鼠径部の痛み

恥骨矯正で鼠径部痛の改善をはかる

 鼠径部痛症候群には、様々な要因があるといわれていますが、恥骨結合の変位と周辺筋群の緊張も大きな原因のひとつになっています。恥骨結合の変位は、転倒したり、物に腰や股をぶつけたりする外傷によって関節の直接的な変位を起こす場合と、恥骨から坐骨結節に付着している内転筋群、ハムストリングスなどの筋肉の偏った使われ方や疲労が、緊張や拘縮をまねき関節に変位をもたらす場合があります。

 恥骨結合の変位は、骨盤が腸骨・坐骨・恥骨が一体となった寛骨と仙骨・尾骨とが関節でつながって輪のようになっているため、仙腸関節の腸骨内方変位および前上方変位といった形で現れることがあります。カイロプラクティックによる関節矯正は、通常仙腸関節の検査・矯正を優先して行ない、さらに様子をみて必要ならば、恥骨結合の検査・矯正を行ないます。

 「右脚の付け根周辺が痛い」と、Nさん(男性 70代)がこのところ、続けて来店されています。これまで腸骨の矯正を主に行なってきましたが、これまでの経過を考えて今日は、Nさんに承諾をいただいたうえで、恥骨結合の状態を検査してみました。すると、やはり右側が硬く、前方への変位がみられました。

 そこで、仰向けの体位で軽く矯正し、さらに内転筋群、ハムストリングス、大腿直筋・腸腰筋に搬法・推法・揉法・施術し、筋肉の緊張をほぐしておきました。施術の後、恥骨結合を再検査したところ、右側が少し柔らかくなっていましたが、左側と比べるとまだ硬さが残っています。引き続き痛みの改善と合わせて、様子をみていく必要があるようです。

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「鼠径部痛症候群」への対応

 鼠径部痛症候群になりやすい人の特徴は、股関節周囲筋群、すなわち内転筋群・ハムストリングス(大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋)・大腿直筋・腸腰筋などに柔軟性の低下があると言われています。

 特に内転筋群、腸腰筋は、鼠径部周辺に付着部があり、起立、歩行、階段の昇降、その他脚に関わる運動において、股関節の屈曲・内転のみならず伸展・回旋・固定に重要な役割を果たしています。

 仙腸関節の変位による腸骨の内方や前上方へのズレで、これら筋肉群の付着部が左右不均等になることにより、一方の側への負荷が大きくなって筋肉に硬直や障害が起こる。あるいは逆に、筋肉群のアンバランスとその状態でのオーバーワークにより仙腸関節に変位が生じるということも、あり得ます。

 スポーツによる鼠径部痛症候群の場合、まず改善に専念することを決意して、休養を取ることが大切です。そして、鼠径ヘルニアや恥骨結合の変形など構造的な異常がないことを確認した上で、代替医療を受けることをお勧めします。

 あおぎりカイロプラクティックでは、関節・筋肉の機能的な障害に対して、仙腸関節をチェックして変位があれば矯正を行ない、中国整体によって股関節周囲筋群の調整を行います。さらに、このたび筋肉の柔軟性を取り戻すストレッチング、および筋力を強化するトレーニングを新たに研究しましたので、指導させていただきます。

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長距離を走ると出てくる鼠径部の痛み

 健康のためランニングをされているYさん(男性 40代)が、「20kmほど走ると、両側の鼠径部が痛くなる。さらに腰、膝、肩まで痛むこともある」と来店されました。長く走ると痛みがでる。これは、体幹・股関節周辺の筋力や筋緊張のバランスが崩れた結果生じる「鼠径部痛症候群」のようです。

 鼠径部痛症候群は、特にサッカーで好発し、その他ラグビー、ホッケー、陸上競技、ウェートリフティングなどのスポーツでも起こります。繰り返し動作や過度の使用によって筋肉が障害を起こすことが原因ではないかと言われていますが、仙腸関節の変位も、その基本的な原因のひとつではないかと考えられます。

 そこでまず、骨盤のバランスを検査しました。すると右腸骨が前上方変位、左腸骨が内方変位、さらに仙骨が左に傾いていました。それぞれ矯正を行ない、腰背部と後脚部の筋群の緊張をほぐす施術を行ないました。また、Yさんの場合、第12胸椎を右回旋をポイントにした脊柱の歪みがみられたので、これも矯正しておきました。日常生活では、あまり痛むことはないそうですので、残念ながらすぐに改善の状況を確認することはできませんでした。

 医学的には保存療法が有効とされ、リハビリテーションとして、腰背部、ハムストリングス、内転筋群の硬直を緩める施術。クランチなどの腹筋強化訓練。股関節の外転・伸展筋力トレーニング。立位で支持棒をつかみ、全身を使って片脚を前方から後方、外から内へのスイングトレーニングなどがあげられています。練習前に行なうと予防効果もあるようです。

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矯正してもすぐぶり返す 鼠径部の痛み

 久しぶりに、Kさん(女性 40代)が「歩くと脚の付け根が痛くて脚が上げられない」と来店されました。一年くらい前から調子が悪くて、整形外科のX線検査では、右腸骨が上方へ変位し、腰椎も右側へ曲がっていると指摘されていたそうです。

 昨年秋に2回来られていますが、「前回矯正してもらったとき、直後は調子良いけど、次の日には、痛みが戻ってきた」とのこと。しばらく体調が悪くて来れなかったらしいのですが、今度は何としても改善したいと、継続した施術を希望しておられます。

 仙腸関節を検査すると、右側腸骨が前上方と外方に変位。さらに仙骨そのものにもズレが見つかりました。該当関節の矯正を行ない、大腿四頭筋と腸剄靭帯の緊張をとる施術をしたところ、フィクセーション(固着)が取れて、可動性が戻りました。歩いたり、段差の上り下りをしてもらったところ、鼠径部の痛みはなくなっていました。

 しかし、勝負はこれからです。この状態で改善してしまえば、「万歳 !!」ですが、ぶり返しが問題です。しばらく経過観察しながら、新たな手立ても考える必要があります。さしあたり次は、右に曲がっているという腰椎をチェックしてみましょう。ただ、X線撮影で変位が観察されたということは、構造的な変性も考えられるので、慎重に対処する必要がありそうです。

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右鼠径部に痛み

 野球をしている西観音町のKさんが、「開脚の練習で無理をしたせいか、右脚付け根の前側に走るとき違和感があるし、踏ん張ると腰にかけて痛みがある」と訴えて来店されました。

 検査をすると、右腸骨が内方変位していました。矯正して、仙腸関節の外方向への動きを取り戻し、臀部から脚部へかけて筋肉の緊張をほぐした後、さらに臀部推法で右腸骨を外側へ押し込みました。その上で右股関節を重点的に搬法・屈法・伸法・搖法・旋法を施術。

 Kさんに痛みのポーズをしてもらったところ、「はじめより良くなったけど、まだ痛みがある」とのこと。仙腸関節の可動性が完全に回復しているので、痛みの改善は時間の問題と思いましたが、念のために、鼠径部痛対応のキネシオテープを貼付して、しばらく様子をみていただくことにしました。

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