スポーツ障害

肘の外側に強い痛み-離断性骨軟骨炎

 少年期に起こる野球肘には、主に内側型、外側型がありますが、肘の外側(母指側)に強い痛みでるものに「離断性骨軟骨炎」があります。投球による微少外力の蓄積によって、上腕骨小頭軟骨が壊死し、剥がれてくる病気です。発症頻度は少ないものの、長期間の投球動作の中止が求められることになります。

 進行によって、透亮期、分離期、遊離期に分けられます。透亮期は軟骨に壊死巣ができている状態で、投球時に痛みますが、止めると楽になります。分離期は、骨軟骨に分離線が現れる、あるいは分離しても正常な形を保っている状態、投球時に痛みが出るとともに、肘の曲げ伸ばしがしにくくなります。遊離期は、分離した骨軟骨片が変形した状態で、関節の間に挟まって、肘が動かなくなったり、強い痛みが出たりすることがあります。

 病期の初期段階では、6~8ヶ月間投球動作を止めることで、自然治癒することもあるようです。休止期間を過ぎても改善しない場合、競技への復帰を急ぐ場合、分離期・遊離期にまで進んでいる段階では、手術が検討されるようです。

 いずれにしても、スポーツ専門の医療機関への受診をお勧めします。残念ながら、民間療法では、炎症を静めて当面の痛みを改善する手助けはできるかもしれませんが、骨や関節の変形には対処することはできません。

 付け加えると、野球肘の場合、投球フォームの問題を指摘されることがあるようです。体幹の捻りや体重移動を十分行なっていない、いわゆる「手投げ」動作になっていないか、痛みを感じたことがある人は、これまでのフォームをチェックしてみる必要があるかもしれません。

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右大腿四頭筋打撲で、膝がガクガクして歩きにくくなる

 バーベルを右大腿部に落としてしまいました。昨日、パワープレスをしていたときです。プログラムでは一番最初に予定していたのですが、フリーウェイトのスペースが空いてなかったので、メイン以外のトレーニングの後で、行なうことになってしまいました。

 ウォーミングアップのセットを行なって、最後に本番のプレスです。ちょっとしんどかったのですが、何とか挙げて、さらにいつもの自己流レストポーズ法を行なおうとしました。ところがバーベルが肩まで十分に挙がりません。ついに姿勢を制御できなくなって後退、バーベルを落としてしまいました。その時、ベーベルが右側の太股にあたったようです。

 打撲傷です。幸いにも、内出血するほどではありませんでしたが、安静にしていても少し痛みます。歩くと膝がガクガクしてしまいます。特に階段を降りるのが辛い。いかに大腿四頭筋が、膝関節をガッチリ支えているか、身をもって体験。打ち身でこんな状態になるとは、思いもしませんでした。

 キネシオテープを貼付したので、今日は、痛みはかなり軽くなりましたが、動かすとまだ違和感がありますし、太股を前から押すと痛みます。それに依然として歩きにくい。昨日は流れからとはいえ、どうも事前に筋肉を疲れさせすぎたようです。決断が難しいところですが、いつもより調子悪いと感じたときには、無理をしないのが一番です。

 そもそも、バーベルを肩まで挙上するのに全身の力とタイミングが求められる、パワープレスにレストポーズ法を取り入れることそのものが、無理があって危険なのかもしれません。今後どうするか、よく検討してみようと思います。

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スポーツ心臓は競技能力を高める健康的変化

 スポーツ心臓は、安静にしたときに心臓の肥大と脈拍が少なくなる徐脈がみられる状態をいいます。心臓に溜められる血液の量が多くなるため、運動時には脈拍が増加して、血液が全身に押し出され、酸素供給量を増やして、競技能力を高めることになります。

 1960年代までは、病的な変化ではないかとの見方もありましたが、70年代には、心エコーなど検査方法が進歩して、健康的な変化であることに見解が統一されたようです。脈拍数の低下が特徴で、一般の人は60~70回/分、スポーツ選手は60回/分以下、あるいは40~50回/分と言われています。

 スポーツ心臓には、高校生以上、耐久競技選手に多い、数年以上のトレーニング継続などが成立条件として挙げられています。さらに、トレーニングを止めて一年以内に、もとの状態の戻ることが特徴ということです。ですから、若いころスポーツをしていたから、心臓が大きいということにはならないそうで、その場合は、心臓に何らかの病気があることが疑われるようです。

 実は、私も健康診断で、徐脈を指摘されることがよくあります。改めて測ってみると52~55回/分でした。「スポーツをしています」と担当医に説明すると、納得してもらえます。やっているのは、耐久競技といわれるほどの運動ではなく、せいぜい10~30分程度の有酸素運動をしているだけなのですが、それでもある程度、心肺機能は鍛えられるようです。

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ちょっとした油断・・・鉄製留め具を思いっきり肘打ち

 昨日、トレーニングプログラムを終えて少し時間があったので、気分転換のためにパンチングと肘打ち、膝蹴りの練習をして遊んでしまいました。それが、本来そういうものに使うのではない、レッグレイジングマシーンのパットを標的にした、言わば邪道の使い方です。

 あまり本気でやると器械が傷まないだろうかと、ちょっと心配しながらも、それでも暇があるときには、これまでも、ときどき行なっていました。ところが、昨日は肘打ちを上から下へ、下から上へと繰り出していった時、左肘が少し外側に逸れてしまいました。

 打ったとたん、左肘に強い痛みとシビレが走るではありませんか。パットの端の部分に、留め具の鉄製ワッシャーがあったようです。そこを思いっきり打ってしましました。パットの中央部を打っていれば、こんなことになることはないのですが。器械よりも、先に自分を痛めてしまいました。

 当初のシビレを伴う強い痛みは、しばらくするとなくなりましたが、左肘を屈曲・伸展するときに感じる痛みが残りました。しかも、打撲した肘の外側部分に圧痛があって、角度によっては、腕に力が入りません。そこで、トリガーポイントを刺激して、キネシオテープを貼り、右手をフルに活用することで、お客様に迷惑がかからないよう、何とか仕事をこなしました。

 今朝まで、まだ襟元のボタンを留める動作ができませんでしたが、昼過ぎには首まで手を持っていくことができるようになりました。この調子なら、自然治癒に任せておけば、回復まで、そう特別な手立てや時間をかけなくても何とかなりそうです。でも、器具を使うときは、ちょっとした油断がケガにつながることもあるので、気をつけないといけませんね。

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膝を笑わせない山の下り方

 山歩きをしたとき、登りではそうでもないけど、下っていると途中から「膝が笑う」ことがあります。膝がガクガクして、力が入りにくくなる現象です。これもあまり無理を続けると、膝が炎症を起こして、熱が出たり、腫れたりすることもあるようです。

 原因として、膝蓋骨を保持している大腿四頭筋に疲労が蓄積してくると、バランスを維持できなくなって、膝がガクガクするようになるともいわれていますが、しかし、特に長い階段や山道などを下るときによく起こる現象ですので、膝関節への過大なストレスの方が大きな割合を占めるのではないかと思います。

 『信州山学クラブHomePage』に掲載されている「中高年者の安全登山の方法(技術)」に、膝が笑う状態にならないための「下り坂の歩き方」が紹介されています。

 急な下り道を歩くときには、姿勢は、腰を伸ばしてすっきりと立ち、登りより若干前傾を少なくして、重心を心もち後へ置く。足は腰を支点に、大股にならないようにして、足首を伸ばさずにつま先から着地する。足首と膝を活用して着地のショックを吸収することがポイント。また高低差をとりすぎて、膝を深く折り曲げたりすると、余分な負担をかけてしまうそうです。

 読んでイメージしてみると、スクワットの姿勢に似ています。腰を伸ばして、腰椎の前弯を保ちながら大腿部で前傾させる。膝は大腿が床と平行になる程度に曲げて、膝頭をつま先より前に出さない。スクワットは、大腿四頭筋や臀筋を鍛えるトレーニング種目ですが、正しいフォームで行なえば、膝や腰への無理な負担はほとんどありません。山歩きをする人は、姿勢の矯正と筋肉の強化のために、日常のトレーニングに取り入れたら良いかも。

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「サーブをするときに、右肩に痛み」・・・棘上筋腱板炎の疑い

 「サーブをしたりすると、右肩に痛みがある」と、バレーボールをしているSさん(女性 10代)が来店されました。話を聞くと、「強弱はあるけど、ほとんど毎日休みなく練習をしている」ということです。

 早速、肩の検査をしてみたところ、肩を外転させてもらい、それに逆らって内転方向へ圧すSuprasspainatus Tendnitis Testと、腕を90度が移転させてゆっくりとおろすDrop Arm Signは、陽性でした。烏口突起を圧すSubcrominal Push-Button Sign、そのまま肩を外転させて痛みの消失の有無をみるDawburn's Testでも陽性でした。

 検査をすすめて、前方・後方に肩関節を動かしてみるAnterior/Posterior Drawer's Testを行ってみると、肩左右とも可動制限はありませんでしたので、肩関節の変位はないようです。しかし、やはり烏口突起部分を圧したときには、痛みがありました。

 テストの結果からみると、肩回旋筋腱板炎および肩峰下滑液包炎の合併症が疑われます。しかも、肩回旋筋群の中でも、棘上筋に圧を加えるSuprasspinatus Push Testに、最も強い反応が出ました。

 そこで、肩の自律神経の緊張を和らげるための肩髄節パートと肩関節のポイントへの点法を、次に肩回旋筋群、特に棘上筋にポイントをおいたストリッピングを、さらに肩甲胸郭関節の可動域を拡げて肩関節の拘縮を緩める施術を行ないました。

 本来ならば、肩をしばらく休養させて自然治癒力を働かせることが一番なのですが、明日も練習試合があるということなので、肩回旋筋腱板炎と滑液包炎に対応するキネシオテーピングを添付しておきました。

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疲労骨折って何だろう

 北京オリンピックで活躍した阪神の新井貴浩選手が、腰椎を疲労骨折していたと、報道されていました。第5腰椎の疲労骨折との診断ということです。女子マラソン選手の疲労骨折もよく聞きますが、「疲労骨折」って何でしょう。分かっているようで分かっていなかったので、調べてみました。

 疲労骨折は、転倒、転落、接触などの強い衝撃を受けることでおきる外傷性骨折と違って、スポーツなどをすることによって、骨に対して繰り返し過度の負担が加わることで起こるそうです。下肢に起こることが多く、少しは痛みがあるのでしょうが、歩けないほどの激痛がないので、気づかずにそのまま運動を続けてしまうこと多いようです。

 スポーツを行なうと、骨に振動や力が加わることで小さなヒビ割れが生じます。通常ならば、自然に自己回復し、あるいは超回復することによって骨が丈夫になるのですが、その小さなヒビが回復しないうちに、骨への負荷がかかる運動を繰り返していると、ヒビの数が増えて、結果的に大きなヒビ(骨折)になってしまうといわれています。

 16歳をピークとして、小学校低学年から50代くらいまでの幅広い年代で発症します。陸上、サッカー、バスケットボール、バレーボール、野球などの競技で、脛骨、中足骨、腓骨など下肢に好発。特に陸上、ゴルフでは肋骨に。ウェィトリフティングでは、腰椎に起こりやすいそうです。

 疲労骨折の治療は、大きなヒビ状態の内はギプスなどによる固定ではなく、2~3ヵ月の運動の中止が第一。折れてしまうとギブス固定や手術が必要になるようです。予防は、休息期間を適切に設定することだそうですが、やっぱりやりすぎは良くないですね。何ごとも「過ぎたるは及ばざるが如し」ですが、その調節が難しい。

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ようやく95%改善した手首の痛み

 今年5月20日の『右手首の背屈痛の原因はウェートトレーニングの間違ったフォームに』という記事で、「右手首を背屈すると痛みがあり」、「特に、掌をついて体重をかけると痛」むと書きました。

 痛みそのものは、もっと前から、2月か3月ごろから出はじめたような気がします。右手の背屈動作のときに痛みがあるだけで、シビレはありませんでしたが、その後も一進一退で、一時期は、右掌に体重を乗せて行なう検査ができないなどの支障もありました。

 改善のため、手根骨の状態を検査して調整したり、正中神経などに痛圧刺激点法を行なったり、熱めのシャワーをかけて温熱療法を行なったり、キネシオテーピングをしたり、いろいろ試みてみました。

 日常生活でも、トレーニングの種目、特にアームカールを手首に負担の掛からないものに換え、ウェートも少し減らし、全体的にオフ期間も設定することにしました。仕事の上でも、他の利用価値もあったので、手首や指に負担の少ないツール(ピットイン)を使うようにしました。

 長くかかりましたが、その効果があったのかようやく8月になって、ほとんど痛みが取れてきたようです。今では、右手首の運動時に痛みはありませんし、体重をかけても大丈夫です。しかし、まだ少し違和感が残っていますから、まぁ、95%といったところでしょうか。完全回復まで、もう少し労わってやることにします。

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長引く腸脛靭帯炎の痛み

 「腸脛靭帯の痛みが4ヶ月ほど続いている」と、Mさん(男性 50代)が先日来店されました。話を聞いてみると、痛みが出るまで週3回くらい10~20kmをランニングしていたとのことです。整形外科を受診したところ、「腸脛靭帯炎」と診断されたそうです。

 腸脛靭帯炎は、基本的に使いすぎが原因で起こる、オーバーユース症候群です。走る時間を増やしたりスピードを速くしたりして下肢への負担が増えたとき、疲労の蓄積・休養不足のとき、O脚や関節に不整列があるとき、あるいはランニングフォームやシューズなどが原因で起こります。

 まず、大腿筋膜張筋に按法、腸脛靭帯に推法、ハムストリングスから下腿部にかけて按法を施術して筋肉・靭帯の緊張を取り、さらに腰パートと仙骨パートに痛圧点法を施術して自律神経の調節を行ないました。

 施術しながらMさんに話を聞くと、右股関節の動きがよくないということが分かりました。早速、腸骨を検査すると右側が内方変位していましたので、矯正して股関節に推法を施術しました。ひょっとしたら主原因はこの関節のアライメント(不整列)にあったのかもしれませんが、経過をみなければ判断できないところです。

 最後に、膝の外側側副靭帯と大腿筋膜張筋から腸脛靭帯へかけて、キネシオテープを貼付しました。Mさんに様子を聞いてみると、座った状態での痛みはなくなったとのことでした。しかし、筋肉と靭帯の組織損傷ですから、一回の施術でスカッと改善というわけにはいかないでしょう。ランニングができるようになるまでには、もう少し時間が必要かもしれません。

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過ぎたるは猶及ばざるがごとし

 「過ぎたるは猶及ばざるがごとし」(孔子『論語』)という言葉があります。行き過ぎることは、足りないことと同じ」という意味です。「過ぎたる」ことは、日常生活でも、善意であるか、あるいは作為であるかを問わず陥りがちなことです。

 特にトレーニングを行なう場合、得てして「過ぎたるは・・・」になることが多いようです。ついつい、より重いウェート、可動域いっぱいの動きをめざしますが、必ずしもそれが筋肉のトレーニングにならなかったり、かえって靭帯や関節を痛めたりすることもあるようです。

 腹筋のトレーニングにクランチという種目があります。クランチというのは、フォワードの場合、仰向けになり股関節、膝関節を90度に曲げて、頭部と上背部を床からげて腹筋の収縮を感じ取るように脚方向へ引き寄せます。リバースの場合は、同じ体勢ですが逆に上半身を固定して、脚を曲げた状態で胸の方へ引き寄せます。

 実は、この前リバースクランチを行なうとき、思い切って脚を引き付け、臀部を浮かせるようにしてみたところ、確かに腰部の屈曲は深くなりますが、ほとんど腹筋に効きませんでした。そこで臀部が浮き上がる寸前で、止めるようにしてみたろころ、腹筋がバーンアウトすることが分かりました。

 可動域いっぱいに動かせば良いというものでもないのですね。他にも、自己満足してやっているものの、実は効いてないトレーニング種目があるかもしれません。いろいろバリエーションを変えて試してみようと思います。同じように日常生活や対人関係にも、行き過ぎて「虻蜂取らず」になっていることはないだろうか・・・。考えてみるもの良いかもしれません。

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右手首の背屈痛の原因はウェートトレーニングの間違ったフォームに

 ここ最近、右手首を背屈すると痛みがあります。特に、掌をついて体重をかけると痛みます。今週はとくにひどい。原因のベースには、手を使う仕事(特に中国整体)にあると思われますが、直接的には、ウェートトレーニングにあるようです。休み明けには、調子がいいのですが、トレーニングを再開すると痛くなります。

 当初、パワークリーンが原因かと思ったので、対策としてバーベルを持ち上げたときに、手首を返しすぎないように気をつけるようにしました。しかし、それでは治まりませんでした。さらに追究してみると、アームカール種目のうち、コンセントレーションカールをすると痛みが強くなるようです。おそらく前腕を十分固定せずに、手首を使って動作しているのでしょう。

 キネシオテーピングを貼付したり、外関や手三里に通圧刺激を加えたりすると、一時的に回復しますが、トレーニングをするとまたぶり返すようです。だんだん痛みが強くなってきます。こうなると、手首を動かさないようにして前腕の筋肉を使わず、上腕二頭筋と上腕筋だけに力が集中するようにしなければなりません。そのため、前腕を固定しにくいコンセントレーションをしばらく休み、他のアームカール種目で少し軽い重量に切り替えてみようと思います。

 健康のために行なうスポーツなのに、ついつい無理をして、「ケガ」をすることがときどきあります。なかなかその辺の調整と手加減は、難しいところですが、痛みを感じはじめたときに、早めにフォームなり、種目そのものなりの変更を検討してみる必要があるようです。 

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野球肘は上腕内側上顆炎だけではない

 野球肘を取り上げたとき、上腕内側上顆炎を紹介しましたが、野球肘には内側型だけでなく、外側型、後方型があります。

 野球だけでなく、テニス、アメリカンフットボール、槍投げなどのスポーツで、オーバーヘッドスローを行なう場合に、オーバーユースが原因でよく起こります。年齢的には、リトルリーグ・中学生レベル以上、10歳~16歳位の男子に多いようです。

 内側型は、投球の加速期に、回内筋群や内側側副靭帯、尺骨神経に伸展がかかり、微細な損傷ができます。肘内部に圧痛や腫れ、投球時の肘の痛み、可動域の制限、小指のシビレなどがあります。重症の場合は上腕骨の内側上顆骨が剥離骨折を起こしていることもあります。

 外側型は、上腕骨の小骨頭や橈骨に圧迫が加わり、骨の壊死、欠損、遊離などが起こる重篤な症状です。肘外側の疼痛に加え、肘のロッキングを起こすことがあります。後方型も、重症です。フォロースルー期に肘を伸展したときに、尺骨肘頭が牽引され、剥離や疲労骨折を起こした状態です。肘後方の圧痛、投球時の痛み、ロッキングを起こします。

 緊急対応は、オーバースローピッチングの休止です。そして投球後のアイシング。手技療法で対応できるのは、内側型の軽度、筋の微細断裂、あるいは肘関節の亜脱臼までです。外側型や後方型のような痛みや症状があるときは、直ちに専門医への受診が必要です。

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野球肘(上腕骨内側上顆炎)

 昨日夕方、Kさん(10代 男性)が、「ボールを投げると、肘の内側が痛い」と訴えて来店されました。右腕尺関節の上側に痛みがあることから、上腕骨内側上顆炎(野球肘内側型)の疑いがあります。 

 野球肘は投球動作によって生じます。投球動作は、ワインドアップ期、コッキング期、加速期、リリース期、フォロースルー期の5つの動作に分けられますが、特にコッキング期、加速期に肘内側の筋・腱が引き伸ばされ、負担がかかります。

 上腕骨内側上顆炎は、手首や腕を曲げる前腕屈筋群と手首を内側にひねる回内筋群の使いすぎで、肘内側上顆部の腱や滑膜が炎症を起こす疾患です。物を持ち抱える作業や野球の他、前腕屈筋群を酷使するゴルフやテニスのフォアハンドの多用などで起こります。

 前腕屈筋群は伸筋群より使用頻度が少ないため、テニス肘(バックハンドテニス肘)といわれる上腕骨外側上顆炎よりも発生頻度は少ないといわれています。

 Kさんには、肘関節に肘頭手根骨矯正と尺骨後内方変位矯正および旋法を施術し、拿法・弾法・揉法で前腕屈筋群と上腕三頭筋の緊張をほぐしました。さらに肘痛対応のキネシオテーピングを行なうとともに、前腕筋群のストレッチ方法を指示しておきました。

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痛みが強い足底筋膜炎

 「ウォーキング教室での歩き方に無理があったのか、歩きすぎたり、ハイヒールを履いたりすると、両足の指の付け根に強い痛みが出る」と、Mさん(女性 30代)が来店されました。3ヵ月前からの症状で、整形外科で足底筋膜炎と診断されたそうです。

 足底筋膜炎というのは、足の裏の筋肉や腱を保護している足底腱膜という組織に、スポーツや作業、肥満などによって、慢性的に過剰な負担がかかって炎症を起こした状態です。偏平足や開帳足など足の変形を伴うことがあります。足裏、特に踵付近に好発することが多いのですが、痛みや時にはシビレがでることもあります。

 今日は、まず大腿背面からふくらはぎ・アキレス腱にかけてツボ按法・前腕揉法を。足首関節への屈法・伸法・抜法、踵への合法。足関節へシャトルムーブメントをかけ、さらに足底筋膜へはディープストローク、プランターコンプレッション、ローターカルケィニアルなどの施術を加えて緊張をほぐし、血行を促進しておきました。最後にキネシオテープを貼付し、足のストレッチとトレーニング指導をしました。

 急性期には、起床時の一歩に痛みがあり、歩行するにしたがって軽くなります。しかし慢性化すると歩行中にも痛みが出るようになります。Mさんの場合、3ヵ月前から強弱の波はあるものの痛みが続いているということから、慢性化しているようです。改善には少し時間が必要です。

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パワークリーンによる膝痛の原因を追究する

 内側側副靭帯か、あるいは半月板を痛めているのか、はっきりしませんが、最近、座った状態から立ち上がって歩くと左関節の内側が痛みます。階段を登るときにも、痛むことがあります。

 自分の行動パターンを振り返ってみると、トレーニングで行なうパワークリーンが原因である疑いが濃厚です。これを始めるようになって、膝に痛みが出るようになりました。

 当初は、軽いウェイトを使用したため、ジャンプすることで、着地するときに膝に負担がかかるのではないかと考えていました。

 しかし、最近は少し重量を増やしたので、さほどジャンプはしないのですが、やはり痛みが出ます。しばらくすると消えますが、自分の体型に向かないエクササイズかもしれないから、無理にすることもないのではと考えかけていたのですが・・・。

 ただ、かなりの重量をかけて膝を屈曲するスクワットやデッドリフトを行なうときには、膝が痛くなることはないのに、パワークリーンのときだけなぜだろうと考えてみました。

 どうも、バーベルを挙上・キャッチした姿勢のとき、膝が足より前に出ていたようです。これはスクワットのとき、膝を痛めないようにと戒められているポーズです。

 まだ、このエクササイズを「もの」に出来てないようです。なるほど解説書を、もう一度読んでみると「股関節と膝関節はクォータースクワット姿勢に屈曲」と書かれています。

 身体を一旦伸ばして、クォータースクワットの姿勢でバーベルをキャッチするというのは、結構難しいです。試行錯誤しながらですが、再挑戦してみます。

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原因追究 筋力トレーニングの不思議な現象

 「長い怒責 筋肉トレーニングには危険」(8月2日)で、レッグプレスの閃輝暗点とショルダープレスのブラックアウト(立ちくらみ)は、怒責作用が原因としていましたが、その後、さらに追究してみました。

 レッグプレスでは、息を止めないよう、吐きながらプレスしてみましたが、高重量のときにはやはり閃輝暗点が見えます。どうも閃輝暗点は、怒責とは関係ないようです。脚と全身の筋肉の収縮と関連した脳血管の収縮が関わっていることは、間違いないとは思いますが、原因がよく分かりません。

 ショルダープレスは、これまでは、床にバーベルを置いて一気に頭上へ持ち上げる、頭が低い姿勢から勢いよく立ち上がるフォームでしたので、おそらく起立性低血圧の状態になったものと思われます。しかも、最大挙上重量で踏ん張った時にブラックアウトが起こったので、これは怒責が関与している可能性が大です。

 ブラックアウトは二度と繰り返したくないので、ショルダープレスは、少し軽めのものをシーテッドで行なうようにしました。考えてみると、これまでのショルダープレスは、パワークリーンとプッシュプレスを、よく分からずに我流で組み合わせて行なっていたようです。

 そこで、最近は新しく別の種目として、パワークリーンとプッシュプレスを正しいフォームを心がけて行なうようにしました。研究中です。筋肉トレーニングには、ケガをしないためにも厳格なフォームが求められます。

 

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内側側副靭帯を痛めてしまいました

 昨日の午後、何の前触れもなく急に、左膝の内側が痛み出しました。何かいつもと違う、特別なことをしたかどうか、原因を考えてみました。

 そういえば朝、例の「パワー・クリーン」のフォーム習得のため、ウェートを付けずにバーベルだけ(20kg)で試してみました。しかも、セカンドプルの段階で、「ジャンプするつもり」で引き上げるのを、本当にジャンプしながらです。

 それが、いけなかったのかもしれません。おそらく、ジャンプして着地するときに、思わず膝に内側方向への力が加わって、内側側副靭帯を痛めたのだろうと思われます。ジャンプは普段あまりしませんからね。

 幸いにも膝ですから、自分の手が届くので、早速、キネシオテープを貼付しました。今朝起きてみると、かなり改善していましたが、まだポーズによっては、膝が痛みます。これでは、ランニングは無理なようなので、ステーショナリー・バイクにしようと考えていました。

 しかし、ジムに行ってみると、「それでも一応身体に聞いてからにしよう」と思い直して、走ってみました。すると膝に痛みが出なかったので、ランニングマシーンの上を、そのままゆっくり走りました。他のトレーニングも、少しモチベーションが低いようでしたが、何とかつつがなくこなせました。

 おそらく、膝関節の可動域は正常ですし、不安定性もなく、内側の軽い圧痛だけですので、1度の軽症と思われます。しかし、まだ時々痛みが出ることがありますので、あまり無理をしないようにします。

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