより、造血幹細胞遺伝子の損傷・蓄積が起こり、異常な幹細胞が出現することで発症するのではないかと考えられています。

 症状には、血球減少によるものに、顔色不良、息切れ、動悸、全身倦怠感、脱力感、疲れやすいなどの貧血症状があります。白血球減少によるものに、抵抗力が低下して肺炎、腸炎、敗血症などの感染症があります。血小板減少によるものには、出血しやすくなる、アザができやすくなる症状があります。また白血球の形成異常で、原因不明の熱が続いたり、関節の腫れなどが起こることもあります。

 現在の段階では、標準的な治療法は確立されていません。若年者には骨髄移植が有効とされています。高齢者には、免疫抑制療法としての化学療法などが効果があるとされ、輸血、抗生物質、血小板輸血などの補助療法も行なわれています。このような全身性の症状には、百会パートと脳パートへの痛圧刺激法が効果があるかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

毎夜咳き込んで眼が覚めたのは、百日咳?

 『日経メディカルオンライン』のメルマガに「百日咳の流行が過去10年で最高水準に」というという記事が紹介されていました。

 「今年の第15週(4月7日~13日)の定点当たり報告数は0.04人と、過去10年の同時期と比べて最も高い水準にある」「都道府県別では、福井県(定点当たり0.32人)、千葉県(0.25人)、広島県(0.14人)が多くなっている」とあります。

 そういえば、今月初旬あたりに、夜中に喉がむず痒くなって咳き込みが続くことが、何日かありました。熱もなければ、頭痛がするでもないのですが、咳で眼が覚めることが時々。その時は、スギ花粉症なものですから、アレルギーで咳が出ることがあるのかもしれないと軽く考えていました。

 百日咳は、予防接種があるくらいですから、相当重い症状が出る病気と思っていました。しかし、大人が罹患した場合はそうでもないらしい。百日咳の典型的な発作性の咳は見られず、しばらく咳が続くもののほとんどの場合そのまま回復する。そのため、気づかないまま大人が、子どもへの感染源になることもあるそうです。

 ただ、咳だけの症状が続くとすべて百日咳というわけではなく、「2週間以上続くしつこい咳の症状を示す人の、2割近くで百日咳菌の関与が明らかになったという研究結果も報告されています」(『nikkei BP net』)というくらいの頻度ですから、すでに完治した今となっては、あれが百日咳だったのかどうか、残念ながら確かめようがありません。でも、広島県在住ですから、可能性はありますね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「脂質異常症」に改名した「高脂血症」

 これまで慣れ親しんでいた「高脂血症」の呼び方が、いつのまにか「脂質異常症」に変わっていました。日本動脈硬化学会が、昨年4月に発表した「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版」で改訂したそうです。知りませんでしたねぇ。

 総コレステロール値を予防や診療の基準にするのをやめて、LDL・HDLコレステロール値を別々に設定しました。呼び方も「高脂血症の診断基準」から「脂質異常の診断基準」に改めたそうです。

 その基準は、高LDLコレステロール血症(LDL:140mg/dL以上)、低HDLコレステロール血症(HDL:40mg/dL未満)、高トリグラセライド血症(トリグラセライド:150mg/dL以上)となっています。

 これまでは、総コレステロール値、LDLコレステロール値、中性脂肪のいずれかが基準より高いか、HDLコレステロール値が基準より低い場合を総称して「高脂血症」と呼んでいました。

 総コレステロール値 220mg/dL以上を「異常」としてきましたが、それでは役割の違うHDLとLDLの区別がつきません。また、HDLコレステロール値が低い場合も「高脂血症」とするのは適当でないとして、「脂質異常症」に変更したということです。

 但し、いくらHDLコレステロール値が高いほど良いといっても、100~120mg/dL以上の場合は、HDLが通常より大きくなってコレステロールを溜め込んでいて、善玉として機能していないのではないかという見解もあるそうですので、注意が必要です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

無酸素運動と痛風の関係

 水分の摂取量が少ない状態で、激しいスポーツをすると、腎臓機能が低下によって、尿酸の排泄量が不足して痛風が発症することもあると、昨日書きましたが不十分だったようです。激しいスポーツが原因のひとつになることは間違いないのですが、どうも筋力トレーニングや全力疾走のような無酸素運動がよくないらしい。

 運動エネルギーの素になるATP(アデノシン3リン酸)は、細胞のミトコンドリアの中に蓄えられているプリン体です。エネルギーとして消費されるとADP(アデノシン2リン酸)に変わります。ATPは、絶対量が少ないため運動を続けるためには、絶えず再合成を続けなければなりません。有酸素運動ですとTCAサイクルによってATPに再合成され、尿酸が増えることはありません。

 ところが無酸素運動を行なった場合、TCAサイクルが働かなくなり、ATPを再合成することができなくなります。ATPは最終的に肝臓で尿酸に分解されてます。同時に無酸素運動で発生する乳酸が腎臓からの尿酸排泄を抑えるということです。普通ならこれらの尿酸も、尿や胆汁として排泄されますが、調整機能に不具合が起こると運動性高尿酸血症という痛風の前駆状態になってしまいます。

 また、アルコール飲料も、ビールがプリン体を多く含むから良くないというだけではないらしい。アルコールは、肝臓でアセトアルデヒドから酢酸を経て、二酸化炭素と水に分解されます。その酢酸の分解のときにも、無酸素運動のときと同じ代謝の仕組みでATPが消費されて尿酸ができるということです。

 これは、ちょっと、気をつける必要がありそうですね。人ごとではないようです。短時間ですが、結構激しい筋肉運動。尿酸値の上昇は、総運動量ではなく運動強度に依存するということです。アルコールの時々少し多量(?)摂取。肉類はそんなに食べませんが、あまり日常的な食べ物でプリン体の多寡は気にしてません。健康のためにしているスポーツが、病気の原因になることもあるのですね。これでは、わがトレーニング仲間が、痛風に罹患してもおかしくない。痛風には体質的な問題もあるそうですが、やっぱり、ほどほどが大切なようです。

 最後にひとつだけ、尿酸には抗酸化作用があって、活性酸素から身体を守るという良い働きもあることを付け加えておきます。そのために腎臓で再吸収されています。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

スポーツは必ずしも痛風予防にならない

 トレーニング仲間のひとりが、痛風で苦しんでいます。その人はウェートトレーニングを行なう筋肉質タイプであるとともに、毎日10kmのランニングという有酸素運動もこなしていて血液循環も良好なはずです。スポーツでは、痛風を予防できないのでしょうか。

 痛風は、血液中の尿酸の排泄がうまくゆかず、針のような結晶となって、急速に足の親指の付け根周辺の結合組織に沈殿して起こる病気です。風がそよいだだけで痛むと言われています。しかも、尿酸は、関節だけではなく内臓の至るところに沈殿し最悪の場合、心筋梗塞、脳血管障害や腎臓の機能障害を引き起こすこともあるそうです。

 尿酸というのは、細胞の核を構成する成分であるプリン体が代謝分解されるときに生じるもので、無色、無味、無臭の結晶です。血液中では、尿酸塩として存在し75%が腎臓でろ過されて排出されます。ところが、糖尿病、高脂血症などによって尿酸が多量につくられる場合や、腎臓や甲状腺の機能低下などによって尿酸の排泄機能が低下した場合に、高尿酸血症という痛風の前駆症状になるそうです。

 スポーツは、確かに血流を促進し、新陳代謝を活性化します。内臓脂肪の蓄積も解消し、防ぐことにもなります。しかし、同じくスポーツをするにしても、水分を制限して激しい運動したりすると、腎臓の機能低下が起こり、一時的に尿酸値が高まる現象がみられているそうです。それだけでなく、普段の高タンパクの食事も影響しています。特にスポーツをする人は、身体をつくるためにタンパク質の摂取を重視する人が多い。

 どうも、スポーツも健康の万能薬ではないようです。そして、食事や飲み物にも気をつけることが大切でしょう。例えば、プリン体の多い魚卵類、貝、肉類、レバーなどを取り過ぎないとか、そしてアルコール類、特にビールを飲み過ぎないとか。スポーツにしても食事にしても、過度になるのは良くないようです。いずれも、ほどほどに、適度にですか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

高校時代のだるさは脂肪肝だったのかも

 高校時代に、肝臓を患ったことがあります。疲れやすくて困りました。昼休みに弁当を食べた後、身体がだるくて、まともに教室のイスに座っていられないほどでした。何とかせにゃならんと、当時住んでいた町の医院に行きましたが、30年以上前の田舎のことですから、たいした検査もせず、定期的に栄養剤を注射してもらってました。しかし、一向に治る気配がなく、それどころか肝臓が硬くなるような感じがして、黄疸症状まで出てくる始末です。

 そこで、藁にもすがる思いで、遠方の鍼灸院へ出かけて灸治療をしました。腹部と背部にいくつか小さい灸をして、家でも繰り返して1ヶ月くらい続けたでしょうか。夏だったこともあり、灸は熱かったですが、それに耐えて何とか治すことができました。不思議な気持ちでした。

 当時は、肝臓がどうなっていたのか。医師からの説明もなかったように思います。振り返って、原因を考えてみると。ひょっとしてウイルス性肝炎だったのかとも思いました。しかし、そのずいぶん後になって別件で検査をしましたが、ウイルスに感染した痕跡もなかったし、キャリアでもありませんでした。それとも、当時、学校の勉強やクラブ活動の問題、さらには将来のことでストレスが重なっていたことが原因の心因性の病気かと考えたりもしました。

 しかし、いま新たに可能性として考えられるのは、「非アルコール性脂肪肝」だったかもしれないということです。当時高校生ですから、当然アルコールを毎日3合以上飲むなんてことはありませんでした。それなりの運動はしていましたが、スポーツ障害で休んだりしたこともあり、そんな時に、体重を増やそうとして食事量が多くなっていたことが重なったかもしれません。

 脂肪肝には、あまり症状がないといわれていますが、人によっては、全身がだるい、食欲不振、右上腹部の不快感、疲れやすい、根気がなくなる、イライラする、顔色がさえない、酒に弱くなるなどの前肝症候群とよばれる症状が出ることがあるそうです。

 その後、20代で健康診断を受けたとき、超音波検査で脂肪肝の診断を受けたことがあります。そのときは、明らかに運動不足の生活をしていましたが、ひょっとしたら高校時代から連続していたのかもしれません。これは、その後、30代半ばから、トレーニングをするようになって解消しました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

癌予防ための食物・栄養・運動

 昨日に続いて、癌予防について。昨年10月、ロンドンに本拠を置く「世界がん研究基金」が、食物・栄養・運動の要因と個別の癌の関係に関する報告を発表しました。10年ぶりの改訂です。前回と比べて野菜・果物の評価がやや下がり、肥満に対する比重が大きくなっているということです。 これらは、癌予防に十分な根拠があるといわれているもので、生活習慣に取り入れたほうが良いそうです。

《日本人が多くかかる癌と食べ物および生活習慣等》「hyou1.pdf」をダウンロード

 「おそらく確実に・・・」とか、学術的な表現でなじみみくいですが、肉類、加工肉、アルコール飲料は大腸癌に良くないらしい。高身長も、大腸癌や乳癌のリスクが高いとは意外ですが、これは低身長と同じように努力しても変えようがない。他のことを気をつけるしかないですね。

 運動は、肥満の予防にもなり、大腸癌のリスクを下げる働きがあるということですが、それにしても大腸癌と乳癌のみですか。これがすべて癌の元凶とか、逆にこれをすれば万事予防できるというものはないようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

科学的根拠にもとづいた「癌を予防する生活習慣」

 絶対癌にならない、これさえ行なえば万全というものはありませんが、現在の科学的根拠に基づいた、癌の発症を「予防する生活習慣」です。

① 禁煙―必須要件です。自らの喫煙だけでなく、他の人が吸うのタバコの煙(主流煙)も大敵。循環器・呼吸器の病気、糖尿病などのリスクを抑えることにもつながります。

② 適切な酒量―1日に日本酒1合、ビール大びん1本程度。但し、人によってアセトアルデヒド分解酵素の多少に差異があります。休肝日は必要です。

③ 定期的な運動の習慣―1日合計60分程度の軽い運動、週1回程度の少し強めの運動をすることが大切。買い物、通勤、通学などのとき、心がけるのがポイントです。

④ 適性体重を維持―BMI(=体重÷身長m÷身長m)を男性なら21~27未満、女性なら19~25未満をめざす。

⑤ 食事の栄養バランス―塩分控えめ。熱いものは冷まして。野菜・果物は1日400g以上。これさえ食べれば、OKという食品はありません。

 癌細胞は絶えず体内で発生していますが、リンパ球が異物として認識して破壊しています。その防御網を巧みに潜り抜けて、大きく増殖したものが癌になります。身体の免疫力、自然治癒力を高め、維持していくことを心がけることが基本です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

不眠の3つのタイプと対処方法

 不眠症には、入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒の3つのタイプがあります。睡眠は、昼間活動して夜に眠るための体温・血圧・ホルモンによって調節される体内時計、睡眠不足や疲労など脳と身体の睡眠欲求、睡眠時の精神状態のリラックス度によってコントロールされると言われています。

 入眠障害は、寝つきが悪い状態です。体内時計がまだ睡眠の準備をはじめていないのに無理に眠ろうとすることや、不眠への不安でリラックスできないことから起こります。対処法としては、体内時計を少し早めて、朝一定時刻に起きて夜は眠くなってから寝るようにします。

 中途覚醒は、夜中に年度も眼が覚める状態です。必要以上の睡眠を取ろうとしたり、昼寝をして昼と夜のメリハリのない人に起こります。対処法としては、遅寝・早起きをして睡眠時間を必要量にとどめたり、運動をして身体を適度に疲れさせたりします。

 早朝覚醒は、夜眠りにつくのが早く、朝早く目覚める状態です。夜遅くまで起きていられなくて、朝早く目覚めます。対処法としては、早朝の太陽光線を避ける、夜眠る時刻を遅くすることです。

 以上は、『NHKきょうの健康』2008年4月号からの抽出です。

 不眠は、睡眠コントロール3要素の問題から、高齢者に多いようですが、現役で働く世代にも見られるようです。明日の仕事を気にして、眠ろうとすればするほど余計に眠れなくなってしまう。3つのタイプが複合して起きる場合もあります。『きょうの健康』の対処法もひとつの手段ですが、睡眠にあたって、自律神経を副交感神経優位にして、心も身体もリラックスした状態をにするという点では、「爪揉み療法」を合わせて行なうとより有効かもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

肋間神経痛で肩甲骨から腋窩部が痛むことも

 先日、ひさしぶりにYさん(男性 30代)が、「セキやくしゃみをすると、右脇が痛い」と来れれました。整形外科でのX線検査では異常が診られず、「筋肉の硬直が原因では」と言われ、痛み止めの薬を処方されたそうです。

 はじめは、単純に肋間神経痛の疑いを持ったので、胸椎と肋骨の変位を検査して矯正し、胸横部骨格掌胸合法を施術しました。しかし、Yさんは、肩甲骨の外側と上腕三頭筋も痛むといわれるので、肩甲骨周辺の筋肉を和らげ血行を促進する施術をしました。

 しかし、なぜ、セキやくしゃみなど内部からの衝撃で、肩甲骨周辺に痛みがでるのか、その原因がよく分からなくなりました。外部からの圧痛を感じるのは、小円筋と棘上筋の筋腹のみです。

 肋間神経痛に関して調べてみました。一般的には、脊椎から肋骨への神経走行にそって痛みが起こるそうですが、肩甲骨に出る例もあるとのこと。原因として、脊髄の病変(これは左右両側に痛みが出ます)、神経根の障害(片側に出ます)、帯状疱疹(ヘルペスウイルスの活性)、内臓疾患・悪性腫瘍(これは安静時にも痛みがでます)などがあります。

 Yさんの場合、専門医の診断もあり、運動時(?)の右側の痛みですから、脊椎の機能性変位が最も疑われます。上部胸椎が変位することで、肩、肩甲骨、腋窩部に痛みが出ることがあります。特に、第二胸神経と腋窩部の関連が大きいといわれています。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

「物盗られ妄想」は、記憶障害の周辺症状

 認知症の症状のひとつに、「物盗られ妄想」があります。記憶障害が原因で、その周辺症状として起こります。お金を使ったことを忘れて、財布からお金がなくなっているとか、古くなった服を捨てたのに、いつのまにか盗られたとか、ヘルパーさんがおかずやご飯や食器を勝手にもって帰るなどといったことを言うようになります。

 認知症なら必ず起こる症状というわけではありませんが、軽度のアルツハイマー症でも起こることがあるので、病気を発見するキッカケになることもあるようです。一番身近で世話をしているひとに、疑いが向けられる傾向が強いようです。

 自分が疑われたり、他の人の「仕業」になっていても同じようなことを繰り返し言われると、腹立たしく思うかもしれませんが、「物盗られ妄想」に対しては、興奮して言い返すのは禁物です。認知症という病気の症状だと考えて、冷静に対応することが必要でしょう。

 自分の気持ちを落ち着かせて、認知症の方が一番困っているということに思いをはせることが必要です。大事なものは、「いっしょに」探してあげましょう。「物盗られ」誤解を再生しないためにも、「いっしょに」というところが大切です。もっと認知症の方の生活に、寄り添うことが大切なのかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

黄砂の舞う季節 「黄砂アレルギー」って何

 昨日、自転車のサドルの上に、雨滴とともに何やら砂汚れのようなものがついていました。隣の放置自転車にほこりがついているのはわかるけど、ほんの1時間ほど前に置いたばかりだったのに、「おかしいなぁ」と思いつつふき取りました。

 そういえば朝のニュースで、黄砂が飛んでくると言ってましたね。午前中雨だったから、黄砂も飛ぶことはないだろうと思い込んでいましたが、雨といっしょに黄砂が降ってくるとは・・・。後から気づきました。

 これまで、黄砂は砂なので、洗濯物や部屋を汚す害はあっても健康被害はないと聞いていました。しかし、近頃は黄砂だけでなく、アフリカのサハラダストやアメリカのアリゾナダストなども問題になっているそうです。

 「黄砂アレルギー」という言葉があるそうですが、ディーゼル黒煙粒子の場合は0.5ミクロン、これは肺の奥まで入り込んできます。砂ダストの粒子径は4~8ミクロン、スギ花粉は30ミクロンで、このくらいの大きさですと鼻で濾されるそうです。

 それに黄砂そのものは、たんぱく質ではないのでアレルギーを引き起こすことはありません。しかし、黄砂に付着しているカビ等の成分がアレルゲンとなったり、黄砂に含まれる二酸化珪素のような成分がその作用を助長する可能性が指摘されています。 

 まだ「黄砂アレルギー」についての研究は、緒に着いたばかりで、詳しいことは明らかになっていませんが、実際に症状を訴える人があるそうです。スギ・ヒノキ花粉の季節と黄砂の飛来時期はだいたい同じ頃ですから、心配な人やアレルギーの症状がある人はマスクをするに限ります。アレルギーなどの自己免疫疾患には、自律神経の中庸を保つことをこころがけることが大切です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

水道水でのうがいが風邪を予防する

 『日経メディカル オンライン』に、「風邪予防にうがい―水道水なら効果があるのに」という記事がありました。

 これまで、ウイルスは、のどの粘膜にはりついて20~30分くらいで、細胞に侵入し増殖をはじめるので、家に帰ってうがいをしても、風邪の予防にはあまり効果がない。それよりも手洗いを励行した方が効果的ということを聞いたことがあります。ちなみに、カゼ予防にうがいをすることを習慣にしている国は、世界で日本以外にはないということです。

 ところが、京大保険管理センターで調査したところ、水道水でのうがいには、カゼ予防の効果があることが分かったそうです。何やら、ハウスダスト由来の物質がインフルエンザウイルスの感染を促進する働きがあって、うがいによってその物質を洗い流している可能性があるらしい。インフルエンザと風邪では少し異なるような気もしますが、同じウイルスですから風邪の場合でも、おそらく有効なのでしょう。

 ところが、驚くべきことに、ヨードを使ったうがいには、ほとんど風邪予防の効果がないことがこの調査で分かったそうです。その原因として、ヨードを使ったうがいによって、粘膜の常在菌叢や粘膜の細胞が傷害を受け、ウイルスに感染しやすくなるのではないかと考えられています。

 風邪を引きかけたときに、ヨードを使ってうがいをすることがあります。のどの痛みが治まって、セキが出にくくなるような気がしますが。これは、ヨードの消毒作用によるものらしい。風邪の予防には効かないけれど、一旦罹患したときには、のどの痛みを治める効果があるということですかね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ちょこっと走るだけでは、リバウンドすることも

 asahi.comの「健康・生活」2月13日付ページに「気まぐれな運動『かえって太る』」という、アメリカのある国立研究所の報告記事がありました。数千人の男女の走る習慣と体重を、7年間追跡調査した記録の分析だそうです。

 一週間に男性で32km以上、女性で16km以上の「たくさん走る人」は、走る距離を少なくした場合に増える体重と、長くしたときに減る体重が、ほぼ同じだったそうです。

 ところが、一週間に「数kmしか走らない人」の場合、走るのを止めたときに増える体重は、走っていたとき減っていた体重を上まわっていた。また走る距離を短くした場合に増える体重は、たくさん走る人の4倍。

 気が向いたときや時間がとれたときに、ちょこっと走るだけの運動では、強度を緩めたり止めたりしたときに、何もしないより太る傾向があるという統計的な調査報告です。残念ながら、科学的な裏づけは、記事には書かれていません。

 おそらく、軽度の有酸素運動だけでは、食事制限のみのダイエットと同じように、脂肪とともに筋肉も減って、基礎代謝が少なくなるのではないかと思われます。そのため、運動を止めたり、少なくしたりするとリバウンドするのではないでしょうか。

 ただ、同じ有酸素運動だけなのに、「たくさん走る人」にはそういう現象が起こらないのは、どうしてでしょう。推測してみるに、一週間に走る頻度が多かったり、一定の限度を超えた距離を走ると、筋肉量にも変化が起こるのかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

今年の花粉症に、自律神経調節の自己実験

 何を隠そう私こそ、花粉症が今のようにポピュラーになるずっと以前、18歳のときから悩まされてきた筋金入りのベテラン花粉症持ちです。大きなクシャミは出るは、人と話している最中に鼻水が落ちるは、夜中に鼻が詰まって呼吸困難で眠れないは、目が痒いはと苦しんできました。

 それまであまり効果のない市販薬に頼っていたのですが、しかし、妻のすすめで20代後半、初めて病院に行って以来、ずいぶん症状が軽くなりました。花粉の飛散する期間中に薬を飲むだけで、ほとんど苦痛もなくのりきれます。ひょっとしたら、もう症状が出なくなっているのではないかと思うほどです。

 そこで、症状が出る前からの対策が有効といわれるので、いつもは薬を早めに飲むはじめるのですが。今年は、特に西中国地方は花粉量が少ないとの予報もあるようなので、症状が出るまで、服薬を待とうかと思っています。

 花粉症は、自己免疫疾患のひとつです。「安保免疫論」を試してみる良い機会になるかもしれません。今は、昔のようにストレスにどっぷり浸かったような仕事や生活をしていないつもりですので、交感神経緊張に偏重はしていないと思われます。その上で、爪もみ療法など行なってみて、自律神経を調節する自己実験をしてみようかと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

認知症の主な3つの原因

 認知症について、もう少し検討してみます。認知症には、主な原因としてアルツハイマー型(約5割)、レビー小体型(約2割)、脳血管性(約2割)のタイプがあります。

 アルツハイマー型は、脳が全般的に萎縮していくのが特徴。特に記憶をつかさどる海馬が早く萎縮するため、物忘れなどの記憶障害からはじまります。さらに日付や居場所を忘れる見当識障害、判断力の低下、意欲がなくなる、感情が乏しくなる、物盗られ妄想などの症状が起こります。

 レビー小体型は、ハッキリしているときとボーっとしているとき(認知機能の波)があり、抑うつ症状や、実在しない人間や動物がありありと見えるといった幻視・妄想が現れます。パーキンソン病を伴うことが多く、睡眠中に暴れたりするレム睡眠行動障害が出る場合もあります。

 脳血管性は、脳梗塞や脳出血が原因で発症。高血圧症、高脂血症、糖尿病、心疾患、過度の喫煙・飲酒など生活習慣病が危険因子です。脳の障害部分によって機能にばらつきがあり、感情のコントロールができなくなることや手足の麻痺を伴うこともあります。特に、多発性梗塞という小さな梗塞が複数起こる場合は、気づかない間に、階段状に認知症が進行することがあり、アルツハイマー型を併発していることもあるといわれています。

 予防には、薬物療法のほか、生活習慣病を予防・治療する。適度な運動とバランスの取れた食生活。脳の活性化を行なうことなどが重要です。その具体化が、昨日の「認知症予防のための心得」になりますか。

 参考:「2007年世界アルツハイマーデー記念 第7回もの忘れフォーラム」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

認知症予防のための心得

 『NHK きょうの健康』2008年2月号に掲載された、「認知症予防のための心得」からの抜粋です。福岡と島根の大学の認知症予防調査の結果にもとづいて、作成したということです。

 ① 家の中に閉じこもらず、積極的に外に出かけ、家族以外の人とも、積極的に話し、コミュニケーションをとる。

 ② 読書や手芸、旅行、ダンスなど趣味を楽しんだり、社会的な活動に参加して、前向きに生きる。

 ③ 青魚、緑黄色野菜を多めにとって、バランス良い食事を取る。

 ④ ウォーキングなど、楽しんでできる有酸素運動を習慣にする。

 ⑤ 1日30分以内の昼寝を習慣にする(長時間の昼寝は、良くないようです)。

 ⑥ 糖尿病、高血圧、高脂血症など生活習慣病があれば、きちんと治療する。

 これで、認知症を完全に防ぐことができるというわけではないのですが、認知機能を保つために心がけたい予防法として紹介されています。

 ただ、高齢者の場合、何かにつけてモチベーションが低くなりがちです。本人まかせでは、なかなかやる気が起きず、実行も難しいことが多いのではないでしょうか。周囲からの気配りと手助けが必要になりますが、そのために、この「心得」を指標にしていくことができればと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

運動療法で改善できる高血圧症

 高血圧症は、動脈硬化と相乗作用を起こし、心臓病、脳血管障害、腎機能の低下などを引き起こします。このような合併症が現れるまで数年から数十年の間、無症状の時期が続くため、病気の意識をもたずに過ごしてしまいがちですので、注意が必要です。

 高血圧というと直ちに降圧剤による薬物療法を考えがちですが、中等症(収縮期が180mmHg未満、拡張期が110㎜Hg未満)までの高血圧の場合、食事療法と適度な運動療法行なうことによって薬物に頼らず、下げることができるそうです。

 ウォーキング、サイクリング、水泳など息が切れない程度の有酸素運動を、毎日30分か、週3回(1回60分)程度続けると、数ヶ月で効果が現れるといわれています。有酸素運動によって、心肺機能が高まり、酸素の取り込みが良くなるとともに、筋肉の新陳代謝が活性化され、肥満防止や糖尿病にも効果があります。動脈硬化をおさえ、心筋梗塞や脳梗塞を予防することができます。

 但し、運動療法を行なう前には必ず、専門医によるチェックを受けてください。すでに降圧剤を服用している人、重症高血圧症やすでに合併症を起こしている人も、相談してみてください。但し、心臓に病気がある人は、残念ながら運動療法を行なうことはできないようです。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

知らなかった『1リットルの涙』のこと

 『1リットルの涙』。名前は聞いたことがありましたが、これが脊髄小脳変性症を扱ったドラマだとは知りませんでした。実は、当店に来店されているKさん(女性 70代)も、その罹患者のひとり。今日、施術しながらの会話の中で、『1リットルの涙』のことを教えていただきました。ドラマは2005年の秋にオンエアされたそうですが、残念ながらまったく見ていません。

 脊髄小脳変性症というのは、小脳、脳幹、脊髄にかけての神経細胞が破壊され、運動機能が衰退する病気です。若年期に発症することもありますが、主に中年以降に発症し、10年、20年単位で徐々に進行します。10万人に4~5人の確率で発症するといわれています。原因がまだハッキリしていないため、特定疾患に指定され、治療は薬物療法やリハビリなど対症療法が中心です。

 恥ずかしい話ですが、そういう疾病があることを、Kさんと出会うまで知りませんでした。病気そのものは、手技療法で何とかなるというものではありませんが、Kさんが来店されたときには、少しでも自然治癒力を高めることになればと、中国整体で脳幹や脊髄への刺激も意識しながら、心と身体の緊張をほぐし、リラックスしていただくようにしています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

痔を改善するための生活習慣の見直し

 テレビで痔の薬を取り扱ったコマーシャルが、流されるのをときどき目にします。これまで、男性の方が痔になることが多いと勝手に思い込んでいたのですが、そうでもなく老若男女を問わず、悩んでいる人があるようです。

 痔には、いぼ痔、切れ痔、痔ろうと3タイプの異なった形状があります。手術が必要な重い場合もありますが、大半は、生活習慣を改めて排便異常を改善することで、手術なしで治癒するケースだそうです。便秘も下痢もよくありません。便秘は切れ痔に、下痢は痔ろうになりやすく、長時間座り続けたり、排便時にいきむといぼ痔になりやすいといわれています。

 生活習慣を改善するためには、食物繊維を多くとることや酒・香辛料などの刺激物を取り過ぎないことなどが求められます。さらに肛門に負担をかけないようにして、清潔に保つことが大切です。特に排便回数には個人差があり、1日3回から3日間に1回までが正常範囲とされていますので、毎日排便がなくても神経質になる必要はありません。無理に出そうと力んだり、長時間トイレで粘るのは肛門に不適切な負荷がかかります。

 出そうになったら、トイレに行けばいいと気楽に考えるのが一番ですが、朝の排便を習慣にしているとなかなかそうも行かない、なんだか落ち着かない気がします。神経質な人には、少し難しいかな。

 ところで、私の場合、冷たいところに座り続けると、必ずといって良いほど、翌日以降お尻の調子が悪くなります。おそらく切れ痔です。日常的に有酸素運動をしているためか、放置しておいても数日で自然治癒しますが、意識的に改善しようと思うときには、少し長い距離を歩いて、お尻の血行を促進するようにしています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

脳脊髄液減少症

 先日、「自動車の運転中追突され、首を曲げると痛むようになった。腰にも張った感じがある」とTさん(男性 30代)から予約電話がありました。整形外科へ受診したところ、「頸椎の捻挫」と診断されたそうです。追突事故による頚椎損傷ですと、脳脊髄液減少症の可能性もあると思ったので、少し調べて準備しました。

 脳脊髄液は、脳室の脈絡叢という血管で作られ、脳や脊髄にあるクモ膜という膜の内側を循環して、脳のてっぺんにあるクモ膜顆粒などで吸収されて血管にもどります。脳や脊髄を衝撃から守るショックアブソーバーの働きをしているといわれていますが、その他の機能についてはまだ分かっていません。

 脳脊髄液減少症は、髄液の産生低下などの病気によって起こることもありますが、交通事故やスポーツなどでの衝撃によって、脊髄のクモ膜に穴が開いて脊髄液が漏れ出すことでも起こります。いずれも脳脊髄液の減少により、本来、液の中で浮いた状態になっている脳が下がって、正常な形態を維持することができないようになり、様々症状を引き起こすようになるといわれています。

 症状は、第一に、頭、首、背中、腰、手足の筋肉が硬くなり痛みがでます。第二に、耳鳴り、聴覚過敏、めまい、ふらつき、視覚過敏、飛蚊症、視力低下、二重視、顔面痛(しびれ)、歯痛、顎関節症や味覚異常が現れることもあります。第三に、微熱、体温調整障害、動悸、呼吸困難、胃腸障害、便秘、頻尿など自律神経症状です。第四に、記憶障害、思考力、集中力の低下、鬱、無気力など比較的軽度ですが高次脳機能障害があります。第五に、倦怠感、疲労しやすい、睡眠障害、免疫異常、性欲低下、生理不順などがあります。

 これらの症状が、すべてではなく、いくつか組み合わされて出てきます。気圧に左右されることが多く、雨の降る前や台風の接近によって悪化する傾向があります。見た目にはどこも悪くなさそうなので、「気のせい」とか「怠け病」と言われ、周囲の理解が得られないことが多いといわれています。最近は、自らの血液を使ったブラッドパッチという、有効な治療法があります。

 その後、Tさんが来店されたので、事故の様子や症状の程度を詳しく聞いてみると、どうも脳脊髄液減少症の疑いはなさそうです。頸椎に若干変位があったので、軽く矯正、首・肩と腰背部、脚後部の諸筋群の調整をしました。但し、万が一ということもあるので、施術後の改善の状況や身体症状に気をつけて、経過観察をするようアドバイスしておきました。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

手の指の長さと変形性関節症のリスク

 『ヘルスデー ジャパン』に、医学誌『Arthritis & Rheumatism』1月号に発表された「人差し指が薬指よりも短い女性は、変形性関節症のリスクが高い」という興味深い記事がありました。

 これまでの手の指の長さについての研究で、男性は人差し指より薬指が長く、女性は長さに差がない傾向がある。人差し指が薬指より短い人は胎児期に浴びた男性ホルモンの値が多く、女性ホルモンの値が少ないことが明らかにされていました。

 今回のイギリスの大学で、変形性関節症には運動と女性ホルモン(エストロゲン)欠乏が関わっていることから、指の長さとの相関関係を研究したそうです。

 60歳代の変形性関節症患者2,000人強とその病歴・症状のない1,100人を対象に、人差し指が薬指よりも長いものをタイプ1、長さが同じものをタイプ2、人差し指が薬指よりみじかいものをタイプ3として、調査しました。タイプ3に分類された男性は女性の2.5倍だが、タイプ3は変形性膝関節症のリスクが2倍で、そのリスクは男性よりも女性の方が高い。薬指に対する人差し指の長さが小さい人ほどリスクが高い。体重、けが、座りがちな生活などの因子を差し引いてもこの関係がみられたということです。

 つまり、「薬指が人差し指より長い」男性型の手指をもつ女性ほど、変形性膝関節症のリスクが高いということらしいです。

 変形性膝関節症の原因として、運動不足などによる筋肉の衰え(退行性変性)が大きいことは分かっていましたが、エストロゲンの欠乏も関与していることは新しく知りました。そういえば、女性に多いような気がします。それにしても、指の長さと変形性関節症の関連など、考えもしないことですが、世界にはいろいろな研究をする人がいるものです。なぜ胎児期に浴びるホルモンの量で、指の長さに差が出るのでしょうか。しかも女性に偏って女性ホルモン欠如の影響が強く出るのか。不思議ですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

医学的根拠のない7つの俗説

 アメリカの大学の研究チームが、アメリカで一般に信じられている身体に関する7つの言い伝えについて、医学的根拠のないばかりか誤ったものもあるとして、イギリスの医学雑誌に発表したそうです。日本でも常識として、信じられているものがあるようです。

 ①「一日にコップ8杯以上の水を飲むのが良い」。コップ8杯以上かどうか定かではありませんが、「ダイエットのために、大量に水を飲むのが良い」ということを聞いたことがあります。水分は、食べ物にも含まれているため、飲みすぎると体内の電解質バランスを崩して、有害になることもあるそうです。何ごとも限度を超えると、良くないようです。

 ②「私たちは脳の10%しか使ってない」。10%かどうかは別として、「脳の一部しか使ってない」というのは、よく聞くことですが、最近の脳の画像解析や代謝の研究によると、かなりの部分を使っているらしいです。考えようによっては、「かなりの部分を使っても、この程度か」と思いたくなりますが・・・。

 ③「毛や爪は私たちが死んでからでも伸びる」。毛や爪が伸びるにはホルモンの複合した働きが必要で、死んでしまったら止まってしまう。死後、皮膚が乾燥して張りを失うから、そう見えるということです。これは、そのとおりでしょう。

 ④「毛を剃刀でそると濃くなる」。これもよく聞きますし、人にも言うことがあります。しかし、すでに1928年に、そうならないことを実証した研究があり、最近でもそれを裏付ける研究がなされているそうです。切り口が太くなるので、濃くなったように見えるらしい。

 ⑤「暗いところで本を読むと眼が悪くなる」。これは良く聞きますし、そう思い込んでました。しかし、大多数の眼科医の意見が影響なしということで一致しているとのこと。眼の酷使で、一時的に視力が低下することはあるけど、近視にはならないそうです。

 ⑥「七面鳥を食べると眠くなる」。これは、日本では七面鳥を食べる習慣がないので、あまり関心がありません。どうでもいいのですが、真実ではないそうです。

 ⑦「携帯電話は病院の医療機器に影響する」。これは、これは医療現場で、常識としてまかり通っていることではないでしょうか。私も病院へ行ったときには、携帯の電源はオフにしています。しかし、英米の研究では、計器の異常発生の頻度は非常に低いとの報告があるそうです。でも、飛行機の運航に関しては、つい最近、差支えがありましたね。医療機器と飛行機の場合とは、やっぱり違うんでしょうか。そのことの証明が欲しいところです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

円錐角膜による眼の疲労

 先日、「円錐角膜のため、仕事をすると目が疲れて、首・肩がコリ、頭が痛くなることがある」と来店された方がありました。「円錐角膜」というのは聞きなれない疾患ですので、調べてみました。

 眼の黒目の表面を覆っている部分を角膜と言いますが、「円錐角膜」とは、その角膜の中央の厚みが薄くなり、前方へ突出・変形する病気です。両眼に起こることが多く、左右の眼で進行程度に差があります。個人差がありますが、通常思春期に発症して、徐々に進行し、20~30歳頃に最も重篤になると言われています。

 症状は、視力が低下し、物が変形して見えたり、二重に見えたり、まぶしく見えたりします。強度の乱視のような状態になるとも言われており、自動車やバイクの運転などに支障を来たします。原因は明らかになっていませんが、アレルギー傾向のある人に罹患者が多いと言われています。

 失明することはなく、ほとんどの場合、適正な補正レンズ(ハードコンタクトレンズ)を用いることで、運転も含めて通常の日常生活をおくることができます。但し、重症化すると角膜に穴があくことがあり、手術が必要になる場合もあります。

 有病率は、人種によらず1000人に1人程度と言われており、結構よくある疾患といってもいいかもしれません。近視のように一度起こると、ずっと続きますが、原因が分かっていないため、今のところ残念ながら根本的治療法はないそうです。

 手技療法としては、首・肩こり、頭痛の改善、および眼の諸疾患を含む眼精疲労の改善をつうじて、少しでもQOLを高めることができれば幸いです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「金縛り」はレム睡眠のときに起こる

 二十代の頃、たて続けに2度だけですが、「金縛り」になったことがあります。ひとり暮らしをしていた頃、確か台風の後です。早朝の仕事をしていたので、仮眠には暗くてちょうど良いとズボラして、一週間ほど雨戸を閉め切ったままで生活していました。

 ある日、寝入ってしばらくすると、何時の間にか、胸の上に猫のような重さのものが乗っているではありませんか、少し息苦しいのです。引っかかれたり、噛み付かれたり、危害を加えられては大変と、払いのけようとするのですが、手が動きません。身体を横にしようとしても動きません。急に恐怖を感じたことを覚えています。

 その後、2・3日後にも同じような体験をしました。これは雨戸が原因に違いないと思って、開け放ちました。不思議なことにそれ以来ぷっつりその現象はなくなりました。その時は何が起こったのか分からなかったのですが、後になって、「金縛り」だったということが分かりました。その後、もう30年近く体験したことはありません。心霊現象とは思いませんでしたが、原因がはっきり分からなかったので、少し気持ちの悪さを感じていました。

 調べてみると、「金縛り」は、科学的な解明ができているようです。睡眠の二つのパターンの内のレム睡眠のとき、脳は活発に活動しているにもかかわらず、骨格筋は弛緩して身体は休止状態にあります。このレム睡眠のときに夢をみますが、寝返りをうったりせず、手足を動かすこともありません。しかし、これは通常の健康な睡眠パターンです。

 ただ、肉体疲労やストレスが重なったり、日ごろ運動不足の人が突然運動をしたり、旅行などで疲れている上にいつもと違うところで寝たりすると、レム睡眠のときに「金縛り」が起こります。医学的には「睡眠麻痺」といわれています。脳だけが半覚醒状態(寝ぼけ状態ですか?)にもかかわらず、身体は完全に眠っている状態です。暑さ、寒さ、物音、尿意、寝苦しいなどがキッカケで半覚醒状態になるようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

原因を確認しながら、柔軟性ある対応をすることが大切

 来店する方が一番つらいと思っていらっしゃることと、原因となっているところが一致しないことがあります。また受付カードには「一番つらいところに、○をつけてください」と、指示しているにもかかわらず、調子の悪いところに全部チェックを入れる方もいらっしゃいます。

 本当はそういう時にこそ、十分なコミュニケーションをはかって、本当に改善したいところはどこなのか明らかにする必要があります。また反応を確認しながら施術する中で、本当に改善するべきところが分かったり、改善の方向を見出したりすることもあります。

 「肩関節の手術を受けたあと、痛みが続いている」と先日来られたSさん(70代 女性)は、受付カードの補足にも「腕・肩が痛い」と記入されていたので、まずそこに目が向きました。関節の機能性の障害ではなくて、まさに構造性の障害です。どうするべきか、悩んでしまいました。

 受付カードをよく見ると「首のこり・肩のこり」にチェックもあり、状態を聞いてみると「首・肩がこって、頭痛に悩まされている」とのこと。肩の障害が原因と考えられますので、まずここから施術を開始しました。骨粗鬆症も考えられるため、もっぱら中国整体で揉法・按法・推法を中心に施術を行ないました。

 そして肩にも拿法などを施術しましたが、肩の痛みを和らげるには、腕の重みを支える筋肉を補助することが必要と思ったので、了解を得てキネシオテープを貼付しておきました。施術後、Sさんは、「久しぶりに頭痛がなくなった」と喜んでおられましたが、今度来られたときには、キネシオテープの効用があったかどうか確認してみたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ストレスを生むマイナス方向への思考癖

 今の社会、ストレスであふれているといってもいい状況ですが、同じものごとでも、その受け止め方によってストレスの度合いが異なってくるといわれています。プラス思考、マイナス思考とよく言われますが、マイナス思考をするタイプの人はストレスを感じやすいそうです。

 たとえば、相手の態度を見て「こう考えているに違いない」と相手の心を先読みする。ささいなことで「すべてがダメだ」と考えてしまう。感情的に「絶対こうだ」と決めつける。「こうあるべき」といつも自分を追いつめる。「いつも自分はうまくいかない」と考えてしまう。さらに「きっと将来もうまくいかない」と先のことも決めつける。すべてを自分のせいにしてしまう。(参考:『きょうの健康』2008年1月号)

 この中のすべてではなくても、いくつかで鬱々と考え込んでしまうことはありませんか。マイナス思考をする癖がついている人は、どうも、ものごとを多面的に考えるのではなく、一面的、主観的に決めつける傾向が強いようです。

 よく考えてみると、相手の態度は自分とは関わりのないことが原因だったり、「ダメな」すべての中にも少しは前向きなこともあったり、いつも「こうあるべき」必要はなかったり、うまくいかない原因は他にあったりするものです。自分に原因がある場合でも何が問題なのか明らかにしなければ、改善すべきところが分かりません。

 ものごとは、いろんな方向から分析的に考えてみることが大切です。特にストレスに感じたことは・・・。自らの考え方の癖を分析することで、その原因を明確にしてコントロールして、できるだけプラスにものごとを考えるようにすることが大切です。ただ、そういう考え方の癖をつけるには、ちょっと努力が必要なようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

肥満の人は、免疫機能に異常が

 「肥満の人は、感染症が治りにくい」ことについて、アメリカ・ボストン大学歯学部が研究し、肥満の人は免疫機序に機能不全が生じるためだということが、『Health day Japan』(12/20)に、研究結果を掲載した専門誌を介して明らかにされています。

 研究グループはマウスを使った実験で、肥満マウスの白血球は、絶えず食べ物にさらされることで、炎症を抑える遺伝子の一部に変性が認められるようになる。ヒトにも同じ機序がはたらくと、研究者は説明しているとのことです。

 少し観点が違いますが、安保免疫論でも肥満は、免疫機能を抑制すると言っています。つまり、ガン(病気)のほとんどは、交感神経が極度の緊張状態に陥って顆粒球が増えることでおこります。しかし逆に、運動不足や肥満から副交感神経が優位の状態が続くと、リンパ球が多くなるのはいいのですが、血管が拡張しすぎて血流が滞るようになり、これが免疫機能を抑制しガンを発症するようになるということです。

 同じ免疫機能抑制の問題を取り上げていても、白血球の変性と血流障害という異なる視点からですが、いずれにしても、過度の肥満は、メタボリックシンドロームを構成する要因のひとつとしてあげられていますので、注意が必要でしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

安保免疫学の「ガンを治す4か条」を考える

 12日に、安保免疫学の「ガンを治す4か条」の第一を紹介したので、残りの3か条も考えてみましょう。

 第二は、「ガンの恐怖から逃れる」です。「ガンは決してこわいものではなく、ガン細胞はむしろ弱い細胞です。治そうという心構えこそが大切です」。それはもっともなことです。しかし、その裏づけとして、たとえば、転移を悪化と取るのではなく、リンパ球が増えてガンが退縮し、治癒に向っていくサインとみるのが免疫学の立場ということですが、こう言われるともっと検討してみたいですね。

 第三は、「免疫を抑制するような治療を受けない。受けている場合はやめる」です。「間違った方向に進んでいる三大療法では、ガンは決して治りません。ときには、悪化すらします」。間違った三大療法とは、手術、抗癌剤、放射線照射です。これらは、交感神経の緊張を高めて免疫力を抑制することになり、悪化させることもあるということです。どうなんでしょう。

 第四は、「積極的に副交感神経を刺激して、軽い運動を続ける」です。「玄米や食物繊維を多くとりましょう。また小魚や小エビ、発酵食品などはほぼ完全な栄養素が含まれています」。これは日常的にも積極的に進めていきたいことです。

 いちばん考えさせられるのは、第三です。早期発見、見つかったら早めに症状に応じて、三大療法を実施することが、いまや医学の常識のように言われているときに、これを否定するのは、知識と勇気が必要です。まさに、身体が本来持っている自然治癒力・免疫力を活性化させて、ガンを治すということになります。どの程度進行したものまで、免疫力で克服することができるのでしょうか。あらゆるガンでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

7割人生で、ストレスフリーか

 安保免疫学の「ガンを治す4か条」(ガンを病気と読みかえても良い)の第一は、「生活パターンを見直す―7割人生のほうが夢をいつも持っていられる」ということですが、一考してみたいと思います。

 教授によれば、私たちの身の回りには、さまざまなストレスが・・・。ストレスのない生活は考えられませんが、すべて7割でよしとすることが大切。パーフェクトを目指せば、到達できずにきっとストレスになる。7割できたら切り上げましょう。残りの3割は、次の日の目標とする。そうすれば、また新たな希望もわいてくるとのこと。

 確かにストレスは、ガンに限らずさまざまな病気の原因になります。先日取り上げた「慢性腰痛」の社会的・心理的要因のひとつにもなっているようです。ストレスが強いと交感神経優位の状態が続いて血流が悪くなり、顆粒球が増え、リンパ球が減る。炎症、組織の破壊、果てはガンへと進む場合もある。

 7割でよしと切り上げるか? 中途半端ですね。一生懸命やっても、7割にさえ到達しないこともある。どこで線引きするか、難しいところです。到達目標で線を引くのではなく、逆に積み上げていったところで、まだできるけど少し余力を残して終わると考えたほうがいいかもしれません。

 ただ、いつも7割にしていると、人間は順応しますから、7割のレベルが限界になって10割と同じ強度になってしまう。そして徐々に後退する。ウェートトレーニングでは、よく経験することです。それに会社や組織などで、7割達成で許されるかどうかという問題もあります。7割人生、気持ちとしては分かりますが、実際そのように生きてみようと思うと、必ずしも簡単じゃないですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

バカにすることはできない 手洗いとマスクでのインフルエンザ予防

 インフルエンザは、カゼに比べて全身症状が強く出ます。突然の発熱、頭痛、全身倦怠、筋・関節痛などではじまり、続いてセキ、鼻水などが出るようになり1週間程度で軽快する疾患ですが、場合によっては重症化することもあり、脳炎や心不全など命に関わるようなこともあります。

 今年は、例年に比べて早くから流行がはじまっているとの報道がありましたが、身近にも、インフルエンザワクチンを注射するなど対策を講じている人がたくさん見受けられます。

 『Health Day News/2007.11.29』(アメリカ健康最前線)によると、ボンド大学(オーストラリア)の調査では、インフルエンザの予防には、ワクチンや抗ウイルス薬だけでは十分ではない。それよりも手洗い、マスク、手袋、ガウンの着用の方が単独の使用でも有効であり、すべてを併用すれば、抗ウイルス薬よりも高い効果も考えられると報告されているそうです。

 高齢者や児童の場合も、同じように考えていいのかどうかはっきり示されていませんが、最先端の医療よりも、誰にでもできる昔からの手洗いやマスクの着用などをおろそかにしないことが、有効な予防法になるとは、皮肉なものですね。

 しかし、「誰にでもできる」簡単なことを続けるのは、案外難しいところです。潔癖にやりすぎると、それも問題になるかもしれませんが、こまめに適度に健康に気をつけることは大切ですね。その方が、病気で苦しむこともないし、医療費もかかりません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

マイナスイオンは科学的に実証されていない

 日ごろから腰痛に悩まされているTさん(50代 男性)が、昨日来店されました。施術の後、「先日、ある渓谷へ行きましたが、不思議なことに山道を歩くとき腰がまったく痛みませんでした。マイナスイオンの影響でしょうかね」との質問を受けました。

 確かに、渓谷の木々に囲まれた中で清流や滝の音としぶきを浴びながら歩くと、空気の涼しさや緑の優しさ、自然の静けさに気持ちが良くなるでしょう。何か生き返ったような気分になることは間違いないと思います。

 しかし、マイナスイオンの科学性や効用について、少し疑問も持っていましたので、Tさんには、「日ごろ忙しくて交感神経優位になっている状態から、ゆったりとした自然の中に入ったことで、身体も心もリラックスして、副交感神経優位の状態になって、腰の痛みも緩和したのでしょう」と、読みかじったばかりの「安保理論」で説明しておきました。

 気になるので、マイナスイオンについて調べたところ、どうも存在そのものが科学的に明確に定義づけられておらず、そのため効用についても根拠は乏しいということが分かりました。一時期「あるある大事典」などテレビ・マスコミで大宣伝され、家電製品にもマイナスイオン発生装置つきなどというものが、もてはやされたこともありました。

 しかし、景品表示法が改正されて商品の表示に合理的な根拠が求められるようになると、大手家電メーカーは、マイナスイオン発生器具の製造をやめたそうです。まだ賛否両論あるようですが、効用の根拠もそれぐらいのものだったんですね。だいたい判断はつきそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

高齢になっても運動を続けることはできるし、健康のためにも必要

 「NIKKEI NET 生き生き健康」のホームページ、「アメリカ健康最前線」に「“高齢者は運動しないもの”という考えは単なる思い込み」というテーマで、カリフォルニア大学ロスアンゼルス校(UCLA)の研究が紹介されています。

 年をとれば動きが鈍くなるのが当然と思い込んでいる高齢者が多いが、試験的プログラムを実行してみると、それが誤解であることが示される。期間をきめて、高齢になっても運動を続けることは可能だという指導を行ない、さらに筋力、耐久性、柔軟性のトレーニングを実施すると、歩行歩数が24%増加して、精神的健康についてのQOLが改善され、日常動作の困難や痛みが少なくなり、活力が高まり、睡眠も改善されたという報告です。

 しかし、問題は、高齢者の方に「高齢になっても運動を続けることはできるし、健康のためにも必要だ」という認識を持ってもらうことにあるでしょう。ともすれば、「高齢者だから動きが鈍いのは、当たり前」、「腰や膝が痛くなるのは、年寄病」となってしまいがちです。特に精神的健康のQOL低下で、意欲をなくしてしまうのも悪循環です。

 ときどきテレビなどで、マラソン、トライアスロン、100m走や鉄棒などのスポーツをして、驚くような記録を出している高齢者を見かけることがあります。そんな人でも、若い頃と比べると、幾分動きが鈍くなることはあるでしょうが、元気ですね。中高年のお客様には、血液循環をよくして体質を改善するためにも、体調にあった運動をはじめることをすすめたいですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

入眠改善に交感神経を刺激してみる

 睡眠については、長年の悩みがあります。起床後は、疲れも残っていなくて元気に行動できるのですが、寝つきが悪く、早朝に目が覚める「年寄りタイプ」の睡眠パターンです。アルコールが入ったときなどは、夜中に目覚めて頭の中をアセトアルデヒドが回っているのが分かるように感じることもあります。

 そこで睡眠改善のため、自律神経との関連について、少し調べてみました。自律神経のうち、交感神経は「エサ取り神経」といわれ日中の活動期に優位になり、副交感神経は「休息の神経」といわれ日暮れ後に優位になります。

 正常ならその二つの自律神経が、バランスよく働いてくれて、1日のリズムを刻むことになります。しかし、人間社会で生きていると、不規則な生活、悩みごとやストレス、摂取する嗜好品・アルコールなどによって、そのバランスがくずれてしまうことがあります。

 夜眠るときには、やや副交感神経の優位な状態が入眠しやすくなります。交感神経が優位なままだと、なかなか寝付けません。

 そこで、副交感神経を優位にする方法として、睡眠前に少しだけ意図的に交感神経を優位にすると、その後振り子のように副交感神経の方が優位になるそうです。交感神経を少しだけ優位にするには具体的には、ぬるめの湯に入浴するのが良いといわれています。

 いつも食事前に入浴する習慣ですから、2回も入浴するのは面倒な気もしますが、試しに、どれほど効果があるのか、チャレンジしてみることにします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

注意が必要な脳梗塞の前触れ症状(TIA)

 頭痛、シビレ、めまいなどで、通常より激しく重い症状が起こった場合は、短時間で症状が治まったとしても、注意が必要です。

 これは、一過性脳虚血発作(TIA=transient ischemic attack)と呼ばれる、脳梗塞の前触れ症状である可能性があります。

 TIAとは、血栓が、一時的に血管に詰まるのですが、すぐに溶けて血流が再開します。そのため脳梗塞と同様の症状が現れて、数分~30分以内で治まります。1時間以上続く場合は、すでに脳梗塞が起きている状態といわれています。

 詳しい症状は、突然強い頭痛が起こる、物が二重に見える、身体の左右どちらかが動かせない、身体の左右どちらかがしびれる、片方の目が数分間見えない、視野が半分欠ける、呂律が回らない、重篤なめまいなどが単独かまたは併発して起こります。

 血流の再開で、症状が短時間で治まるので、軽く見てしまいがちですが、動脈硬化・高血圧・糖尿病など血管が詰まりやすい状態は続きます。梗塞の部位が、内頸動脈系か椎骨動脈系かによっても症状と予後が異なりますが、TIAを起こした人の1割が1週間~3ヵ月の間に、2~3割が数年内に本格的な脳梗塞をおこしています。

 いつもと違う痛みや半身全体のシビレなどを感じたときは、市販薬や民間療法に頼らず、直ちに専門医を受診することをお勧めします。時間が勝負の場合もあります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

手足の痛み・シビレ・脱力感~横紋筋融解症

 手足、肩、腰などの筋肉痛。手足のシビレ・脱力感・こわばり。全身の脱力感。尿の色が茶褐色になる。

 これは、横紋筋融解症の初期症状です。横紋筋は、骨格筋・心筋として働きますが、この症状が現れるのは主に骨格筋です。筋細胞が破壊され、細胞成分が血中へ流れ出します。重症になると、歩行困難になることもあり、血液中に入った筋肉成分が腎臓障害を起こし、急性腎不全になることもあります。また呼吸筋が傷害され、呼吸困難に陥ることもあります。

 マラソンなどの激しい運動、外傷、こむらがえりなどの筋痙攣、大量のアルコール摂取、インフルエンザ感染などによって起こることがあります。筋炎との違いは、筋炎が非対称で局所的に痛みがあるのに対して、横紋筋融解症は左右対称に現れ、強い脱力感があることです。

 注意が必要なのは、高脂血症治療薬(スタンチン、フィブラートなど)・抗生物質(ニューキノロン系)などの副作用として現れることがあることです。薬の副作用であることに、気づかずに服用し続けると、重症化する恐れがあります。上記の症状に早めに気づいて、速やかな対処をすれば、大事にならないといわれています。

 尿の色を除いては、仕事やスポーツなど日常作業のなかでも起こりうる症状ですので、特に該当する薬を服用している人は、上記の症状が現れたときには自己判断せず、かかりつけの専門医に相談してください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

骨粗鬆症が原因で起こる胸腰椎の圧迫骨折

 背中や腰に「寝返りを打つのが難しい」、「痛くて起き上がれない」といったいつもと違う痛みがある場合、骨粗鬆症による胸腰椎の圧迫骨折が疑われます。

 骨粗鬆症は、椎骨の骨量が少なくなってスカスカの状態になる病気ですが、女性に多く、50歳以上では4人に1人、70歳以上では2人に1人に起こるといわれています。

 圧迫骨折は、高齢者の方に多くみられる疾患ですが、体重程度の少しの荷重がかかるだけでも、つぶれる病気です。

 転倒したり、尻餅をついたり、布団を持ち上げたり、くしゃみをするなど日常生活のちょっとした局面で起こるため、骨折したことに気づかない場合が多いという特徴があります。

 圧迫骨折は、骨粗鬆症が原因であるとともに、圧迫骨折による痛みで身体が動かせないために、骨粗鬆症がさらに進むという悪循環に陥ります。

 専門医での治療が中心になります。最近では、骨粗鬆症そのものを効果的に治療する薬も開発されています。

 定期的に骨量の検査を受けて、骨粗鬆症の段階で早めに予防措置を取っておくことが肝要です。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

パーキンソン病の運動障害への対応

 パーキンソン病は、脳幹にある中脳の黒質でつくられるドーパミンという神経伝達物質が減少して起こる病気です。その原因はまだ解明されていません。

 ドーパミンが20%以下になると、症状が出てくるといわれており、ドーパミンの減少と症状の現れ方は対応しています。

 代表的な4つの症状として、手足やアゴのふるえ、筋肉の固縮、無動、姿勢反射(バランス)異常があります。姿勢を保ったり、運動の速さを調節したりすることが難しくなります。

 運動系の他に、排尿障害や立ちくらみなどの自律神経系、抑うつなどの精神系、その他脱力感などの症状がでる場合もあります。

 その症状の段階には、片側の手足に軽い障害があるステージ1から、日常生活のほとんどに手助けが必要なステージ5まであります。

 脳内の疾患ですので、治療は、当然専門医での薬物療法が基本です。

 但し、パーキンソン病の患者さんは、その症状のため運動不足になりがちです。長い間身体を動かさないでいると、体力が低下し、筋肉や関節が硬くなり、コリや痛みが出やすくなります。

 身体の筋肉の拘縮をほぐし、関節の可動性を維持していくためには、中国整体の出番です。また、症状のステージによって可能な人には、体力やバランスを回復するトレーニングも有効です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

民間療法は痛みをごまかすもの?

 「民間療法で、痛みをごまかす」ということを、よく聞くことがあります。この民間療法には、カイロプラクティックや整体、テーピングその他特殊な栄養食品の場合もあるでしょう。

 「ごまかす」というのは、痛みを起こす原因に対処せず、痛みだけを一時的に抑えることと考えられます。しかし、民間療法すべてが、痛みをごまかすだけのものかどうか、さらに痛みをごまかすことの是非については、よく考えてみる必要があります。

 民間療法は、それぞれ症状に対応する方法に違いがあります。関節や筋肉の故障、ツボなど問題に応じてそれぞれ対応の仕方があります。痛みの原因とうまくマッチすれば、根本的な改善を行なうことができます。

 施術者は、それがうまく適応するよう様々な検査を行ないますが、残念ながら、症状によっては施術方法に適応しない場合や、施術しない方がいい場合もあります。そういうときには、痛みを改善するだけの施術することがあります。

 それは、症状やその進行程度によっては、病院でも痛み止めの注射や薬などで、日常的に行なわれていることです。しかし、それは決して「ごまかし」ではなく、保存療法といって、痛みを和らげながら、時間をかけて自然治癒を促進する方法です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

医学的根拠のない「血液サラサラ度チェック」

 よく血液サラサラ・ドロドロということがテレビの健康番組などで、取り上げられています。今日も、当店にその検査機器を導入してはどうかという勧誘のDMと電話が入りました。

 確かに、ドロドロよりサラサラの方が耳ざわりは良いのですが、しかし、以前、そのことに関して疑問を呈する情報を耳にしていましたので、この際調べてみました。

 一般的に、この検査は、血液の状況を血管中でではなく、体外に取り出してチェックします。そのため血小板など血液の凝固因子の機能を止めた、固まらない血液が対象になり、血管が詰まりやすいかどうかを判断する材料は除外されます。白血球は微量です。

 そうすると、観察できるのは、赤血球の形をかえる能力(変形能)ということになります。なるほど、DMのチラシにも、赤血球の写真しかありませんでした。ところが、この変形能には、個人差とともに食事や運動で変化する性質があります。

 それだけでなく、採取したサンプル血液の量によっても違いがおきます。多いと赤血球が何層にも重なるため、数珠状にくっ付いた状態になります。少ないとバラバラの状態になります。これでは、1回の顕微鏡検査だけで、サラサラ・ドロドロの判定はできないことになります。詳しい血液成分検査が必要です。

 また、赤血球の変形能と疾患の関係、血液中の他の成分との関係についてもまだ明らかになってはいません。ドロドロ=高脂血症のイメージがありますが、これもドロドロの定義が不確定でイコールにはならないのだそうです。

 一番の気になるのは、血液の検査方法です。DMには一切触れられていませんが、顕微鏡の写真がありますので、おそらく血液を何らかの方法で取り出して検査するのでしょうか。医師や看護師もいない民間療法の店でそんなことをすると、医師法違反にならないんでしょうかね。

 それに、残念ながら当店では、血液の性質を変えるほどの高度な技術を持ち合わせては、おりません。せいぜい血流を促進するくらいです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ムチ打ち症は単純ではない

 交通事故やスポーツ・暴力による外傷、転倒などで起こる「ムチ打ち症」には、頸椎・腰椎の捻挫程度のものから、脊髄液減少症(低髄液圧症症候群)とよばれる慢性症状に至るものまで多様な形態があります。

 当店にも、「以前、信号待ちで停車中に追突されて、ムチ打ち症になったが、なかなか治らない」と来店された方がいらっしゃいます。

 頚椎・腰椎の捻挫など軽度の場合は、寝違いやぎっくり腰に似た状態です。カイロプラクティックを施術することで短い期間に改善することができます。

 しかし、頭痛・頭重や首・背中の痛み、手足などの痛み・シビレ、腰痛、聴力・視力・味覚などの脳神経障害、自律神経障害、記憶力低下・不眠・鬱症など大脳機能障害、全身の疲労感・倦怠感などが、慢性症状として長く続くことがあります。

 当店の適応症とも重なる症状もあり、施術によって一定の改善はできると思いますが、すぐにぶり返したり、なかなか思うようにすっきりしないときは、専門医での受診をお勧めします。

 ムチ打ちの慢性症状は、衝撃によって硬膜が傷つき、脊髄液が少しずつ漏れ出してしまう脊髄液減少症が原因であることが、最近の研究で明らかになっています。

 治療法としては、自らの血液を注入して硬膜の穴を塞ぐ、ブラッドパッチという方法が有効だといわれています。ただ、その方法で治療できる医療機関がまだ限られていることが問題です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

めまい、耳鳴り、難聴

 めまいを起こす代表的な疾患には、耳の病気が7割を占め、「メニエール病」、「突発性難聴」、「良性発作性頭位めまい症」、「前庭神経炎」などがあります。

 メニエール病は、内耳の三半規管、耳石器、蝸牛のリンパ液が増えて水ぶくれのような状態になって、めまいに加えて耳鳴り、難聴を伴い、耳閉感や吐き気がすることもあります。ストレスや疲労などをきっかけに起こります。発作を繰り返すと難聴が進みます。

 突発性難聴は、蝸牛神経に炎症が起こって、突然片方の耳が聞こえなくなります。めまい・耳鳴りを伴うこともあります。カゼや疲労がきっかけで起こります。早く治療をしないと聴力の回復が難しくなります。

 良性発作性頭位めまい症は、内耳の器官の老廃物が、卵形嚢で処理されずに残ってしまうことで起こります。耳鳴りや難聴は伴いませんが、吐き気をもよおすことがあります。頭をあまり動かさない生活習慣が、引き起こします。

 前庭神経炎は、文字どおり前庭神経に炎症が起こるもので、耳鳴りや難聴は伴わず、突然激しい回転性めまいがします。カゼや疲労で起こります。

 2割は脳の病気で、「脳梗塞」、「脳出血」、「脳腫瘍」などです。頭痛、手足のシビレ、物が二重に見えるなどの症状を伴うときは、すぐ医療機関を受診する必要があります。

 その他、「低血圧」、「高血圧」、「更年期障害」、「心理的要因」で起こることもあります。

 めまい、耳鳴りなどの症状は、カイロプラクティック、中国整体やキネシオテーピング法で、改善もしくは和らげることができる場合もありますが、早めに処置をしないと症状が進行する場合や脳の病気の場合もあるので、まず医療機関を受診して、原因をはっきりさせることが先決です。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

うつ病の身体症状としての肩こり、頭痛・頭重

 気分が滅入ったり、落ち込んだりすることはよくあることですが、これが数日で回復せずに、2週間以上続く場合には、うつ病が疑われます。うつ病の症状には精神症状と身体症状があります。

 精神症状には、「憂鬱で気分が晴れない」などの抑うつ気分、「やる気が起きない」などのモチベーションの低下、「自分に自信がなくなる」、「死んでしまったほうが楽だ」と考えるなどの症状があります。

 身体症状には、不眠と過眠の睡眠障害、食欲の低下あるいは増大などの異常、疲れを感じやすくなる、その他に頭痛・頭重、肩こりなどがあります。特に、頭痛は頭を鈍く締め付けられるような痛み、肩こりは頭から背中にかけて重い鉛の板を背負っているようなコリを訴えることが多いといわれています。

 ストレスを減らし、休養を十分とって、心身の過労を取り除くことが、回復の基本です。当然、神経科・精神科・心療内科などの専門医での治療が中心になりますが、当店でのリラクゼーションが、心と身体の過労回復の一助となれば幸いです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

骨粗鬆症と運動療法

 骨粗鬆症は、骨からカルシウムやリンが過剰に溶け出し、骨折しやすくなるとともに、骨折すると治癒しにくくなる疾患です。日本人の人口の約1割、女性が800万人、男性が200万人と推定されています。

 発症には、長期のカルシウム不足、女性ホルモンの減少、運動習慣の有無などが関わっていると言われています。骨粗鬆症によって起こる骨折は、日常生活の質を低下させ、寝たきりや認知症の原因にもなることもあります。

 骨粗鬆症の予防・改善のためには、食事・運動・薬物の療法があります。非薬物療法として、食事療法とともに運動療法をおこなうことが注目されています。運動療法は、更年期の骨代謝の変化や老年期の骨量減少にも有効です。症状によっては、薬物療法と並行して行なうと、大きな役割を果たします。

 予防メカニズムはまだ十分解明されていませんが、運動することによって、骨の中の血流量が増加すること、骨をつくる細胞が活性化し、骨を溶かす細胞が抑制されることなどが考えられています。

 そして、運動の方向としては、骨に対して、筋収縮による牽引力よりも重力に逆らって体重を支える圧迫力の方が、横になって行なうよりも立って行なう方が、より効果的です。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

気をつけなければいけない ふくらはぎの痛み

 ときどき、ふくらはぎに「こむらがえり」が起こって、夜眠れないという方がいらっしゃいますが、よく症状を聞いてみる必要があります。単なる「こむらがえり」ではない場合があります。

 一定距離を歩くいたとき、ふくらはぎが締め付けられるように痛んで歩けなくなり、少し休むとまた歩けるようになるといった症状がある場合は、閉塞性抹消動脈疾患(閉塞性動脈硬化症)の初期症状の疑いがあります。脚の動脈硬化が原因で、血管にコレステロールなどが沈着し、狭くなったり詰まったりして血流が悪くなると、脚に十分酸素や栄養が行き届かないようになって起こります。

 その動脈硬化による血流の悪化がさらに進んでくると、じっとしていても脚が痛むようになり、夜眠れないこともあります。もっと進むと潰瘍ができたり、壊死を起こして切断しなければならなくなることもあります。

 動脈硬化は、喫煙、糖尿病、高脂血症、高血圧、運動不足、ストレスなどが危険因子です。よく知られているものに、脳梗塞や心筋梗塞、狭心症などがあります。閉塞性抹消動脈疾患は、全身に起こり得ますが、特に脚に好発する疾患で、高齢者を中心に多く見られます。

 初期段階ですと、禁煙や運動療法によって改善する場合も多くありますが、いずれにしても、この疾患が疑われる症状がある場合は、まず専門医での受診が必要です。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

仙腸関節の変位による腰痛の原因を考える ②

 文章にすると分かりにくいですが、ハムストリングス筋が着いているところは、半腱様筋、半膜様筋がいずれも起始部は坐骨結節で、停止部は半腱様筋が脛骨骨幹の上部、半膜様筋が脛骨内側顆の背面にあります。大腿二頭筋の起始部は長頭が坐骨結節、短頭が大腿骨の背面の上部にあり、いずれも停止部は腓骨頭にあります。

 それら筋肉の作用は、いずれも膝関節の屈曲、股関節の伸展、骨盤を後方に傾けます。特に半腱様筋と半膜様筋は股関節を内旋、屈曲した膝関節を内旋させ、大腿二頭筋は股関節を外旋、屈曲した膝関節を外旋させます。

 ですから、これらのハムストリングス筋は大腿四頭筋を拮抗して、骨盤の後方回旋に大きくかかわっています。脚で踏ん張ることで大腿後側に過緊張を起こしたり、収縮を繰り返したりするとき、拮抗筋群とのアンバランスが生じて、骨盤を後方へ引き下げることが変位の原因になります。さらに今度はその変位が、背筋群を過伸展させることになり、腰部の痛みを引き起こします。また、股関節の内旋・外旋、屈曲した膝関節の内旋・外旋に関与することから、上後腸骨棘の内方変位・外方変位の一因になる場合があるのでは、とも考えられます。

 仙腸関節の変位を改善すると、かなり長期間変位が戻らず好調な状態を維持する方が多いですが、なかには1週間もまたずして変位が戻ってしまう方がおられます。そういう方は、変位した側のハムストリングスが硬い場合や体幹が柔軟でない方が多く、筋肉の過緊張や硬直、拮抗筋の退行性変位(衰え)に原因があると考えらます。根本的な改善のためには、体幹部・大腿部のトレーニングとストレッチングで、筋力と柔軟性を高めることが求められます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

仙腸関節の変位による腰痛の原因を考える ①

 腰椎や内臓などに原因がない場合の一般的な腰痛(腰のつけ根の痛み)の原因として、仙腸関節の変位によるものに、骨盤の上後腸骨棘(PSS)の後下方変位や内方変位、もしくはそれらの複合したものが上げられます。

 なぜ仙腸関節がその方向に変位するのか、以前は姿勢に問題があるのではと考えていたこともありましたが、実は体幹前側の腹筋群、後側の背筋群、大腿後側のハムストリングスなどに主な原因があることがわかりました。それらの筋肉が退行性変位(衰え)で緩んだり、過緊張したりすることで、仙腸関節の可動域を超えた運動を起こさせて関節を一方向に固着させる、自力で簡単に戻すことのできないフィクセーションという状態を作り出していると考えられます。

 身体の仕組みは単純ではありませんので、ひとつの筋肉の作用だけで云々というわけには行かないと思いますが、まず後下方変位の引き起こす重要なエレメントとして、ハムストリングス筋(半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋)の過緊張が上げられます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アキレス腱が太い人は病気?

 当店では、首・肩こりおよび腰痛・坐骨神経痛などに対する関節矯正の後、血行促進と筋肉調整のための施術のひとつとして、アキレス腱を指でつまむ拿法を行います。

 施術していると気がつくのですが、お客様によって、アキレス腱の太さに違いがあります。以前、「アキレス腱の太いのは体調がよくない人」と聞いたことがありましたが、根拠がはっきりしていなかったので、最近は、腕や脚の太さが個人によって違うようにアキレス腱の太さも、もともと個人差の中に含まれるのではないかと思いかけていました。しかし、どうも気になるので、この際調べてみました。

 そうすると、アキレス腱が太くなるのは、アキレス腱肥厚といって、家族性高コレステロール血症の最もよく見られる症状だそうです。成人の場合、過度なトレーニングをしている人を除いて、性別・体型に関係なく、指で強くつまんでみて、10㎜前後が正常なサイズ、15㎜をこえると要注意、20㎜を超えるとかなり進行している状態だそうです。血液中に多量に含まれているコレステロールが、アキレス腱にこびりついて太くなってきます。高コレステロール血症は、ほとんど自覚症状がないので、血液検査をする以外の徴候のひとつとなるということです。

 今後、そういう方が来られたときには、アキレス腱をいくら指でつまんでも細くすることはできないでしょうから、一度専門医で検査を受けることをおすすめすることにします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

民間療法家に求められる健康アドバイザーとしての役割

 お客様の健康回復のお手伝いをする仕事をしていると、施術の合間に健康に関する話をしたり、相談を受けたりすることがよくあります。

 これまで対応したことのある症状のことや身体の筋・骨格系の構造など解剖学的なことに関しては、まだまだ十分ではありませんが、それなりに対応できますが、話はそれにとどまりません。

 「病院でこう言われたけど、どういう意味かね?」、「膵臓や胆嚢はお腹のどのあたりにあって、どういう働きをしているのか」、「最近便の色が濃いけど、どうしたんだろう」、「この前から白目が充血しているんだけど、血圧が高いせいだろうか」など、いろんなことが話題になります。

 そういう話を聞くと、自分の健康に不安や関心をもっている方が、気軽に相談できるところがあまりないのかなと思ってしまいます。病院の先生方も忙しそうですし・・・。まさに私たちのような民間療法家に、「ホーム・ドクター」ならぬ健康アドバイザー的な役割が求められているのではないでしょうか。

 カイロプラクターは医師ではありませんので、診断することはできませんが、お客様の健康の不安や心配ごとなどの話を聞くことはできます。それをきちんと受け止めるためには、深く専門的ではなくとも、広く健康に関する科学的な知識を常に吸収しておくことが大切ですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

寝つきが悪く、熟睡できず、早朝目覚める

 お客様から、施術を受けたら「よく眠れるようになった」とか「その日の夕方から眠くなる」とかいう声を良く聞きます。なかには施術の最中に、いびきを掻いている方もいらっしゃいます。うらやましいの一言です。自分の分身がいたら、施術をうけて気持ちよく眠らせてもらうのになぁ。

 実は、私も「不眠症です」と言いたかったのですが、調べてみたら別の原因があるのではないかと思うようになりました。

 『メルクマニュアル医学百科 家庭版』ホームページで「不眠」の項目を検索してみると、

「不眠は病気ではありません。さまざまの異なる原因がもたらす症状で、不規則な睡眠・覚醒リズム、肉体的な病気、薬の使用やその離脱症状、夜間の多量飲酒、情緒的問題、ストレスなどが関係しています。しばしば、不安、神経質、うつ病、恐怖が不眠の原因になりますが、単に体が疲れていないだけということもあります」

「睡眠パターンは年をとるにしたがって変化するため、高齢者は実際に不眠ではないのに不眠だと思い込みがちです。高齢になるほど夜の睡眠が短くなり、昼にうたた寝をする傾向があります。深い睡眠である第4段階の時間は次第に短くなっていき、最終的にはなくなっていきます。さらに高齢者はどの睡眠段階でも目を覚ます回数が多くなります。これらの変化は正常なもので、通常は睡眠障害ではありません」

「睡眠・覚醒リズム障害は睡眠パターンが分断されるとおこります。不適当な時間に眠ってしまい。本来眠るべき時間に眠れなくなります。このような睡眠・覚醒の逆転はしばしば、時差ぼけ」、「シフト制による不規則や夜勤、労働時間の頻繁な変更、アルコールの飲み過ぎなどによるものです」

 肉体的な病気は今のところないし、悩みはありますが神経にさわるほどのストレスは感じてないし、年をとったといっても高齢者と言われるほどではないし(不眠のパターンは似てますが・・・)。とすると考えられる原因は、大きな声では言えませんが、ひょっとしたら不適当な時間に眠ってしまうこと(うたた寝)とアルコールが関係しているかも? 我慢すべきところは我慢して、生活態度を改めたら、よく眠れるようになるかもしれません。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

カイロプラクティックの禁忌対象疾患

  カイロプラクティックには、矯正の対象とすることが適当でないとされる疾患(禁忌対象疾患)があります。

 これは、厚生省健康政策局(当時)医事課長から都道府県衛生担当部(局)に宛てられた1991年6月28日付、医事発第58号において通知されています。

「医療類似行為に対する取り扱いについて

 近時、多様な形態の医療類似行為又はこれと紛らわしい行為が見られるが、これらの行為に対する取り扱いについては左記のとおりとするので、御了知いただくとともに関係方面に対する周知・指導方よろしくお願いする。

2 いわゆるカイロプラクティック療法に対する取り扱いについて

①禁忌対象疾患の認識

 カイロプラクティック療法の対象とすることが適当でない疾患としては、一般には腫瘍性、出血性、感染性疾患、リウマチ、筋萎縮性疾患、心疾患等とされているが、このほか徒手調整の手技によって症状を悪化しうる頻度の高い疾患、例えば、椎間板ヘルニア、後縦靭帯骨化症、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症、骨粗鬆症、環軸椎亜脱臼、不安定脊椎、側彎症、二分脊椎症、脊椎すべり症などと明確な診断がなされているものについては、カイロプラクティック療法の対象とすることは適当でないこと」(前後の文章は省略しています)

 これは、法律による禁止事項ではありませんが、カイロプラクティックの関節矯正とは相容れないものばかりです。当店では明確に医師の診断が出されている上記の疾患に